魔法少女リリカルなのはViVid 〜鬼狩りの剣技を扱いし少年は鮮烈な物語を紡ぐ〜   作:シナプス・フィン

24 / 35
今話の後半から無限書庫編をやっていきます。


では、どうぞ。





Memory 23 ジークとアインハルトの異変

束の間の休息を終えた数日後。いよいよ始まる4回戦。

対戦カードは、ランダムシャッフルになる。

試合は後2試合となっているが上位ランカーの試合は

ステージのシステムが負荷が起きやすい為1日1試合というかなり少なめになる。

レオンは、以前見た試合の中である人物の試合が気になっていた。

 

「・・・ファビア・クロゼルグか」

「気になるの?」

 

誰かに声をかけらたので振り返るとルーテシア達がいた。

 

「ルーテシアにエリオとキャロ。久しぶりだな。2人はセコンドか?」

「はい」

「ルーちゃんに頼まれて」

「よく時間取れたな」

 

そんな話をしていると早速本題に入る。

 

「それで、あのクロゼルグだが・・・」

「彼女は、正統魔女(トゥルーウィッチ)よ。しかもベルカが祖先の」

「珍しいのか?」

「えぇ。正直かなり珍しいわ」

 

なるほどと納得するレオンはある事をつぶやく。

 

「・・・本格的に知らないといけないな、アインハルトの記憶」

 

そして試合の時間となりレオンは試合会場に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『さあ、お待たせしました!インターミドル4回戦の開始です!!』

 

会場の観客がかなり盛り上がっている。

 

『赤コーナー!!前回大会都市本戦で敗退、リベンジなるか!!

ハリー・トライベッカ選手!!』

「余計なお世話だ!!」

 

実況者のコメントに突っ込みながら入場してくる。

 

『青コーナー!!男子選考会からの特別枠出場者!今大会のダークホース!

レオン・ウェルキウス選手!!』

 

レオンも無言になりながら入場し対峙する二人。

 

「お前が出場者だったとはな」

「聞かれなかったからな」

「・・・おう、意外とドライだな。まあいい!ヘンテコお嬢様のリベンジが出来ないんだ!

お前で憂さ晴らしさせて貰うぜ!!」

 

両者、戦闘体制になる。

 

『試合開始』

 

試合開始のブザーがなったがお互い動かない。

その光景を不思議に思っているヴィヴィオ達。

 

「動かないね」

「うん」

「なんでだろう」

「プレッシャーだと思うわ」

 

ティアナの言葉に皆?を浮かべる。

 

「みんなあまりレオンとの対戦経験ないと思うけど多分気迫で押されているんだと思う」

「そんなにすごい気迫なのかな?」

「・・・本当です」

 

口を開いたのはアインハルトだった。

 

「私自身も対峙した事ありますが技を放つ時の気迫はとても凄まじいものでした。

最初は、何も感じなかった後、急にやられる、そんな気迫が・・・」

 

思いがけない言葉に驚く皆。

そんな中、ついにハリーが動いた。

 

 

 

 

 

 

「(ヘンテコお嬢様を倒しただけの事はあるな・・・。 

  今まで感じた事のない気迫だ・・・)」

 

ハリーもレオンの気迫に飲み込まれそうになっていた。

 

「(けど、負けねぇ。いつも慕ってくれている彼奴らの為にも!!)」

 

ハリーは、後ろのセコンドを見ると直ぐにレオンに視線を切り替えて

攻撃を仕掛けてきた。

 

「四連バーストバレット!!」

 

魔力を纏った拳で攻撃を仕掛けるハリー。レオンは、攻撃をかわし刀を振り下ろす。

ハリーもレオンの攻撃に反応しレオンの攻撃を躱す。

それを繰り返すが中々攻めきれない為ハリーは戦法を変えた。

 

「ガンフレイム!!」

 

火炎放射のように放たれた炎をレオンに向けて放つ。

うまい事捌けずダイレクトではなかったが攻撃を受けてしまい吹き飛んだレオン。

 

「・・・防御もお構いなしか。なのはさんの砲撃程ではないけど面倒だな」

「そらそら!!休んでる暇はないぜ!!」

 

ハリーは、拳に魔力を込める。

 

「パイルバンカー!!」

 

魔力を込め拳を振るう動作で魔力弾を飛ばしてくる。

 

「プラズマ砲かよ!?」

 

まさかの威力に思わず驚くレオン。

 

「(思った以上に威力があるな・・・。一気に仕掛けるか?)」

「これで、終わりだぁ!!」

 

ハリーは拳を地面に叩き込む。

 

「ヴォルカニック・ブレイズ!!」

 

突如、レオンの足場が赤くなりレオンは慌てて回避する。

すると炎の魔力柱が現れ避けた先にも同じ現象が起きた。

それを繰り返すがレオンは、この状況である事を閃いた。

 

「(この柱、利用してやる!!)」

 

距離を取った直後、ハリーの元に突っ込んでいく。

 

「バカが!自滅するつもりか!!」

 

さらに威力を増し柱を増やしていくハリー。

しかし、レオンの狙いはここにあった。

 

「(一度上げた柱は数十秒は出しっぱなし。それを足場にして一気に距離を詰める!!)」

 

レオンは足に魔力を込め一気に飛び上がる。

 

 

全集中 水の呼吸

 

 

レオンは、魔力柱を足場にし一気に距離を詰める。

 

 

玖ノ型 水流飛沫・乱

 

魔力柱を足場にし間合いをどんどん詰めていくレオン。

 

「俺の魔法を足場に!?」

 

この方法は思わず驚くハリー。

そして、彼女の間合いに入ると同時に一本の線がピンと張った。

 

「(見えた、隙の糸!)」

 

そして新たに構え攻撃態勢に入るレオン。

 

「負けるかぁ!!」

 

ハリーは反撃に入ったが、その攻撃が空振った。

 

「へっ?」

 

すると突如、ハリーの意識が飛びレオンは、そのまま刀を納刀した。

 

 

全集中 水の呼吸 伍ノ型 干天の慈雨

 

 

という名のフェイントで意識を刈り取ったのだ。

カウントをしているがゼロになったアナウンスが入った。

 

『試合終了!勝者!!レオン・ウェルキウス選手!!!』

 

 

「「「うおおおおお!!!!!」」」

 

レオンの勝利アナウンスが鳴り響くと観客が盛り上がる。

そして、視線をハリーの方に向けると担架に運ばれている事を確認したら

レオンはそのまま会場を後にした。

 

 

 

 

 

 

その後、彼女の容態を見に行き意識を取り戻しセコンドメンバーと抱き合っている事が

確認できた為、とりあえずホッとしその場を後にした。

そして4回戦の試合、ティアナ達と合流しアインハルトとジークの試合を

見ていたのだがレオンの表情は優れないでいた。

 

「・・・レオン大丈夫?」

「・・・妙な胸騒ぎがする」

 

「「「えっ?」」」

 

「ジークとアインハルトの2人が対峙してから何かが妙だ」

「それってアインハルトさんが負けるかもとかですか?」

「違う。うまく言えないけど、もっと別の・・・」

 

皆は、レオンの言葉に首を傾げるしか出来なかった。

そして試合が始まりある程度時間が経った時、アインハルトが焦って攻撃を仕掛けた。

 

「マズイ!あのままだと返討ちだ!!」

 

そしてレオンの指摘した通りになりジークからカウンターを喰らい投げ技、絞め技にまで

持って行かれてアインハルトの瞳が朦朧と仕掛けていた。

 

「後数秒でアインハルトが落ちる・・・」

「そんな!?」

 

レオンの宣告でみんなが驚く。

するとそんな時だった。

 

「(体の機能が回復した?)」

 

何とか持ち直しアインハルトは、ジークにクリーンヒットを与えた。

アインハルトは、何とか態勢を立て直す。

すると、今度はジークの様子が可笑しくなった。

 

「(ジークの意識が消えた?)」

 

すると強力な魔力が拳に集まりそれを解き放った。

強力な光で皆の視界が奪われ一時はダウンしてしまった。

視界が戻ると大ダメージを受けていたアインハルトがいた。

何とか攻撃を仕掛けたがジークのカウンターを受けてそのまま敗北してしまった。

 

 

 

 

 

「・・・ん、ここは」

「医務室だ」

 

アインハルトがここの場所を問われノーヴェが話をしてくれた。

そして、その日は慰労会の様な物が催された。

 

 

 

 

 

「無限書庫に?」

「エレミアの手記をヴィヴィオが見たことあるって話していてな。

折角だから調べに行かんかということになったんや」

 

アインハルトの試合の後、はやてさんが別ブロックで試合をしていたミウラの様子を

見に来ていたのだがアインハルトの試合を見てかなり重要だと感じ彼女達を集めて

見に行くかという話になったのだ。

 

「それはいいですが、大丈夫ですか?俺達を()()()()()()()()を野放しにして」

「・・・やっぱ気づいとったん?」

「透き通る世界が発現してからはこう言ったズレやら気配読みといったのを

極めるために色々工夫していて」

「なるほどな〜」

「それでどうするんです?俺は行ってもいいですけど

入るパスなんて持ってませんよ?」

「それは大丈夫や。ヴィヴィオ達がパス持ってるから。

パス持っている人が1人でもいれば一緒に入れるんや」

「なら安心ですね」

「・・・驚かないんやな」

「何がです?」

 

レオンは、無限書庫のパスを持っていることの意味を理解していなかった。

そしてその日は、ホテルに泊まり朝一で無限書庫に向かうことになった。

 

 

 




現在、インターミドル編だということなのですが
これはインターミドルの開催している中の時間軸で解釈していますので
無限書庫編が終わると一気に話を簡略化しGOD編に入りますので
ご了承下さい。


誤字脱字等ございましたら連絡下さい。
では、次回。

-THE GEARS OF DESTINY-のシナリオを作るか考えていますが皆さんは見たいですか? 受付期限 11/17 0:00まで

  • 見たい
  • 見たくない

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。