魔法少女リリカルなのはViVid 〜鬼狩りの剣技を扱いし少年は鮮烈な物語を紡ぐ〜 作:シナプス・フィン
決勝戦やる前に投稿しておきたい話があったので
急遽こちらにしました。
では、どうぞ。
あれから様々な戦いをしてきたレオン。
地区予選、都市本戦、世界大会全ての試合をほぼ一方的に倒してきたレオンは遂に決勝まで駒を進めたのだが・・・。
その前日・・・。
「ずーん・・・」
何故かずっと意気消沈だった。
ティアナは苦笑いの表情を浮かべていた。
因みに、スバルも珍しく休みを取る事が出来たのでティアナの家で食事に来ていた。
「いや〜・・・どうしよう?」
「コレばかりはどうしようも無いような・・・」
「レオンの渾名か・・・」
そう、何故レオンがここまで意気消沈かというと渾名が関わってくる。
何故?と思うのは時が世界大会が始まる都市本戦終了後にまで遡る。
レオンは、基本的にテレビを付けないでスサノオを利用してのネットニュースでしか見ていないのだ。
インターミドルでの特集は、自分には興味が全くないので然程気にしていない。
正直、適当な理由で辞退でもしようかと考えていたほどだった。
といっても、恭也さんは様々な人と戦える経験はこういった機会じゃないと積めないだろうから行けるところまで行った方がいいという話になりとりあえず今に至る。
そして、偶々テレビを付けるとインターミドル特集をしていたのだ。
『今大会の注目されているのはやはりウェルキウス選手でしょう』
『地球出身でそこの古流剣術の使い手でほぼ謎に包まれているウェルキウス選手は世界王者に最も近い存在ですね』
『因みに、ファンの人達からは阿修羅、閻魔、水流の悪魔、花吹雪の剣士といった様々な渾名があるそうですが・・・』
レオンは、この渾名の阿修羅、閻魔、悪魔といったワードに固まってしまった。
そのニュースを見たレオンは、その腹癒せをぶち当てるかのように対戦相手選手を容赦なくボコボコにしていた。*1
その腹癒せのせいでついた渾名が、
「だ、大丈夫だよ!なのはさんなんて白い悪魔何て呼ばれているし!!」
「そ、そうよ!大体、そんな事を言うのは一部の人だけだから気にしちゃダメよ!」
「うぅ〜・・・。2人の優しさが心に沁みます・・・」
何とかレオンの気持ちが持ち直したので食事を再開した。
その日の夜。
レオンは自宅に帰りスバルはティアナの自宅に泊まっていく事になり寝室で団欒していた。
「いよいよ明日だね。ティア!」
「正直、ここまで行くとは思ってもいなかったわ」
ティアナの表情は、驚き以外にもどこか寂しい様にも見えた。
「ティア?」
「正直、私も剣術の事について学んでいたらレオンと距離を近づけたんじゃないかなって」
「えっ?」
ティアナの意外な本音を聞いたスバルは驚きの表情を浮かべた。
「レオンと出会ったのは1年前の別次元世界の調査で来ていた。
それで助けて貰ったのがレオンでそのレオンがJS事件で助けてくれた。
全部偶然だった。私がもっと強かったら出会えていなかった気がして・・・。
剣を学んでいたらどうなってたんだろうってよくそう思うんだ・・・」
ティアナの溢れた言葉にスバルはある1つの疑念を解消しておこうと思った。
「ねぇ。ティア」
「何よ?」
「ティアってレオンの事、好き?」
その言葉を聞いたティアナは力無く・・・。
「・・・うん」
そうポツリと呟いた。
「そっかー。好きなn・・・えっ?」
「・・・私、レオンの事が好き」
「・・・マジで?」
「・・・マジで」
「本気と書いて?」
「他に何があるのよ・・・」
ジト目でスバルを見るティアナ。
軽い気持ちで聞いたはずなのにまさかの爆弾を投下されてスバルの頭はパンク寸前だった。
「えっと・・・。何時から?」
「・・・自覚したのはカルナージの合宿の時」
「そうだったの!?」
スバルは意外な時期に自覚した事に驚いた。
以前から交流があったと話していたがまさか割と最近だったのだ。
「・・・告白は?」
「・・・正直、したいけど怖い」
「えっ?」
「私の事を好きになったらレオンが離れていく気がして・・・。
私、1人ぼっちになるのが怖い・・・!
兄さんみたいに私を残していなくなるのが嫌だ・・・!」
ティアナがまだ小さかった頃、唯一の肉親だった兄は既に亡くなってしまった。
レオンと過ごす日々はティアナの心を温かくしてくれた。
親友のスバルや上司だったなのはでもない。
1人の友人として接してここ最近の辛い日々をレオンという存在が癒してくれた。
宝物と言っていい程の存在を失うのが怖いのだ。
「・・・だからこそ、レオンと向き合わないとかもね」
「・・・スバル?」
「大丈夫!ティアかわいいからレオンもティアの告白受ければイチコロよ!!」
「そんな無責任な・・・」
「それに、レオンも同じ気持ちだと思うよ」
「えっ?」
「今日は、外での注文だったけどティアの食事の栄養とか心配していたじゃん。
それって、ティアの仕事上、不規則になりやすい生活だから心配しているんじゃない?
それだったら食生活の心配なんてしないよ」
「・・・そうかな」
「実のところ、1回だけレオンにティアの事どう思っているか聞いた事あるんだ」
「えっ!?何時!?」
「うーんとね。カルナージの訓練の時にさ、ティアが全力で走った後の時あったじゃない?」
「アレか・・・」
ティアナは、思わず自分の行いに苦い顔をしてしまった。
時は、カルナージのオフトレ合宿に遡る。
ティアナが全力疾走で部屋に戻ると少し遅れてレオンも入ってきた。
その時に、スバルはからかい半分でレオンにティアナの事をどう思っているのか聞いてきた。
その時にレオンが放った言葉は・・・。
『俺が1番、人として尊敬する人で支えたい人です。
ていってもまだまだ未熟だからあの人の支えになれているかはわからないですけど・・・。
ティアさんの心の支えになれたらいいなって思います。好きかどうか聞かれると・・・どうでしょう。
生まれた年齢、彼女いない歴ですから・・・。
俺が好きだって言ったら今の関係が壊れるんじゃないかって思っちゃって・・・』
自分自身も怖い。そう言っていた。
「そんな事を・・・」
「怖いのはレオンも一緒だったんだよ」
レオンは、ティアナに自分の気持ちを悟らせない様にしていて逆に彼女の心を締め付けてしまっていたのだ。
そして、ティアナは、1つの決意をする。
「スバル、ありがとう。おかげで吹っ切れたわ」
「ティア?」
「全力全開でレオンに気持ちをぶつける!!」
「その意気だよ!!」
「そしてそのためにも!!」
「そのためにも!!」
「明日、というより今日に備えて寝るわよ」
時計を見ると深夜ギリギリ、もう寝てもいい時間なのだ。
スバルは思わずズッコケてしまった。
「ありゃりゃ、もうこんな時間。じゃあ、d「電気消しておいて。休み」・・・ティア!?」
あまりの切り替えの早さに驚く事しかできないスバルは戸惑いながら電気を消し就寝した。
「(ありがとう。スバル)」
彼女に聞こえない様、心の中でそう呟くティアナであった。
今回はここまでとなります。
いや、長かった。後もう一息だ・・・。
誤字脱字ございましたら連絡下さい。
では、次回。
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