魔法少女リリカルなのはViVid 〜鬼狩りの剣技を扱いし少年は鮮烈な物語を紡ぐ〜 作:シナプス・フィン
では、どうぞ。
翌日。ついに始まる世界大会決勝戦。
レオンは控え室で精神統一をしていた。
「(やれるだけの事はやった。後は、ジークを倒すだけだ・・・!)」
そして、時間となり控え室を出て試合会場に向かう。
同時刻。一方のジークは・・・。
「いよいよね」
「はい・・・」
控え室にはジークの他にセコンド入りをしているエルスと様子を見に来ていたヴィクターとエドガーがいた。
「2人共ありがとうな。応援に来てくれて」
「私達はレオンに何もできなかったから」
「えぇ。完膚なきまで叩きのされてしましたから」
「後半、腹いせの様にも見えましたがね」
「「「・・・」」」
エドガーの言葉で皆が沈黙する。
レオンが閻魔と呼ばれるのは物凄く嫌な顔をしていたのは記憶に新しい。
以前、レオンは、ヴィクターの頼まれごとでジークを探してくれと連絡を受けてとっ捕まえて連れて帰らせた。
ジークをヴィクターの自宅に連れて行きお礼にお茶をご馳走してくれた。
その際、渾名の話をした際にレオンが酷い凹み様に地雷を踏んだと察し何とか持ち直した。
試合後のインタビューは、当たり障りのない事を言っているが渾名の話をするとやめて欲しいと言っていた。
しかし、その願いは叶わず今でも言われている・・・。
「・・・彼、色々と不憫ね」
「「うんうん」」
ヴィクターの言葉に納得してしまったジークとエルスは頷く。
そして、時間となりジークも試合会場に向かう。
「行ってくるで」
「頑張ってください」
エルスの声援に頷き試合会場に向かうジーク。
ヴィクターとエドガーは、観客席に向かった。
「いよいよだね!!」
「うぅ〜。なんだかコッチも緊張してきた・・・」
「た、確かに・・・」
ヴィヴィオ、コロナ、リオの3人は試合が楽しみで仕方がないでいた。
「レオンさん。チャンピオンに勝算あるのでしょうか?」
「正直、何ともな・・・」
冷静に分析をしているアインハルトとノーヴェ。
ティアナは、皆が話している中、ただジッとリングを見つめていた。
「ティア、今からそんな調子じゃ、後半持たないよ?」
「・・・そうね」
少しリラックスする様促すスバル。
それを素直に受け取るティアナ。
そして・・・。
『大変お待たせいたしました!
只今よりインターミドルチャンピオンシップ世界大会・決勝戦を始めます』
そのアナウンスが入ると選手紹介が入る。
『赤コーナー!今大会のダークホース。様々な敵を倒してきた地球出身の最強剣士!!
レオン・ウェルキウス選手ッ!!』
レオンがリングの中に入ってきた。
『青コーナー!前回の世界チャンピオン。連覇なるか!!
ジークリンデ・エレミア選手ッ!!』
ジークが入ってくると同時に観客の盛り上がりは最高潮に達した。
「・・・いよいよやな」
「・・・ああ」
「ウチが勝つ!!」
「・・・全力で受けて立つ!!」
お互いの魔力が放たれて気合は十分だ。
《Ready Fight!!》
試合開始のゴングが鳴ると先に仕掛けたのはレオンだった。
真っ正面に突っ込みジークは正拳付きをするが擦りともせずレオンが目の前から消えた。
一瞬驚き周囲を見渡すと右隣から剣の先端部の突きを仕掛けてきた。
ジークは何とかそれを防ぎ蹴りを入れて距離をとった。
体勢を立て直すと今度はジークが仕掛けてきた。
それでもレオンは慌てず最小限の動きで攻撃をかわし反撃をする。
ジークも何とか食らいついていく。
観客は、余りにもハイレベル過ぎる試合に皆息を飲む。
それは、ヴィヴィオ達も一緒だった。
「す、スゴイ・・・」
「う、うん・・・」
「ジーク選手相手に押してる・・・」
「レオンの奴、少し見ない内にもっと良くなってやがる・・・」
「ですが、ジーク選手も負けていません・・・」
チームナカジマも驚くことしかできない。
あれだけの動きをするレオンとそれについていくジークもお互い負けていない。
「(アカン・・・。威力がありすぎてさっきから手や腕がちょいちょい痺れる・・・。
なんて馬鹿力やねん・・・!!)」
ジークは、レオンの攻撃をまともに受けて防いでいる。
その威力を殺しきれておらず腕等に痺れが来てしまっているのだ。
余りの威力にどう対処すればいいのか策を練るも悉く打ち破っていく。
その強さや経験は、今まで戦ってきた選手の比じゃない。
するとレオンに僅かな隙を見つけた。
「(今や!!)シュペーア・ファウスト」
カウンターを仕掛けてボディーブローを仕掛けるが同時にレオンは体を捻ってジークのボディーブローを躱した。
「(これでもダメなん!?)」
「(ココだ!!)」
レオンは、ここぞとばかりに一気に攻め立てる。
全集中 炎の呼吸
肆ノ型 盛炎のうねり
レオンを中心に炎が纏いそのままジークを斬り飛ばし煙が舞いそのままリングアウトした。
リングアウトすると同時にカウントダウンが始まった。
レオンは、そのまま警戒を怠らない。
するとカウントが止まり煙が晴れるとジークがリングの中に入ってきた。
「・・・まだ、負けへんで!!」
レオンは、何も言わずに剣を構えるが1stラウンドが終了しインターバルに入る。
ジークは、ドサリと息切れをしながら座る。
「ハァ、ハァ、ハァ・・・」
「チャンピオン!大丈夫ですか!?」
「・・・大丈夫や。ホンマにレオンスゴイわ」
エルスが用意してくれたスポーツドリンクを口に含む。
「こりゃあ、ウチもウカウカしてられへん・・・。
(最悪の場合、エレミアの神髄を・・・)」
レオンも、遠目でジークの様子を見ていた。
《主人、何やら浮かない顔をしておられる》
「いや、気を引き締めないとなって。特に、アインハルトと試合をしていた時の状態」
《エレミアの神髄、でしたね?》
時は、アインハルトとジークの試合後にまで遡る。
『エレミアの神髄?』
『せやねん・・・』
ジークの話によると命の危機に直面した時に発動するある種の防衛モードと言える。
この状態に入ると殆ど無意識で戦う為、その力を殆ど使いこなせていない。
一番最悪なのはインターミドルで安全面を考慮して肉体のダメージを疑似的に再現するクラッシュシュミレート設定というものがありそれを超えて相手の肉体に実際のダメージを与えてしまう事もありえる話なのだ。
ジークは以前、人体を破壊できる程の威力のイレイザー級魔法を伴った打撃を繰り出してしまい、相手を大怪我させてしまった事がありそれがトラウマになっているのだ。
「彼女の力を俺が超えることができれば精神的に余裕ができるだろう」
《そういうことですか》
「後、ホームレス生活を脱却させる」
《・・・主人、目的がずれているのでは?》
そんなこんなで、試合が再開する。
レオンは、一気に勝負を仕掛けに入った。
「ジークには悪いが速攻で終わらせる!!」
全集中 炎の呼吸 奥義・改
呼吸をすると同時に炎熱の魔力を貯める。
そして、ジークの懐に入る。
紫電獄炎斬
炎を纏った刀は、そのまま振り下ろされた。
ジークはそれを防いだ。
「!?」
思いがけない状況に陥り、レオンは動揺してしまった。
そして、ジークのフェイントを受けてしまった。
受け身を取って、衝撃を和らげジークの方を向く。
「ジーク・・・。まさかお前・・・!」
レオンは、ジークの纏っている雰囲気をどこかで感じる様になった。
いや、一度感じているのだ。
以前、アインハルトと試合をした時、透き通る世界で見た脈の動きが見た当時そのものだった。
「スサノオ。気を引き締めるぞ・・・」
《主人。まさか、ジーク殿は・・・》
「ああ。発動したんだよ。
エレミアの神髄がな・・・」
ジークの纏っている雰囲気に冷や汗をかきながら構える。
今回は、ここまでとなります。
誤字脱字ございましたら連絡ください。
では、次回。
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