魔法少女リリカルなのはViVid 〜鬼狩りの剣技を扱いし少年は鮮烈な物語を紡ぐ〜 作:シナプス・フィン
では、どうぞ。
「う、ん・・・?」
レオンが意識を取り戻すと真っ白な天井が目に入った。
「ここ、どこ?」
「レオン」
声が聞こえるとティアナが椅子に座っていた。
どうやら見舞いに来ていた様だ。
「ティアさん・・・」
レオンが何か言おうとした時、突如ティアナがレオンを抱きしめた。
「て、ティアさん!?」
「・・・バカ」
「えっ?」
「このバカ!試合終了して気を抜いて倒れるとかバカじゃないの!!」
「えぇ!?普通お疲れ様とか労いじゃないんですか!?」
「タダでさえハラハラしながら見ているコッチの身になりなさいよ!!」
「理不尽過ぎません?!」
いきなりバカ呼ばわりされて終いには理不尽な言われよう・・・。
覗き込んでいたシャマルさんは苦笑いを浮かべるしかできなかった。
「・・・ジークがイレイザー級の魔法を使った時、コッチがどれだけ心配したと思ってるのよ」
「・・・それでも、俺はアイツを倒すには日の呼吸を使うしかなかったですし、それに・・・」
レオンは、勇気を振り絞った。
そして、この想いだけは絶対に伝えようと思っていた言葉があった。
「好きな人にカッコイイ姿を見せたいのは男の性ですから」
レオンは言った。
彼女に対して想っている自分の素直な感情を。
そしてティアナは、思わずポカンとした表情をした。
その言葉を理解すると顔が真っ赤に染まり・・・。
爆発した。
ボフン!!
「にゃにゃ!!?」
「・・・猫になった」
レオンは、驚き唖然としていた。
この様子を見ていたいと思い何も言わずにただ見守っていようと思った時だった。
トントンッ。
突如、ドアノックが聞こえた。
シャマルさんが対応しドアを開けるとスーツを着た大会委員会の人が来ていた。
レオンの様子を見に来たと話していた。
シャマルさんに表彰式に出て問題ないと言われインタビュー等も問題ないと言われた。
呼吸を整えていたというのもありタダの疲労で体の負担は最小限に抑えきれたという話だった。
ジークも問題なく意識が戻ったと話していた。
無事に表彰式が終わりこれで新チャンピオンになり選手としてこのまま活動していくかのインタビューで質問された時レオンはこう答えた。
「具体的に何なるかは決めていません。
インターミドルで培ったノウハウで選手を育てるコーチにもなる。
あるいはそのまま選手として戦い続けるのもありと思っています。
しかし、それを決めるのは今ではないとも思っています。
私は、まだ17歳の青少年。
なりたい自分が見つからない以上、その道を決めるのは軽率と思っています。
自分が学び、感じ、それで納得した上でその道に進もうと思います」
その言葉を期にインタビューは終了した。
因みに、ティアナは、告白されたことでレオンのインタビューは全く耳に入っていなかったとか。
その後、レオンやジーク世界大会に出場した選手たちの労いを兼ねてパーティが開かれたのだがその場にレオンはいなかった。
選手や彼のファンたちは、レオンを探していたがレオン自身あの様な空気は苦手なためその場から逃げたのだ。
そして、場所はティアナの自宅。
「・・・アンタ、パーティはいいの?」
「ああいった所、苦手なのでさっさと逃げるに限ります」
「あはは・・・」
ジト目で睨むティアナにレオンは、淡々と話しスバルは苦笑いを浮かべた。
レオンは、あの空気感が嫌だということで隙を見てティアナの元に行き彼女の自宅に転がり込んだ。
食事もまだだったので簡単な出前で済ませた。
ついでにスバルも一緒で彼女達と食事をしている。
「それにしても新チャンピオンか。レオン、偉業達成だって」
「まさか、ジークがお礼を言うとは思わなかったけどね」
「・・・」
ティアナの言葉にレオンは、少し影を作った。
エレミアの神髄を超えてくれてありがとうと。
それは、彼女自身の力はこれ以上超えることができない諦めもあったのだろう。
しかし、レオンはそれを超えた。ジークはそれが嬉しくてお礼を言ったのだろう。
そして別れ際に再戦を望まれた。
因みに、再戦条件は、ホームレスから脱却したらなと話したらかなりアタフタしていた。
そして、夕食を終えて夜勤のスバルはティアナ宅を後にした。
ここにいるのはレオンとティアナの2人だけなのだが・・・。
「「(き、気まずい・・・)」」
なぜそういうのかと言うとレオンがティアナに告白したこと、ティアナが返事をしていないことに気持ちの整理がついていないことで色々とドギマギしているのだ。
「・・・ねぇ、レオン」
「は、はい」
「私に言った告白・・・」
「・・・勿論本当です」
「・・・そ、そのどうして私なの?」
「その正直な話・・・。
一目惚れでした」
「・・・へっ!?」
まさかの意外すぎる理由に驚いてしまったティアナ。
「嘘でしょ!?そんな素振り見せなかったじゃない!」
「いや、もう正直心臓バクバクでしたよ。
タダでさえ綺麗な人で色々とどストライクの人間に対してよく平常心でいられたなって思いますよ」
ここまで平常心でいられることでレオンの平常心に驚く他よくよく考えてみるとレオンは偶にティアナと話している時は稀に顔を赤くする姿を見ていた。
対して、なのはやフェイトといった他の綺麗な人たちもいるのに特に何も関心していない様子を見てむしろ驚いた。
「(やっぱ色々と規格外だわ・・・)」
などと内心呟くティアナだった。
そんな話をしているとティアナは、レオンに視線を向けた。
「レオン」
「ティアナさん」
「目、瞑って」
「え?は、はい」
何故か、目を瞑ってくれと促された。
数秒後・・・。
突如、レオンの唇に柔らかい何かが当たる。
レオンは不審に思い目を開くとティアナの顔が目の前にあった。
数秒考えて導いた答えは・・・。
「(え?俺、キスされてるの?!)」
まさかのキスをされるという事態に陥りレオンは頬を赤く染めた。
物の数秒しかキスしていないはずなのに数時間もしていた感覚に陥った2人。
そしてティアナは、レオンの瞳を真剣に見つめた。
「私も好きよ。コレが私の本当の気持ち」
そう言われた時、レオンは穏やかで優しい笑顔になった。
「未熟者ですがよろしくお願いします」
「こちらこそ」
その言葉にお互いの心を温かくしていくかのように互いを抱きしめた。
「レオン、やっぱり暖かい」
「ティアさんも暖かいです」
こうして夜は更けていった。
この日は、レオンは泊まっていき翌日の朝に帰宅した。
不幸中の幸いは、お互いに休みだったと言うことぐらいだろう。
はい。ようやく2人がくっ付きました。
さて、どうやって弄り倒そうか・・・。
日常回が終わった後、GOD編に入りますので今しばらくお待ちください。
では、次回。
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