兵藤一誠side
全ての建物が壊れ荒れ果てた灰色の世界
まるで世紀末アニメのような場所で俺は、白髪でリボンを着け、ボロボロと涙を流しているレイちゃんに抱き置こされていた
俺の体はボロボロで至るところから血が流れている
『大丈夫か、レイ』
『お兄ちゃん、なんで……お兄ちゃん!!』
『妹を、守るのは俺の……兄貴の役目だからさ』
そう言って俺は彼女の涙を拭おうと彼女の頬に手を伸ばす。
でもそんな力は無くて、だんだんと目を閉じていく俺
『ダメ!お兄ちゃん!死なないで!!リアスさんやアーシアさんが待ってるんだよ!!お兄ちゃん!起きて、起きてよ………』
そんな俺にレイちゃんは必死に呼び掛け続けている
『起きてよ…いつも見たいに……笑ってよ!!お願い、許すから!あの日約束を破った事は謝るから!どんなに変なことを言っても見捨てないから!だから、起きて……』
そうレイちゃんが泣き続けていた。レイちゃんは瞳を閉じて、死んだ俺の体をそっと床に寝かせ立ち上がる
『ねぇ、神様!私は、こんなお兄ちゃんの運命なんて嫌だ!もし、私が犠牲になれば助かるなら!お願い神様!私はどうなっても良い!!だから!!私のお兄ちゃんを助けて!!』
やがて、レイちゃんの声に答えるようにレイちゃんの体が淡く発光し粒子のように消えていく
『待っててねお兄ちゃん、直ぐにお兄ちゃんが生きて笑えるハッピーエンドを作るから』
まって、まってくれ
『お兄ちゃんにはアーシアさんやリアスさんが居るから、私は血の繋がった妹だから言えなかったけどね』
そう言ってレイちゃんはピクリとも動かない俺へとキスをするとまるで触れれば壊れてしまいそうな儚く脆い笑顔を浮かべて言った
『大好きだよ、お兄ちゃん。いつも笑って、少し変態だけど、誰かのために動けるそんなお兄ちゃんの事が好きで、愛していました……』
まって、まってくれ……レイ!!
「まって!………」
目が覚めると、見慣れた自室が広がっていた
「夢、なのか?」
それにしては、凄くリアルな夢だった
レイちゃんは本当は俺の妹で、死ぬ俺を助けようとしている夢
アーシアや部長の事もしっていた
でも、俺とあの子はまだ1、2回程度しか会った事が無い
なのに、あんな夢を見るなんてどうしたんだろう
そう思いながら俺は、あのときに泣いていたレイちゃんの事を思い浮かべた
玲二side
朝、僕は基本的に朝に弱い
たまに直ぐに起きられるけど、大抵は少し布団で横になっていないと起きられない
眠いからだを引きずりながら制服に着替え、栄養バーを齧りながらリュックに荷物を詰め込む
…………そのはずなのだけど
「おはよう玲二、朝ごはん出来てるから早く起きて」
「……おはよ」
デネブが朝から世話を焼いてくれ、何故か普段の朝からは考えられない朝食が目の前に広がっている
なにしてんの?
思ったが口を開かず、そう思った
考えてみれば僕は瞬間移動があるから、朝にゆっくりとしてても良いんだよね。それに今じゃゼロライナーだってあるし
ゆっくりと朝食が終わり、制服に着替えリュックを背負って歩き出す
デネブはゼロライナーに戻ったし、家の鍵も閉めてある
あぁ、今日も楽しくない
そんな事を考えながらいつも通りのつまらない道を歩く
学園前まで来るといつも通り主人公が嫉妬に狂った瞳で見られながらアーシアさんとリアスさんと登校していた
「はぁ、バカらし……」
そう言ってもう一度歩き出そうとした時だった
「おはようレイジ!」
後ろから昨日聞いたばかりの声が聞こえ、振り返るといつも通り優しい顔のユージオが笑顔でこちらへと歩いてきていた
「あぁ、おはよ……」
「酷いじゃないレイジ、せっかく一緒に登校しようと思って家を出たらもう学校に向かってるなんて」
「いや、家が近いからって一緒に登校するのも当たり前じゃ無いよ……」
「そうなんだ………」
そう言って少しシュンとなるユージオに思わず罪悪感を感じ即座に口を開く
「分かったよ、明日から一緒に登校するからそんなに悲しそうな顔をするなって」
「本当!?嬉しいよレイジ!」
はぁ、思わずため息を就く
『ねぇ、今の見た?』ヒソヒソ
『えぇ、木場くんと乙夜くんが話してたわよね』ヒソヒソ
『もしかして、木場×ユージオじゃなくて乙夜×ユージオなの!?』ヒソヒソ
『き、キマシタワー!?』ヒソヒソ
『これは薄い本が熱くなりますわね』ヒソヒソ
『どちらが受けでどちらが攻めなのかしら』ヒソヒソ
『微かな記憶では乙夜くんは少し高い声、と言うことは乙夜くんが受け!?』ヒソヒソ
あぁ、最悪だ。
腐女子に変な目で見られることになった
終わったな、これ
何となく目が死んでいるような気がする
まぁ、取り敢えず早く授業終わらないかな
登校したばかりなのにそう思いながら僕はまたため息を付いた
ユージオがお昼も一緒に食べようと誘って来た時に腐女子達の目が更に輝いていた
腐女子達の目線のせいかいつもより疲れた気がする
そう思いながら家に瞬間移動で帰宅し、即座にいつものドレスやリボンを身に付け僕は私になる。
そして直ぐに駒王学園に戻るといつもの場所でお茶会のセットを広げる。レジャーシートを敷き、バケットからティーポット、ティーカップ、ティースプーンを取り出してから
そしてお茶菓子を少しだけ出す。今回はスーパーに売っていたクッキーである、流石に毎日のようには作れないし
さて、今日も頑張ったのご褒美として私はティーカップに注いだ紅茶を一口
あぁ、平和だ
「レイ、もうそっちに成って来たんだね」
後ろから声が聞こえ、振り返るとそこには何故か騎士のような鎧を見に纏ったユージオが佇んでいた
てか姿が完璧にFateのプーサーみたいに成ってるよ
「どうしたの、その姿」
「神器を出そうとしたらこの姿に成って腰に青薔薇の剣が腰のベルトに付いた鞘に刺さっている状態になってたんだ」
「なんで神器を………」
「勘、だけどね。少し学園に嫌な気配がしたから一応準備だけでもした方が良いと思って」
そんな話を聞きながらティーカップに紅茶を注ぐ。確かにさっきから妙に静かだと思った
「はい、ユージオの分」
そう言いながらソーサーを持ち上げてユージオに渡すとたったまま片手に乗せたソーサーもう片方の手でティーカップを持ち上げて飲む
「座らないの?」
「僕は君を守る騎士だから。それに騎士なら守るべきお姫様の隣に佇んでいないと」
「そう、じゃあお願い出きる?私の
前世だったら間違いなくユージオファンに殺られるな
「仰せのままに」
そう思いながらお姫様の様に言うとユージオが軽く会釈して来る
「フフッ!案外、悪くないかも……」
そう呟きながらお菓子を自信の口へと運ぶ
今日もまたこの素晴らしい世界を平穏に過ごす。
突如として目の前に何かが空から落下しドシンと言う音と共に目の前に土煙が舞った
「レイ!」
ユージオがティーカップを置いてそっと私を守るように剣の柄に手を掛け前に出る
平穏に暮らすはず…なのだが
何故目の前に突如として少女が降ってきた
親方!空から女の子が!!……この言葉、本当に使いうと思って無かったかな?
「うぅ、どうしてこんなことにぃ……」
『そんな事を言っても仕方ないですよぉイリヤさーん』
「………え?」
土煙が晴れ、見えたのは綺麗な銀髪に帽子付きの学校の制服と思われる服装の少女
Fateシリーズの一つ。Fate/kaleid linerプリズマ☆イリヤの主人公である魔法少女のイリヤスフィールとマジカルステッキ?のマジカルルビーが尻餅を付いていた
あまりの予想外な事態にユージオも口を開いて驚いている
「ハッ!?え!?騎士!本物?!?格好良いしイケメン!?それにお姫様もいる!?可愛い!!本当にこれって異世界転生?」
そう言いながら私とユージオを指差すイリヤちゃん?あまりの早口に付いて行けていないのは私だけだろうか?
「えっと、取り敢えず………どうしようユージオ」
「僕にも、何がなんだか………」
イリヤちゃんの様子に構えを解いたユージオは困惑した表情で此方を見てくる、え?私が何とかしないと行けないの?
「え、えっと。大丈夫?空から降ってきたけど何か事情でもあるの?」
「は、はい!実は────」
その後、もう一つ会ったティーセットを出してお茶を入れ話を聞いた
「えっと、話を纏めると。君、イリヤちゃんは小学生で学校に通学中にトラックに引かれそうになった友達のミユちゃんを突き飛ばして引かれて、知り合いの遠坂凛ちゃんに似た神様に会って転生して私を守るように言われて、転生したら私たちの真上にいたってこと?」
どう考えてもあの神様だよね?
「は、はい。家もご飯も無いし、どうしよう」
そう言いながら深刻な顔をして俯くイリヤちゃん
うーん、どうしよう。関わっちゃったんだし、ほっとけないし
確かゼロには空き部屋が結構あったはず、ご飯とかの世話はデネブがやってくれるだろうし
「よかったら、私の持ってる家みたいな所に住む?」
「え!?でも………」
『親切ですねぇ、もしかして見返りとしてイリヤさんにあんなことやこんなことや……』
「失礼だよルビー!それにレイ?さんは女の子だよ!?」
「あ、私は男だよ」
「エ”ッ!?」
あらイリヤさん、そんな声はしたないですわよ?
私の中のお嬢様キャラがそう呟いたが取り敢えず驚きに固まったイリヤちゃんにそうだよね、驚くよねと頷いているユージオ
「一応言うと、私はイリヤちゃんをどうこうするつもりは無い。でもお願いできるなら」
そう言いながらイリヤちゃんの目線に合わせるために少しだけ屈んで笑いながら言った
「ユージオみたいにもしも私が危なくなったら、私を守ってくれない?魔法少女、なんでしょ?」
「えっと、この世界?は平和だと思うんですけど……もしかして怪物とか、いるんですか?」
「悪魔や天使、堕天使ならいるかもね」
そう言いながらクスリと笑うとイリヤは少し引きつっていたが、やがてゆっくりと頷き決意したのか、口を開いた
「はい、よろしくお願いします!」
「よろしくねイリヤちゃん。ユージオは騎士だけどそれならイリヤちゃんは何だろう?」
「うーん、魔法少女を英語にしたら変だよね。ならFairy、ならどうかな?レイ」
それを聞き、イリヤスフィールの二つ名で確かに妖精が付くやつがあったなと思い出した
「うーん、もう少し考えてみよっか」
そう言いながら即座に行動に写すためにバケットに持ち物をしまう
「いま、迎えを呼ぶね」
「はぇ~、本当にレイさんって男なんだよね?動きがお嬢様みたい……」
「そうだよ」
そんなイリヤとは違いユージオは、迎えがゼロライナーだと理解したのか頷くと
「いや!学園にゼロライナーは不味いよレイ!学園で変な噂がたっちゃうよ!」
即座に慌てて止めてきた
確かにそれもそうだ 。よし、近くの扉を探そう
近くの校舎の入り口の扉へと向かいその扉を開くとその先は教室への扉ではなく次元の間へと繋がっていた
チケット持っておいて良かった
「な、なにこれ…………」
目の前の光景に呆然としたイリヤちゃんの呟きを聞きながら二人を先に入らせ、即座に私も扉をくぐり、扉を閉めゼロライナーに向かう
入り口に付くと即座に自動でドアが開き、ユージオが先に乗って私たちへと手を差し出すので、ユージオの手を借りて中に入りいつものスペースに入る
「おお!レイ、お帰り!ユージオ君もお帰り、よかったらデネブキャンディーでも食べる?」
「ただいま、デネブ。今は良いかな」
「ただいま、デネブさん。頂きます!」
そう言いながらユージオがデネブキャンディーを食べるので、取り敢えず固まってるイリヤちゃんに説明をすることにした
「ようこそイリヤちゃん、ここは時の間を走り過去にも未来にも行ける時の列車ゼロライナーだよ。こっちはデネブ、私の事をお世話してくれててゼロライナーを管理してくれてるんだ」
そう言うとデネブはいつものアメが入ったバケットを持ったまま片ひざを付いてイリヤちゃんに目線を会わせる
「はじめまして!良かったら、デネブキャンディー食べる?」
「い、いえ。大丈夫です………」
「そうか、どうかレイの事をよろしく!」
さて、そろそろ説明した方が良いよね
「ねぇデネブ、ゼロライナーにまだ空いてる部屋あったよね?その部屋にこの子を住まわせてあげたいだけど、お世話を頼んでも良いかな?」
「え!私ここに住むの!?」
「そうだよ?大丈夫、ゼロライナーにはお風呂もあるしご飯はデネブが作ってくれるから」
「れ、列車に住むなんて凄い経験だよ……」
そう呟くイリヤちゃん、だってさすがに私のアパートだと男と暮らすからダメだろうし
そんな訳で、パーティーに魔法少女が参加しました!
ご愛読ありがとうございました
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それでは失礼します
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