私は、高機動装備でIS学園から第三新東京市に到着します。目の前には、変わった使徒がいます。
「変わった形の使徒ですね。」
私は、目の前にいる使徒の姿を見て感想を言います。
「トランプのダイヤを立体化した、感じですね。」
『使徒もイメチェンしたかったじゃあないかな?』
ミサトさんが真面目な声で言う。私は、苦笑いしながら。
「確かにそうかも知れないですね。でもガラスで出来てるのか分からないですけど綺麗だと思いました。」
『確かにね。』
使徒は、ただ浮かんでいます。エヴァンゲリオンを待っているのかも知れません。
「ミサトさん、どうしますか?威力偵察でもしましょうか?それとも殲滅しますか?」
『それは不要だ。エヴァンゲリオンと共同で使徒を殲滅せよ。』
ゲンドウさんは、そう命令する。私は、念の為、意見を具申する。
「危険では?使徒がどういった攻撃を行うのか分かっていません。それに見た目から推測すら出来ません。」
『問題無い。葛城一尉、エヴァンゲリオンを直ちに出撃させたまえ。』
『・・・了解。エヴァの展開位置を使徒から離れた場所に設定します。』
『好きにしたまえ。』
『一花ちゃん、聞いたわね。使徒を監視ししといて動きがあれば、攻撃しても構わないわ。』
「了解!」
私は、砲塔を使徒に向ける。航空機の発艦の準備も完了している。
『シンジくん、聞いた通り使徒の行動パターンが分からないから使徒から離れた場所に射出するわ。』
『分かりました。』
「大丈夫かな?」
『大丈夫だよ一花。2体の使徒も倒してきたんだし、油断しなければ大丈夫だよ。』
シンジにそう言われたからなのか不安が消えていく。
「そうだね!もしもの時は、私が守ってあげるよ。」
シンジは、苦笑いしながら。
『そのセリフ、僕が言いたかった。』
「ふふ。早いもの勝ち。」
『イチャイチャするのは、良いけど二人きりの時にね。』
ミサトさん注意されてしまう。
「は~い。」
『はい。』
『エヴァ初号機、射出準備完了。』
『ルート固定完了。』
『エヴァンゲリオン初号機、発進!』
エヴァが地上に向かっている時に使徒が動き始める。
『目標に高エネルギー反応!』
『円周部を加速、収束します!』
『まさか!加粒子砲!』
『な、なんですって!』
エヴァンゲリオンは、身動きがとれない。私は、砲撃をするがATフィールドに阻まれる。使徒は、砲撃を気にせずに。エヴァが地上に着くと同時にビームを発射する。
「シンジ!避けて!」
『えっ。』
使徒のビームは、エヴァンゲリオンの胸部に命中する。
『ああああああああああああっっっっ!!!』
「シンジ!」
『防護アーマーを展開!リフトを降ろして!』
『ダメです!リフトが使徒の攻撃で融解してあらゆる機能が作動しません!』
司令部は、使徒の予想外な遠距離攻撃で混乱状態になっている。私は、シンジの絶叫と今の状況を聞いて。
「このっ!」
『妖精さん、エヴァのリフト、修理できる?』
『出来るよ~。』
『お願い。』
『任された~!』
私は、妖精さんにエヴァのリフトの修理を頼みます。
「ミサトさん、エヴァの格納をお願いします。私が使徒を引き付けますので。」
暫くの間、無線が沈黙する。
『・・・分かったわ。無事でいて。』
「了解!」
私は、砲撃をしながら対艦ミサイルを5発、発射する。ミサイルは、一発に付き4発ずつに分離して計20発になる。使徒もエヴァへの攻撃を中止してミサイルを迎撃する。ミサイルは、瞬く間に全てが撃ち落とされるがエヴァへの攻撃を中止させる事が出来た。使徒にも砲撃が命中するがATフィールドが強力なのか使徒本体には、命中しない。砲弾も撃ち落としている。使徒もビームで時々反撃をするが一花は、ビームを避けていく。
「何とか、レーダーとエネルギー反応で避けてるけど当たったら人溜まりもないね。」
『一花ちゃん、エヴァの撤退が完了したわ!今直ぐに一花ちゃんも撤退して対応策を考えるわ!』
「了解!」
私は、ミサトさんからの撤退命令を聞いて使徒に80発の対艦ミサイルで攻撃を行う。使徒は、あらゆる方向から迫る対艦ミサイルの迎撃に追われ、私は、使徒に攻撃される事無く撤退が出来た。
〈NERV本部・病室〉
「シンジ・・・。」
私は、無事に撤退出来たがエヴァがダメージを受けすぎたからなのか分からないがシンジは、一時心音が停止していたようです。何とか一命を取り留めました。私は、眠っている、シンジの左手を両手で握ります。
「あの時は、本当に焦ったよ。君を見てる事しか出来なかった。・・・だから今は、ゆっくり休んで私が使徒を倒すから。」
君がいなくなったらわたしは、例えだけど世界を滅ぼしてでも君を生き返らせるから。
〈NERV作戦室〉
その後私は、NERV本部作戦室に来ていた。作戦室には、NERVの各部門の担当者達が集まっていた。
「さて全員、集まったわね。始めるわよ。まず、使徒の情報をお願い。」
「はい。ダミーバルーン及び先程の戦闘の映像で使徒の能力を分析しました。モニターを用いて説明します。」
モニターには、初号機を模したバルーンが現れた。バルーンを無人車両で引っ張る。既に射程内なのに使徒は、攻撃をしない。ある程度近づくとビームを撃ってバルーンを吹き飛ばした。
「この様に目標は、一定の距離に外敵が入ると攻撃する習性があるようです。その為、使徒に接近するのははぼ不可能です。」
「ATフィールドは、先程の浜波さんとの戦闘から解析した結果、強力な物を展開しています。」
「一花ちゃん、グレーフ・アストの分析結果は?」
ミサトさんが私に尋ねる。私の艦娘モードに搭載されている、グレーフ・アストシステムは、様々な事が出来る様です。例えば、武器や能力、または、使徒の解析、が出来る様です。
「はい。グレーフ・アストの分析結果は、エヴァンゲリオンで今回の使徒を殲滅しようとするならN2並の威力を持った遠距離武器が必要です。」
作戦室のあちこちからため息が聞こえる。
「貴女単独では、どうかしら?」
ミサトさんが尋ねる。
「私、単独だと艦娘の艦載機、40機の全力出撃による全力攻撃、そして接近しながら使徒の迎撃能力を上回る量のミサイルと砲弾を撃ちながら接近してATフィールドを貫通、そしてコアに着弾させます。成功率は、39%です。今ある情報が正しく使徒が隠し技を持っていないとゆう前提ですけど。」
作戦室からため息が漏れる。まぁ、理不尽な能力を持った使徒だから仕方無いかな。
「MAGIも同様の分析結果を出してます。」
「鉄壁の空中要塞ね。使徒の様子は?」
「使徒は、現在も本部に向けて進行しています。装甲板は、まだ第一層です。到達予定時刻は、約1ヶ月後です。」
使徒は、私が撤退した後、NERV本部の直上で停止して形を変化させて地面を掘削しています。後、妖精さんが装甲板を頑丈に作り替えたらしいけど効果が出ているのか分からないです。
「まだ、余裕があるけど早く殲滅しないと次の使徒が来るわね。リツコ、初号機の状況は?」
モニターの映像が切り替わり初号機が映り出される。画面には、赤木さんと伊吹さんがいます。
『胸部の装甲が完全に融解してるわ。機能中枢が無傷ね。後、4時間で換装作業が終わるわ。』
「そう、零号機?」
『起動は、出来るわ。けど実戦投入には、もう少し時間にがかかるわ。』
「そのまま、換装作業お願いね。」
『えぇ。』
「初号機パイロットの容態は?」
「胸部に強い衝撃を受けたことで循環器に軽いダメージを受けてます。それ以外は、問題ありません。」
「目覚めたら戦闘は、可能ね。さてこらから忙しくなるわよ。」
〈とある場所〉
「一花ちゃん、これ、運搬お願いね。」
「分かりました。」
私は、ミサトさん達と一緒に国防軍の研究所に来ていた。目的は、この研究所から開発中の武器を借りる事らしいです。
「しかし、これは重要機密でして。」
科学者の男性が必死で断る。
「これを見てもですか。」
ミサトさんは、紙を科学者に渡す。すらると科学者の顔の色が変わった。何て書いてるだろう、気になります。
「・・・分かりました。」
「一花ちゃん、よろしくね。」
「は~い。」
私は、艦娘になってライフルをヘリコプターに積み込みます。ライフルの後ろ半分は、私が運びます。私が積み込みしている時、研究所から科学者が大人数で出てきました。皆さんは、私を観察していました。
〈三時間後・NERV本部・病室〉
私は、またシンジが眠る病室に来ていた。ヤシマ作戦が決行される事になりました。それまでは、やることが無いので此処に来ていた。
「寝顔見るの久し振りな気がする。」
このまま、ヤシマ作戦が終わるまで寝ていてもいいんだけど。
「でもシンジは、起きるんだよね。」
シンジが目覚めた。
「・・・ここ・・・は?」
「病院だよ。」
「一花。」
「寝てても良いんだよ。」
「ううん、使徒を倒さないと。」
「そう言うと思った。これに着替えて。」
私は、シンジに服を渡す。
「分かった。」
シンジの着替えが終わり私とシンジは、ミサトさん達がいる場所に向かう。 向かいながら私は、シンジにヤシマ作戦の説明をする。ヤシマ作戦は、使徒を遠距離武器で倒す作戦、私は、使徒を引き付ける役、エヴァ初号機は遠距離武器で使徒を狙撃、万が一に備えて零号機は、盾を持って待機。
「一花は、怖くないの?」
「怖いよ。」
「だったら。」
シンジの言うことが分かるので唇に指を当てる。
「でも、ね。シンジと一緒なら怖く無いからシンジは、私を守ってくれるよね。」
「うん!」
「それにシンジばかりに苦労させたくないしね。あっ、危ない時は、逃げるよ。」
「一花らしいね。」
「かもね。」
私とシンジは、話をしながらミサトさん達がいる山に向かう。
とうとう、ヤシマ作戦が始まった。
『ヤシマ作戦開始!』
『第一次接続開始!』
私は、艦娘になってます。
「攻撃隊、発艦!」
『行くよ~。』
攻撃隊が次々と発艦していく。計33機。
「攻撃を始めます。」
私は、使徒に攻撃を開始する。電子砲の存在がばれないようにしないといけない。
『第二次接続開始!』
ミサイルは、あらゆる方向から接近するが使徒も粒子砲で迎撃する。迎撃に忙しい様で私や攻撃を行ってる施設も無傷で残っている。国防軍も協力してくれてます。
『第三次接続開始!』
使徒も迎撃に慣れてきた様で私を狙ってきます。攻撃を行っている施設は、無視しています。
「私が一番の脅威って、訳ね。」
私もそれに応えて砲撃を行います。
「攻撃隊、攻撃開始!」
『了解~。』
妖精さんの航空部隊が次々とミサイルで攻撃を仕掛けます。使徒も迎撃しますが間に合わずミサイルが命中しますがATフィールドに阻まれます。
「固すぎでしょう。」
『第四次接続、問題ありません。』
『最終安全装置解除!』
『撃鉄起こして。』
後、少しで決着が着きそうです。
『命中!』
砲弾が使徒に命中しました。これで少しは、当てやすくなると良いんですが。
『発射!』
使徒に電子砲が当たります。物凄い悲鳴?が聞こえます。レーダーで使徒が生きてるのは、分かっていますので私は、砲撃を続けます。
『外れた!』
「いえ、コアにダメージを与えています。もう一度です。」
『第二射急いで!』
『目標、高エネルギー反応!』
使徒は、エヴァの方に粒子砲を放ちます。零号機が初号機の前に立って盾を構えます。
『融解しています!』
『妖精さん、魚雷発射の用意。』
『了解~!』
私は、使徒に全速力で突撃します。使徒は、エヴァを倒す事に全力を上げています。恐らく、私の攻撃を脅威に思っていない可能性があります。有り難いことですね。
『発射!』
『魚雷発射!』
10発の魚雷が使徒に目指します。そのまま、使徒のATフィールドを貫通して本体に当たります。次々と爆発して爆煙に覆われます。
『使徒の反応、消失!』
『勝ったわね。』
私は、直ぐ様、シンジの所まで行きます。初号機が零号機の装甲板を外してエントリープラグを優しく置きます。
「シンジ!」
「一花!」
「開けるよ。」
「お願い。」
私は、非常用のハッチを開けます。
「綾波!」
シンジが綾波さん話し掛けます。
「碇君、浜波さん。」
「良かった。」
「そうだね。」
「こんな時、どうゆう顔をすればいいのか分からないの。」
私とシンジは、顔を見合わせて笑顔で同時に言った。
「「笑えばいいと思うよ。私達みたいに。」」
綾波レイは、私達と同じ様に微笑んだ。
何とか出来た!どうゆう展開にしよか悩んだ結果、こうなりました。エヴァも艦娘モードも大活躍!!上手く表現出来たかな?っと思いたい。