一夏は、驚いた。さっきまでIS学園の屋上に居たのに今は、海岸に居るのだから。
「ここは?」
「ここは、私の秘密基地さ。ここで軍艦を作っている。まぁ、暇潰しにな。」
「でも人の気配は、しませんよ。」
そう、周りには、何かの機械が整然と置かれていた。そして海岸の方では、軍艦が停泊していた。それでも人の気配が無い。その答えを魔王言った。
「ここに人は、いない。すべて私一人で作っているし操作も可能だ。さて行くぞ。」
「・・・待ってください!」
一夏は、暫く呆然としていたが慌てて魔王を追いかける。少しすると軍艦が見えてきた。
「これだ。」
「これが何か?」
「まぁ、まず、君は、見返した後、どうしたい?」
「見返した後ですか?」
「そうだ。」
一夏は、考えた。見返した後のことなど考えていなかった。自分の終わりを望んでいたのだから。
「分かりません。どうしたら良いのかも分からないです。」
「だったら別の星に引っ越すか?」
「・・・えっ。」
一夏は、混乱した。当然だ、何て別の星に引っ越すと言う訳の分からないことを言ってるのだから。
「無理でしょう。」
「出来るよ。君が望むなら別世界の地球に行けるよ。ISが存在しない地球に、ね。」
「・・・」
一夏は、魔王が本気で言ってることを理解した。一夏は、孤独だった時は、本を読んでいた。当然、異世界もの小説も読んだことがある。そしてそれを聞いて一夏は、決めた。もうあんな場所には、居たく無かったから
「お願いします。」
「君なら言うと思っていたよ。さて、君には、これを飲んで貰う。」
魔王は、一夏に飲み物を渡す。
「これは?」
「女体化薬。」
「・・・なんで?」
「此処にいるのは、一時的でまた、戻る。君が今の姿だと直ぐにばれる。流石に君が女の子になっているとは、あちらは、思いもしないだろう。君は、性別を変えてまで成し遂げる覚悟があるのかも試している。まぁ、不要だと思うが。」
「飲まなかったら?」
「君をIS学園の屋上に戻す。私と会ったことは、忘れて貰うがね。」
「分かりました。」
一夏は、覚悟を決めて女体化薬を飲む、桃の味がした。飲む終わると突然、睡魔が襲ってきた。
「おっと。」
バランスを崩した一夏を魔王が支える。
「ゆっくりと眠りなさい。」
その言葉を最後に一夏は、夢の中に飛び立つ。
「うん?」
一夏は、目を覚ました。
「起きたようだね。」
「おはようございます。」
「あぁ、おはよう。これ鏡、自分の姿を見てみ。」
魔王は、一夏に手鏡を渡す。一夏は手鏡で自分を確する。そこには、姉似た容姿の美少女がいた。髪は、腰まで伸びていて腰も細く胸は、豊かな膨らみがあった。顔も千冬を優しくした感じ。手も脚も細くなっていた。
「美少女、爆誕だね。動けるか?」
一夏手足を動かすそして立ち上がる。だが身長が縮んだので来ている服がブカブカだった。
「問題ないようだね。まぁ、服を変えないとな。」
魔王は、そう言うと一夏の服が縮み始めた。今の一夏に合うサイズになった。
「さて。あれに触るんだ。まだ完成は、していないが。」
「あれにですか?」
魔王は、頷く。一夏は、軍艦に近付く、そして触れると周囲は、眩しい光に包まれた。光が晴れると一夏に驚く変化が起きていた。一夏の両手には、大砲をもっており、足にも何が付いていて背中には、大砲や色々と付いていた。
「今の君の状態を話さないとな。」
「お願いします。」
魔王は、椅子と机を出し一夏も座らせる。
「君は、軍艦の力が使える。今、君が両手に持っているのは、15・5センチ連装砲だね。」
「これがですか?」
「だね。そして君足にあるのは、5連装魚雷発射管が片足に2つずつ付いてるね。」
一夏は、自分の脚を見る。脚の外側に並ぶように配置されている。
「最後は、君の背中にあるものだね。まぁさっき言った、15・5センチ砲と9センチ高角砲と機銃と艦橋と電深だね。」
「電深?」
「レーダーのことだ。そして君は、水上のうえを走れる。」
「本当ですか?」
「本当だ。最後は、君は、頑丈になっているだろうね。」
「それは、分からないです。」
「当然だよ。まぁ、これから分かるさ。着いてきなさい。」
一夏は、魔王の後に着いていく。直ぐに着いた。
「さて一夏、水上の上に立ってみようか。」
「えぇー無理でしょう。」
「水の上を滑るイメージで行けば行けるだろう。何事も挑戦だ。」
「分かりました。」
一夏は、水の上に立つイメージをしながら海に足を着ける。すると一夏は、水の上に浮いていた。
「出来た。」
「滑ってみなさい。」
一夏は、動いた。
「わぁー。」
一夏は、滑っていた。初めて見る景色に感動していた。
『空も飛べるかな?空を飛ぶイメージをして。』
すると一夏は、空を飛ぶ。
「?!」
魔王も驚いていた。それが嬉しくて宙返りや色々アクロバットな技を披露した。そして魔王の所に戻る。
「見てくれた?」
魔王は、一夏の頭を撫でながら
「見ていたよ。君は、凄いな。偉いぞ。」
一夏は、褒められて笑顔だった。
「さてそろそろ特訓をしようか。」
魔王は、真剣な顔でいった。俺は、魔王に言った。
「よろしくお願いいたします。」
一夏は、心の中で呟いた。
『過去の自分にさよなら。』