私と魔王は、IS学園のアリーナの上空にいた。私は、艦娘の武装を展開して魔王は、普通に空の上に浮かんでいた。
「一夏、気分は、どうかな?」
「少し緊張する。」
「そうか。まぁ、ある程度、緊張してた方がいい。」
私と魔王は、そんな会話をしながらアリーナの様子を伺う。暫くするとアリーナ・ステージに8機のISが集まる。全て覚えのある機体だった。
「ふむ。役者は、揃ったようだ。さて主役が居ないと始まらないな。一夏。」
魔王の言いたいことを理解して私は、言葉を返す。
「うん。・・・行ってきます!」
魔王は、私の顔を見て。
「行ってこい。そして勝ってこい。」
「はい!」
私は、アリーナに急降下を始める。距離が近くなると私は、アリーナの遮断シールドに砲塔を向ける。そして引き金を引く。砲弾がシールドに命中して穴が開く。私は、その穴に突入する。砲弾が貫通したのか砂塵や土埃が宙を舞う。暫くすると砂塵や土埃が消えて彼らの姿を視認する。
「お前は、誰だ。」
近藤がそう私に問いかける。だから私は、笑顔で答える。
「私は、一夏。久しぶり近藤さん。」
言った少し後に会場の観客がざわめく。
「そんなはず無い。あいつは、男だ。」
「そうですわ!」
近藤のハーレム要員たちが次々、反論していく。普通は、そうだよね。今の私を見て一夏に見え無いからね。
「本当だよ。私は、織斑一夏。でも信じたくなければそれでもいいよ。どちらでもいいからね。」
「目的は、なんだ?」
近藤がそう問いかける。せっかちだね。もう少し会話をしようよ。
「せっかちだね?」
「早く答えろ!」
近藤が怒気を発しながら言う。
「目的ね。貴方たちを倒すことかな。」
それを言うと会場から笑い声が聞こえる。
「独りでか?この状況を理解して行ってるのか。」
「してるよ。それでも勝てるから来た。」
「・・・手を上げて降伏したら命は、助けてやるぞ。」
近藤は、そう言う。人数差は、向こうが勝ってるからね。でも、ね。私にも退けないときがあるから。
「断る。」
私は、大砲を構える。向こうも私の態度を理解して戦闘態勢にはいる。
「そうか。行くぞ!」
「あぁ!」
「分かりましたわ!」
「やってやろうじぁないの。」
「うん。」
次々にやる気の声を上げていく彼らたちを見て絆を感じる。
『少し、羨ましいな。』
私は、その思考を隅に追いやる。
「始めましょう。」
私は、大砲の引き金を引いた。発射された砲弾は、次々に命中していく。それも初めだけで次第に連携した迎撃や避けて行く。
「くっ。」
「威力、おかしすぎでしょう。」
「何とかしますわ。」
「頼む。」
セシリア・オルコットのISからブルー・ティアーズが六基が私の周りに展開する。
「妖精さんお願い。」
『任された。』
私の背中にある船体からミサイル1発を発射する。そのミサイルは、途中から8発に分離してブルー・ティアーズに次々と命中していく。残りの2発は、近くのISを狙ったが撃墜される。
「なっ!」
セシリアは、驚いていた。でも驚くのは、まだ早いよ。
「航空部隊、発艦。」
『行くよ~。』
次々と航空部隊が発艦していく。全部で21機。
『こちら、支援を開始する。』
『目標は?』
「紅椿を攻撃目標に設定。」
まずは、回復役のISを倒さないと面倒だよね。
『了解です!』
私も攻撃に参加しないとね!
「艦対艦ミサイル、発射!」
艦対艦ミサイルは、5発を発射する。そのミサイルは、4発ずつに分離する。合計20発の艦対艦ミサイルが紅椿に襲いかかる。
『艦対艦ミサイル発射~。』
『発射~。』
『発射~。』
20機からなる攻撃隊、(残りの一機は、電子戦闘と周囲をレーダーで監視をしている。)一機につき、4発のミサイルを発射する。合計80。そのミサイルも2発ずつに分離して160ものミサイルと私から発射された、20発のミサイルが紅椿に四方八方から殺到する。
「させないよ。」
「させるか。」
相手もミサイルを撃ち落とそうとするが。
『対空ミサイル発射~。』
『発射~。』
次々と航空部隊による妨害で思うように迎撃が出来ず。紅椿も迎撃していたが42発のミサイルが命中する。
『命中!』
「どうなったの?」
爆煙で目視では、確認出来ない為妖精さんに尋ねる。一応、レーダーで把握出来るが詳細が分からないです。
『レーダーから紅椿の反応が消失しました。搭乗者は、気絶している模様。』
まだまだ、油断は、出来ないけど8対1から7対1になった。少しは、やり易くなるかな。
『後方から白式が接近、零落白夜を発動するものと見られる。』
「ありがとう。迎撃を開始する。」
『了解です。自動迎撃システム、起動。』
白式に対空ミサイルと高角砲または、対空機銃の攻撃が開始される。余りの弾幕に白式は、後退する。
「ふざけてるだろ。」
私は、その言葉を聞いて苦笑いを浮かべる。魔王が改装をしてその説明を聞いた、私だってその性能に驚いたから。
『確か、1500の目標を追尾、捕捉、最大で800の目標を迎撃可能、って魔王が言ってた。システム名は、グレーフ・アストって名前だったはず。魔王が気紛れで考えた名前らしいけど。』
私は、思考を切り替えて戦いに集中する。レーザーや実弾が飛んでくるが私は、楽々と避けていく。これならまだ、魔王の魔法の方が恐いと思える。たまに空気砲が飛んでくるがそれも避けていく。
『全方位からミサイルが接近中!数、48!』
『迎撃を開始します。』
ミサイルと高角砲と機銃による迎撃が開始される。瞬く間にミサイルを全部撃墜した。
『航空部隊による攻撃でブルー・ティアーズを撃墜。レーダーから反応が消失しました!なお、搭乗者は、気絶している模様。』
「了解!これでこれで6対1!」
『第二次攻撃隊を発艦準備、完了!何時でもいけます。』
「了解。第二次攻撃隊、発艦。」
第二次攻撃隊が発艦していく。全部で13機が空を舞う。
『以降第二次攻撃隊は、第2部隊と呼称する。第1部隊は、打鉄武式を攻撃。第2は、作戦通りの行動を開始せよ。』
『第1、了解!』
『第2、了解です!』
私は、支援を得ながらシャルロット・デュノアの機体、ラファール・リヴァイヴに接近する。他のISが邪魔が出来ないようにミサイルと15・5センチ砲で妨害しつつ。
「させないよ。」
シャルロットは、アサルトカノン「ガルム」で迎え撃つ。
私も負けじと15・5センチ砲と9センチ高角砲と対空、対艦ミサイルで反撃する。ある程度、接近すると。シャルロットは、ショトガンに持ち替え、打ちながら接近する。私は、相手がこちらの攻撃を避けることが困難と判断して
「魚雷、発射。」
『発射~。』
魚雷発射管から魚雷が10発、発射される。シャルロットは、避けることが出来ず、命中する。
『全弾命中!ラファール・リヴァイヴの反応、消失しました!搭乗者は、先程と同じです。』
私は、打鉄武式と甲龍に狙いを定める。
「私のこと忘れてない?」
「こちらも忘れてもらっては、困る。」
シァヴァルツェア・レーゲンからレールカノンがミステリアス・レイディのガトリングガンで攻撃する。私も回避行動を行う。
「忘れてませんよ。後回しにしてた、だけです。」
「酷いわ~。お姉さん、泣いちゃう。」
「そうですか。」
私は、上空を飛んでる。支援機に攻撃をを命じる。
『了解~。攻撃を開始します!』
「なっ!」
「ちっ。」
支援機の攻撃が次々と命中していく。
「私を忘れないでね。」
私も次々と砲撃をしていく。反撃にワイヤーブレードが飛んでくるが対空機銃で迎撃する。そうすると2機のISは、目標地点に侵入する。
「妖精さん、お願い。」
『第2、攻撃を開始します。』
航空部隊は、急降下で爆弾やミサイルの雨を広範囲に降らせる。避けることが出来ず次々と命中していく。
『レーダーからシァヴァルツェア・レーゲン、ミステリアス・レイディの反応、消失!搭乗者は、先程と同じです。』
これで残りは、3機だけ。あと少し。
『第1、弾切れのため帰投する。』
『了解!』
『こちら、第2部隊!打鉄武式を攻撃する。』
『了解!』
「私は、甲龍と白式ね。」
『甲龍の反応レーダーから消失!搭乗者は、気絶!』
「・・・白式ね。」
『第2より報告!打鉄武式を撃墜!弾切れのため帰投する。』
「後は、貴方だけね。」
『白式が後方より接近、迎撃開始!』
そのまま白式は、撃墜される。
『ISの反応、全て消失。』
「終わったね。私の目的は、達成だね。」
私は、勝ったというのになんの感情も湧かなかった。
「少し疲れたな。」
私は、倒れこみむ寸前で支えられる。
「お疲れさん。・・・頑張ったな。」
「うん。」
「少し眠りなさい。」
私は、魔王のその言葉を最後に眠りについた。
一夏ちゃん艦娘モード改武装
15・5センチ連装砲4基8門
9センチ連装高角砲 4基8門
40ミリ機銃4連装4基16門連装4基8門 自動迎撃
25ミリ機銃連装10基20門単装4基4門 自動迎撃
62センチ魚雷発射管5連装4基20門
航空機40機搭載
(多目的攻撃機32機、多目的支援機4機、対潜機4機)
多目的ミサイル
多目的ミサイルは、様々な局面での使用を想定。一発につき八発の小型ミサイルを収納している。
対艦ミサイル
文字通り対艦用。一発につき四発の小型ミサイルを収納している。ISにも使用出来るようにされている。
魔王の改装の結果、出来た。グレーフ・アストシステムを搭載。魔王が作ったグレーフ・アストシステムは、魔王が経験した宇宙戦争基準で作っている。