提督ですが、人類は滅亡してしまったようです。   作:クソザコナメクジ

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物語展開上、入れておくべきだったものをざっくりと補足。
書いたは良いが、何処に挿入すべきか迷う。
とりあえず投稿してから後でゆっくりと考えます。


日報.近況報告

春月 1日(晴)←先ず日付が分からない件。それっぽい季節と番号と天気だけ入れとく。

 

 叢雲ですが、鎮守府内の空気が最悪です。

 いや別に最悪という訳ではないが、こう書いておけば良いと漣に言われました。

 意味わかんない。

 

 さておき、とりあえず近況報告から書き込んでおきます。

 目覚めてから何度も出撃を繰り返している内に近海の状況を掴めるようになってきた。具体例を上げると元々陸地だった場所は、そのまま海に沈んでいるようで山があった所が浅瀬になっている。そして海流の強い場所の先にある浅瀬には、よく物資が流れ込んでいた。決して質が良いとは云えないが、妖精さんに頼んで簡単に加工すれば、並程度の品質は保つことができる。濡れている弾薬も再利用可能にする辺り、流石は妖精さんである。

 とはいえ毎日、向かっても資材が流れてくる訳じゃないので、定期的に見に行く程度、この浅瀬巡りが出撃の主な目的であり、海域を攻略することとか考えていなかった。

 それでも駆逐イ級や軽巡ホ級と云った深海棲艦とは時折、遭遇することがある。

 少し前なら……いや、今は数年後になるから結構前? まあ、さておき、前までなら日本国民の安全を確保する為に「深海棲艦、此即ち見敵必殺」を信条に掲げていた私達だったが、今や生存が最優先である為、やり過ごせるものであるならやり過ごすという方針に切り替わっている。それでも戦闘に発展することはあるので、その時は迎撃している。

 そんなことを続けている内に、またひとつ不思議なことが起こった。

 

 鎮守府を中心に少しずつ領土が戻っている。

 こればっかりは妖精さんの仕業でもないようで、彼ら彼女ら(妖精さんに性別ってあるのだろうか?)も首を傾げるばかりだった。艦娘達で話し合ったところ、たぶん周辺から深海棲艦が居なくなったからでは? と言われている。漣の披露したオカルト知識では、深海棲艦は荒魂で、艦娘には荒魂を鎮める巫女の役割があるんじゃないかとか、なんとか。陸地が海底に沈められるのは呪いのようなもので、それを祓ったから元に戻ったのだとか、よく分からない。本人も適当言ってみただけで、よく分かっていないようだった。

 さておき、浮上した土地は今は妖精さん達の農業地帯となっており、出所不明のよく分からない卵や肉が食卓に並ぶことがある。味は鶏の卵と肉なのだが、緑髪の妖精さんが「本当に食べてしまったのか?」とでも言いたげに笑みを深めるのが少し怖い。でも美味しい、美味しいのが怖い。試しに妖精さんにも食べさせてやろうかと思って皿を差し出せば、緑の中華服に眼鏡を掛けた妖精さんが「いいえ。私は遠慮しておきます」とでも言いたげに丁重な断りを入れてきた。怖い、でも美味しい。怖い。

 後で厨房を覗き見れば、妖精さん達が賄いとして振る舞われた親子丼をガツガツと食べていたのでひとまず安心することにした。

 というか、妖精さんってご飯食べるのね。霞食ってる奴はヤベー訳じゃなかった。←朝潮型は関係ない。

 

 近況としては、こんなところか。ここからは、これからの話。

 順調に資材は貯まりつつあり、妖精さんの謎パワーで農作物も順調に育ちつつあるので近々新たに二人の艦娘を建造することに決まった。構想としては四人編成の二部隊、朝昼と二部隊でローテーションを組むことで更なる資源回収の効率化、徐々に探索範囲を広げて、ゆくゆくは他鎮守府の様子を見に行くことだ。とりあえずの目標は舞鶴鎮守府と決めてある。

 資材確保がもっと安定すれば、正規空母と戦艦も建造しておきたいとは私達の共通認識、その前に先ず重巡洋艦の建造が先になるのだろうけど。

 まあ順調と云えば順調、ちょっとしたことで簡単に崩れてしまいそうな平穏の日々を送っている。

 

 長くなったけど、ここからが本題だ。

 提督との仲が上手くいっていない艦娘が多い。というのも提督は極度のコミュ障であり、自分から話したがらないし、誰とも目を合わせようとしないのだ。今日も電が部屋から引っ張り出さなければ、ずっと部屋に引きこもっていたはずである。空腹にも慣れているようで、お腹が減った程度では自分から部屋から出て来ないのが厄介だった。

 電と五十鈴とは、それなりに心を開いているようだが、他とは致命的だった。

 特に五月雨は直接的に言葉すら交わしたことがないという始末である。これではいけない、ということで艦娘のみで行った話し合いの結果、前提督の時にはあった秘書艦という制度を復活させる事になった。本来、秘書艦とは最も信頼に置ける艦娘がなるポジションだと聞いているが、今回の場合は親交目当てということもあって、ローテーションを組むことになった。吹雪が、まるで日直だね。と言っていた。

 さて、折角の秘書艦なのに業務内容もないのは味気ない、ということで、今、私が書いているように秘書艦を担当する艦娘は日報を書き記すことが義務付けられることに決まった。

 ああ、そうそう、ローテーションなのに私が最初なのはじゃんけんをした結果だ。決して、私がやりたかった訳ではない。

 男気じゃんけんの結果である。

 

筆者.吹雪型駆逐艦5番艦 叢雲

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