色々なキャラの異世界空戦録    作:両津

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この二人に乗せる機体はどうしよう…

このガトーはOVA版


機動戦士ガンダム0083
アナベル・ガトー Warthunder世界に転生す


アナベル・ガトー。

元ジオン公国軍のエースパイロットにして、デラーズ・フリートの指導者エギーユ・デラーズの右腕としての立場にある軍人。

一年戦争におけるソロモン攻防戦での獅子奮迅の働きから「ソロモンの悪夢」という異名で呼ばれるようになり

ジオンのみならず敵方の連邦軍にとっても、「赤い彗星」シャア・アズナブルと同様に、広く知られる存在となった。

 

その生き様を表すならば武人そのもので、自らが信じたジオンの理想を貫き通し、その為のあらゆる汚名を背負う覚悟を秘めた鋼の意志の持ち主であった。

彼…アナベル・ガトーの最期は星の屑作戦成功後にコロニーが地球に落下していく様を見届けた後は

デラーズ・フリート残存部隊と地球連邦軍の包囲網突破を図るものの心身と機体の消耗は激しく、地球連邦軍艦隊の一艦であるサラミス級巡洋艦に特攻。

壮絶な最期を遂げたのだった。

しかし、現在においては核攻撃・コロニー落としの悪行などと賛否両論わかれる人物となっている。

 

「ぬううううううあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」

 

咆哮をあげながら彼が乗っていたモビルアーマー"ノイエ・ジール"は"サラミス級巡洋艦"の艦橋に特攻。

特攻と同時にサラミス級の艦橋。直後に起きた爆発の閃光を見たのがアナベル・ガトーの最後の光景だった。

だが。彼は死んでいなかった。

 

そして気付けばガトーは、どこかの飛行場で横になっていた…

 

「む?確か私は、死んだはず…。なぜ軍事基地にいるのだ?」

「軍事基地ならば、我がジオンの同士達は何処だ?」

 

どういうわけか彼がいたのはどこかの空軍基地の格納庫付近であり

滑走路・格納庫に駐機中の戦闘機が多数あった。

しかも規模からして地球で言うならば日本にある在日米空軍最大の基地である嘉手納空軍基地かそれ以上であり

3700mの滑走路4本を備え面積は嘉手納基地を上回る:29,855,000m2となっていた。

天気は晴天であり。雲一つないほどの蒼天であった。

空はどこまでも蒼く。海のように広かった

 

「…ここは、どこの基地だ?」

 

ガトーは混乱の極みにあった。

なぜならば自分は覚えている限りだと連邦軍のサラミス級巡洋艦に特攻し、死んだはずだったからだ。

何故、デラーズ・フリート時代の制服ひとつでこのような基地に自分がいるのか? 

 

現状を全く把握できないでいるガトーは、正に混乱の極致にあった。

まず、現在彼がいる場所がどこなのか分からない。

いくら歴戦の軍人であるガトーと言えど、このような状況におかれては理解ができなかった。

彼が最後に記憶している風景は宇宙であったにもかかわらず、地上にいたからだ。

しかもどうやら太陽がある事から地球らしいという事はすぐに理解出来た。

死んだと思ったものの、実は悪運強く生き延びていたとしても

それならばノイエ・ジールのコックピット内、もしくはその付近の宇宙空間で目を覚ますはずである。

それどころか辺り一帯に戦闘の痕跡すら見られない、全く記憶にない地球の軍事基地で目覚めるなど有り得ない話であろう。

 

「誰かが私を救出したのか?だがどうやって地上に私を運んだのだ…」

 

それならばどうやってあの状態のガトーを宇宙から地球に運んだのだろうか。

事実、目覚めてから既に30分以上が経過している。

軍事基地らしく周囲に人の気配は多数感じられる。

 

「何がどうなっている?」

 

なんとか現在、ガトーは自分が置かれている状況を把握・整理しようと努めるが

ただ謎が深まるばかりで一向に進展する気配はなかった。

とにかく情報が不足しすぎている。

少なくともこの基地がどこで、あの包囲網突破からどれくらいの時間が経っているかすらもわからない。

 

「おかしい。なぜモビルスーツの一つもない?」

 

ガトーは周囲を見渡す。

が、行けども見渡してもモビルスーツの一つも見当たらないどころかあるのは

ガトーのいた時代の宇宙世紀ではとっくに廃れたと言われている

プロペラ戦闘機やジェット戦闘機や爆撃機・攻撃機ばかりであった。

 

「ここは基地でも、モビルスーツの一つもない辺境の基地か?これでは連邦のモビルスーツに対抗できんではないか…」

 

モビルスーツの一つもなく、飛行機ばかりだからかガトーは辺境の基地だと認識する。

が、じっとしていては埒が明かないので散策してみることにした

周囲にはレシプロ機を整備している整備員や弾薬の補充をしている整備員がちらほらと見受けられる。

 

「この基地にあるのは航空機ばかりではないか?モビルスーツ一機すらないとは…」

 

ガトーはこれは夢か何かと錯覚したが晴天下で出ている太陽が自分の体を日差しで照らしている事と

自分の手首をつねってみて痛覚がある事から現実だと認識した。

散策して数分後にある男に背後から声を掛けられた。

 

「おお?ガトーではないか!!」

「閣下!?」

 

「貴官もここに来ていたのか。元気そうで安心したぞ!」

「閣下…!!!」

 

アナベル・ガトーがその男を忘れる筈がない。

デラーズ・フリートの最高指導者。ガトーが心酔する相手であるエギーユ・デラーズ閣下をだ。

デラーズ閣下の元気そうな姿に、ガトーの両目からは自然と涙が溢れてくる。

 

「閣下!この基地は一体どこの基地なのです?モビルスーツの一つもないとは…」

「ガトーよ。この世界は『ウォーサンダー』と言われており我々のいた世界とは異なる世界のようなのだ。」

 

「この世界では我々のいた世界の兵器であったモビルスーツではなく飛行機に乗って戦う世界のようだ。」

 

「『ウォーサンダー」ですか……。申し訳ありませんが、私は現状が良く呑み込めておりません閣下。この世界について説明をしてもらえないでしょうか……」

 

「うむ、承知しておるガトー。儂に話すことの出来る範囲で可能な限り説明しよう。」

 

ここは『Warthunder』という世界ではあるが、これまでガトーとデラーズが生きてきた世界とは別物であること。

この世界ではモビルスーツというのは存在せず。(この世界ではガンダム世界はアニメ作品の一つとなっている)

色んな国の兵器に乗って戦うのが日常であるということ。

デラーズ自身もガトーと同様に、意味も分からず二か月前にこの『Warthunder』へと降り立ち

現在はデラーズもパイロット(単座戦闘機)としてやっている事

さらにはWarthunderには『死』『痛み』というのが存在しない

そして、色んな作品のキャラクターが来ているという事。

 

「ガトーよ。星の屑作戦は…どうなったのかね?」

 

話し終えたデラーズがガトーに訊ねたのは、星の屑作戦がどうなったか、である。

デラーズは星の屑作戦の成功を見届ける事は叶わなかった。

彼が星の屑作戦に使用したコロニーがどうなったかは知らない。

そんなデラーズに、ガトーは星の屑作戦を語った。

 

「はい閣下。星の屑作戦は…成功しました。」

 

星の屑作戦は成功したという事実に、デラーズは安堵した。

自らが発案した作戦の結末は、軍人として気にならないはずがない。

胸の痞えが下りたのだろう……彼"エギーユ・デラーズ"の表情から緊張が抜け、自然と笑みが零れ出す。

 

「そうか…それはよかった…」

 

笑みをしてから数秒後に真顔に戻るとデラーズは

 

「ガトーよ。この世界ではモビルスーツというのは存在せず。かつて廃れた航空機で戦わなければいかぬ世界だ。」

「なんですと!?モビルスーツなしで戦えと!?」

「うむ。この世界において我々のいた世界は架空として扱われているようなのだ。」

 

「だが心配する事はないガトーよ。この世界の航空機は手足のように楽に操縦する事ができる。」

「航空機に乗らねばならんとは…」

 

アナベル・ガトー。エギーユ・デラーズ。Warthunderの世界に転生す




ガンダムキャラに似合う戦闘機はなんだろうねえ…
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