今回デラーズ閣下は訓練中です
ちなみにガトーはジェット相手でも難なく落とせます。
ソロモンの悪夢は伊達ではない
『』は味方機
<<>>は撃墜された相手
なおエースコンバットシリーズと同じように無線は混線しています
相手のパイロットは、私の相手をするには未熟でありすぎた。
私の駆る機体"四式戦闘機疾風一型丙"の動きについて来れず、高度3000mで縦方向の旋回戦で背後を取るのを許した。
「私の相手をするには…未熟!!」
<<ぐ…ガトーめ!!>>
背後を取った私はすかさず機関砲のトリガーを引く。
放たれた機関砲は相手の機体"Ta152H-1"の機体後部---コックピットと尾翼の真ん中に直撃し
投げやりのようなほっそりとした機体をたたき割ったのだ。
真上から剣を振り下ろされたかのようにTa152の機体が両断され両断された機首と機体後部が天を向いたかと思えばエンジンに引火したのであろう。巨大な火球へと変貌する。
そのまま私はペダルを蹴り上げ、操縦桿を真横に引き倒した。
急旋回。 <<ソロモンの悪夢。アナベル・ガトー…次こそは貴様を…!>>
真横へ一回転を終えると向かってきた小柄な機体。
F8F-1Bベアキャットとそのまま格闘戦に入る。
相手のパイロットは私と気づき
<<ゲェー!!ソロモンの悪夢だ!!>>と驚愕する。
だが、もう遅い。私は機体の特性とエネルギーを生かした機動戦に入る。
そして、相手のパイロットはあまりにも機動が直線的に過ぎる。
その場を離れたい一心でそうしているのだろうが、その動きでは…
「万に一つも外すものか!!」
<<う、うわああああああ!!!>>
そのままF8F-1Bを撃墜。
この間、十五秒ほどであったろう。
<<覚えてろソロモンの悪夢め!!>>
まさに鎧袖一触とはこの事か。
だが、まだ気を抜くわけにはいかん。
敵(赤チーム)は一機や二機落とされた程度では怯みもせずに我が隊へ攻勢をかけてくる。
敵の中には複数の友軍機に追撃を受けながらも、友軍の地上部隊に対して攻撃を加えたりする勇敢なパイロットもいる。
私の駆る機体"疾風"には地上攻撃用の爆弾もロケット弾もない。
やる事は一つ。敵機を沢山撃墜し友軍地上部隊の損害を可能な限り減らす。
だが敵の数はまだまだ多い。
だが。だからこそだ。
私の心に闘志が湧いてくる。
武人にとって、この世界程戦い甲斐のある戦場はあるまい。
かつて私が乗っていたモビルスーツが存在しないとはいえ、私はこのウォーサンダーという世界に来たことを嬉しく思っている。
<<誰か友軍地上部隊を攻撃している連中を墜としてくれ>>
<<無理だ!こっちは今3VS3の乱戦だ!>>
<<こちらは敵爆撃機を追尾中!低空にいる奴に任せる!>>
<<敵戦車を攻撃中だ!味方ゲージがゼロになる前に削りきってやる!>>
<<急降下を始めた疾風にはソロモンの悪夢が乗っている!!奴にかかるなら複数でいけ!>>
<<主翼が青で胴体が緑の疾風…あれか!!>>
<<クソッ!!奴に狙われたらお陀仏だぜ!>>
<<ひいい…なんでソロモンの悪夢がいるんだ!?>>
先ほど撃墜した敵機"F8F-1B"が火球に変貌したのと同時に降下していき
そのまま友軍地上部隊を攻撃している敵機へと狙いを定めていく。
私の見るコックピット前面のHUDに『B-29』『S.O.8000 Narval』『IL-10』『Do335』。
四つの敵が友軍地上部隊を攻撃している事が表示される。
私はこちらに背を向けている無防備のIL-10に狙いを定めた。
IL-10の後部銃座手が私に気づき、銃座で反撃をする。
<<ひいい!!ガトーだ!ソロモンの悪夢だ!!>>
<<なんだと!?しっかり狙え!ガトーを墜とせ!>>
だが高速で向かってくる私の疾風には蟷螂の斧にすぎない。
私はIL-10の銃座が放つ火箭を躱しながら、射程距離に入るとすかざすトリガーを引いた。
「遅い!!」
機関砲弾が左翼を切り裂いたのだろう。IL-10は左翼全体を失い
錐もみ状態しながらスピンし地面へと叩きつけられる。
<<クソ!!なんで低空にガトーが!?>>
<<悪夢め…奴に目を付けられたのが運のつきか…!>>
撃墜したIL-10を一瞥すると更に次の敵である『Do335』に狙いをつける。
機体の前方と後方にプロペラがあるという奇妙な機体だ。
その奇妙さはモビルアーマーと同等だ
Do335のパイロットは背後からの私の接近に気づかず友軍地上部隊を機銃掃射している。
奴の機銃掃射により3台の友軍装甲車が破壊された。
<<よし。この調子で敵ゲージを削ってやるか…>>
おのれ。これ以上やらせん!
私は回避行動もとらずに無防備のDo335に背後から機関砲を放った。
<<な、なんだ!?>>
Do335はそのまま爆発の炎へと巻き込まれていった。
燃料タンクによって生じた火災とオイルをまき散らしながら地面へと叩きつけられた。
「背後も確認しないとは、素人か」
<<なんだと奴め!低空に来ていたのか!?>>
あのDo335のパイロットは何が起きたかわからなかっただろう。
私は続いて目の前の銀色の『B-29』爆撃機に狩人のように狙いを定める。
<<まずい!!!ガトーがこっちに来るぞ!!>>
<<銃座!奴を狙え!!何としても落とせ!!>>
<<ソロモンの悪夢め!!そう簡単にやられると思うなよ!?>>
<<こちとら米爆撃機の中でハリネズミと言われるB-29だ!!墜とせるものなら落してみろ!>
<<落とせば俺達は一躍有名人だ!!>>
四発エンジンの巨大な銀色の爆撃機が視界の中で大きくなる。
気づいたB-29は銃座で私の疾風を墜とそうと防護機銃の全てをぶつけてくる。
奴の銃座から発砲されれる真っ赤な曳光弾が私を機体ごと貫こうと向かってくるわ
だが、このような弾幕など連邦の白い悪魔と対峙したソロモンやア・バオア・クーの時に比べればお粗末同然。
「このような弾幕など…」
このB-29という爆撃機は私がウォーサンダーに来てから
見聞を深めるために勉強している時に知った爆撃機だが
大挙して『ニホン』という国を焼き払い、罪なき『ニホン』の民間人を多数殺戮したという悪魔の爆撃機であり
『ニホン』出身の人物は奴を見かけると真っ先に落としに行くようだ。
事実私の背後から友軍機の"紫電21型" パイロットがニホン出身なのであろう"La-9"の二機が来ていた。
『ソロモンの悪夢に取られてたまるか!あのB-29は俺がやってやる!!』
『おう!ガトーに取られる前に落とすぞ!!』
<<クソッ!ガトーの他にも敵機が来やがった!>>
<<やめろ!こっち来るな!!>>
「わざわざ低高度にまで降りてくれるとはな。低高度の爆撃機など、モビルスーツの護衛がない艦船と同様にすぎんと言うのに…」
真後ろについた私はB-29の胴体目掛けてトリガーを引く。
機関砲が胴体後部に突き刺さると胴体前部と後部に永遠の別れを告げさせる。
<<やっぱ無理だった…>>
<<悪夢め…奴はなんでこの世界に来たんだ!?>>
<<こっちにもエースがいればな…>>
<<無理言うなよ…奴と遭遇した俺らが不運なんだ…>>
この疾風は強力な30ミリ機関砲を積んでいた。
その強大な威力はかつて私のいた世界のモビルスーツで例えるとしたら
かつて私が乗っていた『ゲルググ』。連邦の白い悪魔の『ガンダム』のビームライフルだろう。
奴は高高度にいるからこそ脅威だったが低高度にいた時点で巨大な標的にすぎない。
次の獲物の『S.O.8000 Narval』を狙おうとしたが狙うよりも早く友軍の『J21RA』が真上から襲い掛かり撃墜した。
『悪いなあソロモンの悪夢さんよ。あんたの獲物を奪っちまってさ』
撃墜と同時に彼は私に謝罪し、上昇していったのだった。
紫電21型甲『あ~あ。ガトーに取られちまった…』
La-9『ソロモンの悪夢の名は伊達じゃねえな…味方でよかったよ。』
<<支配戦の時の奴を見たか?レシプロでジェットを完封してやがった!!>>
<<ああ。しかもジェット機をあの機体で7機も墜としたらしい…>>
<<奴は機体特性を熟知しているからな…同じ機体でも勝てるかどうか…>>
<<化物だ…!!奴は悪夢だ!!>>
<<ジェットでも奴には勝てないというのか!?>>
<<ジオンのトップエース相手では惑星民も不利か…>>
--------------。
終わってみれば、私の戦果は5機撃墜。撃墜補助7の一位という結果だった。
友軍パイロットからは「さすがソロモンの悪夢!」などのお世辞をいただいたが
私は戦友のカリウス。そしてデラーズ閣下と戦えなかったのが残念だった…
その後に私は住民にウラキ少尉がこの世界に来ていないかを聞いたが
奴は来ていないようだ。
だが私は確信する。私がこの世界にいれば奴はここに来るだろう
ガトー「閣下。機体の操縦の方は…」
デラーズ「うむ…まだかかりそうだ。この世界にある機体の種類をまだ把握しきれておらん」