格納庫にて
ベリーロングの髪型で金髪碧眼でナイスバディな白人美少女。
セシリア・オルコットは普段なら絶対に見せないだろう。
必死の形相で目の前の整備兵達に懇願していた。
「お願いします!!わたくしのブルー・ティアーズの修理を頼みますわ!!」
だが、整備兵たちは申し訳なさそうにセシリアに口々に返答。
彼らの名誉のために言っておくが、彼らはどんな兵器でも超短時間で修理ができるのだ。
恐らく、あらゆる作品の整備員が弟子入りを頼むほどの超優秀な整備兵・整備士なのは
間違いないだろう。
(ウォーサンダー世界では地球とは違い、超短時間で修理が済むのだ)
(例:最短で10秒ほど 最長で3分かそこら)
(ただし、修理費を払えばの話。払えないと数日間使用不能になる。)
(レシプロ機は大体数時間から3日程度だがジェット機は一週間くらい)
「修理と言っても…ねえ…」
「すまないセシリアさん。我々としても修理したいが、「ガイジン」によって「ウォーサンダー世界の兵器以外は使用不能」と決まっているんだ」
「それにだ…我々にもあなたの乗っていたIS<インフィニット・ストラトス>の詳細と構造が全くわからない。さらにパワードスーツの整備はしたことがない…」
「車両や飛行機、艦船なら整備できるが、あんたのISはどう修理すればいいかわからん。下手に弄れば壊しかねんし…」
「我々としても動力源の詳細は不明な以上、こちらとしてもどの燃料を注げばいいのかわからないよ…」
「てか、なんでISって女しか使えないんだ?」
「武装がレーザーライフル?ビットタイプの誘導兵器?まいったなこの世界にそんな兵装はないぞ」
「ビットタイプならミサイルで代替えできるが、レーザーは無理だな…」
「口金のサイズさえ合えば換装できるが…こいつの材質が全くわからない。」
「我々としても、お嬢さんの乗っているISという兵器に以下のものが搭載されている事は知っている。」
↓↓整備士たちが調べたIS↓↓
●コア
文字通りISの核となるパーツ。製造方法は製造者にしか
その上全容は束にもわからないらしく、ブラックボックス状態。
核となるパーツのなのに製造者がどうやって作ったんだ?
→製造者を呼んできてほしい
●PIC(パッシブ・イナーシャル・キャンセラー)
これにより、浮遊・加減速を行う。一種の慣性制御システム。
→頑張ればいけるかもしれない
●ハイパーセンサー
ISに搭載されている高性能センサー。遠距離も後方も見えるようになる。
→これならレーダーで代用が可能か?
●パッケージ
武器を量子化させて拡張領域に保存し、操縦者の意思で呼び出すことができる換装装備。
所謂四次元ポケットみたいなもの。
→不可能。どうやって作るんだこれ
●シールドバリアー
ISの周囲に張り巡らされている不可視のシールド。
→これもどうやって作るの?
さらに技術的な問題と最高権力者ガイジンによる
「ウォーサンダー世界の兵器以外は使用不能」により
ブルー・ティアーズは格納庫に放置されていたままだ。
とはいえ、整備兵たちは綺麗に清掃している。
「そこを何とか!!お願いします!!せめて動けるようにはしてほしいですわ!」
必死の形相で頼み込むセシリアにある整備兵が答えた。
「動くことが出来ればいいんだな?それなら、戦車にあるキャタピラをつければいけるかもしれんな…」
「つけるのは出来るが、どうやって動かすんだ?エンジンを取り付けんと無理だぞ…」
「エンジン付けたら重くなるのは確定だな。」
「いや待て。ユーザーモデルとして使えるようにすればいいんじゃないか?」
ある一人の整備兵が言ったことに他の整備兵たちは口々に
「その手があったか。なら早速ガイジンに通達してみよう」
「セシリアさん。動くようにはできるかもしれんが…実戦には出せんよ。」
「…………………わかりましたわ。」
この世界の戦場でISは使えないと教え込まれたセシリアは渋々といった表情で答えた。
後日。
「ガイジンからの通達だ。『ブルー・ティアーズはユーザーミッションのみなら使用を許可する』と」
「本当ですの!?」
整備兵に通達されたセシリアは嬉しそうに答える。
「ああ。使えるのはユーザーミッションだけだが」
「そうですの…仕方ありませんわ…」
「とにかく今はプロペラ戦闘機に慣れる事だな。今のあんたのデッキはグラディエーター・フューリー・プレミアムスピットだ」
「そして忠告する。最初からプレミアム機に乗っても戦果は出せない。」
「複葉機に乗って、戦い方に慣れろ。ISとは操縦と立ち回りが違う」
「忘れないでほしいのは、ISとは違いバリアはないぞお嬢さん。」
整備兵「おい。IS操縦者ってセシリアだけか?」
整備兵「今のところはそうだ。だがあいつの世界じゃ大騒ぎだろう」