四式戦闘機 一型甲
速度:718km/h
適正高度:6000m
最高高度:13000m
旋回時間:19.1秒
上昇速度:22.6m/秒
離陸距離:421m
弾薬:ホ103 12.7ミリ ステルス弾ベルト
ホ5 20ミリ 曳光弾ベルト
格好:星条旗ビキニ パイロットブーツ・飛行用手袋・飛行眼鏡・飛行帽
Warthunderの世界 こころの飛行場
「休憩も終わったし、次の戦闘に行くわ!」
格納庫にある機体を見ている黒服たちのもとへやってきたこころは布面積の少ない三角タイサイドビキニだけを着用していた。
それもただの三角タイサイドビキニではない、右トップには青の布地に無数の白い星が散りばめられ、左トップと下半身のボトムは赤白のストライプ柄と。アメリカの国旗をイメージしたいわゆる『星条旗ビキニ』であった。
とはいえさすがに素足と言うわけにはいかず旧日本軍の航空機パイロットが履いていたパイロットブーツを履いており、飛行用手袋、飛行眼鏡、飛行帽を付けていた。
ゲームの世界だから軽装でもGは全く受けない上に撃墜されても飛行場に戻されるだけなので大丈夫だと知ったこころは大胆にも水着で乗ることにしたのだ
とはいえこころの格好はどう見ても戦闘機に乗るような格好とは思えない格好であり、これから海に泳ぎに行くような格好にしか見えなかった、
「え?!こころ様まさかその格好で乗るつもりですか…!?」
「ええそうよ!この格好で乗るの!だって部屋にあった飛行服着てみたけどかさばっちゃって着づらいから水着で行くわ!」
「…………………」
護衛の黒服たちは呆れながらも『どの機体にするのか?』と尋ねる。
「そ、それで…今回はどの戦闘機に?」
「あの戦闘機よ!烈風と同じくカッコイイ戦闘機だからこの戦闘機にするわね!」
こころが指を刺したのは烈風ではなく
大日本帝国陸軍試作機通し番号である試作名称「キ84」
制式名称「四式戦闘機」愛称は『疾風(はやて)』。
今は無き中島飛行機が開発・製造した、大日本帝国陸軍の2,000馬力級単翼単発単座レシプロ戦闘機だ。
疾風は第二次世界大戦中の最良の日本戦闘機と称賛されたほどの名戦闘機である
事実日本敗戦後の米軍に依って行われた試験飛行では、高品質ハイオクタン燃料、米国製点火プラグを使った条件での運動性能に於いて、P-51などの米軍機を悉く上回り、米軍を驚かせた。
この時の687km/hという最高速度発揮は有名となっている。
防弾装備もキャノピー前方に70ミリ防弾ガラス。操縦席の後方には13ミリ防弾鋼板が装備されていた。
そして全ての燃料タンクには、防漏ゴムを張ったセルフシーリング式となっている
プロペラの数は烈風と同じ四枚羽であり、烈風と同じく力強さを感じさせる
なおこの疾風のカラーリングは飛行第101戦隊だ。
「あの…こころ様、どの疾風の型にするので…?」
「丙型よ!だって機関砲の口径が大きいほど火力は高いって聞くし」
「「「えっ!?!?」」」
こころが選択したのは武装違いで、機首砲をホ5・翼内砲をホ155としたタイプの丙型だ。
丙型の最大の特徴は甲型・乙型ではホ5 20ミリ機関砲だった翼内砲がホ155 30ミリ機関砲砲に換装されており、機首20ミリ機関砲×2+翼内30ミリ機関砲×2の重武装となった。
このホ155は30mmにして砲口初速、弾道精度、破壊力は凄まじいことで定評があり
数発当てればレシプロ・ジェット戦闘機は言うに及ばず
B-29やランカスター・Tu-4などの重爆撃機相手でも容易く粉砕することができるという化け物機関砲である。
しかしその代償としてBR(バトルレーティング)が6.7と
各国末期レシプロ戦闘機と戦中ジェット機(Me262・He162)や
戦後ジェット戦闘機(F-80とかF-84とかYak-15)
とマッチすることが多いBR6.7にされてしまった。その上ホ155は両門合わせて弾数が少なくこまめなリロードが求められる。
だが離昇2000馬力もある誉21型エンジンと
ホ5 20ミリ機関砲と強力なホ155 30ミリ機関砲の重武装。
疾風の屈指の機動性と抜群のエネルギー保持によりジェット機をカウンターで打ち取ることも難しくない。
事実、この疾風はWarthunder内において戦後の朝鮮戦争時代のジェット戦闘機を多数撃墜している。
黒服たちは疾風丙がBRが6.7と高い事もあり懸命に引き留めようとする。
「こころ様!考えなおしてください!この疾風は火力こそは素晴らしいですがジェット機ともマッチングしまして…」
「それにこのBR帯だと各国の戦闘機も日本機の機動性に追いすがるほどの戦闘機がウヨウヨいます!」
「いきなり丙型に乗るのは無謀です!まずは入門の甲型からにしてからでも遅くは…」
「そ、そうですよ!烈風と0.3違わない4.7ですから烈風とセットで飛んでみては?」
甲型は機首の武装が丙型の20ミリではなく
機首がホ103 12.7ミリとなっている。
BRは4.7と烈風に比べて0.3高いだけで
烈風のお供にピッタリと言えた。
しかし、旋回性能と巴戦においては烈風と零戦に劣る。
だがこの疾風は速度を活かしたエネルギー戦が得意であり
抜群のエネルギー保持率を誇っていた。
「こころ様!疾風は烈風に比べれば速度を活かしたエネルギー戦は得意ですが格闘戦は烈風に一歩遅れを取ります。」
「せめてテストフライトで烈風とクセが違う事を確認してください!」
「…仕方ないわ。まずは甲型に乗って疾風というのに慣れないとね!」
こころは疾風の甲型に乗って四式戦闘機に慣れる事にした。
「疾風は烈風と比べて瞬間火力。加速力と速度を活かした格闘戦が得意みたいね!」
そしてテストフライトで疾風の乗り心地に慣れ、早速乗って
デッキを『烈風』『疾風一型 甲』『試製雷電』『零戦52型乙』『一式戦三型乙』にして出撃をした。
「それじゃ行ってくるわね!」
「ご武運をこころ様!」
「被弾したら自軍の飛行場へ帰投してください!着陸すれば修理ができます!!」
「分かったわ!やばくなったら飛行場に着陸するわね!」
彼女は疾風にかけられているタラップに乗り込むと
コックピットへと乗り込んだ。
乗り込んだ瞬間彼女は前世が日本陸軍の空中勤務者かのようにエンジンを始動させ。
疾風の誉エンジンが出す2000馬力がゴウゴウと鳴り響いた。
そして、弦巻こころが操縦する四式戦疾風一型甲は離陸をしていったかと思えば
透明になるように消えていった。
「さあ、二戦目も行くわよ!!」
疾風に乗った弦巻こころはWarthunderへの戦場へと向かった…
「でも…次はどのマップかしら??」
「行ってくるわね!」
「どうかご無事でこころ様…」
こころの乗った疾風は飛行場を離陸するとすぐに戦場へとワープしていった。
アーケードバトル:地上攻撃 フランス・ノルマンディー
こころの乗った疾風はフランスのノルマンディー沿岸上空にリスポーンしていた。
真下には青の友軍地上部隊。赤の地上軍部隊が真正面から向き合っていた。
海上には両チームの駆逐艦三隻・重巡洋艦一隻が真っ正面からぶつかり合うかのように航行していた。
このままいけば海戦が始まるだろう。
「あら?このマップは前のと違うみたい…このマップでは何をすればいいのかしら?」
コックピットに表示されたのは『敵の地上部隊を撃破せよ』であった。
これは「味方地上部隊を守りつつ敵地上部隊を撃破し敵チームの勝利ゲージを減らせ」と言う事であり
いくら敵地上部隊を減らしても味方が全滅しては即敗北であったからだ。
参考までに(一例)
撃破すれば勝利ゲージが減る目標:軽・中・重戦車 軽トーチカ・トーチカ 艦船
撃破しても勝利ゲージが減らない目標:装甲車、対空砲、砲兵隊、榴弾砲、哨戒艇
「まいったわ。地上攻撃用の爆弾なんて持ってないから…味方機に任せるしかないわね。」
友軍には何がいるのかを確認するとソ連の名攻撃機である37ミリ砲搭載型のIL-2Mシュトルモビクや
ドゥーリットル爆撃機にも使われたB-25双発爆撃機。日本海軍の万能攻撃機流星や米海軍のSB2C-4ヘルダイヴァーや
などがいた。
どうやらこころは対地・対艦攻撃は彼らに任せるようだ
なぜなら疾風は爆弾を積んでおらず、対地攻撃なんてできる状態ではなかった。
とはいえ機銃掃射こそできるものの撃破できるのは
装甲車・対空砲・砲兵隊・軽トーチカとソフトターゲットくらいであり
中戦車・重戦車・トーチカを撃破するのは不可能だった。
「だったら私は…爆撃機の迎撃でもするしかないわ。」
まず高度4000mまで上昇することにした。爆撃機迎撃のためである
放置しておけば基地を爆撃されて勝利ゲージが減るかもしれないからだ。
部屋にいる時にWarthunderのルールを学んだことにより一応は戦い方を学んでいたのだ。
こころはコックピットに表示されたレーダーを見た。そして自機の正面に敵機が来ていた事を知る。
まだ4kmと距離があるため機体形状はわからないが、レーダーには『F6F-5N』と表示された。
このF6F-5Nは夜間戦闘機型のF6Fであり武装はAN/M2 20ミリ機関砲×2挺 M2 12.7ミリ機銃×4と重武装であった。
特に20ミリは一発当たり12.7ミリ機銃より大きい。まともに喰らえばいくら防弾装備に優れる疾風とて一たまりもない。
<<んーこの声…バンドリのこころちゃんか?>>
段々と距離が近づくにつれて機体形状がはっきりとしてくる。
スタイルのいい疾風に比べれば全体的にどこか丸っこい印象を受ける。
F6F-5Nが、こころの駆る疾風甲型に正面から向かってくる。
正面から見た印象は零戦のライバルであるF4Fに似ているが機体全体がゴツく、アメリカ人のマッチョのように逞しい。ヒグマが翼を手に入れ、空を飛んでるかのようだ。
距離が1kmを切った瞬間。F6F-5Nの主翼の前縁から火箭が拭き伸びる。
両翼から放たれる12.7ミリ弾と20ミリ弾がスコールのように伸びていく
だがF6F-5Nの放った弾が疾風の位置に殺到した時は、疾風はそこにはいない。
「当たったらまずいわね…!でも格闘戦に引きずり込めば…!」
<<うわあ最悪!仕留めそこなった!!>>
操縦桿を握って急角度の左旋回をかけていたのだ。こころの視界が一気に回転する。
遠心力とかGは一切ないようで星条旗ビキニだけ着ているこころはそのまま急速に左旋回し縦旋回戦に持ち込む。
しかしF6Fが縦方向での格闘戦において疾風に勝てるはずもなくこころの疾風は上昇中で速度エネルギーを失っていたF6F-5Nの背後にピタリとついた。
その瞬間を見逃さずにすかさずホ103とホ5を放った。
疾風の両翼縁と機首から噴き延びた火箭がF6Fの太い胴体と水平尾翼、左主翼付け根付近に突き刺さる。
コックピット下部にある燃料タンクに直撃したのかF6Fは火災が発生し。
さらに尾翼操縦系統と水平尾翼をやられたのか上昇をやめくるりと落下し始めた。
どうやらこれが致命傷となり操舵不能となったらしい。
<<ねぇ~無理無理!>>
「とどめ!」
こころはためらわずに追撃の銃撃を食らわせる。疾風の機首と両翼の淵から火箭がヘルキャットに伸びていく。
多数のホ5、ホ103の直撃を受けたF6Fは左主翼を失って錐もみ状態となり、火を噴いて墜落していった。
<<ああああああああぁぁぁぁぁぁ~………>>
「まずは一機ね!」
弦巻こころ(四式戦 一型甲)→kokorochanlove(F6F-5N)
しかし、喜んでいる暇はなかった。
「きゃあっ!?」
悲鳴を上げるのと、乗っている疾風に強い衝撃が来るのがほぼ同時だった。
こころの疾風は乱入してきたアメリカ空ツリーランク3の
P-47D-28サンダーボルト戦闘機の銃撃を受けたのだ。
このP-47はアメリカ以外にもドイツ・イギリス・ソ連・フランスにもある。
ドイツ空軍も恐れた戦闘機で武装はM2 12.7ミリが8挺と重武装。射線に入ればどんな戦闘機も火だるまにされてしまう。
もちろんWarthunderでも史実と同じくその火力を活かして爆撃機の迎撃をしていたり
降下速度が速く、大出力エンジンにより上昇力も強いため、一撃離脱戦法を得意とした。
重量級なので、もちろん急降下からの一撃離脱戦法は得意である。
しかも大きなプロペラ直径のおかげで、急上昇も大得意と来ている。
しかし、中低高度の空戦は日本機や他国機に比べれば劣っていた。
その上わざわざ苦手な低空に降りてきて撃墜されるP-47もWarthunderでは日常茶飯事。
現にこの瞬間別のP-47D-28が低空で味方の零戦22型に格闘戦に持ち込まれて撃墜されていた。
ともかくこころの疾風はP-47Dの銃撃を受けて被弾した。
「どこ!?どこに喰らったのかしら?!」
すぐさま両翼に目を向けると両翼に明らかに被弾痕だとわかる穴が左右それぞれ二つずつ開いている。
運よく燃料タンクに直撃しなかったのか火は吹いていないようだ。
ただ一つだけ、わかるのはこの程度ではまだ致命傷にはなってないという事だけだ。
しかしこれ以上P-47のM2シャワーの銃撃を被弾すれば疾風でも火だるまになって撃墜は免れないだろう。
<<ちくしょうめ外したか!>>
「あの敵機はどちらに行ったのかしら!?探さないと!!」
こころは機体を右に急旋回させると見渡しながらP-47Dの姿を探す。
P-47はすぐに見つかった。どうやら先ほどで致命傷を与えたと思っているのか
背後について同高度で仕留めようとしているようだ。
しかし、これがP-47のパイロットにとって大きな誤算だった。
「甘いわ!!そう簡単にやられると思ったら大間違いよ!」
<<やべえ仕留めそこなった!!こっちくんじゃねええええ!!>>
そのまま機体を急加速させると勢いよく右にぶん回してロールさせて水平にし。
疾風を右旋回させる。こころの視界が右に急回転する。しかし彼女にはGがかからない
誉ハ45-2の2000馬力エンジンの猛々しい咆哮を上げ疾風の機体を右に急旋回させた。
先ほどの銃撃は致命傷ではないと察知したP-47は左旋回をしようとするも疾風の機動性によりにあっという間に背後を取られてしまった。
「そこよっ!!!」
<<アッー!?>>
疾風の両翼縁からホ5と機首からホ103の火箭がP-47の力強さを感じさせる太い胴体の背後と、左主翼のど真ん中に突き刺さる。
直撃を受けたP-47D-28は左翼が千切れ飛び錐もみ状態となって墜落した。
P-47は7.7ミリや12.7ミリの防弾性能には優れるとはいえ20ミリ機関砲の威力の前には
分が悪かったようだ。
<<いやああああああ!!>>
弦巻こころ(四式戦 一型甲)→hello happyworld(P-47D-28)
「やったわ!!でも、損傷は大丈夫かしら…?」
反撃で撃墜したこころだが被弾したことにより損傷が起きているのではないかと感じた。
「ええっと…機体の黄色くなっているところが被弾した箇所かしら?」
ふとコックピットを見ると被弾した箇所が黄色くなっているのが表示されている。
被弾した箇所は先ほど確認した両翼のようだ。
「…まだ大丈夫みたいね。」
しかし、それ以外は何ら表示もされていないためまだ戦闘続行は可能であった。
これが零戦なら先ほどの銃撃で火を噴いていたかもしれないだろう
「あら!?またもう一機来たみたいね!」
F6F-5N・P-47Dの二連戦の後にまたもう一機来たようだ。
外見はとんがり帽子のようなプロペラスピナー。その下に大きく開かれた空気取り入れ口にファストバック式のコックピット。
機種はアメリカ空ツリーのP-40Fウォーホーク。P-47Dとの空戦に手間取っているうちに2kmまで接近していたようだ。
「2対1じゃやばかったわね…正面からだと被弾しちゃうから…格闘戦に持ち込んだ方がよさそうだわ。」
<<ゲッ疾風かよ…>>
こころは操縦桿を握るとP-40Fに機首を向けて突進する。
みるみるうちにあっという間に距離が縮まっていく。
発砲はP-40Fの方が早く両翼に12.7ミリ機銃の火箭が吹き伸びる。
だがこころの疾風は正面からの撃ち合いを拒み燕のように旋回しあっという間にP-40Fの背後に回り込む。
P-40は一撃離脱が得意ではあるが格闘戦はからっきし。
史実でも日本機に格闘戦に持ち込まれたP-40の多数が撃墜されていた。
<<あっ、やばいやばい…>>
すぐに好射点を占めた疾風から機首の12.7ミリ機銃と両翼の20ミリ機関砲がP-40Fに叩き込まれる。
機体後部の燃料タンクに直撃弾を受けたらしく。火災と黒煙が発生したP-40Fは急速に高度を失い落下していった。
<<やっぱ無理でした…>>
「ふう…さっきの飛行機を堕としていなかったら危なかったわ。」
弦巻こころ(四式戦 一型甲)→kokoko(P-40F-10)
「もう上にいる相手の飛行機はいないわね。レーダーはどうかしら?」
ふとレーダーを見ると。陸上と海岸の境目に敵機の反応を示す大量の赤い点を視認した。
こころは驚愕し
「…ええっ!?こんなにいるの!?だったら下に行かないと!!」
大急ぎで疾風を低空へと急降下させる。
そこにいたのは10機ほどだろうか。
ソ連の名攻撃機Il-10シュトルモビクがバラバラに味方地上部隊にロケット弾攻撃を撃っていたのだ。
先ほどの相手と比べるとどこかやる気がなさそうで、人が乗っている感覚はない。
実はこのシュトルモビクはABに一定時間たつと出現するAI機であり
放っておくと地上部隊に攻撃をして勝利ゲージを減らしてくる厄介者である。
だが、このAI機のシュトルモビクは回避行動を一切取らない上に
自分から攻撃を仕掛けてはこないので後部機銃による反撃だけとなっている。
とはいえこの後部機銃による反撃がなかなかのクセモノであり、撃墜に手間取っているとパイロットを撃ち抜かれたり
火災を起こされて撃墜されることもあるのだ。
事実この試合でも撃墜に手間だった相手チームのスウェーデンランク3のJ21A-1戦闘機が燃料タンクを撃ち抜かれて火災で、ソ連ランク3戦闘機のI-185M71がコックピットを撃ち抜かれて撃墜されてしまっている。
だがこのIl-10等のAI機は撃墜数・RP稼ぎ・経験値稼ぎ・たまたま目についたからとして撃墜されることが多い。
ただし、ログブックの撃墜数には記録されるが試合中の撃墜スコアには可算されないことになっている。
そんなこころはAI機であるにも関わらずIl-10シュトルモビクに対し果敢に攻撃を仕掛ける。
「まずは目の前のから行くわよ!喰らいなさーい!」
目の前を右から横切ったIl-10の背後にピタリとつくとそのままトリガーを引いた。
疾風の銃撃はIl-10の右翼・垂直尾翼と水平尾翼に突き刺さると垂直尾翼と水平尾翼を引きちぎり
哀れなシュトルモビクを錐もみ状態にして墜落させていく。
「次よ!さあ、落ちなさい!」
更に目の前にいた機体後部を向けているIl-10に接近し銃撃を加えていく。
しかしIl-10は後部機銃が撃てる向きのためこころの四式戦疾風に12.7ミリブレジンUb機銃を撃ってくる。
「…あの後部機銃の位置からして…下には撃てなさそうね。だったら!」
するとこころは疾風の操縦桿を握るとIl-10の後部機銃が撃てない後方下部へと潜り込む。
「どうやらこの位置からだとあたしの疾風に撃てないみたいね!そこ!」
死角であることを悟ったすかさず必殺のホ103とホ5を放った。
疾風の両翼縁と機首から噴き延びた火箭がIl-10の機体後部の下部に突き刺さる。
頑丈さと言えるシュトルモビクでも、死角からの銃撃で装甲がない機体後部の下から至近距離で12.7ミリと20ミリを連射されてはひとたまりもなかった。
垂直尾翼と水平尾翼がある機体後部が至近距離からの銃撃に耐え切れず、ポッキーというお菓子をポキッて折るかのようにへし折れた。
こうなってのはもう飛ぶことは不可能。このシュトルモビクは地面に真っ逆さまとなり地表に叩きつけられた。
「あのIl-10と言う飛行機には後方に回り込んで下から撃てばいいのね!」
弦巻こころは対シュトルモビクの戦法を編み出しようだ…
そして…
「案外楽勝だったわね!でも回避起動すら取らないって変ね…?どういう事なの…?」
撃ち切ったらリロードをしながら回避機動をし、完了したらまたIl-10を撃墜するという事を繰り返した。
最後の一機を撃墜したときとと同時に味方の流星が敵チームの駆逐艦を航空魚雷で撃破したらしく
コックピットには『ミッション達成。撃墜した目標:3 チームの順位:5』と表示された。
『ええ~!?あれだけ撃墜したのに2機しかカウントされてないの!?』
そう。AI機は撃墜してもログブックにはカウントされるが試合中で撃墜した目標には含まれないのだった。
ちなみにこころがシュトルモビクの撃破に夢中になっているころ同じく低空におりていた味方チームの零戦52型乙や
Bf109F-4やP-51(20ミリ型)が敵機と最後まで空戦していたようだが彼女は知らなかったようだ。
本来なら狙われていてもおかしくなかったが敵機はこれらの戦闘機との空戦に夢中でこころの疾風を狙う余裕はなかった。
『そ、そういえばルールブックに『AI機を撃墜しても試合中の撃墜カウントには含まれない』と書いてあったわね…さっき落としたの全部AI機って事かしら?』
『でも勝てたから問題ないわ!』
そして、こころの四式戦闘機疾風一型甲は飛行場へとワープして戻った。
「どうでしたこころ様?勝てましたか?」
こころの疾風が戻ってきた黒服たちが
疾風のキャノピーを開けて地面に着地をしたのを見て勝敗を聞いてきた。
「ええ!勝てたわよ!でも次は勝てるかわからないわ。」
駆け寄ってくる黒服たちにキラキラとまぶしい笑顔を浮かべながらサムズアップをする。
「それに負けたとしてもとっても楽しめるし問題ないわよ!」
次にこころちゃんと空戦させる機体どれにしよう?
・同じ日本機
・イギリス機
・ドイツ機
・イタリア機
・ソ連機
・中国機
撃墜されて違う機体を選択する描写も入れた方がいいかなあ…
アプデで疾風の機動性が弱体化されたから元に戻るまでこころちゃんは乗せない方がいいかな