色々なキャラの異世界空戦録    作:両津

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クロエはアメリカ機にしか乗りません。



クロエ・マンスフィールドの日爆狩り

「航空後進国日本の爆撃機なんか私の敵じゃないわ!!全機叩き落してあげます!」

 

カツオブシに翼を付けたような形状をし尖った機首をした戦闘機。

P-39Q-5『エアラコブラ』に乗った星条旗ビキニのままのクロエ・マンスフィールドは日本に対する侮蔑を出しながら

試合開始と同時に相手チームに日本機が所属する事を知るやいなやそのまま機体を緩やかに上昇させる。

 

このP-39Q-5は高火力の37ミリ大口径機関砲・M2 12.7ミリ機銃を機首と翼内にそれぞれ4挺を装備している。

ちなみにW型はN型ベースで武装強化を行った主要生産型だが。大半は当時のソ連にレンドリースで送り込まれた。生産機数は4,905機。後期生産型では主翼下のガンポッドがオミットされたがクロエのはオミットされておらず初期生産型のようだ。

 

「獲物がいたわ…」

 

そして、高度4000メートルほどに上昇したクロエは

狩人のような目をしながらのP-39Q-5の右斜め上空にいる葉巻型の胴体が特徴の『一式陸上攻撃機』を捉えた。

 

<<うわあ…あの女こっち来たよ…無駄かもしれんけど、銃座は弾幕張ってくれ>>

<<全く…なんであいつ日本を敵視するんだ?>>

 

そのまま一式陸攻に狙いを定めると十分に距離を詰め一式陸攻が飛ぶ未来位置に右斜め上空に上昇しながら

機関砲・機関銃の発射ボタンを押したのだった。両翼とプロペラ軸に発射炎が閃き青白い火箭が拭き伸びた。

 

<<あ~りゃりゃ。やられちまった>>

<<ちぇっ!一発も爆弾を落とせなかった…>>

<<次切り替えていこうか。>>

 

20ミリよりも遥かに太い37ミリ機関砲の火箭が一式陸攻の右主翼付け根に突き刺ささったと見るや右主翼付近の付け根からバタンとへし折れていった。

直撃を受けた哀れな陸攻は横綱の強烈な張り手をくらわされて土俵に這わされる力士のように真っ逆さまに墜落していく。

-----一式陸攻の搭乗員全員のパラシュートを展開したクロエは笑いながら

 

「ざまあみなさい!日本の爆撃機など私の前では空飛ぶライターよ!」

 

一式陸攻を撃墜したクロエは上機嫌で次の目標を探す。

途中。両翼と機首にエンジンを持つ独特な外見を持つイタリア空ツリーのサヴォイア・マルケッティSM79爆撃機を見つけたが

 

「同じ白人の爆撃機なんて私には撃てないわ。他の人に任せれば問題ないし」

 

<<ええ…何それ…>>

<<ダメだこりゃ>>

<<あいつマジかよ。>>

 

とスルー。

彼女の脳裏にあるのは日本機を撃墜する事だけだった。

が、日本機相手に自分から格闘戦を仕掛けるという戦法を取っているのでいつも返り討ちに遭っていた。

まれにヘッドオンで撃墜する事もあるが自分の機体も損傷を負ってしまう事が多々あり

撃墜できたとしてもヘッドオン時の損傷を突かれて他の機体に撃墜されることは当たり前だった。

なぜそんな彼女がP-51DやP-39などの機体に乗れているかというと彼女が所属しているUWがGE(金鷲)を使っているようだった。

もちろんUWの連中も空戦に参加しているのだがクロエとは違い相手の機体を侮ったり特定の国家を狙わないスタイルだ。

 

彼女はP-51Dで解説したように何度も何度も日本機に撃墜されてしまっているのだが

それはあくまで日本戦闘機が相手の場合であり、日本爆撃機は結構撃墜しているのだった。

 

<<あ~あ最悪。まだ未改修なのに…>>

<<やだやだ。あいついると日爆に乗れねえな>>

<<連山にさえ乗ってりゃやれたんだけどね…>>

 

現に先ほどの一式陸攻のみならず、一〇〇式重爆撃機一型『呑龍』や『深山』を含めて

日本爆撃機を3機撃墜していた。

 

「これで4機撃墜ね…!?所詮日本の飛行機など私の前では赤子同然…」

 

ちょうど『銀河』を37ミリと12.7ミリで撃墜した事によりこれで4機撃墜だと喜ぶと同時に強い衝撃が機体を襲う。

ともかくクロエは日本の爆撃機を4機撃墜したところで被弾したのだった。

 

<<日本機は"赤子同然"ね…ならこの疾風に勝ってから言うんだな…>>

 

クロエは動揺しながらP-39Q-5のコックピットを見渡すと

すらりと伸びた胴体、小ぶりな垂直尾翼が特徴の大東亜決戦機

日本空ツリーランク4四式戦闘機”疾風”一型甲を見つけた。

銃撃の主はこの『大東亜決戦機』と言われる疾風から受けたようだ。

どうやらHUDにある疾風の操縦者の名前からして一式陸攻に乗っていたパイロットのようだった。

ちなみにクロエは疾風の得意とする土俵のエネルギー戦に自分から乗って何度も何度も撃墜されまくっている。

クロエ対疾風のキルレシオはというとクロエ:1(ヘッドオンのみ) 疾風:15である。

被弾した箇所を見渡すが左翼に被弾痕だとわかる穴が五つほどか開いている。

 

「5機目はあの疾風にするわ…私に傷をつけた代償として墜としてあげる!!」

<<ほう。噂通り機動性の劣る米軍機で格闘戦に乗ってくるか…日本機なら強敵だが乗っているのが米軍機ではな…>>←疾風のパイロット

 

自身が見下す日本機に被弾させられたことにより大激怒したクロエは頭に血が登り操縦桿を握って

日本人を蔑む冷酷な本性を隠さずに丸出しにしながらそのまま自分の機体に傷を負わせた敵機”四式戦闘機『疾風』一型甲”相手に横旋回戦に持ち込む。

が、史実でもP-39が日本軍パイロットから『カツオブシ』と言われていたように日本機相手への格闘戦は乱戦やその日本機が重大な損傷していない限り無謀中の無謀と言えた。

疾風のパイロットは頭に血が登っているクロエとは対照的に冷静に機体を横に旋回させていく。

 

<<疾風に格闘戦を挑む意気込みはよし。だが機体がP-39ではな…>>

「どうして当たらないの!?」

 

クロエのP-39は疾風の背後を取り射撃位置を取ろうとするも当たらない。

もっとも、疾風の機動性はP-39よりも格段に優れているのだが

アメリカの戦闘機が日本機を凌駕していると信じて疑わないクロエは

『被弾に弱い日本機なんて背後を取れば楽勝よ。一撃離脱?そんなのやる必要ある?』と豪語していた。

 

<<いい機動だ。だが疾風はこの程度の機動では捕まえられんぞ…>>

 

逆に疾風のパイロットはクロエとは真逆で『米軍機は格闘戦ならばカモだが、一撃離脱をやってくるとカモから強敵に激変する』と認識していた。

…実際にクロエと疾風が空戦している瞬間に相手側のP-38Jがクロエ側チームにいる烈風に格闘戦で撃墜されていた。

 

「え!?う、嘘!!」

<<ふむ…やはり米軍機の十八番である一撃離脱はせずに格闘戦オンリーか…>>←疾風のパイロット

 

そして、横旋回を繰り返しているうちにあっという間に疾風に背後にピタリとつかれてしまうのだった。

 

「こんなのは認められない!!どうして…!!」

<<日本機に乗ればいいものを…それかF8Fにでも乗って来るんだな…>>

 

クロエが信じられない顔をしながら驚愕すると同時に

四式戦闘機疾風一型甲から両翼縁と機首から噴き延びた火箭がP-39の胴体後部付近に突き刺さる。

ホ103のステルスベルト弾と。ホ5の曳光弾ベルトがクロエのP-39Q-5に全弾直撃したのだった。

ホ5 20ミリ機関砲は海軍99九式2号銃と比較すると砲弾一発あたりの威力と弾道の低伸性で劣るが

各国の20mmと比べてもトップクラスの発射レートからなる瞬間火力で勝る。

さらに発射速度が950rpmになり超連射を誇る機関砲だ。

しかも曳光弾ベルトとあるように全弾が徹甲焼夷弾になるので、防弾が熱い米軍機でもあっという間に火達磨にできる。

この瞬間も対地攻撃をしていたクロエ側チームにいるA-36が相手側のチームにいる四式戦闘機疾風のホ5曳光弾ベルトの餌食になり鎮火不可能となってカチカチ山のたぬきのように撃墜されていた。

 

「覚えてなさい!!日本人の分際でこの私を撃墜した代償は高くつくわよ!!」

 

そしてクロエのP-39Q-5はというと四式戦闘機疾風の超連射ホ5 20ミリ機関砲の曳光弾ベルト

によって鎮火不可能に燃やされ、機体後部がポッキーのようにポキッと真っ二つに折れて撃墜されてしまったのだった。

クロエは自分を撃墜した疾風を憎悪の目で睨みながら脱出したのだった。

 

ちなみに日本機に撃墜された事については今のように「夢」とご都合解釈するのはやめたようだが

日本機相手に自分から格闘戦を挑むスタイルは相変わらずだった。

彼女曰く『アメリカの戦闘機が性能の劣る日本機相手に逃げるような真似はみっともない』かららしい…

 

ちなみに順位は五位だったようだ。

 

~飛行場にて~

 

クロエ「日本の爆撃機は落とせるのに日本の戦闘機にはいつまでたっても格闘戦で勝てません!こんなのおかしいと思わない!?」

ポープ「…ミス・マンスフィールド。はっきり言いますよ。貴女は日本機をあまりにも舐めすぎです。いい加減戦法を格闘戦から一撃離脱戦法に変えないといつまでたっても日本の戦闘機は撃墜できませんよ。」

クロエ「嫌よ!日本人の戦闘機相手に逃げながら戦えっていうの!?」

 

怒りながら日本の戦闘機に対する憎悪をポンポンと吐き出しているクロエに対して

かなり呆れた顔をしながら苦言をしているのは補佐官を務め

旭日旗の鉢巻きをしている黒人美女のポープ。

ウェーブのかかったポニーテール、サングラス、大柄な体格が特徴だ。

クロエと違って日本語には堪能であり流暢に喋る。

彼女の愛機はP-47・P-38系統であった。

もちろんクロエとは違い日本機を見くびらず強敵に見ていたので

日本機が相手の場合はP-47・P-38の特性を活かした一撃離脱のみをしていた。

もちろんうっかり熱くなって深追いしたり逃げ切れずに撃墜される事もあったがそれでもクロエよりはかなりマシと言えた。

ちなみに彼女は『敵を知り、己を知れば、百戦して殆(あや)うからず』という考えからこっそり日本機(ランク4の紫電改まで進めた)に乗っている。

 

ポープ「大体貴女この前もP-51Dで零戦32型に自分から低速域の格闘戦を挑んで返り討ちに遭っていたじゃないですか。」

 

ポープ「それにいい加減、日本機だけしか狙わないってスタイルはやめたらどうです?貴女の戦法はアメリカ機に乗るよりも日本機に乗る方が似合っていますよ」

クロエ「この私に日本機へ乗れと!?」

 

ポープ「(なんで私、補佐官なんかやってるんだろう…)」




次はISのキャラを空戦させてみようかな?
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