「気を付け!」
UW世界本部の使者にしてUW平和維持活動局局長を務める白人美女で
姫カットの金髪ロングヘアや、左乳房の上方に何かしらの紋章とうかがえるタトゥーを常に露出させた巨乳が特徴のアメリカ人女性クロエ・マンスフィールドは分隊を結成し
自分が結成した分隊に来た目の前の三人の分隊員(三人とも女性)に号令をかけた。
自らも踵を合わせ、不動の体勢を取る。
「私が分隊長のクロエ・マンスフィールドよ。私が分隊長になったからにはあなた達は私に従ってもらうわ」
「そして!私の目が届くうちは勝手な行動は許さないわよ」
三人の分隊員は分隊の募集を掛けたのがクロエだったという事に内心で悪態をついていた。
「(なんでこいつが分隊長なのよ…)」
「(この人。日本機を舐め腐っているから好きになれないわ…)」
「(最悪の女が分隊長になったわね)」
と侮蔑していた。
もちろんそんなことを知らないクロエは
「というわけでABで出撃するわよ!!」
とABで出撃する事にした。
クロエが選択した機体はF6F-5"ヘルキャット"とは違う小柄な機体にバブルキャノピー。
機体はアメリカ海軍機おなじみの群青色で塗装され、空冷エンジンを搭載された骨太な機体は
F4F・F6Fの後継機だと感じさせる。この戦闘機は最強のレシプロ艦上戦闘機
レシプロ戦闘機とジェット戦闘機の時代の狭間に消えた幻の傑作機、グラマンF8Fベアキャットだ。
しかしこのウォーサンダー世界においては史実よりも弱体化されているのか
F8Fを過信しているのか。よく日本機に格闘戦に引きずり込まれて
撃墜されているF8F乗りが多い。しかし上手いF8F乗りは一撃離脱を駆使していた。
もちろんクロエは『F8Fは日本のどの戦闘機よりも優れて勝っている』と思い込んでいた。
さらに火力増大と言ってM2ブローニングガンポッドが装着し、F8Fの武装はM2ブローニング×8となった。
なお、分隊員はそれぞれ
イタリア空ランクIIIG.55初期型。
ドイツ空ランクIIIFw190A-4。
日本空ランクIIIプレミアムのP-51Cだ。
そしてABの戦場。
「どういう事!?F8Fは日本機に勝てるんじゃなかったの!?」
<<隼に格闘戦を挑むか。いいだろう>>
日本人を蔑む冷酷な本性を隠さずに丸出しにして
自分に向かってきた目の前の日本機である"一式戦闘機 隼 三型乙"に向けて呪詛の言葉を吐きながら
M2 12.7ミリ弾のトリガーを引く。
F8F-1ベアキャットの主翼の前縁と主翼下に取り付けられたガンポッドから合計8つの火箭が
拭き伸び隼三型乙にスコールのように伸びていく。
<<ガンポッド装備か。なら機動性は落ちている…>>
弾薬ベルトは全て徹甲焼夷曳光弾なので隼に当たれば鎮火不可能な火達磨になりながら地上に落ちてゆくだろう。
燃えやすい日本機が少しでも被弾すればあっという間に火だるまだ。
が、クロエの放った弾が隼三型乙の位置に殺到した時は、その隼三型乙は銃弾の到達位置とは別の位置に消えていた。
<<機体の特性を熟知してから戦えよ…>>
「あの女。学習能力がないみたい…」
「自分から相手の得意な土俵に上がるんだものねえ…」
「あんな猪突猛進でよくもまあランクを上げられたものよ…」
一方イタリア空ランクIIIG.55初期型。ドイツ空ランクIIIFw190A-4。
日本空ランクIIIプレミアムのP-51Cに乗った分隊員たちは呆れながらクロエの戦闘を離れて見ていた。
そして当然というべきか。
<<後ろががら空きだぞ>>
クロエのF8F-1は途中で割込み参加してきたオレンジ色の烈風---試製烈風に撃墜された。
<<ほんと学習能力ねえなあ…>>
<<自分から日本機の得意とする土俵に乗っていくのか…自国の兵器が一番という過信は恐ろしいねえ>>
<<日本機に格闘戦を挑むのが愚かなのさ。あの女はいつになったら学ぶんだ?>>