霧隠れの狂人   作:殻栗イガ

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狂人×狂人

 黒髪の方から発せられる圧力に息が詰まる。

 特に何かされている訳ではない、ただ目の前で佇んでいるだけ……だというのにまるで心臓を掴まれているかのように酷く落ち着かない。

 

 ──こういう時は別の事に集中して意識を逸らすしかない。

 

 脳内で今まで見てきた、或いは造ってきた刀達の記憶を引っ繰り返し、その美しさに浸る。

 ……ふぅ、だいぶ落ち着いた。

 さて、落ち着いたなら考えるべきは一つ。目の前の人物は私の経歴を知っているらしい、正直非常に不味い。

 私は……というより私の一族は霧の最高機密の情報そのものだ、この人がそれを狙うつもりならば私の命は──

 

 しかし冷静に考えてみると、この人がその気ならわざわざ私の異名など口にして警戒心を煽る必要はないはずだ。

 つまりこの人とはまだ交渉の余地がある。

 まずは少し探りを入れよう。

 

「えっとあなたは……こちらの眼鏡のお方、カブトさん?とお知り合いなので?」

「ふふ、まぁそんなところかしら」

「では改めまして、元霧隠れの刀匠にして現砂隠れから来た刀売りの渦柘榴 村雨です」

「あぁ、そういえば貴女里を抜けたそうね。今霧隠れの里では貴女の捜索を各地で進めているそうよ……もっとも五大国である砂や木ノ葉にはまだ暫く手が出せないでしょうけど」

 

 どこからそんな情報を仕入れてきたのか、黒髪の方は霧隠れの里の動向を語る。

 信憑性がどの程度かは分からない為その言葉に安心は出来ない。しかし実際、砂と木ノ葉に対し同盟関係を結んでいない霧隠れは、その五大国という地位があるからこそ大国にまでは手を回すことは難しいだろう。

 ──とにかくここは頂いた情報に感謝する素振りを見せておこう。

 

「そうですか、安心しました。これで今後も刀造りに邁進できる……貴重なお話ありがとうございます」

「気にしないで良いわよ。霧の動向なんて私には然して興味のない事柄……そんな事より私の興味は貴女にあるもの」

 

 そう言うと黒髪の方は腰に差した刀『叢雲の剣・青雲』をゆっくりと抜く。

 

「この刀……最初に見た時は驚いたわ。忍が台頭して数十年、忍術の発展に伴い刀や侍といった旧時代の産物は今や衰退の一途を辿っているのが現実……にも関わらずまさかこれ程の業物を生み出せる人間がいるだなんて思いもしなかったわ」

「ありがとうございます。ですが、その『叢雲の剣』シリーズは業物であることは自負しておりますが、正しく旧時代の産物である『草薙の剣』を参考に造った物なのでそれ程の物では……」

「あぁやはりこれは『草薙の剣』の派生なのね……しかしだとしたら猶更よ。『草薙の剣』は刀の中でも最高峰のシリーズよ……それを模倣しより優れた物を生み出すなんて偉業という他ないわ」

「……優れた先人の知識あってこそ……です」

「青色と黄色を初めて混ぜた者はそうして出来た新しい色に緑と名付けた。確かにそれは予め存在した色を利用したもの……しかしこの行為で最も注目するべきは"新たな色"を生み出したということ……そうは思わないかしら?」

「…………はい、お褒め頂きありがとうございます」

 

 黒髪の方は思った以上に穏やかだった。

 不思議と最初に感じていた圧力もすっかり感じなくなり、少し変わった言い回しに含まれた称賛の言葉をはっきりと受け取ることができた。

 

「えっと、すみません。話を逸らしてしまいましたね。私に興味とは?」

「何、大した事じゃないわ。こんな良い刀を造った人がいると知ったらその人の他の作品も気になるじゃない?ただそういうことよ」

 

 なるほど、つまりこの方は純粋にお客様という事だったのか。それは失礼な感情を抱いてしまっていた。

 確かに独特な風貌と威圧感だったが思い返してみれば鬼鮫さんだって個性的な風貌だが話してみれば驚く程紳士的だったしあまり容姿一つで警戒してしまうのも人間性が低いというものだ。

 よし、これからは誠心誠意接客しよう。

 

「分かりました。では自信の物を紹介致します!刀は詳しいようですし、少し癖が強いものでも大丈夫ですよね?」

「えぇ、是非お願いするわ」

 

 黒髪の方の言葉に小さく頷くと懐からいつもの巻物を取り出す。

 そこから取り出すのは自身の持つ刀の中でも異質な円筒状の柄。その姿に黒髪の方の隣に立ったカブトさんは目を丸くする。

 

「あの……刀身がないのですが?」

 

 そう、この刀の異様な形状……それは刀身が存在しないという刀にあるまじき姿だ。

 

「つまりそれはチャクラ刀の部類ですか?」 

 

 目を丸くして、しかしそれでも冷静に推測を巡らせたのだろうカブトさんが答えを言い当てる。

 

「はい、この『無刃刀・彗星』は砂の里のあるお方が言った"実在する刃は受け止める事が出来る"という言葉に腹を据えかねて造った"絶対に受け止める事が出来ない刃"です」

「はぁ……それはまた随分な物ですね」

 

 さながら"どんな盾をも貫く槍"の様な売り文句と思われたのだろう。カブトさんから曖昧な反応が返ってくる。

 まぁそれも当然だ、しかしこの売り文句に偽りはない為構わず話を続ける。

 

「この『無刃刀・彗星』は、柄に刻まれた術式によって刀身を持たないチャクラ刀として安定させる事に成功した刀です。なのでこれにチャクラを込めると──」

 

 柄にチャクラを流すと術式が起動し、流し込んだチャクラが尖形状の刀身を象る。

 チャクラ特有の青い輝きが美しい刃となり、一度それを振るえば青い光が彗星の如く軌跡を描く。

 ──場所が薄暗い路地裏で良かった。中々映える。

 

「綺麗なものね。それで?切れ味の方は如何かしら?」

「……こんな感じ……です」

 

 都合良く存在した道の端の石垣に向けてその刃を振るう。

 頑強に築かれたその石垣に刃が触れると、それらは何事もなかったかのように通り抜ける。

 ぶつかり合った音も傷もなくただただ通過したという結果だけが残った。

 

「刃が触れていない?」

「無論触れてはいます。ただしこの状態ではただチャクラを放出しているだけなので、物理的な損傷を与えることはできません」

「なるほど、つまりさっきの動作は何らかの仕込みというわけね?」

「はい、この『無刃刀・彗星』は第一段階としてチャクラの刀身に触れた物体にチャクラを流し込む仕組みになっています。そして──」

 

『無刃刀・彗星』へのチャクラ供給を止めチャクラの刀身を消す。

 それを合図に石垣の一部、最初に刀身が通過した箇所に深い亀裂が入る。

 

「第二段階、チャクラの供給を止めるのを合図に物体に流し込まれていたチャクラが反応して斬撃として放出される仕組みになっています。これにより人体に使えば体内からの斬撃に防ぐ手段など無く容易く相手を切り裂く事が出来ます」

「恐ろしいな……」

(仕組みとしては日向一族の柔拳に近いわね……白眼が無い以上経絡系は狙えないにしても、まさか霧の人間がこんな物を造るなんてね)

 

 2人は目の前で石垣に造られた亀裂を見ながらそれぞれ評価を付けている様だ。

 ならば今の内にセールストークを続けよう。

 

「この『無刃刀・彗星』は切断能力を持たせる為チャクラを実体化させる通常のチャクラ刀と異なり実体の無いチャクラの刀身なので物理的な防御をすり抜けて相手の体内にチャクラを送り込める為防がれることがありません。加えてチャクラを供給しない限り刀の形状を見せない為暗器としても活用できます」

「ん? ……つまりこの刀ってむしろ"実在しない刃"なのでは?」

「………………はい……」

 

 痛いところを突かれてしまった。

 そう。元々絶対に受け止める事の出来ない刃を造っていたのだが、あらゆる忍術、肉体による防御への対策を考慮した刀を造っていたら試行錯誤の末に最終的に刀身が無くなっていた。

 結果として、恐らくこれならば例え相手が砂の盾や砂の鎧であってもすり抜け我愛羅君に傷を与える事も出来るだろう。しかし果たして刀身のないこれは自分が望んだ刀と言えるのだろうか? 

 いや、青い軌跡を描くチャクラの刀身は自作の刀ながら美しいと思うのだが、「実在する刃は~」という言葉に対抗して造ったという経緯もあってどうしても卑怯なイメージが付いて少し抵抗感があるのだ。

 

「カブト、あんまり意地の悪いことを言うものじゃないわよ?」

「いえ大丈夫です。むしろこの刀を紹介する上ではとても大切な事ですので……。というのも先程は長所の様に紹介しましたが裏を返せば実体が無いので切り合いの際には相手の攻撃を受け止めることが出来ないという致命的な短所になります。おまけに常にチャクラの放出が続くので長期戦闘に使うのも難しく、本当に殺傷能力以外のものを捨ててしまっているのです」

 

 正直に言うと欠点の目白押しなのだ。

 高い殺傷能力の半面に防御、長期戦などあらゆる要素を捨てている。こんな刀を使える人間などそれこそ水化の術で物理攻撃をすり抜る水月や守りに長けつつチャクラ量の多い我愛羅君など特殊な人に限られる。

 

「なのでどんな攻撃も寄せ付けない力と大量のチャクラを持つ人でなければ扱うのが難しいのですが」

「なるほど……随分私向きの刀もあったものね」

「え?えぇ!?」

 

 直後、黒髪の方が『叢雲の剣・青雲』を抜き自身の左腕を切り落とす。

 呆気にとられていると、切り落とされた腕の断面同士から血の変わりに大量の蛇が湧き出し、それらが絡み合ったかと思うと一瞬にして腕が癒着した。

 ──いやいやいや、何なのその忍術は? ……ん、いや待って蛇ってことはもしかして!? 

 

 

「私も再生力とチャクラ量には自信があってね。その刀を使うに十分な資質があると思わないかしら?」

「あ、はい……お見事です。大蛇丸さん?」

「あら、私の名をご存知だったかしら?」

「はい! 何とかと言う高名な忍で草薙の剣を集めてらっしゃると木ノ葉の里の方から!」

(覚えるところはそこなのか……)

 

 『伝説の三忍』という称号を一切覚えず刀関係の事のみを記憶している少女にカブトは若干呆れる。

 

「この様なところでお会い出来るとは……ん?」

「どうかしたかしら──あぁ」

 

 感極まった様に視線を輝かせ自身を見る少女がしかし一瞬にして戸惑った表情を浮かべた事に大蛇丸は疑問を抱くがその視線が自身の額当て、そのマークに突き刺さっているのを見て納得する。

 

「お察しの通り……私は抜け忍。新たな忍術を開発する為に里を抜けありとあらゆる知識や情報を自らに蓄積し続けているのよ。そういう意味では貴女と同じかしら?」

「……はい、とても良く分かります! やはり外の世界というのは刺激が多く創作意欲が掻き立てられます!」

 

 大蛇丸さんの言葉に同意の旨を伝える。

 事実霧隠れを出て砂の里では傀儡の技術を、木ノ葉では特殊なチャクラ刀を、その他里毎の特色など世界は創作意欲への刺激で溢れかえっていた。

 やはり世界を見ずして至高の刀など作り出せるはずもなかったと、里を抜けた事への後悔など抱く余地も無い日々だった。 ──いやまぁ、砂漠で死にかけた時は少し後悔したが……それはそれというやつだ。

 

 とにかく"里という枠組み"など些細なものであり、大切なのは世界に溢れかえる情報の中から自分にとって必要な物を取り込み、それを刀の材料へと噛み砕いてやることだ。

 そして"それ"は今まさに自分の目の前にいる人も同じだ。

 

「あの、こちらの『無刃刀・彗星』を気に入って頂けたのならばお譲りします。なので大蛇丸さんがお持ちの『草薙の剣』をお見せ頂く事は出来ませんか?」

「あら、見るだけで良いの? 交渉するなら最初は交換で切り出すべきじゃないかしら?」

「お構い無く。あまりに使いこなせない人ならいざ知らず、正しい使い手から取り上げる事等致しません。それに一度見せて頂ければ"同じ質の物"ならば大抵自分で造れますので」

「……アハハハハッ!やっぱり貴女良いわね!面白いわ……じゃあ、ご希望に応えようかしらね」

 

 

 

 ▼▼▼

 

 

 薬師カブトは自身の上司と少女のやり取りを一歩下がって聞いていた。

 誰が予想できた事だろうか。自身より一回り年下の少女があの『伝説の三忍』であり狂気の研究者として恐れられる大蛇丸と同じ視点で意気投合しているのだ。

 

 自身の師として尊敬をしつつも、あの方に気に入られるという事は如何に危険な事かを理解している。故に普段は気に入られている人物には同情の念さえも抱くのだが……彼女の様なケースは初めてで戸惑いを抱いていた。

 

(世間知らずのお嬢様かと思ったけれど……まさか大蛇丸様と同種の人間だったなんてね。何とも恐ろしい少女だな)

 

 目の前の人間が抜け忍と知っても強力な忍具を渡そうとするし、交渉さえも持ちかける。

 それが陽の人間からすればどれ程歪んで思われるのか……。果たして少女はそんな事を眼中に捉えていないのか、キラキラとした眼で顎を上へと傾けた大蛇丸を見つめる。

 

 

 

 ──直後、異常が起きた。

 

 

 いや、大蛇丸と和やかに話すことが出来る人間というのもそれはそれで異常だったかもしれないがそれとは別に異常な事だ。

 村雨という少女の顔が戸惑いのそれに変わったかと思うと一気に耳まで真っ赤になって両手で顔を覆いだした──その割に指の隙間からちらちらと大蛇丸様の様子を窺っている。

 ……あぁ、そういえば自分はもう慣れたが大蛇丸様の"剣の取り出し方"は見慣れない人にとっては色々と悍ましいものがあるかもしれな──いや、あの少女のリアクションはそういう感じとは少し違うような……何だろう……あまりこの手の例え話しは柄ではないが、煽情的なものに興味を持つ思春期の子のそれの様な……

 

「ひっ……あぁ…あぁぁ……~~~~~~~~~~~っ!」

「えっ!? 逃げた!? 何故!?」

 

 とうとう村雨という少女は我慢の限界と言わんばかりに勢い良く身を翻すと、声にならない悲鳴を上げながら全力で駆け出して行ってしまう。

 何故このタイミングで、と意味が分からず呆気に取られる。

 大蛇丸様も同様だったらしく、口から吐き出した草薙の剣を手に握ったまま──あの方にしては珍しく──少しポカンとしていた。

 

「……追いかけますか?」

「……そうね」

 

 少し戸惑ったがそれはそれ。

 別段、あの程度の身体能力の少女なら、捕まえるのに然して労もない。

 そう考え、地を蹴って少女が姿を消した曲がり角へと向かう。

 

 

 

「いない!?」

 

 しかし再び驚かされた。

 曲がり角へ到達するとそこには細い一本道と傍らの用水路があるのみで人影は一つとしてなかった。

 

「……一瞬だけチャクラを練っているようでしたが?」

 

 分かっていることは一つ、少女はこの曲がり角を越えた時一瞬だがチャクラを練った。恐らく何らかの忍術を使ったのだろう。

 

「……そういえばあの子、霧隠れでは刀を餌に何人かの忍から忍術を教わっていたそうね」

「ではこの用水路を使って逃げた訳ですか……」

「でしょうね……フフッ、私たちから逃げおおせるなんて大したものじゃない」

「いかに水遁系の忍と言えどこの一瞬で痕跡もなく逃げられるとは思えないのですけどね」

「そうね……ここに刀を結んだ釣り糸を垂らせば案外簡単に釣れるかもしれないわね」

 

 大蛇丸様の愉快な発想に返答に詰まる。

 ──いや、本当に何と答えれば良いんだろう。そんな馬鹿なことはないと言えば良いのか?しかし何故か実際に釣れそうな気がしてならないし、同意するべきなのだろうか……

 

「冗談よ。これ以上ここに居ても無駄ね、行くわよ」

「……よろしいのですか?」

「まぁ挨拶はしたし十分でしょう。それに私も多くの刀を持っているから焦らずともあの娘の方からこちらに興味を持ってやって来ると思うわ……。例の『無刃刀・彗星』とやらを受け取れなかったのは少し残念だけどね」

「分かりました、……一応、また彼女を見つけたら連絡します」

「えぇ。──それじゃ、楽しみにしているわよ」

「……? はい」

 

 妙に含みのある言い方が少し気になったが既に踵を返し歩き出した大蛇丸様の後を着いていく。

 ……どうにも今日は上手くいかない日だったが、こちらは良いメスを頂くことが出来たことだし今の仕事が一区切りしたら早速試すことにしよう。

 そんな予定を組みながら路地裏を後にするのだった。

 

 

 

 ▼▼▼

 

 

 大蛇丸さんとカブトさんが立ち去った後、村雨は腹の中に溜まった息を一気に吐き出すと自身の掌の上に乗った相棒を労い人差し指で撫でる。

 ──口寄せ動物『小蜃』

 いつか里を抜ける時が来た時に備えて密かに契約を結んだ幻覚を生み出す特殊な貝。

 

 中には人の何倍も巨大な個体もいるらしいが私が契約出来たのはこの掌サイズの子のみ。

 そのサイズの規模から大きく動くと幻覚で隠しきれないということもあって掌の上で掲げたままジッとしてなければならないのが難点ではあるが、生み出す幻覚自体は強力無比であり上忍の目であっても欺く程のものであった。

 おかげですぐ傍に息を潜めているだけであっさりとやり過ごすことに成功した。

 

 立ち去る際に大蛇丸さんが言った「楽しみにしている」という言葉が妙に含みがあったのが少し気掛かりではあるが……まぁ現に立ち去ってくれたのだし考え過ぎだろう。

 

 ……それにしても

 

「か、刀を……それもあの高名な『草薙の剣』をあんな風に口から……」

 

 目に焼き付いた光景に再び顔が熱くなってくる。

 以前に傀儡人形"梟"の口に刀を仕込んでみた時にも何やら妙な感情が湧いてくるのを感じたが、まさか人がそれが行う光景を目の当たりにするとは思わなかった。

 刀身をペロペロするならともかく……いやいや、ともかくではないそれもそれで破廉恥極まりない……とにかく"あれ"はイケナイと思う。

 

「やはり外の世界は凄い……こういう事にあんなオープンな人がいるなんて……」

 

 新たな忍術を開発する為に里さえ抜けて世界中から知識を集めているという辺り忍術の博士というべき人かと思ったが……

 

「何と言うハレンチ博士……私が関わるにはあと3年程早かった……いやでも、あと2年ならギリギリ何とか……」

 

 まだ少し頭がボーッとするが気が付けばもう日が暮れ始めている。

 ひとまず先程出会った大蛇丸さんと言う人物に自分の中で危険人物判定を付けるとふらふらとその場を後にする。

 もうそろそろ砂の姉弟も帰って来ているかもしれないし旅館に戻る事にしよう。

 

 ……何とも刺激の強い1日だった。




大蛇丸様→ハレンチ博士
かつての同志との縁からは逃れなれない(なお濡れ衣)
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