霧隠れの狂人   作:殻栗イガ

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PCのマザーボードが壊れたらしくメンタルがやられてました。
暫くスマホでの作業になりますが操作感の違いもあってPC調達出来るまで更新頻度が落ちるかもしれません。

皆さんも夏場の電子機器の管理にはお気を付けて…


怪人と狂人

 竹林に隠れた鍛冶場に時空間移動をした男はもぬけの殻となった無人の鍛冶場に不満気に鼻を鳴らす。

 それと同時に彼の背後の地面から白の半身と黒半身を持つ異形の者が生えてくる。

 

「…既ニ立チ去ッタ後ノ様ダナ」

「小南が先に来ていたんだろうね、手を組まれちゃったかな?」

「…雷影の五影会談の要請に対する他の里の動向を確認する方を優先したからな。小南が連中と接触する可能性は元より考慮していた…サソリや角都も乗ってしまうのは少し残念だったがな」

 

 表向きとはいえリーダーであるペインが死んだ以上、この状況で組織を離れる流浪の身になるという事が如何に無謀なことなのか…忍の世界で長く生きてきたあの2人ならば理解していると思ったが、余程良い条件を小南から聞かされたか? 

 

「…それともまさかあの小娘の影響か」

 

 渦柘榴村雨とその仲間達。

 連中が八尾を狩ってくるならそれで良し、返り討ちにあったならそれはそれで良しとしていたが、八尾の一部を奪った上で撤退したという報告をゼツから受けた。その結果起こった五影会談を隠れ蓑に逃げ出されるとは…つくづくこちらの想定を乱してくるがそれももう終わりだ。

 

 ペインとうずまきナルトの戦いの最中九尾の一部を奪う事に成功した…これで後は奴らから八尾の一部を回収すれば計画は最終段階に移すことが出来る。…勿論、完全な状態での進行を望む以上あくまで保険の手段ではあるが、それでもここまで至った以上あんな不確定要素の存在は味方としても敵としても残しておく理由はない。

 

「ゼツ、奴らの足取りを追え、五影会談の話が纏まる前に処理しておこう」

「…分カッタ、…ダガ例ノ女ヲ処理スルナラ鬼鮫ヲ使エバ良インジャナイノカ? 奴ハ鬼鮫ヲ信用シテイルヨウダッタ」

「フ、確かに鬼鮫ならやってくれるだろうが──それはやめておこう、俺がやれば済む話だ」

 

 異形の者、ゼツは自身の提案を退けるその言葉に特に反論する事もなく、再び「分カッタ」とだけ返事し地中へとその姿を消していく。

 それを見届けた仮面の男、うちはマダラは無人の鍛冶場の縁側に腰を下ろし、報告を待つのだった。

 

 

 

 ▼▼▼

 

 

 

 雨隠れの里へ向かう道中、隣を歩く水月から深いため息が聞こえて先行する小南さんに聞こえない様に小声で話しかける。

 

「…どうしたの水月? やっぱりトビさんと離反するのが不安?」

「いや単純に疲れただけ、そろそろ休憩しない?」

 

 相変わらず長距離移動が苦手の様だ…戦闘では特に問題ないのにどうしてただ歩くだけとなるとこんなにすぐ力尽きてしまうのだろう…不思議なものだ。

 

「ったく本当に情けねぇなお前は、水面歩行ですらへばるんならいっそ流されちまえ」

「うるさいなぁ、感知タイプの君に働かせたら逆探知されるかもしれないってんで常に警戒しながらの移動なんだ、滅茶苦茶神経疲れるんだよ」

「気持ちは分かるがそれは皆同じだ、我慢しろ水月」

 

 重吾さんも諫めている様だが水月の言い分も間違ってはないだろう。

 感知タイプであるが故に五感を活かしての警戒に不慣れな香燐さんやそもそも感知も警戒も不慣れな私と違い、戦闘に慣れている水月達は常に周囲を警戒した状態で移動していた…その為疲労も大きいのだろう。

 

 私も昔からの経験で人の気配には敏感なつもりだったが最近は不意な遭遇が多くてそんな自信もなくなっていた。実は今も視線を向けられている様な感覚もあるが、何なら小南さんが来るよりも前からの感覚だから多分気のせいなのだろう。

 

 

 

 …いや、違う、この感じは──

 

「──鮫肌の気配がします」

「え?」

「鬼鮫さんが近くにいます」

 

 気配のする森の方へ目を向けると大木の枝が揺れ、大きな影が目の前の水面に降り立った。

 包帯を巻いた大型の刀、"大刀・鮫肌"を背負った大柄の男性、干柿鬼鮫さんだ。

 

「おやおや皆さんお揃いで…一体どちらへ?」

「丁度良かった、実は──」

 

 出来れば早く接触して鬼鮫さんにも情報の共有をしたいと思っていたところだ。ここで雨隠れまでの道中で会えたのは都合が良いとこちらの事情を説明しようと一歩前に出ようとした時、先行していた小南さんの腕が伸びてきて制される。

 

「──その前に聞いておきたい。鬼鮫、アナタは今まで何をしていた…アナタのノルマである四尾は狩り終えたはずだが?」

「トビ…あぁいや、マダラさんの指示で少々別の仕事をしてましてね」

「…仕事? マダラさんからのですか?」

 

 暁の目的である尾獣狩りがいよいよ終盤に差し掛かってきたこのタイミングで何か新しく動く必要があるのか? 

 いや…この終盤だからこそ他里の動向などの監視でも頼んでいたのだろうか? 

 そんな推測をしていると小南さんが小声で話しかけてきた。

 

「…移動を終えてから言うつもりだったけれど、暁のメンバーを集める際に干柿鬼鮫はマダラからの推薦で選ばれた男だった…何かしらの繋がりがある可能性もある」

「!?」

 

 そうか、だから私達皆が揃った場で声を掛けてきた小南さんが敢えて鬼鮫さんには何も言及しなかったのか…しかし鬼鮫とマダラ…トビさんに関わりが…それも小南さんの言葉を信じるなら暁に加入する以前からということになる。

 何であれ確かめずにはいられない。

 

「ちなみにマダラさんからの仕事とは? 差し支えなければ教えて頂きたいのですが?」

 

 仮に鬼鮫さんがトビさんと結託しているのだとしたらここで遭遇した以上戦う或いは抱き込むかのどちらかだ。

 ならば後者となることを祈るばかりだが…

 

「……まぁ、仕方ないですね。どうやら頭数からしてこのまま黙っておくのも無理らしい」

 

 小南さん、サソリさん、そして角都さんに視線を動かした後鬼鮫さんは諦めた様にそう呟いた…このまま黙っていて戦闘になった時の相手を警戒するその視線の動きに水月が僅かに顔を顰めている。

 …気持ちは分かるが再戦の為の準備は整いつつある、今はまだ我慢だとこっそりと背を軽く叩いていると鬼鮫さんが言葉を続けた。

 

 

 

「うちはサスケ君の捜索ですよ」

「…なるほど」

 

 

 

 ハレンチ博士からの情報でサスケ君を捕えていない事は分かっていたが、トビさんがサスケ君を捜索しているというのは初耳だ。

 

 果たしてそれは私達との約束を守る為の事だったのか…それとも私達との取引とは別にサスケ君を利用しようとしているのか、サスケ君といえばやはり写輪眼絡みか? 

 しかしトビさん自身が写輪眼を既に持っている以上それだけで狙うだろうか? 

 

 …いや、自分で使うのでなくとも貴重な代物だ、利用価値なんていくらでもある。何なら私ももう手元に残っていた2つも使ってしまったから新しく手に入るなら是非欲しいものだ。

 

 …おっと、話が逸れた。

 しかし鬼鮫さんの目的がサスケ君の捜索だというのならまだ良かった、現状トビさんから鬼鮫さんに私達の始末の命令は出ていないという事なのだから。

 …勿論、鬼鮫さんの言葉が本当ならばという前提の上でだが。

 

「さて、こちらは事情を明かしましたよ、出来ればそちらの事情も教えてほしいですね。基本的にツーマンセルの我々がそんな大所帯でどちらへ? 八尾のいる雲隠れとも違う方向に向かっているようですが?」

「トビさんには少し怪しいところかあるので袂を別つつもりです」

「随分正直に明かしますね」

「小南さん達と一緒に姿を消すわけですからどうしたってバレますから」

 

 八尾の下へ向かうならばともかく一度にメンバーの半数以上が姿を消せば裏切られたのだとすぐに分かることだ。仮に鬼鮫さんがトビさん側の人間だとしてもここで明かしたところでどこへ向かうのさえ明かさなければ然して問題はない。

 

 そんなことよりも、だ。

 

「なので出来れば鬼鮫さんも同行して頂けませんか?」

「私も暁を裏切れと?」

「暁の本当のリーダーがトビさんだったとしても私達にとってのリーダーはペインさんでした。リーダーが代わるというのなら所属変えする権利はあってしかるべきでしょう。…鬼鮫さんにとってリーダーが最初からトビさんだったのでしたら話は別ですが」

「私は前リーダー…ペインさんとも親しいわけではありませんからね、リーダーに従うのではなくあくまで身を置かせて頂いている暁という組織に従っているつもりですよ。組織の真のリーダーがマダラさんならば彼の指示を聞くまでのこと…ただ誤解されるのも困るので断っておきますが、私もトビの正体がうちはマダラだと知ったのは貴女達と同じであの時初めてでしたよ」

 

 なるほど、私は組織を率いる人物を重視し従うが、鬼鮫さんはあくまで組織という枠組みそのものを重視しているといったところか? 

 実際その辺りは個人の考え方、むしろ忍としてはそちらの方が正しい在り方なのかもしれない。

 

 だがそうなるとその組織を裏切ってこちらに加わってほしいと頼むのは難しいな…しかし、ここで鬼鮫さんと皆さんが戦うのは避けたい、危険は承知だが交渉を図るべきか? 

 

「──ところで、マダラさんに不審なところがある…とはどういう意味です?」

 

 そうだった、まずはその事から話せば良いのだった。

 

「そもそもあの男がうちはマダラであるか自体が疑わしいということだ、俺が知るうちはマダラとは言動も立ち回りも違和感がある」

「おまけにボクらもでたらめな取引で使い潰されるとこだったしね、正体が疑わしい上に仲間としても信用出来ないのに従えないでしょ?」

「なるほど…確かにそれは袂を別つには十分だ。ですがそれならやはり私に声を掛けるのは迂闊ですねぇ」

 

 そうだ。

 先程鬼鮫さんはサスケ君の捜索を任されたと言っていた。だが鬼鮫さんは私達がサスケ君の返還を条件に八尾の捕獲を命令されていたのも知っていたはずだ。

 それなのに私達にその事実を話すことなく今までサスケ君の捜索をしていたということは──やはり鬼鮫さんはトビさん側に加担していたということだ。

 

「さて水月、仲間として信用出来ないから離反するというのなら私を信用出来ますか?」

「さぁね、ボクは別にどっちでも良いよ。仲間になろうがなるまいがアンタだけは絶対に倒す相手なんだからね鬼鮫先輩」

「ククッそれはそれは…では仕方ない、いつか倒されるというのならここでその危険を摘んでおくとしましょうか」

 

 一触即発…いや両者共に得物を手に臨戦態勢を取り既に戦いは始まった──だが。

 

「私は信用しますよ、鬼鮫さん」

「なに?」

「ですから一緒に来てください。…それでサスケ君捜索の件の貸しはナシということにしますよ?」

「──フ、貸し借りでいうなら私の方がよっぽど貸していると思いますがね」

 

 それは確かに。

 しかしそれでも鬼鮫さんは鮫肌を背に戻し臨戦態勢を解き、水月もそれを見て首斬り包丁を収めた。

 ひとまずはここでの戦闘は避けられたようだ。

 

「…本当に良いのか?」

「ここで戦えば途端にゼツに感知される、今戦闘を避けるのは悪くはない──勿論、危険はあるけれど」

 

 容認はしているようだがそれでも懸念が募る様子のサソリさん、小南さん…いや、声に出してなくともそれは皆同様だ。

 ──だからその対策は既に考えての判断だ。

 

「小南さん、皆さんを連れて先に目的地に先行して下さい、私と鬼鮫さんは少し間隔を開けて後から着いていきます」

「それは…確かにそれならリスクは低いけれど…貴女1人が危険すぎる、せめて私も…」

「いえ、私の判断で生じるリスクです。その責任は私が背負います」

 

 そう、これなら万が一の場合でも小南さん達なら対応できる様になるはず。

 本当ならば鬼鮫さんだけは仲間にしないのが最もリスクの低い最善手…だが私のわがままでそれをしないのであればこれが良い。

 

「正気ですか村雨?」

「…あぁ、もしもトビさんに襲われる場合私しかいないので鬼鮫さんが一番危険になってしまいますね」

「そういうことを言っているのではないですがね…いや、貴女に正気かどうか問うこと自体無駄でしたね」

「言えてる…でも、そいつを裏切らないでよ鬼鮫先輩──あと、一応感謝しとくよ村雨」

「うん、それじゃあ水月…また後で」

 

 ゆっくりと進み出した水月に軽く手を振ると、重吾さんと鬼鮫さん警戒以外でも他里の忍やトビさんの気配があった時など諸々の連絡用に小鳥での伝達の打ち合わせだけしておくのだった。

 

 その後約15分程度経ち先行する皆さんの足音も臭いも、彼らの痕跡は何も追えなくなった辺りで鬼鮫さんと顔を見合わせる。

 

「それでは私達もそろそろ行きましょうか」

「えぇ、案内はよろしくお願いしますよ」

 

 目的地は雨隠れの里。

 以前にはリーダーさんの呼び出しを受けて白い方のゼツさんの案内で向かった時に道は把握しているから問題ない。

 問題があるとすれば今はその案内してくれたゼツさんだが…さて、最後まで出くわさなければ良いのだが。

 鬼鮫さんの前を先行し、これ以上は誰とも会わない様に祈りながら川を歩くのだった。

 

 

 

 

 それから数時間後、夜の闇に身を隠しながら休息をとる。

 

 日が傾き出した頃に重吾さんから飛ばされた鳥の足に括り付けられた紙片に夜間の行進はせずに休息をとれと指示されていた為河原の大きな岩の上に腰掛けていた。

 

 長く休息するのなら河原は増水が危険だが私も鬼鮫さんも水遁系の忍だ、そんな一般的なセオリーは無視して良い。

 

 危険といえばゼツさんもだがその高い索敵能力の都合上、どれだけ対策をしても発見される可能性はなくならない、ならば多少到着が遅れようと万全な状態を保てた方が良いという補足もあったことで素直に休息をとることになった。

 

 実際問題、いつゼツさんや他里の忍達と遭遇しても良い様に気を張り巡らせていたせいか身体以上に精神的な疲労が溜まっていた、完全に気を抜けるわけではないがそれでも待ちわびた休息に心身が安堵している。

 

 鞄から適当に缶詰めを取り出すと少し離れた位置で私が座るものより二周り程大きい岩の上に座る鬼鮫さんに声を掛ける。

 

「鬼鮫さんも一緒に食事しますか?」

「…監視対象とは親しくしないものですよ」

「鬼鮫さんが万全でないともしもトビさんと会った時に私が困りますから」

「──クク、誘い上手なことで。…自分の保存食があるので結構です」

 

 干し肉を取り出して食事を始める鬼鮫さんを見てそれならと私も自分の缶詰めに缶切りを走らせる。

 

「ところで、万が一マダラさん…トビと出くわした時私が戦ってくれることを前提にして良いのですか? 先程までも無防備に背中を向けて先導して…私がその気なら死んでいましたよ?」

「ならその気ではなかったということですね」

「…何故私をそれ程信用するのです? いくら貴女でも私の勧誘は身限った方が安全だと分かりきっていたはず」

「あぁそれは──ごめんなさい。実はそれは鬼鮫さんを信用してのことではないんです」

 

 乾パンにビンに詰めたジャムを塗りながらあの時の状況を振り返る。

 

「あの時鬼鮫さんを見限れば確実に戦闘になっていた。仮に鬼鮫さんがトビさんに加担していなくても私達がいなくなれば組織に残された鬼鮫さんはトビさんに味方するしかなくなる…それが分かっているサソリさん達が鬼鮫さんを見逃す理由はないですから」

「そうでしょうね。元暁が3人に水月達、私でも少々荷が重いところでしたよ」

「それは困る。鬼鮫さんを1対1で倒すのは水月の、それを実現させる武器を造るのは私の目標なのだから」

 

 ここで皆で鬼鮫さんを倒したら私達の目標と反する、それは安全と引き換えであっても許せない事だ──そう語った瞬間、鬼鮫さんが吹き出した様に笑い出した。

 

「クク…ククク、なるほど、水月があの時貴女に礼を言うわけだ…安心しましたよ」

「安心?」

「貴女が私を信用してこんな無謀なことをしでかしたのならどうしたものかと思いましてね」

「鬼鮫さんは…意外と話してくれないことが多いですから…サスケ君の捜索の件についても、"鬼鮫さんにとってリーダーは最初からトビさんだったのか"という私の問いも上手くはぐらかされました。正直本当に仲間になってくれたのかも怪しいと思っています」

「…それで良い、仲間といってもその在り方は一定ではない。中には仲間内で共食いが起きる関係だってある…気を付けて下さい、私には」

「…お互いに、ですけどね」

 

 私が仲間の香燐さんの腕とお腹を斬ったのは鬼鮫さんも見たはずだ、目的の…自らの成長の為に仲間を喰らうのはお互い様だ、いや、むしろ──

 

「だからこそこうして鬼鮫さんと2人になりたかったんです」

「どういうことです?」

「最後まで何もなく目的地に到着できれば鬼鮫さんを疑う必要もなくなる…今は完全には信用出来なくてもそれ以上に信じたいと…そう思うんです、私は鬼鮫さんのこと好きですから」

「──ハァ…やはり貴女はどうかしている」

 

 心底呆れたとため息を吐く鬼鮫さんは手に持っていた干し肉を片付け代わりに傍らに置いていた鮫肌をその手に握ると瞬く間にその切っ先は眼前に迫り、私へと突き付けられた。

 

「それ程私を信じたいと思うなら、私も相応の態度で答えましょう──貴女の予想通り、私はマダラさんと結託している…暁に入る前に、最初からね」

「…私達と遭遇したのは?」

「それはただの偶然ですよ、おかげで戦闘になったら正直危ないところだった…これに関してはお互いにとって不幸でした」

「そうですか、つまり今こうして私と二人でいる状況はマダラさんの指示ではないのですね」

 

 鬼鮫さんからの返事はない。

 ただ無言で見下ろす彼に続けて問う。

 

「何故鬼鮫さんはマダラさんに従うのですか? 鬼鮫さんは…何を望んで彼に協力しているのですか?」

「──良いでしょう。貴女が私を信じたように、私も最後に貴女を信じて教えましょう…あの方の計画"月の眼計画"を」

 

 私と、鮫肌を片手に私を見下ろす鬼鮫さん…頭上に輝く満月は不気味なほどに美しい青白い光とともにどちらともを見下ろしていた。

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