絡む相手によっては別ベクトルにはっちゃけますという話。
カンクロウに引き摺られる形で木ノ葉の方々と別れた数分後、彼らがとっていたという旅館にそのまま連れていかれたのだった。
意外と言うべきか案外普通というべきか、男女混じった班ではあるが同じ部屋に全員で入る。
同盟国と言えど他里の旅館、固まっていた方が安全という判断だろう。そういう意味では、あまり良好には見えないが姉弟であるが故の抵抗感の無さはこういう時には都合が良いのかもしれない。
──ところで
「何故私の分まで?」
「さっきの一件でお前を一人にしとくのは駄目だと判断した! 今まで何処に居たかは知らんがここにいろ!」
「……心外」
テマリさんからのあまりの信頼の無さに肩を落とす。
とはいえ、衝動任せにアスマさん達や先程のカカシさんの部下の人達に自作の刀を売り付けたのは事実であるため否定することもできず、大人しくしておく。
「……とにかく、予約だけで一本も売ってないなら黙ってたらまだどうにかなる。だからこれ以上はもう変な事はするな」
「……承知した」
「良し。それじゃすまない」
こちらの返事に納得したのかテマリさんは頷くと耳元に近付いてくる。
「試験が開始されるまで我愛羅の相手をしてくれ。刺激しない程度に」
「……何故?」
「何故か知らんがお前と我愛羅は仲が良いんだろ?」
「……?」
「え? 違うのか!?」
自身の言葉に村雨が首を傾げたことでテマリは戸惑う。
何故なら砂の里に村雨が鍛冶場を構えてから数ヶ月後、いつからか我愛羅は時折彼女の鍛冶場に足を運び長い時間そこで過ごしているらしいのだ。
ある事情から他者との関わりを拒み、己以外の全てを敵と認識する彼にとってそんな関係になる者などはっきり言って異常とも言えるのだ。
テマリは、砂の里において希少な他里の者である村雨は我愛羅の事情を何も知らないからこそ上手く付き合えているかと思っていたのだ。しかし当の村雨はその言葉に首を傾げ、不思議そうにしている。
それは砂の里に住み着いて2ヶ月程が経った頃。その頃には砂の忍達が自身の刀を求め何人もの客が1日に訪れるようになっていた。
生活する為に造った刀を売りはするが自身の本懐は刀を造ること。それ故、日が暮れ出す頃には店を閉めそれからずっと鉄を打ち続けている。しかしその日は施錠した扉が抉じ開けられた。
何事かと鎚を振り降ろす手を止め、壊れた扉の方を向けば、砂を纏い右腕に血に塗れた刀を持った赤髪の少年が立っていた。
──少年が持つ刀には見覚えがある、数日前にデカい仕事があるから良い刀はないかと尋ねてきた人に売った刀だ。
「この刀を造ったのはお前か?」
「……うん」
「そうか、ならばお前も俺を殺そうとする者か……」
赤髪の少年が僅かに口角を吊り上げたのと同時に彼に纏わりついた砂の動きが彼の放つ殺気に連動するかの様により大きくなる。
しかし、彼の言葉の意味が理解出来なかった。
「……何故? 私は貴方の命に興味なんてない」
「……何?」
その言葉に赤髪の少年が意外そうに僅かに目を動かす。
一瞬の戸惑い、しかしすぐに少年はその視線を自身が持つ刀へと落とす。
「……ついさっき一人の男が俺を殺そうとした。もっとも死んだのはその男の方だがな」
「……災難だったね?」
「そんなことは今まで幾度とあったことだ……だが、今回の男は今までにない武器を持っていた」
そう言い赤髪の少年は手にした血塗れの刀を床に転がす。
今まで幾度となく葬ってきた有象無象の暗殺者達。しかし今回の男の振るったこの刀は今まで誰一人として物理的に破る事が叶わなかった自身の砂の壁を切り裂いた。もっとも、砂の壁で勢いは死に、刀は身体を覆う砂の鎧に阻まれたが。
結局今回の男もまた自身を傷付けることは叶わずその血を自身を取り巻く砂に捧げた。──しかし、今までの者達と違い自身に迫ってきたのも事実だった。
だからこそ、普段は捨てておく暗殺者の亡骸に触れその刀を手に取った。
里で一度として見た事のない造りの刀──だからこそ、最近噂になっている他里から来た刀匠とやらが自身を殺そうと刀を与えているのだと容易に気付いた。
「俺を殺そうとする者は俺に殺され、俺という存在を実感させる為の存在だ。ならば俺を殺そうとする者に武器を与える者もまた──俺という存在を実感させてくれるだろう」
「……私は貴方の命に興味はない。私はただこうして刀を造っていたいだけ」
「──ただ刀を造り続ける……それが貴様の生きている理由ということか?」
「生きている理由? ……うん、意識したことはなかったけど……きっとそういうことなんだと思う」
そう答えると赤髪の少年は短く「そうか」と呟き、どこか自嘲しているかのような笑みを浮かべて語った。
「俺にとっては他者を殺す事こそが生きている理由だ。自分の為だけに戦い、自分だけを愛して生きる。他人はそれを実感させる為に存在しているのだと俺は思う」
「……奇遇。私にとって他者とは私の創作意欲を掻き立ててくれる存在であり、私は未だ形さえも得られていない刀に存在を与える為に生きている……。自身と他者の認識なんて"そんなもの"でいい」
「他者だけでなく己の存在さえも意に介さないというのか?何故だ?刀など所詮はただの道具でしかないだろう?何故己の全てをそんなものに捧げられる?」
「愛しているから」
少年の問いにただそう答える。
言葉が足りなかったのか、未だに少年は理解できないといった目でこちらを見ているが正直そんな目は最早慣れたものだ──だから今は少年との話を続けよう。
「貴方は自分の存在を実感させる為に他者を殺すと言った。なら私と貴方の道はきっと交われる」
「どういうことだ?」
「私が強い刀を造る事で誰かが貴方を殺そうとする。貴方が私の刀を持ったその誰かを殺す事で私は貴方を越える刀を造ろうと創作意欲が刺激される」
「ふざけた理屈だ……何故俺がお前の為にあらねばならない?」
「私と貴方は同じ生き方をしている。私がより強い刀を生み出したいと求めるように、貴方も"自分を傷付ける程の者を殺す"ことでより強い生の実感を得ることを求めているはず。欲求を満たす為に必要なのは数ではなく質が重要……そうは思わない?」
──何故なら貴方は現に"ここ"に来たのだから……
そう言い切ると赤髪の少年はやがて肩を震わせた。
目の色を、瞳の形を変えて笑っている。今までの冷たい表情が狂気に染まっていた。
「アハハハハッ! 何なんだお前は!? 俺の様に憎しみと殺意に染まった目を持っている訳でもない! だと言うのに何故それ程歪める!?」
「愛しているから」
「アハハハハッ!! アハハハハハハハハハハハッ!!」
それから暫く彼は笑い続けていた。
どれ程笑い続けていたのか、印象程長くはなかったとは思うが気が付けば彼は私を殺すことなく踵を返していた。
それから彼はよく私の鍛冶場に入り浸るようになった。
何でも自分自身により強い生を実感させる存在が生まれる瞬間というのに興味を惹かれたらしい。もっとも、私も彼も特に会話をすることもなく、ただその場には鎚と鉄が奏でる音が響くだけなのだが──まぁそういう訳で。
「別に会話も無いし仲が良いという関係とは思えない……。至ってフラットな関係」
「そ、そうなのか……」
テマリさんが明らかに落胆した様子を見せる。
少し申し訳なく感じるが打算で人と仲良くするというのは気乗りしない。というか人と仲良くなれる気がしないので諦めてもらおう。
それにしても、姉弟であるにも関わらずここまで気を配る辺り、我愛羅君とテマリさんの関係は相当ギクシャクしているようだ。そういえばカンクロウも自身の弟である我愛羅君に対して恐怖に近い感情を抱いているように見受けられるし、どうやらこの関係は根が深いのだろう。
まぁこれに関しては父と言い合いの末に里を出た私にとやかく言えることではないだろう。
とはいえ傍から見ている分にはやはり家族ならば仲良く過ごせるような日がくれば良いだろうと思う。
しかし当然、そんな思いがすぐに変化を齎すはずもなく、ただ時間だけが過ぎていく。
鍛冶場もなければ刀売りも出来ないということもあって、ただ巻物に収納した刀を取り出し一つ一つ磨いてゆく。
これぐらいしかやることがないが、これだけあれば暇はしない。
そうして何年か振りにのんびりとした時間を過ごし、気が付けば待ち望んでいた時間が訪れていた。
中忍昇格試験当日、私はテマリさん達に着いて試験会場にまで行ったのだが、なんと試験を受ける者以外の立ち入りは禁止され、一般公開されるのは最終試験の時のみらしい。話が違う……アスマさん……。
これでは他里の忍具が実際に使われているところを見ることなど到底叶わない。一体最終試験に何人の忍が残れるのかも分からず、自身が見ることも出来ぬ内に優れた忍具が埋もれていってしまうかもしれないということに気が滅入る。
一応、テマリさん達にめぼしい忍具を持つ人が居たら記憶しておいてと頼んだが、知るかの一言で言い切られた辺り望みは薄いだろう。
──仕方ない、鬼の居ぬ間に刀売りでもしておこう
そうして村雨は中忍昇格試験、その予選が終わるまで木ノ葉の里を徘徊し続けるのだった。
▼▼▼
村雨が開き直って刀売りを始めて数十時間が経った頃、中忍試験を受けた者達の一部、すなわち第一次試験を突破した者達は深い森、通称"死の森"の中で息を潜めていた。
各々が持つ天と地の巻物を巡り命の奪い合い。
それが第二次試験の内容であった。
罠に掛かり、或いは純然たる実力の差で、要因は様々ではあるが何人もの忍達がその身を滅ぼす中、また一組のチームがその命を奪われた。
砂の三姉弟達同様に木ノ葉に訪れていた砂隠れの受験者達だ。
その身体は肩から脇腹へ一筋に切られ、その亡骸がその身を切り裂いた"凶刃"の恐ろしさを声を上げずとも語っていた。
「は……ははっ、スゲェなァその刀。なぁ歩落」
滝隠れの下忍である男は砂の忍を3人とも一瞬にして切り裂いて見せた自身の仲間に畏怖と共に笑いかける。
それに応える様に男の仲間、歩落は獰猛な笑みを浮かべ自身が握った血塗れの刀を見つめる。
青白く輝く刀身は砂の忍の血を滴らせ、その恐ろしくも美しい存在感を見せつけている。
──勝てる。
ここまでにもう一組、木ノ葉の忍達とも戦ったが今と同じ、正面から斬りかかればそれを防ごうとしたクナイごと相手を容易く切り捨てた。そんな業物を見ていると勝利への確信が止めようがないほど溢れてくる。
今までに6回、この中忍昇格試験に挑み呆気なく破れてきた。最初は期待していた里の者達も何時からか呆れたような目で自身を見送る様になっていた。
それを見返す為に、数年前に霧の忍からかなりの名刀を奪ったという里の上忍からこの刀を買い取った。
自身の全財産を投資し、それでも足りないと汚い金を集めて譲り受けた名も知らぬ名刀。
湧いて出た獣も、道を塞ぐ煩わしい草木も、そして自身と同じ忍達さえもこの刀はいとも容易く切り捨てた。
だからこそ歩落とその仲間達は勝利を確信していた。既に天と地の巻物を集め、おまけに地の巻物が一つ余分にある。
あとは中央の搭に辿り着くだけ、それだけでいい。
それだけでよかったからこそ──増長し、忍び寄る"蛇"を見落とした。
まず最初に歩落に話かけていた男が樹木の上から伸びてきた鞭──いや、長い舌に首を絞められ吊るされた。
初めはもがいていた男だったが締め付ける力が強すぎたのか仲間の二人が気付いた頃には既に動きはなくなった。
そのまま吊るされた男が放り投げられると同時に高速で飛んできた刀が目の前の光景に戸惑うもう一人の仲間の胸に突き刺さるのを見て歩落は愕然とする。
──一体何が起こっているんだ?
そんな言葉が脳内を埋め尽くしている内に樹木の上からねっとりとした不気味な声が耳に入り込んでくる。
「良い刀を持っているじゃない……あなた。──少し見せてもらって良いかしら?」
▼▼▼
伝説の三忍と謳われた者の一人大蛇丸は、中忍試験に挑まんとしていた草隠れの忍から奪った顔を剥ぎ取ると共に、命の危険となる要素ばかりのこの死の森の中で不自然な程に──いや、まるで自分こそがこの森の主であるとさえ思わせる程自然に笑っていた。
木ノ葉の里における最も優秀な血族、その最後の生き残りである"うちはサスケ"。
彼との接触、その末に残した呪印。暫定の最優先の目的を果たしたことで彼は今ご機嫌だったのだ。
それに加えてうちはサスケが自身が想像していた以上に優秀な素質を示してくれた事も嬉しい結果だった。唯一懸念があるとすれば彼が思っていたより闇に染まっていなかった事だ。
九尾を宿した子供──"うずまきナルト"の影響なのだろうか? しかしそれは別にどうでもいい。呪印を刻んでおいた以上そう遠くない内に闇へと染まっていくことに変わりはないのだから。
そう考えれば時間はかかるが、今暫くは彼自身の成長を眺めているのも面白いかもしれない。
そんな"手に入れた物"の今後を思い描きながら巨大な樹木の上で心地よく佇んでいる時だった。
悲鳴と共にすぐ傍の、今自分が立っている樹木より更に一回り大きな巨大樹が切り落とされた。
(──随分と派手な事をするわね……)
夢見心地だったものが急激に冷めていくのを感じる。
誰の仕業かは知らないが、少なくともこの中忍試験に潜り込ませた自分の部下達より強い破壊力を持っているようだ。しかし所詮はただの木を壊しただけ、その程度の事など容易くできてしまう大蛇丸にとってはそんなものは何の評価にも値しない。
とはいえ折角の上機嫌だったものを台無しにしてくれた者は少し興味が惹かれた。
──そしてまるで隠せていない気配の主へ視線を向けると、天才と謳われる大蛇丸をして驚愕に瞳を動かした。
たかが下忍が草薙の剣の一振りを振り回していたのだから。
そこからの行動は早かった。その刀を持つ者以外は首を絞める、或いは胸部に刀を投げつけて早々に間引く。
そうして目の前には見るべき者のみが残る。
「良い刀を持っているじゃない……あなた。少し見せてもらって良いかしら?」
「なっ!? 何だテメェは!?」
歩落──そう呼ばれていた男は声と身体を震わせながらこちらに刀の切っ先を向ける。
あまりに勿体無い。折角の名刀が恐怖にカタカタと震え、見る影もないではないか。
「過ぎた物を持っているというのも見るに堪えないわね」
もしも目の前の男が才溢れる者であるならば彼ごと刀を手に入れるという選択肢もあった。
けれど現実は不釣り合いな武器を持ってはしゃいでいるだけの愚者だった。
大蛇丸は早々に見切りを付け、腹の中から愛用する『草薙の剣』を吐き出し、握る。
そのまま刀を構え音も無く、そして目にも止まらぬ速度で一気に歩落の目の前へと迫る。
「うっ……うわああぁぁぁぁぁっ!!」
歩落は最早恐怖に導かれるまま闇雲に刀を振り下ろす。
──大丈夫、この刀なら打ち合いに負けるはずがない。
そんな根拠の無い自信があった。
しかし大蛇丸はおよそ人の動きとはかけ離れた、まさしく蛇の如き動きを見せ、刀が触れ合う瞬間に身体を伸ばし、太刀筋を歩落の振り下ろした腕へとズラした。
「っ!? ぎゃぁぁぁぁぁっ!?」
泣き別れになった両腕と刀が地面に転がるのを見て、歩落は一瞬遅れてやってきた激しい痛みに絶叫した。
地面に疼くまったまま薄れ行く意識の中、自身が作った血溜まりの中から蛇の様な化け物が刀を拾うの見た。
「ふふふ、この刀は私が貰っていくわ。あなた、全然使いこなせていないもの」
「あ……あぁぁ……」
「でもそうね、ただ奪うのも忍びない。あなた一人と巻物ぐらいは見逃してあげるわ」
そう言い残すと大蛇丸は踵を返す。
貰うものは貰った。わざわざ恐怖に涙を流す"可哀想な人"を殺すなんて酷い真似はする必要なんてないだろう。
そう思いながらこの場を後にしようと思って──もう1つ言っておくことがあったとその足を止める。
「あぁそうそう、あなた派手に騒ぎ過ぎよ? そんなに騒ぐと──すぐに猛獣が集まって食べられちゃうから気を付けなさい。濃い血の匂いだってしているのだからね」
そう告げた直後にガサッと草木を掻き分ける音がした。
音の大きさ、間隔からして虎だろうか。
少し忠告が遅かったかしら──などと笑いかけて今度こそ大蛇丸はその場を後にした。
悲鳴と咀嚼音が響いたのはその直後の事だった。
数秒後、大蛇丸は一瞬にして先程の位置から遠く離れた場所まで駆け抜け再び木の上へ腰をおろす。
気分はここ数年の中でも最高潮といって良い。
何せ何年も待ったうちはの子を実質手に入れたも同然だったところに、趣味で集めている刀が更に一本加わったのだから。上機嫌のまま先程奪い取る際に血塗れにしてしまった『草薙の剣』を少し手入れしておこうとして"それ"に気付く。
「……この刀……『草薙の剣』じゃないわ……もっと最近のものね」
手にとってじっくりと見て分かった。
幾つもの曰くがある『草薙の剣』は刀身や柄に古き名刀としての経年の様子が見られるのだ。
しかしこの刀にはそれがない、精々が5年程度といったところか。
流石に驚いた。他でもない自分自身が認める名刀中の名刀である『草薙の剣』。それを完璧に模倣し、刀身をより戦闘向きに洗練し、装飾の美しさにも凝っている、全く知らない業物。
既に並ぶものなどないだろうと思われた刀を再現、超越した物を造り出した者がいる──それも最近のことだ。それは大蛇丸の、忍ではないもう一つの顔である研究者としての本能を擽った。
「面白いわね……サスケ君だけじゃなくこんな物まで私に与えてくれるなんて……故郷というのも案外捨てたものじゃないわね」
目的であるサスケが闇に染まるまで待つのに丁度良い時間潰しが見つかった。
これ程の刀を生み出せる人間などそう多いものではない。ましてやあらゆる情報に通じる自分でさえ知らなかったのだ。恐らく忍刀に縁があり、外交がないことで情報が入りづらい霧隠れの人間の可能性が高い。
推測を巡らせつつ、大蛇丸は再び高揚した気分のまま死の森の中をゆっくりと移動する。
一先ずこの刀を造った者は後で調べるとして──折角良い刀が手に入ったのだ。そこらの下忍達で試し斬りをするのも良いかもしれない。
そんな風に思いながら手に入れた刀を見つめていた大蛇丸は、その暫く後にかつての教え子と都合よく再会するのだった。