現場に着いた時、私はまず並大抵の呪霊の仕業じゃないことを確信した。
遺体からはあらゆる臓器が引き摺り出され、それらは剥かれた全身の皮膚で包まれていた。本体はゴミ箱に座らされ、自らの頭を抱えるように飾られていたのだ。
おもちゃのように、遊ばれたのだ。
青白い顔をした刑事がハンカチを口に当てて私に近付いてくる。
「これは、人がやったことなのでしょうか…」
「……………ご協力ありがとうございました」
不安そうな顔をする刑事に、私は曖昧に返すことしかできなかった。
見えないものから反抗する術もなく襲われるなんて、知ってしまったらさらに途方の無い恐怖を感じるだろうから。
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自販機で紅茶を買い、三口勢い良く飲む。市販の紅茶は甘すぎるが、普段から自分で淹れたものを持ち歩くのも面倒だし我慢するしかないのだ。
三件ほど近くの現場を回ったが、どの遺体も殺され方は違うとはいえ、あれは呪霊の仕業だった。
唯一人間がやったかもしれない手がかりとして最後に見た現場のスマートフォンがあげられたが、あれは恐らく、被害者が死に際に落として呪霊が発火させただけだろう。
念のために伊地知さんに回したが、あんなに破損していてはしばらく結果は返ってこないだろう。
___これがもし、奴の仕業だったら。
そう思わずにはいられなかった。この十年近く、ずっと奴を憎むように生きてきたのだ。
これが予想通りだったら、私はようやく一つの手がかりを手に入れられたことになる。
「…いや、薄情だな」
何の罪もない人たちが巻き込まれて得る手がかりに意味はあるのだろうか。奴のためなら他の命を犠牲にすることを、今、私は躊躇わなかったのか?
鼻で自嘲する。俯いた時、前に駐めた愛車に雫が落ちる。もう一度顔を上げると今度は私の頬に落ちてきた。ずっと曇っていた空から、耐えきれなくなってとうとう雨が降り出した。
高専に一度戻ろうとしてヘルメットを被った時、一本の連絡が入った。
両面宿儺の器が、死んだ。
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オリキャラの設定です。よければ想像としてお使いください。いずれこちらで描いたものを掲載できたらなぁと思っております。
蘆屋ユリウス哲邇 ___ Ashiya Julius Akichika
設定 :
1999年4月7日生。18歳。168cm。A型。1級術師。
名前はもう一つ、女用として蘆屋フィーネ終(あしやふぃーねしゅう)という名がある。
容姿 :
ドイツ人の父に■■■■の子孫の母の下に生まれる。艶のある黒髪に吸い込まれるような青い瞳を持つ。容姿端麗だが、髪は短く切られており、私服でも肌を出すことは少ない。
性格 :
常に冷静沈着で笑顔を一切見せない。容姿も相まってその姿はまるで刃物のようだとよく例えられている。
長年の付き合いである五条には時折表情を崩すことはあるものの、ほとんど無表情。他人を信用していないからだ。
呪術師としての才能はまずまずで、パワーで勝負するというよりもテクニックを応用して1級術師にまで成り上がった。
呪術 :『六芒星術』