廻人の物語『僕のヒーローアカデミア』   作:蟲鳥獣

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 気分転換でこっちを書きました。
 あと、思いつきなんで、続くかは知らん。

〈11月11日書き足し〉
 深夜テンションで書いた箇所を大幅に書きなおしました。
 よくよく考えると納得いかない個所、あったんですみません。
 こんな作者ですが、これからもよろしくお願いします


原作前
第一話『プロローグ』


 目を覚ますと赤子になっていた。

 

「・・・あぅ」(またか)

 

 そう思い口から声が出た。そして本を何も無い空間から取り出した。

 取り出した本は宙に浮いていた。

 そして本はパラパラと勝手に開く、あるページまで開くとピタッと捲るのが止まる。止まったページに書かれている文字を、赤子は独特な音で読んだ。

 するとどうだろうか、赤子の身体が宙に浮かび始めた。

 

「うぃ」

 

 何かを思って、空を見る。綺麗な夜空だ。

 周囲がゴミの山でなければの話だが、浮いて海が見えた。海岸の様だ。

 

「むぅ」(今回は捨て児か)

 

 死んで、そして異世界にて、生まれ変わる。一体何回繰り返したのか、赤子はもう憶えていなかった。いや憶える気は、いつからか既になくなっていた。

 今は、そんな自分の事を『廻人(まわりびと)』と呼んでいる。

 そして言葉の通りの、生き死にを繰り返すのは、ただの自業自得だった。

 赤子は自分の魂を解析し、そこから独自の輪廻を構築した。たった1人の孤独な輪廻の輪をだ。

 正直に言ってやらなければ良かったと、心底思うが出来たものは仕方が無いと後悔を隅に置く。

 

「・・・」

 

 夜空に浮かぶ満月をジッと見つめ黙祷をささげた。

 この転生には死後数分の赤子の死体が用いられる。つまりはそう言う事だ。

 

「うぃ」

 

 身体は凄くやせ細っている。が少しずつ健康な身体へと戻っていっている。

 これは廻人の魂になった時に、何処からか手に入れた能力の力だ。

 その能力を『呼吸炉』と赤子は名付けた。

 呼吸と言う動作をするだけで、任意のエネルギーが手に入ると言う破格の性能を持つ能力だ。

 

「すぅ、はぁ、すぅ、はぁ」

 

 しばらくの間、呼吸に専念する。長く息を吸うほど得られるエネルギーは、比例して増える。

 

「・・・うっうっあ」(こんなものか)

 

 小さな赤子の手を、握って開いてまた握る。やせ細っていた身体は、健康で丈夫そうな身体へと戻っていた。

 そして、取り出していた本を何処かへと仕舞った。

 取り出し、仕舞った本は、魔術書の幻であり現物だ。

 今まで生きて来た世界の魔術書を細部まで読み、独自の魔術によって再現されたものだ。

 再現された魔術書を媒介にすることで、その本に書かれた魔術が発動できる訳だ。

 分かりにくいなら、『衛宮 士郎(えみや しろう)』と言う『Fate/stay night』と言う作品の主人公の扱う魔術と似たものだと考えてくれれば良い。

 

「んぃ」

 

 先ほど仕舞った本とは、別の本を取りだした。

 禍々しい気配と読みたくなるような衝動が、湧き上がってくる様な本だが、赤子はお構いなしにページを開いた。

 本は読むものを狂気か廃人へと導くヤバいものだが、赤子は再現の為に細部まで読み込んでいるので、特に問題は起きなかった。そして目的のページを見つけ、そこに書かれている呪文を紡ぐ。

 

 その日から、ゴミ海岸の怖い噂話が近所で流れ始めた。

 

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