廻人の物語『僕のヒーローアカデミア』   作:蟲鳥獣

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 今回は主人公が出てこないです。
 閑話に近いものとして、見てください。


第二話

 血だらけだった。

 右見ても血、左見ても血だ。どこを見ても血があった。

 

「ここも…酷いね。塚内(つかうち)君」

 

 どこを見ても血だまりか、乾いた血が付着している店内を見て、この現場を仕切る刑事がそう言った。

 

「えぇ、そうですね…鬼怪(きかい)警部補」

 

 塚内と呼ばれた警官は、その問いに返答した。

 血だらけの店内には、人体を弄ぶ気色悪いオブジェがたくさん飾られていた。

 そして最悪な事にオブジェの一部には、まだ息のある者がある。

 息のある者の中には頭部が無事の者がおり、事情を聞こうにも目が虚ろで到底話しが聴ける状態ではなかった。

 

 この悲惨で吐き気を催す様な惨状の中での救いは、この気色悪いオブジェに使われているのは、全員がヴィランだと言う事だろう。

 調べていおれば分かるが、ここはヤクザの経営するバーだ。

 だからこそ犯人は此処を狙ったのだろう。店の金と金目の物は、全て奪われていた。

 

「これで4件目だ。犯人は何を考えているのか・・・」

 

 鬼怪警部補は、拳を握りしめ。肩を震わせている。

 4件の事件全てが、裏組織が経営すると思われる店だった。

 そしてこれらの店は全て表の大通りにて、経営されている店だった。

 そして事件は真昼に行われている事もつきとめた。

 だが犯行に及んだ犯人の足取りは一切無かった。

 通報する市民は皆口をそろえて「ガシャンと何かが割れた音がすると、何事も起きていなかった店が、この惨状へと変わった」と言っている。

 

「さぁ?分かりません。ヒーロー達は巡回を強めているようですが、無意味でしょうね・・・」

 

 その時、

 

 〉クスクスクスクス〈

 

 囁く様な笑い声が、店内に静かに響き渡る。

 

「警戒しろ!発砲を許可する、責任は俺が持つ!」

 

 鬼怪警部補は瞬時にそう判断した。

 1分、2分とゆっくりと長い時間が、流れるように感じる。

 

 〉クスクスクスクス〈

 

 もう一度、囁く様な笑い声が、響き渡る。

 

「うわぁ!」

 

 突然、警官の一人が宙に浮き始めた。

 そして笑い声の主が、姿を現し始めた。

 赤い球体の頭?から下側に無数の触手が生えており、その触手から宙に浮く…いや持ちあげられていた警官から血液を吸っていた。吸った血液が身体に赤と言う色を付けて、見えるようになったのだろうと塚内は考えた。

 

「フンッ!」

 

 いつのまにか鬼怪警部補が、笑い声の主に近づき捕まって、吸血されていた警官を引きはがしていた。個性を使用し助け出した為、相当な怪力を声の主は持ってるのだと塚内は考える。

 捕まった警官は重い貧血の症状が見られる。急ぎで病院に連れて行かなければ、命が危険だ。

 さらには所々が骨折している。

 

 〉ダン、ダン、ダン〈

 

 銃弾が放たれる。だが化け物には効いていないようだ。

 そして姿が段々と消えて行った。

 

 〉クスクス・・・〈

 

 姿が消える直前、化け物は外へ出て行った。

 そして外に出ると姿が完全に消えてしまった。

 追う事は不可能だった。

 そしてこの件に関して、ヒーローのみ観覧可能な情報として、危険度レベルが上がった。





 声の主の正体は・・・
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