今回は主人公が出てこないです。
閑話に近いものとして、見てください。
血だらけだった。
右見ても血、左見ても血だ。どこを見ても血があった。
「ここも…酷いね。
どこを見ても血だまりか、乾いた血が付着している店内を見て、この現場を仕切る刑事がそう言った。
「えぇ、そうですね…
塚内と呼ばれた警官は、その問いに返答した。
血だらけの店内には、人体を弄ぶ気色悪いオブジェがたくさん飾られていた。
そして最悪な事にオブジェの一部には、まだ息のある者がある。
息のある者の中には頭部が無事の者がおり、事情を聞こうにも目が虚ろで到底話しが聴ける状態ではなかった。
この悲惨で吐き気を催す様な惨状の中での救いは、この気色悪いオブジェに使われているのは、全員がヴィランだと言う事だろう。
調べていおれば分かるが、ここはヤクザの経営するバーだ。
だからこそ犯人は此処を狙ったのだろう。店の金と金目の物は、全て奪われていた。
「これで4件目だ。犯人は何を考えているのか・・・」
鬼怪警部補は、拳を握りしめ。肩を震わせている。
4件の事件全てが、裏組織が経営すると思われる店だった。
そしてこれらの店は全て表の大通りにて、経営されている店だった。
そして事件は真昼に行われている事もつきとめた。
だが犯行に及んだ犯人の足取りは一切無かった。
通報する市民は皆口をそろえて「ガシャンと何かが割れた音がすると、何事も起きていなかった店が、この惨状へと変わった」と言っている。
「さぁ?分かりません。ヒーロー達は巡回を強めているようですが、無意味でしょうね・・・」
その時、
〉クスクスクスクス〈
囁く様な笑い声が、店内に静かに響き渡る。
「警戒しろ!発砲を許可する、責任は俺が持つ!」
鬼怪警部補は瞬時にそう判断した。
1分、2分とゆっくりと長い時間が、流れるように感じる。
〉クスクスクスクス〈
もう一度、囁く様な笑い声が、響き渡る。
「うわぁ!」
突然、警官の一人が宙に浮き始めた。
そして笑い声の主が、姿を現し始めた。
赤い球体の頭?から下側に無数の触手が生えており、その触手から宙に浮く…いや持ちあげられていた警官から血液を吸っていた。吸った血液が身体に赤と言う色を付けて、見えるようになったのだろうと塚内は考えた。
「フンッ!」
いつのまにか鬼怪警部補が、笑い声の主に近づき捕まって、吸血されていた警官を引きはがしていた。個性を使用し助け出した為、相当な怪力を声の主は持ってるのだと塚内は考える。
捕まった警官は重い貧血の症状が見られる。急ぎで病院に連れて行かなければ、命が危険だ。
さらには所々が骨折している。
〉ダン、ダン、ダン〈
銃弾が放たれる。だが化け物には効いていないようだ。
そして姿が段々と消えて行った。
〉クスクス・・・〈
姿が消える直前、化け物は外へ出て行った。
そして外に出ると姿が完全に消えてしまった。
追う事は不可能だった。
そしてこの件に関して、ヒーローのみ観覧可能な情報として、危険度レベルが上がった。
声の主の正体は・・・