「うっうっあ~、う~あ」
〉カランカラン〈
「はい、はい、お呼びで?ナル様」
ナルと呼ばれた赤子がハンドベルを鳴らすと、灰色がかった白い油ぎった肌は、まるで目のないヒキガエルのようで、鼻にあたるであろう部分にはピンク色の短い触手が生えている生物が、赤子の居る部屋へと入ってきた。
その生物の種族名は『ムーンビースト』と言い、
さて話しは変わるが、ナルとムンビが居る場所は、ナルが目覚めたゴミ海岸に面している家だ。
元々は管理すらされていない廃墟だったが、そこを裏のある資金を強奪し、ムンビ名義で買い取った。
そのため、入ってきたムンビには名前がある。その名は『ティック』、ルナティックが元だ。
買い手が見つからない事から、戸籍無しで簡単に手に入った拠点である。
「うぃ、あ」
ナルは空気中に淡く光る文字を書きだし、ティックに命令を書く。
「はい、承知いたしました。では、これで・・・」
ティックはその命令を見て、行動に移る為に部屋を出て行った。
そして部屋にルナ一人となる。
ゴロンと身体をベビーベットへ寝かせて、襲ってくる眠気に身を任せる。
その時に
〉クスクスクス〈
囁く様な笑い声が、部屋の扉が開く音と共に響いた。
ルナは『星の精』が帰って来たのだと分かった。
〉クスクス〈
そして、おやすみなさいと言わんばかりに、ナルは頭を優しくなでられながら眠る。
それから数分、星の精はゆっくりと音を立てない様に部屋から出ていく。部屋から出てティックと出会った。
〉クスクスクス〈
「おっ、どこに行っていたんだ?お前」
ティックは星の精に質問をする。が
〉ゲタゲタ〈
星の精は轟く様な笑い声で返すだけだった。
「うるせっ、ナル様が寝てんだから、静かにしろよ。見て来たんだろ~がっ!」
〉クスクス、クスクス〈
「・・・はぁ、何言ってんのか。何思ってんのか、全然分かんねぇ」
ティックは心を読む能力に長けている。
どんな感じかと言うと『心理学:99%』『精神分析:99%』をクリティカルする感じだ。
だがそれは相手の姿が見えて、かつ表情がある相手に限る。
「まぁいいや、ナル様をたのんだぜ」
〉クス〈
ティックが頼むと言い、星の精はそんな事分かっていると2体は拳と触手をぶつけた。
そしてティックは家の外へ出かけていき、星の精は家の庭を巡回する。
その日、何人かの裏の人間が、闇の中へと消えていった。と言う・・・
名前の間違えを修正しました。
『ルナ』×→『ナル』○