「よいしょ」
この世界に転生して、3年の月日が経過した。
そしてこの世界についての情報もだいぶ手に入っている。
この世界には『個性』と言う名の超能力や異能に分類される力が存在している。
「ティック、それ取って」
「はい、こちらに」
個性がこの世界に蔓延して、『ヴィラン』と言う個性の悪用者が現れた。
そしてそのヴィランを倒し捕らえる為に『ヒーロー』と言う職業が出来た。
「えっと、ここからは・・・」
「ナル様、1時間ほど待つだけですよ」
赤子から幼児になっナルは、馬鹿げている世界だ。と思った。
情報を集めていれば分かる。常時戦争状態と言っても良い位の死者数が、出て来ているからだ。
この世界は、ティックや星の精達と出会った世界以上に狂っている世界だとナルは決め込んだ。
ちなみに現在ナルがやっている事は、ポーションの作成である。
このポーションが現在の収入減になっている。いつまでも裏の金を集め続けるのは、面倒くさいと思ったからだ。
ポーション素材は、魔術で作成した亜空間に収納していた物を使用している。
死ぬたびに0からは、辛くなってきていたので、結構前に作成した空間系魔術である。
「テレビ見よ、ティック」
「ではこちらに」
ナルはティックに支えられ、床に降りて用意された椅子に座った。
そしてティックがテレビを点ける。
「う~ん、やっぱりニュースばっかりだな・・・」
情報を集めて、見ていて、思ったことがある。
‟どうして個性をヒーロー以外が使用してはいけないのか”
と言う事を・・・
確かに危ない力だ。危険な力だ。だが使用しないのは、さらに危険な事だと知った。
それは個性と言う存在?概念?を構成している『個性因子』と言う物質に関して調べて知った事だった。
個性因子は『進化・成長』に上限が、ほぼ無いと言っても良い事だろう。
さらに調べていくと『光熱系エネルギー』の生成には、他のエネルギーが必要無い事が分かった。(ただ個性になると少々変わるようだが・・・)
そして時代が進む度に個性因子は増加している。
このままでは、この世界は滅ぶだろう。
この事態に気が付いている奴がいるが、世間は取り合わなかったようだ。
(『個性特異点』か・・・近くて後500年程で、そうなる確率が25%増って所か・・・)
〉ピピピ、ピピピ〈
どうやら1時間が経ったようだ。
「ナル様、続きを・・・」
「分かってる」
今あまり関係ないが、今世は女の子だ。
「ぐわぁああa・・・」
小さく悲鳴が・・・
「ん?何か聞こえた様な?」
「気のせいです」
ティックにより聞こえなかった事になった。
― 一方そのころ
〉ゲタゲタ〈
〉グルルル〈
〉テケリ・リ〈
悲鳴の元には3体の化け物がいた。
悲鳴の主を睨んでいる。
3体はナルのお気に入りのペットだ。ナルの信頼をティックと同等に手に入れている。
家に侵入した者は3人
1人は血を吸われ、枯れ果て
1人は精神を喰われ廃人化
そして悲鳴を上げた者は口を封じられ、地下に連れて行かれた。
今日もナル一家は平和である。