廻人の物語『僕のヒーローアカデミア』   作:蟲鳥獣

7 / 12
 キャラ崩壊の恐れあり(特にAFOとオールマイト)


第七話

「Shit 逃げ道が無い」

 

 オールマイトはそう言いながらも、周囲のヒーロー達と協力し合いながら、突如として現れたヴィランの対処に追われていた。

 しかもそれには逃げ道を塞がれると言う最悪のオプション付きだ。

 元々は宿敵である【AFO(オールフォーワン)】を捕らえる為に集まってもらったのだが、現状ソレは難しい事だった。逃げ道も360°を巨大なバリア(正確には結界)によって塞がれている。

 さらに厳しい事にその現れたヴィランと言うのが、行方不明者たちなのだ。

 10年程前から発生し始めた、AFOが関与されていないと思われる行方不明者の続出。痕跡はAFOと違い何一つ残らず発見が遅れてしまった。しかも未だに進展が無い事件だ。

 そんな事件に巻き込まれたであろう人々が、個性まで使ってどこからともなく現れヒーロー達を攻撃してきたのである。

 さらに件の人達の中には、子どもが混じっている。オールマイトは本気で力を振るう事を怯んでしまった。

 

(洗脳系の個性か、やっかいだ。ちょっとやそっとじゃ解けないようだからな)

 

 行方不明者のヴィラン、怪我したり気絶した者から、姿を消していく為、保護もとい捕獲が出来ない。オールマイトの身体は様々な個性を受けて、瞬く間にボロボロになっていった。

 この最悪な時間の最大の幸運は、ヒーロー達が混乱せずに統率がとれて、各自で対処できているからだろう。それでもやられて連れ去られる者が、何人かいるようだが今のオールマイトに知るすべは無い。無かった。

 しかしこれは洗脳系の個性によるものではない。クトゥルフ神話における神話生物『シャッガイからの昆虫』通称『シャン』と言う生物が寄生して操っているからに他ならない。

 寄生者(以後 シャン兵)達は総勢50人、現在は撤退者が8人出て42人まで数を減らしている。

 

 〉ズゥウン、ガラガラガラ〈

 

 そして、丁度40人までに減った所で、廃工場の一角が崩れた。

 崩れた中からオールマイトの良く知る顔が現れた。

 

「ケホッケホ、ふぅ・・・おっとやぁ久しぶりだね。オールマイト」

 

 姿を現したその顔は、AFOだった。

 

「いや、絶対それ所じゃないよね」

 

 オールマイトの宿敵が現れたが、今は正直に言ってどうでもよかった。

 というかAFOの姿を見て、萎えた。

 今のAFOの姿は上半身裸で、ズボンがギリギリの寸での所で、男の象徴が隠されていると言う、非常に哀れな姿であった。しかも無駄に良い引き攣った笑顔だ。それがよりオールマイトに哀れみの感情を抱かせた。

 

「一言言っておくけど、趣味じゃないからね」

 

「・・・あぁ、うん。ソウダネ」

 

 いや指摘されても困るんですけど、と言う言葉をどうにか抑えて、棒読みすぎる言葉が出て来た。

 そして両者(AFOとオールマイト)は思った。

 

((どうしてこうなった))

 

 と・・・。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。