廻人の物語『僕のヒーローアカデミア』   作:蟲鳥獣

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本日は2話お届け


第八話

 

 作戦実行まえにシャン兵が現れ、襲われて既に2時間が経過しようとしていた。

 

「いやぁ、君らに情報を流したのは、こういう事の為じゃないんだけどね。

 『空気を押し出す』+『筋骨発条化』+『瞬発力×4』+『膂力増強×3』」

 

「なんだと!SMASH」

 

 AFOが世間話のように情報リークしながら、空気の塊を撃ちだす。

 それをオールマイトは拳の風圧で、相殺させた。

 

 両者が戦えているのには、理由があった。それはシャン兵が全員姿を消したからに他ならない。しかしシャン兵たちが全員撤退して行っても、結界が解ける気配は無かった。

 そして両者が戦っている間に何人かのヒーローが、協力して結界を攻撃して壊そうとしているのだった。本来ならばシリアス漂う決戦なのであったのだろうが、今はAFOが裸同然に近い恰好をしているせいで、見る者は困惑するだろう。

 

「あと、着替えたいのだが、少々待ってくれないのかい?」

 

 微妙な顔をして、オールマイトにそう言うが、もうこの際どうでもなれ、っと吹っ切れたオールマイトにその言葉は通じなかった。

 

「待たないな、もうどうにでもなれだ。SMASH OF SMASH」

 

 右左のワンツーコンボがAFOに炸裂するが、

 

「『衝撃吸収×3』+『衝撃飛散』+『硬化』」

 

 AFOはそのニ撃を無効化する。

 

「くっ、やっかいだな。パワーも増しているし・・・うわっと、危ない危ない・・・ってアレがあったな『発光』」

 

 〉カッ〈

 

 AFOはオールマイトのワンツーコンボを防いだ後、思い出したかのように目くらましをした。

 そして眩しい光が収まった時には、そこにキッチリとしたスーツ姿のAFOが立っていた。

 

「いやぁ面白い個性だったから、貰っておいて良かったと思うよ。正直使うとは考えていなかったけどね。オールマイト仕切り直しだ」

 

 AFOが使ったのは、『強化変身』である。あらかじめ決めておいた服装に瞬時に変身できる他に、その服がパワードスーツの様な効果を持つと言う個性だ。ただ変身する為にちょっとした条件がある為、目くらましをして使用したのだった。

 

「『筋骨発条化』+『瞬発力×4』+『膂力増強×3』+『増殖』+『肥大化』+『回転』

 +『針山』+『衝撃倍加』・・・オールマイト、これが君を殺す技だ」

 

「私がそれを見て、怯むと思うか!」

 

 戦う両者は気がついていなかった。両者が隔離からさらに隔離されている事に・・・。

 オールマイトは考えるべきだった。なぜ増援が来ないのかを、来なくても声をかける位はする筈だと・・・。

 

「【ヨグ・ソトースのこぶし】」

 

「「!!」」

 

 突然向かい合う両者の横から、少女の声が聞こえる。

 そしてこの方向を向き、確認しようとした両者は確認し終える前に、声がした方向とは逆の方向へと吹き飛ばされた。

 

 その間にAFOは不味いと感じたのか、空間転移の個性を使用し姿を消した。

 オールマイトは何も出来ず、ただ吹っ飛ばされて意識を失ったのだった。

 

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