元勇者提督   作:無し

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番外 北上へ

宿毛湾泊地

重巡洋艦 青葉

 

「…自己紹介、ですか?」

 

「はい、その…北上さんがあんな状態ですので、皆さんに自己紹介をしてもらうビデオを撮って、それを贈ろうかなって…」

 

「……別に良いんじゃない?」

 

「いや、私は良いけど…というかなんで私に聞くんですか」

 

「アンタが一番仲が悪いからよ」

 

「…ムカつく……」

 

「事実を言ったまでじゃない、ねぇ、あ、け、ぼ、の、ちゃ〜ん?」

 

「…ごめんなさい蒼葉さん、30分もらえますか?1演習しなきゃいけなくて」

 

「何?やろうっての?良いわよ、ボコボコにしてあげる」

 

 

 

 

「あー、これもう撮ってるのかしら…私は正規空母赤城です、離島鎮守府というところからの長い付き合いなんですよ?」

 

「同じく加賀です、私も長い付き合いなので、今回のことは大変残念に思っていますが、それでも貴方が仲間であることはかわりません」

 

「そうですね、ところで、コレ自己紹介でしたよね?何を言えば良いのかしら…青葉さん?」

 

「…好きな食べ物とか…でしょうか?私もあんまり知らなくて…」

 

「じゃあそうしましょう、私は辛いものが好物なんですよ、その、お恥ずかしながら辛くないと中々食べた気にならなくて…それ以外だと私は、そうですね…あ、カレーが好きです、ご飯に対して1.5倍、これが私の黄金比ですよ」

 

「カレーが嫌いな人はいないと思いますよ…私も同じ理由から辛いものを好んでいます、あとは焼き鳥には一家言有ります、焼き鳥空母なんて言われてましたけど…今はその名前も嫌いじゃないわ」

 

「あ、あと趣味もお願いします…」

 

「え!?しゅ、趣味ですか…食べることだけが楽しみな生活でしたからね…」

 

「鍛錬が趣味、ということにしておきましょう…」

 

 

 

 

「駆逐艦朝潮です!私は好物といえば…あ、呉の時に先輩方に連れて行ってもらったラーメンやお好み焼きはとても美味しかったですね、それ以外だと間宮さんのお料理はどれも美味しいので…趣味…趣味ですか…趣味…」

 

「はいは〜い、時間かかりそうなので、朝潮型2番艦山雲ですよ〜」

 

「嘘つかないでください!?本物の2番艦の大潮です!好きなものはお肉!お肉が好きです!!それから趣味はドッジボールです!!」

 

「満潮、よろしく」

 

「満潮ちゃん、それじゃダメよ〜?荒潮です、私はクレープが好きねぇ〜…それと女性誌とかファッション誌も沢山あるので、よかったら来てくださいね〜、はい満潮ちゃんやり直し〜」

 

「……3番艦の満潮、好物は柑橘類…あとドーナツも好き…北上さんはよくいろんなスイーツ作ってくれたよね……今度、私と一緒に…作ってください…」

 

「きゃ〜、かわいい〜」

 

「……はぁ…私の心境察しなさいよ…」

 

「だってしんみりは〜、良くないでしょ〜?…改めて〜、山雲で〜す、好物は〜…みんなで食べるご飯かな〜、趣味は…霰と出撃すること〜?」

 

「霰、です…私は…カルボナーラが好き…私もみんなで出撃するの、好きだよ…」

 

「霞よ、私は……うーん…誰が作ったか覚えてないけど…肉じゃがが好き、後はみんなで遊ぶのが唯一の趣味かしら…あんな所に居たせいで、みんなと生きてる時間の大切さは誰より知ってるつもりよ…」

 

「心配ありませんよ、私達は助け合って生きていけば、必ず生き残れますから…せっかくなので貴方も自己紹介しますか?」

 

『………ア"ア"ァ"ァ"ア"…』

 

「ひゃぁぁ!?」

 

「そ、その人?しゃべれるの〜?」

 

「私が通訳します」

 

「…事故紹介ね…フッ…」

 

「満潮、寒い…」

 

『ア"ア"ァ"ァ"』

 

「好物はハンバーガーで、趣味は…えっ」

 

「何?その化け物みたいな容姿でお花摘みとかいう訳?」

 

「あ、ワンちゃんとか好きそうよね〜」

 

「……そう思うとなんか可愛いわね」

 

「いや、データドレインだそうです」

 

「はぁぁぁ!?危険度マックスもいいとかじゃない!」

 

「放送事故!放送事故よ!カメラ止めて!」

 

「…マジ、の…事故紹介…」

 

「霰がマジとか言わないでよ…というか私そいつがたまに北上と格ゲーしてたの見たわよ」

 

「え!?わ、私知らないんですが、勝手に出てきてたんですか!?」

 

『ア"ア'ァ"…』

 

「ごめんじゃなくってぇ…!」

 

 

 

 

 

「高雄型重巡洋艦、高雄です、この度は御愁傷様でした、というか昨日挨拶しましたよね、まあ簡単に…私は親子丼が好きですね…ほら、とろとろの半熟卵が…じゅるり…あ、失礼しました、趣味は…実は洗濯が好きなんです、特に取り込んで畳む時は柔軟剤の匂いを堪能できて、ポカポカして、そのまま寝ちゃったり…」

 

「私のお布団に涎で滲みをつくったりね〜、パンパカパーン!私は愛宕、北上さん、覚えてくださいね?好物はホットミルク、ひとつまみココアを入れて香らせるのが好きなの…」

 

「いや、もうホットココア飲めよ、今の生活は余裕あるし」

 

「そんなのもったいなくてできないわよ!」

 

「アタシ摩耶ってんだ、よろしくな、と言っても…アンタとはつい最近まで最強の座を狙ってお互いに争ってたんだ、正直、負けてたとこも多かったし、こんな形で終わったのは悔しい……ってのは全くない!ははは!…はぁ…な、今度一緒に飯食おうぜ、今度はアタシがカルボナーラ作ってやるよ!」

 

「…摩耶、はい、ハンカチ…鳥海です、あまり目立った活躍などはなくて、そんなに騒がしいほうじゃないですけど…サンドイッチと読書が好きです、よければ…」

 

 

 

 

 

 

「航空戦艦の扶桑です、北上さんにはいろいろなことを教わってる途中でしたが、これを機に…私も戦力となれるように一層邁進して参ります、私は…その、食べられるものはなんでも食べますので…趣味も…あ、一つだけ…朧ちゃんたちが誘ってくれるゲームは大好きです」

 

「金剛デース!好物は紅茶、趣味は明石へのアタックデース!!キタカミー?今度ティーパーティーしまショー?」

 

 

 

 

 

「軽空母の千代田です、私はお肉が好きです、魚肉以外…」

 

「魚肉って悪文化よね…お肉って聞いてたのにお魚だった時は泣きそうになったわ…」

 

「そうそう!!…仕方ないのは分かってるけど…なんだかなぁ…あ、趣味はゲーム!朧ちゃんにも負けないレースゲームが好きで…あとはみんなでやるパーティーゲームも好き!」

 

「イムヤです、私はアソコに行く前は気取ったもの食べてたから結構わがまま言ってたんだけど…うん、お肉が食べられるのって幸せだって分かったからお肉が好き…趣味はたまに本土で食べる料理かな……うん、ほんとに…」

 

「イムヤちゃんはパズルゲームも得意だからよかったら一緒にやりましょう!」

 

「…なぜか提督には勝てないのよね…」

 

「え?私には負けてたよ?」

 

「…もしかしてレースゲームで負けてたりする?」

 

「あ、まさか勝ってるの?」

 

「話の雲行きが怪しいので次に行きますね…お二人ともありがとうございました…」

 

 

 

 

 

「軽巡洋艦の阿武隈です…ってトコはいるんでしょうか、まあ、一番一緒にいる自信はありますから喋ることはあんまりありませんね…」

 

「…一応、一応言いませんか…?」

 

「………好物はカップラーメン、カレー味が好きです、うどんじゃなくてラーメンの方で…後は趣味は……趣味は…その…この間見せた奴……ぅぐ……」

 

「な、泣かないで…あの、悪気はないんです、すごく仲が良かったから、まだショックから立ち直れてないんですよ…あ、わ、私天龍です、それじゃあ次の方に…!」

 

 

 

 

 

 

「軽空母龍驤や!ウチはあんま強ないけどな、アンタの指示に助けられたことも、コンビ組んでやったこともある…またウチと一緒に戦ってな!……って感じでええ?」

 

「あの、好物と趣味もお願いしてて…」

 

「あ、そうなん?好きなもんは…んー、粉もんとか?タコ焼きとかお好み焼きはよう食べるで、なんか嫌なことあっても同じ釜の飯食っとったら解決しよるしな、趣味はテレビやなぁ!おもろい芸人紹介したるわ!にゅ〜くれいちぇるってのがやなぁ!」

 

「…龍驤さんそのコンビのアンチじゃなかったですか…?」

 

「………この話はやめよか、後な、青葉、時間が変えるもんもあるんや…今でも最初でやめとけばよかったと思うよ」

 

「あ、そうでしたか…」

 

 

 

 

「給糧艦の間宮です、と言っても私のご飯を食べてくれるのは曙さんだけなんですけどね…みんな日替わり食べるので…」

 

「…朧さんと潮さんの日は違うじゃないですか…」

 

「うわぁぁぁん!他の日も食べてくださいよぉぉぉ!」

 

「……ごめんなさい」

 

 

 

 

「あ、そういえばわたしはまだでしたね…撮影中の青葉です」

 

「あと私も一緒に、翔鶴です、ほら、アレを」

 

「え"……本当にやるんですか…?」

 

「当たり前じゃないですか!ほら、せーの!」

 

「「2人合わせてAIDA組でーす」」

 

「…絶版にしよう…」

 

「それより速く自己紹介を」

 

「ええと…その、好物は…みんなの作ってくれたご飯です…例外は当然ありますけど……趣味は花の写真を撮ることです」

 

「私はグラタンが好きですね、チーズやバターなんて高いものは中々使えませんけど…あ、あと北上さん、今度肉じゃがを一緒に作りましょう!美味しいので!趣味はとことん、楽しむことですよ…1秒でも長く、なんでも…」

 

 

 

 

「はーい、撮影者が変わりました、翔鶴ですっわぁっ!」

 

「…派手にこけたね」

 

「…白目向いてるよ…連れてこうか」

 

「はい、青葉さん、カメラ」

 

「ありがとうございます…あとで編集すれば良いか、自己紹介お願いします」

 

「はーい!艦隊のアイドルッ!ザミーだよぉ!よっろしくぅッ☆って事で漣様ってんだぁ〜!てやんでぇい!」

 

「…醤油ひっくり返したみたいに濃いね、潮です、フルーツが大好きです、特に内地で食べたバナナパフェが好きで…趣味はカフェ巡りですよ!良かったら一緒に!」

 

「朧、あ、ほら、非常食のカニさん」

 

「え、非常食なの?」

 

「離島の時はもう、本気で非常食って考えになったね…あ、私はお魚が好きで……えっと、特に好きなのはマグロかな、しばらく食べてないけど…自分で取るの大変だし、取っても身焼けして美味しくないし…内地に居るなら美味しいやつが食べたいな…趣味はゲーム、誰にも負けない!筈なんだけど…提督には勝ち越したことがないよね…」

 

「……やっぱり青葉達とやる時は手を抜いてるんですね…」

 

「なんか言いました?あ、漣です、キャロットフラペチーノマキシマムマックスが大好物です、嘘です、そんなものありませんぜ旦那」

 

「だから濃いんだって…」

 

「…だって、こういう時暴れとかないと爪痕残んないじゃん…20キル取るの大変だしさぁ…いやじゃなくて、あ、キャロットハンバーグが好きだよん、ばみょーんってね!趣味は…あれ?なんだっけ、ほら、ごめん、誰か思い出して」

 

「いや、無理だし」

 

「この前野球のゲームしてましたよね…?」

 

「あ、うん!それそれ、ポケットの方ね!6が鬼畜なんすよ〜!」

 

「…別路線に行きそうだし青葉さん、どうぞ」

 

「はーい……」

 

 

「え、アタシたち最後なの?」

 

「……遊びすぎたわね、一瞬で片付ければ良かった」

 

「何言ってんのよ、負けた癖に」

 

「…本気を出せば一瞬よ、それは事実」

 

「………フンッ、駆逐艦曙、髪の色からみんなはアオボノって呼ぶわ、というか…北上が、その…そう呼び始めたのよ、この名前も、嫌いじゃないから、そう呼んで…好きな食べ物は…というか、みんなの作る日替わり定食が好きね…それと、趣味は…なんだろ、The・Worldってネトゲかな…」

 

「同じく駆逐艦曙、好みはハンバーグ、スパゲティ、カレー…」

 

「それ、三つともクソ提督の好物じゃない…」

 

「あれ?曙のくせにわかるんですね」

 

「何?やろうっての?」

 

「いいえ、私の好物は本当に上の三つですよ、あとは肉じゃがとかアップルパイも好きです」

 

「……合わせに行ってる…」

 

「ですね……」

 

「趣味は提督の負担を軽くすることです」

 

「マジっぽいからやめなさいよ」

 

「…本当なんですけどね……読書です、蔵書量なら誰より多い自信があります」

 

「ありがとうございました」

 

 

 

「え?自己紹介?なるほど、良い考えだね、下手に話そうとして余計に緊張したりギクシャクしてほしくないしね…」

 

「…そういうことですので、ご協力願えますか?」

 

「うん、いいよ、僕も思えば挨拶とかしてなかったし…なにより……無理矢理今までの自分を見せようとしてた気がするしね…ここの提督をしてる倉持海斗だよ、好きな物は…これ食べ物に限るの?」

 

「えっと、特に制約は…」

 

「うーん……そうだね、ゲームが好きだよ、趣味もゲームだしね…」

 

「それだけで終わらないでください…」

 

「わかってる、北上、僕は君に今まで無理をさせてきた、そのツケが回ってきたんだと思ってる…君が僕に対してマイナスな感情を抱いてるように、僕も君がマイナスに感じてると受け入れた上で接していくつもりだ、どんなことを言っても、どんなことをしても、僕はそれに対して全て受け入れるつもりだよ…よろしくね」

 

「……自己紹介じゃないですよ、こんなの…」

 

「……良いんだよ、事実だから」

 

 

 

 

 

「失礼します、北上さん」

 

[こんにちは]

 

「北上さんこんにちは!」

 

「急に失礼するよ、私たちは記録に残せないからね…」

 

「でも直接話せるんだから良いじゃない!じゃあ行くわよ?」

 

「?」

 

「暁よ!好きな食べ物はカルボナーラ!趣味は天龍さんの謎を暴く事よ!」

 

「響だよ、これは自己紹介だよ、好物は卵かけご飯だね、ついでに趣味は暁のコーヒーに勝手にシロップを入れることさ」

 

「え!?いつの間に入れてたの!?」

 

「雷よ!かみなりって書けば伝わるからよろしくね!好きなものは健康に良いものならなんでも良いわよ!あと趣味は人を甘やかす事よ!」

 

「???」

 

「北上さんと仲良くなりたいから、みんなで自己紹介のムービーを作ったんです…はい、これ…」

 

[ありがとう]

 

「……貴方は私たちを知らないと思います、だけど、私たちは貴方が大好きなんです…それだけは覚えておいてください」

 

「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………なんだ、こんなとこにあったのか…」

 

ビデオを流す

 

「結局無編集じゃん…らしいけどさぁ…ま、良いけどさ…」

 

すこし、うるっとしちゃったな

 

「……ま、今の私なんて…」

 

仕方ないけど、不満はあるなぁ…

 

「………頑張るからね…私…』

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