元勇者提督   作:無し

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開眼

宿毛湾泊地

提督 倉持海斗

 

「ごめん薫、今余裕が無くてね」

 

「わかってる、変な時に来てごめんね」

 

旧友との再会を喜ぶ余裕はない

北上が横須賀に囚われの身となった…急いで救出しなくてはならない

 

「とりあえず僕らはすぐに出るから…曙!それと阿武隈もすぐに準備して!」

 

「……カイト、僕も行くよ」

 

「君も…?いくら碑文使いでも危険な場所に…」

 

「大丈夫…僕は強い、それに、キミは時には無茶をする…」

 

…無茶、か…

 

やるしかない時はあるけど、冷静さを欠いてはいけない

 

「そうだね、よし、ついて来てくれる?」

 

「勿論だよ、弥生達の家を奪った償いはさせよう」

 

 

 

 

 

呉鎮守府

提督 三崎亮

 

「春雨、お前に戦えと言った覚えはないぞ」

 

「でも、あのまんまだったらもっと被害が出てましたよ」

 

「……まあ、だろうな」

 

「それで?どーするんですか、楚良」

 

「楚良はやめろ、何回言わせるんだよ…」

 

「私は楚良の記憶をず〜〜っと持っててもう頭が楚良になってるんですから、許してくださいよ」

 

「…ったく…報告通りなら北上もさらわれたって話だったな…とんでも無くやばい状態だってのに…こっちには相談の一つもよこしやしねぇ」

 

「…心配ですか」

 

「ああ、まあな…どうしても嫌な予感がしやがる」

 

「優しいですねぇ、楚良は」

 

「球磨型を揃えろ、全員連れて行く…奪還戦だ」

 

「おや?話し合いというか事情聴取で呼び出されたのでは?」

 

「……戦争だ、もうどうにもならねぇ…向こうがやってる事は戦争なんだ、なら彼らもその土俵にあがらなきゃならない」

 

「……なるほど、覚悟が決まったと」

 

「ちょっと待ってろ…」

 

携帯を取り出して電話をかける

 

「欅、今いいか」

 

『なんでしょう、ハセヲさん』

 

「…宿毛湾に流してるデジタルリアライズの力、俺にも使えるか」

 

『…AIDAでできるのでは?』

 

「そうか、サンキュ」

 

電話を切り全身からAIDAを湧き出させる

 

「な、何を…?」

 

「備えあれば憂いなし…って事だ…好きなものを持って行かせる…』

 

「うわっ!?ゆ、床が抜ける!」

 

『ここは一階だ…こんなもんか?」

 

「…剣に鎌に…銃ついた奴もあるし…」

 

ゲームのデータとはいえ、近接戦闘用にサイドアームとして使うことはできるだろう

 

「…ん…?」

 

懐かしいモノが目に入る

 

「…春雨、両手を出せ」

 

「なんですか?逮捕するんですか?」

 

「ちげーよ、ほら」

 

二の腕にまで伸びた籠手

そしてその先端から収納可能な刃が飛び出す

 

「…これ、楚良の双剣…」

 

「お前にやる、なんだ…折角だしな」

 

「……やめてくださいよ、死にそうなこと言うの」

 

「…バカ言うな」

 

スケィスの力は…俺が持つべきじゃ無い

 

「誰が死ぬかよ」

 

川内の方がきっと…

 

 

 

 

 

 

「なんだ…?この武器の山は…」

 

「ありえんクマ…」

 

「…肉球付きのコレにするニャ」

 

「それ、殴る奴ですね、なんでしょう…ああ!メリケンサック」

 

球磨型を呼びつけて好きな武器を持つように指示を飛ばしたが、こりゃ時間がかかりそうだな

 

「にしてはミトングローブみてーに柔らかいクマ」

 

「私はこの短刀にします」

 

「それは同じ奴もう一つと合わせて使え」

 

「この杖って何ができるクマ」

 

「…とりあえず試せ、そのあと考えろ」

 

……あんまり時間は使えないか

 

 

 

「よし、決まったな?」

 

「ああ、どうする?すぐに出るのか」

 

「当たり前だろ、神通が先行してる、ここの防御には那珂と川内…何があっても問題ないな?」

 

「勿論です」

 

球磨型を従えて、横須賀に殴り込みか

 

「よし、派手に暴れるぞ…」

 

「…えらくやる気ですね」

 

…世界が滅ぶ戦いを、今からする事になる…

だとしたら、もう……

 

「精々…いい事しとけよ、来世に賭けるためにな」 

 

「…縁起でもねーこと言うなクマ」

 

「ニャア」

 

「そうです、私達がいるのに」

 

「もっと、な、自信持てよ」

 

…俺には横に並んで歩いてくれる仲間がいる

カイト、アンタは一歩前に出るか、下がってるかだ…

歩幅を合わせるに値する相手がいねぇなら…俺が力を貸してやる…

 

 

 

 

 

 

旧 離島鎮守府

九竜トキオ

 

「よし、オレも行くか!」

 

「何言ってんだよ少年、なーんでわざわざ敵本拠地に乗り込もうとしてんの」 

 

「…オレの知ってるカイトを探してるんだ」

 

「知ってるカイト?」

 

「やっぱり、カイトはどこか危なげないんだ、だから…きっと何かが変われば元の、オレの知ってる.hackersのカイトに戻るかもしれない…ならオレはカイトを助けに行く」

 

「…いや、お前さんは俺と仕事だ…ヴェロニカ・ベインを始末する」

 

「…オレに殺しに加担しろって言うのか…!」

 

「カイトを助けに行っても誰かを殺すことになる…お前はもうそこまで来ちまった…今更誰も殺さないなんて選択肢はないんだよ」

 

「そんなわけ…!」

 

「現に、お前が敬愛するカイトでさえ…人を殺めてるんだ…別にお前に人殺しの咎を背負えとまでは言わない、お前が倒すのはリアライズされたネットの兵士だけでいい」

 

「…ネットの兵士は、人じゃないって言うのか?AIは人じゃないのか?」

 

「………」

 

「電ちゃん達は人だ!それでAIだ!オレはAIだろうと殺さない…!」

 

「トキオ、世の中お前さんの思ってるほど甘かぁない、それくらいわかるだろ…!」

 

「オレが倒すのはモンスターだけだ、絶対に人は殺さない!」

 

「じゃあ殺さなくていい!無力化するのを手伝え…」

 

「………アンタも殺すなよ」

 

「一人だけ、一人だけ俺の手でケリをつけるしかない相手がいるとしてもダメか」

 

「……誰だよ」

 

「俺の妻と、娘を殺した相手だ」

 

「復讐なんて誰も望んでないだろ…!?それに、世界が滅ぶから最後に復讐しようなんて…!」

 

「そんなんじゃない、俺の復讐相手がたまたま世界が崩壊する原因を作った奴なだけだ…」

 

「………」

 

「止めないと、世界の再誕すら危ういんだ…」

 

「…捕まえて牢屋にでも入れればいいじゃないか…」

 

「…わかるだろ、それじゃ俺が納得できないんだ」

 

「……その時になってから考えよう」

 

「いや、その時が来るまでによく考えとけよ…躊躇ったら死ぬって事も…よく覚えとくんだな」

 

「…ああ…」

 

 

 

 

 

 

 

横須賀鎮守府

重雷装巡洋艦 北上

 

「………」

 

…地面に縫い付けられた私を曙が見下ろしてる

生憎私は生きている、時間が来れば曙は私の身体を貪る

そして回復アイテムで私の傷を癒す、それだけ

 

喋らないように口には蓋をされ,鼻を鳴らすことしかできない

 

「こんにちは〜、お加減は?」

 

…出たな元凶

 

「問題ありません」

 

「チップが完全に焼けちゃいましたから心配してましたけど、従順で何よりです」

 

「…ありがとうございます」

 

…憐れだ、すごく憐れ、

縋る相手を間違え,堕ちるところまで堕ちた

それを助けようってんだから、提督はとんだ甘ちゃんだし…私は曙に借りがあるから仕方ない

 

「東雲さん、紹介します,妹の敷波です、会ったことないですよね?」

 

…こいつが敷波…あの口のマスクは何…?

 

「ほら、敷波、挨拶して」

 

カチカチと何か音が鳴る…

まさか、こいつ喋れないのか

 

「ああ、伝わらないかな、敷波は私の実験で喉と脚がダメになってるんですよ、なので歯を一部取り替えて音を鳴らして通信してるんです、脚の方も義足を上手く改造して完全に消音、天才的な成果でしょう?」

 

「…そう、ですね…」

 

「………」

 

「東雲さぁ〜ん、敷波が不安な顔しちゃってるじゃないですか、どう責任とってくれるんですかぁ?」

 

「ご、ごめんなさい…」

 

…随分と妹には甘い、のか…?

 

「冗談ですよ?あははは…うーん、敷波、ほらメモ…筆談でもいいですよね?ちゃんと漢字かけますか?」

 

…首振ってるって事は筆談が嫌なのか、漢字が書けないのか?

 

「あー、もー、じゃあひらがなでいいからやりなさい、良いですね?」

 

漢字が書けないなんてことがあるのか、特に私たちは電子生命体として最初からある程度の知能があるのに

 

「東雲さんはベースが曙ですから同じ綾波型として仲良くしたいんですよ、ねぇ?」

 

「そうですか…その…よろしくお願いします」

 

表情が二転三転してる、ちょろい奴だなぁ、なんで今ので嬉しそうにできんの、さっきまで理不尽な命令されてたじゃん

 

「それと東雲さん、あなたにはセグメントが残ってる…まだ何かできるんじゃないんですか?」

 

「…いいえ」

 

「じゃあこのチップをインストールしましょうか…コルベニクのデッドコピーです、貴方には駒として働くようにと提督から」

 

デッドコピー?そんなモノが作れたら…

 

「当然使えば使うほどあなたの体を蝕みます、今の貴方は碑文使いじゃないのですから」

 

「構いません…それを私に…」

 

「ああ,焦らなくてもあなたにあげますよ、ですが、私に忠誠を…いや,永遠の愛でもなんでも誓ってください」

 

「…はい、私は綾波さんに忠誠を誓います」

 

…流石に永遠の愛は嫌だったか

しかし本当に頭がおかしいのかな、この綾波は

 

「……まあいいや、えーと、もうそこそこ高いし注射するタイプで行きます……あ、一気に体の融合度が跳ね上がりますけど構いませんよね?」

 

「え、あの…融合度って…?」

 

「なんて言うかコレが高ければ高いほど認知外依存症で消える可能性がー…ってあんまり関係ありませんね、だって忠義ある死なんて、ご褒美みたいなモノでしょ?」

 

「……そんな…」

 

やっぱり、死にたくないか…

 

「はい、インストールしちゃいますよぉ…っと」

 

「うぁ…な……なに、これ……」

 

「んー、違和感あります?失敗してるはずないんだけどなぁ」

 

「…あ……あぁ…おえっ…おえぇえ…」

 

「うわ、きたないなぁ…ちゃんと自分で片付けてくださいよ?」

 

…アレ…AIDAだ…

AIDAは観察とトレースの生物…

再誕をトレースさせたのか…じゃあ曙は死ねば死ぬほどAIDAになってしまう…

 

「……ぁ……あぁ…」

 

「…本当に頭イカれました?」

 

「…だ…い、じょうぶ…です…」

 

「おお、持ち直したみたいですね」

 

「……はい、これなら…戦えます…」

 

「それと、コレもつけてください」

 

首輪…絶対何かあるな

 

「爆薬ですか…」

 

「裏切ったら死ぬ、と言うことをよーく体に刻むため、だそうですよ」

 

曙は自分で受け取って、首につけた…

 

「…それから、貴方を愛してくれたお仲間…もう貴方のことが嫌いだと思います」

 

「……知っています」

 

「ああ、そう言う意味じゃないんです、調べたらコルベニクって阿頼耶識を司っていて、人の無意識に語りかけるそうなんですよ」

 

…阿頼耶識…無意識…綾波はまだ曙を苦しめるつもりだ…

 

「無意識に、ですか…?」

 

「ええ、コレがあればカリスマとかって言われる何かがあるように見えるんです、まあ……要するに、貴方のことを好きだった仲間はコルベニクの力で貴方を好きになるように仕向けたに過ぎません、まあ要するに深層心理に語りかけて自分の言葉を強く印象付ける力ですね」

 

「……朧達は…私の事が…好きじゃない」

 

「そう言うことです、当然そこの北上も」

 

曙が私を見下す

 

「折角です、あなたの再誕…コレで試しませんか?」

 

……私を殺すのか…

 

「ほら、おあつらえ向きに首が無防備です、踏み壊しましょうか」

 

「………」

 

「きっと、提督は貴方を愛してくださいますよ」

 

曙はそう囁かれると機械のように私の首に踵を乗せ…私の首を砕いた

 

 

 

 

 

 

 

ベイクトンホテル ペントハウススイート

九竜トキオ

 

「いや〜、暫くぶりですねぇ」

 

「才能が失われたと思って落胆していたけれど、生きていたようで何よりよ」

 

「あ、えーと…そうだ、コイツトキオってんですけどね?ほら、イモータルダスクの」

 

…何やったんだこのおっさん…何世間話を…

 

「……やっぱ単刀直入で悪いんですけど,お名前なんでしたっけ?」

 

「忘れたのかよ!!」

 

「随分ね、リュージ」

 

奥さんと娘さんの仇…じゃなかったのか…?

でも、この人…もう死にそうなほどやつれてる…ベッドに横になって点滴をうってる…

 

「なあトキオ、俺は気分が変わっちまった」

 

「……?」

 

「殺すつもりだったけど…殺す価値すらない」

 

「殺す価値って…なんだよ…」

 

「……喜べよ、人殺しにならなくて済むんだ」

 

…確かに、そうだけど…

 

「ヴェロニカ・ベイン、お前さんの失敗について語ってから帰ることにしよう」

 

「…なにかしら?」

 

「お前さんは意識をデータに移すつもりだったようだが…それは失敗だ」

 

意識をデータに…?

 

「アンタがやつれてる理由はそれにある、脳の記憶や人格を直接移そうとして無理し過ぎた、脳をいじり過ぎたせいで栄養の配給などが上手くできなくなったな、その点滴もほとんど意味がない、お前は苦しみながら死ぬ」

 

「だから,どうしたと言うの…私は、私の意思は…」

 

「オイオイオイオイ、まだ上手くいったなんて考えてんのか?なんで俺がわざわざここに来たと思う、ほらこれ、このマイクロチップ…この中に何があると思うんだ?」

 

…あんなの持ってたっけ

 

「……まさか…それに…?」

 

「はい、パキッと……お前の意思はコレでおしまい…言い残すことは…お前から直接聞いてやるよ」

 

「そんな…私の……私の夢が…永遠が…!」

 

…嘘だ、多分あのチップはさっきフリューゲルの改変能力で作り出した物、だとしたら中身は空…

 

「許さない…!曽我部隆二…!!」

 

「んじゃ、精々往生しなさんな、長く苦しんで欲しいからね」

 

「生かして返さないわ!貴方はここで死ぬの!」

 

ドアから巨大化した犬のようなモンスターが入ってくる

 

「…あー…よし!頑張れ少年!」

 

「…オレかよ…くっそー!」

 

化け犬を殴り飛ばす

 

「クソッ!全然ダメージが入ってる感じがしない!」

 

「まあ、毛皮が厚くなってるだろうからねぇ…そうだ少年、籠手の歯車を合わせて回してみな」

 

「…歯車を?」

 

籠手を交差させ…弾く

 

「…これは…!」

 

「ソードオブバランス、お前さんの剣だ…再現してみた、イカしてるだろ」

 

「サンキュー!フリューゲル!!」

 

斬っても血もでない…やっぱりコレもデータなのか…

 

「さ、て…と……サクッと行くか」

 

…悪寒…咄嗟に振り返る

 

「ま、こんなもんか…ちゃんと避けろよ?」

 

光の槍が何本かフリューゲルの周りに…展開している…

これは…

 

「魔槍…ナハトマート!」

 

「ヒィィィ!!」

 

死ぬ!かわさなかったら死ぬ!

 

さっきまでいたところから爆発音…

 

「オッサン!何すんだよ!」

 

「え?任せっきりも悪いかなぁって思ってさ、ほら、ちゃんと敵は仕留めたしいいだろ?」

 

「何年経ってもかんねぇな!」

 

「ま、そんなもんなのさ、人間ってもんはな…よし、一つ片付いた、後は帰るだけ…なんだが」

 

…モンスターだらけ…か

 

「よーし、頑張るぞ少年…ベルヴェルク!」

 

「咬牙・旋風神楽!」

 

 

 

 

 

 

 

 

横須賀鎮守府

重雷装巡洋艦 北上

 

『ア…がァ"…ア…』

 

「おおー、すごい汚染度…AIDAによる再誕は恐ろしいですねぇ…」

 

『ごポッ…ぐ……あ…ァー…』

 

ヤバい、ヤバい…!

意識が持っていかれる…ダメ……ダメ…!

 

『だ…メ……ダメ…ダメ、ダメ…ダメダメ…』

 

「壊れちゃいましたね…よし、味方に使うのは……まああのデクの棒だけにしときましょうか」

 

『ダメ、ダメ!ダメダメダメ…』

 

「うるっさいなぁ…ん……?」

 

「綾波さん、危険です」

 

『ダメェェェーーッ!』

 

今…出てきたら……タルヴォス…

 

「……これは、この北上は碑文使いだった、と言うことですか」

 

「…コルベニク』

 

音を立てて世界が崩れていく…

 

「おや,じゃあ後はお任せします」

 

…大丈夫、落ち着いて…お願い…今がチャンスなんだ、曙を連れて帰るチャンスなんだから…

 

『ああぁぁァあア!』

 

『…AIDAを…取り込んだ…?」

 

『……ッハァ…!……あたしさぁ…元々…AIDA使って…戦ってたんだよ…覚えてるでしょ』

 

そう、だから私はこの程度…

 

『まさか、AIDAを捩じ伏せた…?』

 

『この程度の…こんなAIDA……あたしに武器を与えてるのと何も変わらない……』

 

だけど、この感じ…杖なしで歩くのが限界…すぐ倒れそう

 

『……だからなんだと言うのです、貴方を倒します』

 

『やってみなヨ…』

 

碑文がぶつかり合う

 

『……軽い!』

 

光線を飛ばしながら攻撃する

 

『…曙……戻ってくるなら…最後の…』

 

『AIDAを抑えるだけで消耗してるんです、喋らない方が身のためですよ』

 

本当に、言葉を発する暇もない

息を吸い込む度脳が痺れる

吐き出す程体が弛緩する

……長くは戦えない

 

『こ、の…』

 

『……貴方がタルヴォスを発現したことには驚きましたが…』

 

不味い、コレは死ぬかなぁ…殺されないだろうけど

 

『…期待外れです』

 

壊れる、壊される…

 

『眠りなさい』

 

わたしの生身が壁に叩きつけられたところで、私の意識は途切れた

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