元勇者提督   作:無し

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先手必勝

太平洋 深海棲艦基地

キタカミ

 

キタカミ「…新入りって奴らは?」

 

戦艦棲姫「…出撃シタ」

 

キタカミ「あ、そ」

 

戦艦棲姫「……」

 

キタカミ「偉く不機嫌じゃん」

 

戦艦棲姫「貴様等ノ所為ダ…!」

 

キタカミ「私しばらくダウンしてたっての…」

 

戦艦棲姫「チッ…」

 

キタカミ「…いい匂いがする…」

 

戦艦棲姫「…ナンダト?」

 

キタカミ「懐かしい匂いが…」

 

 

 

 

 

 

大阪

駆逐棲姫

 

駆逐棲姫「んー、完璧ですねぇ」

 

レ級「…真夜中の世界にうまく入り込めたはいいとして…私まで連れてきた理由は」

 

駆逐棲姫「簡単ですよ、ほら、これ押してください」

 

レ級「車椅子…何でこんなところに」

 

駆逐棲姫「お昼に駆逐級の子達に埠頭まで運ばせたんですよ、これで街に出ます」

 

レ級「何のために…?」

 

駆逐棲姫「お金稼ぎですよ、人間って三大欲求ってものがあるんです、肉欲に溺れたお金持ちのオジサンを殺してお金をもらうんですよ」

 

レ級「…はあ、それで?」

 

駆逐棲姫「肌の色を塗り替えてー、それから…まあ、街に溶け込みやすくしてから考えましょうか?」

 

レ級「……はぁ…」

 

レ級が嫌々車椅子を押す

 

 

 

 

 

 

レ級「おええええ…」

 

目の前の死体に吐瀉物をぶちまける

 

駆逐棲姫「いつまでご褒美あげてるんですか?」

 

レ級「無理、あの行為は生理的に受け付けない…」

 

駆逐棲姫「行為って…ああ、貴方随分ウブなんですねぇ…アハハッキスくらいでそんな」

 

レ級「キスしながら舌を引きちぎって頭を握り潰す光景見たら誰でも吐くから」

 

駆逐棲姫「んー…おっと、かなりお金持ってますね、やっぱり子供買うような大人は悪いお金を持ってるものなのでしょうか?」

 

レ級「…ぺっ」

 

レ級が道端で唾を吐き捨てる

 

駆逐棲姫「あと二、三回繰り返そうかと思ってましたけど、これで事足りますねえ」

 

レ級「うぇ…」

 

駆逐棲姫「別のおっさんの唾液ですよーってやりたかったのに…見たくないですか?オジサン同士の体液交換させられて悲鳴上げる姿」

 

レ級「…こいつの趣味、私にはわからない…」

 

駆逐棲姫「じゃ、コンビニで化粧道具でも買ってきてくださいよ」

 

レ級「…殺すぞ」

 

駆逐棲姫「殺せるならどうぞ」

 

私の武器は見えざる刃

 

レ級「……これは…」

 

駆逐棲姫「ほら、どうしたんですか…尻尾出して襲い掛からなくていいんですか?」

 

レ級「…何を、した…?艤装が…力が…」

 

レ級の頬を掴んで顔を引き寄せる

 

駆逐棲姫「わかりますか?貴方は私に勝てない」

 

鼻先に軽くキスをする

 

駆逐棲姫「貴方と私は違うんですよ、最強の戦艦さん♪」

 

レ級「…チッ…!」

 

駆逐棲姫「砲雷撃どころか航空戦も対潜もできる最強の戦艦…でも私の敵ではありませんから…まあ、もし私と戦いたいなら同じステージに上がってくださいね♪」

 

レ級「お前…何を…」

 

駆逐棲姫「私って天才なんですよ、そして使えるものを全て使ってしまう…ああ…嫌になる程天才ですねぇ、この私は…」

 

レ級「何をしたって聞いたんだ…!」

 

駆逐棲姫「しゃべったら貴方には通じなくなりそうですからねぇ…同じステージに上がってくるまでは私の天下ですよ♪」

 

レ級「クソ…!」

 

駆逐棲姫(…まあ、私の手の内は見せてますし、これは持って1週間と言ったところでしょうか、相手の力量を測り損ねれば痛い目をみることになりますからねぇ)

 

駆逐棲姫「明日は此処が血の海と化す…なんて、好きですよねぇ…でも、人間の量が足りないかぁ…えーとぉ…ああ、素敵な手段があった…貴方が暴れてくれれば道ゆく人が私を避難所に運んでくれる…ふふっ」

 

レ級「…お断りだ」

 

駆逐棲姫「ああ、もっと遊びたいなぁ…」

 

レ級「……」

 

 

 

 

 

提督 倉持海斗

 

島風「…あの…」

 

曙「…なんで、あたし達大阪に連れてこられてんの?」

 

海斗「君達は2人とも暴走の経験があるからね、詳しい検査をしようと思ったんだ、金剛と川内さんは万が一の為のストッパーとしてね」

 

金剛「絶対私力不足デース」

 

川内「ねぇ、この双剣って銃刀法違反になるの?」

 

海斗「一応軍務としてきてるので説明すれば何とかなりますけど、今出さないで下さい」

 

曙「ヘルバのとこでいいのに…」

 

海斗(ヘルバ達の研究所には今近づくのは都合が悪いしね…)

 

海斗「まあ、我慢してね…」

 

島風「わかるけどー…わかるけどー…」

 

海斗「検査が済めば好きに遊んでていいから」

 

曙「マジ…?」

 

島風「え、ヨドバシカメラ見てもいいの!?VR ZONEは!?駅から見えてる赤い観覧車は!?」

 

曙「それより百貨店!お洒落な小物とかみたい!」

 

海斗「…えっと、流石に単独行動は認められないから…」

 

川内「…私は面倒見たくないから…まあ、全員で行動した方が…」

 

金剛「私もそう思いマース」

 

海斗「…VR ZONEとデパートは近いから…うん、2人が大人しく検査を受けてくれたら多分夜まで遊べるよ」

 

島風「USJは!?」

 

曙「USJ!?そっちにしましょ!」

 

川内「おー、いいね」

 

金剛「美味しいお店知ってマース!」

 

海斗「…流石にUSJに行く時間はないかな…」

 

島風「えー!」

 

曙「チッ…此処はUSJを捨ててデパートに拘るか…」

 

海斗「と、とりあえず早く病院に…」

 

金剛「oh…テートク、川内が警察に連れてかれそうになってマース…」

 

海斗「…わかったよ…すぐ行くよ…」

 

 

 

 

 

 

 

海斗「…まさか、曙と島風も持ってきてるとは思わなかったよ…お陰ですごく時間が…」

 

島風「だってー…お仕事だって聞いてたし」

 

曙「ちゃんと説明しないのが悪いわ」

 

海斗「…ほんとのこと言ったら逃げてただろうしね…」

 

川内「やーっと解放された…」

 

金剛「お疲れデース…しかしやけに警察官が多いデスネー」

 

海斗「…それが、少し離れたところで事件があったみたいなんだよ…それも殺人事件が…」

 

金剛「刃物を使った事件デスカー?」

 

海斗「…いや、舌を引きちぎられて頭を潰されていたらしいよ…」

 

川内「うわ…えぐ」

 

島風(遊ぶ時間…)

 

曙「どんどん無くなっていく…」

 

海斗「…みんな、一応よく聞いて」

 

曙「何よ」

 

海斗「僕はこの事件は深海棲艦が絡んでるんじゃないかと思って…島風?」

 

島風「あ、は、はい!聞いてました!」

 

海斗「…もしかしたら、東京のような事が起こるかもしれない…戦闘の心構えだけはしておいてね」

 

曙「…もう最悪ね」

 

島風「むぅ…」

 

海斗(…あれ?)

 

視界の端に車椅子に乗った女の子が映る

 

海斗「…今のは…」

 

川内「何かあった?」

 

海斗「…いや、急ごうか」

 

 

 

   

曙「時間過ぎて検査受けられないって…融通効かないわね」

 

島風「来た意味ないよー…」

 

海斗「…うん、まあ…うん、いいよ、USJまで行こうか…」

 

金剛「テートク、目が死んでマース」

 

海斗「…始末書、かなぁ…あはは…」

 

川内「…ドンマイ」

 

曙「USJ!USJ!」

 

島風「よーし、早く行こうよ!」

 

海斗「こう言う時に吹っ切れられるような人間になれればね…」

 

金剛「切り替えていきまショー」

 

川内「あ、これパンフレットね」

 

海斗「…切り替え、早いね…」

 

 

 

 

 

USJ前

 

川内「ねえ、今…」

 

金剛「どうしたデスカー?」

 

川内「…あの黒いフード…見覚えある気がして…」

 

指された先にいる黒いフードを目深に被った白髪の少女、そしてその隣の車椅子の少女…

 

海斗「…曙、島風、戦闘の用意」

 

曙「は?何言ってんのよ…」

 

島風「深海棲艦?それとも人の犯罪者とか…」

 

海斗「川内さん、あそこの車椅子の女の子」

 

川内「……あの車椅子の方、両脚がない?」

 

海斗(…やっぱり、見間違えじゃなかった…今浮かんだのは完全な憶測だけど…もしそうなら、アレは…綾波だ)

 

金剛「…Hey提督…今、あの車椅子の子の手に…」

 

海斗「艤装だよね…間違いなく…」

 

曙「…行きますか」

 

島風「うん…やらなきゃ!」

 

海斗「待って、此処には民間人が多すぎる…僕はゲートの方に行って人の流れを止めてもらうから…」

 

金剛「ワタシは駅の方に行きマース!」

 

川内「…ねぇ、曙も島風も艤装無いのにやれるの?」

 

曙「…燃料なしじゃ炎は使えないわ」

 

島風「私も速度は出ないけど…」

 

川内「航空機で艤装飛ばして貰えば?」

 

海斗「曙、頼んでおいて」

 

曙「…はいはい」

 

 

 

 

 

 

駆逐棲姫

 

駆逐棲姫「…ん?」

 

レ級「何の音だ」

 

プロペラ機の音…ヘリとかじゃない、プロペラ機…

 

駆逐棲姫「…バレましたか…」

 

周囲を見渡せばいつの間にか人の流れが無くなっている

 

駆逐棲姫「仕事早いなぁ、完っ全に気を抜いてましたよ、アハハッ」

 

レ級「何で笑ってる」

 

駆逐棲姫「おめでとうございますレ級さん…強い奴がすぐそばまで来てますよ」

 

視認距離まで艦載機が迫る

 

レ級「…それは楽しみだ」

 

艦載機から金属の塊が複数落下し、着地点に土煙が巻き上がる

 

曙「…ふーっ…流石ね加賀、完璧な場所に落としてきたわ」

 

島風「装着完了、やれるよ!」

 

土煙の中から出てくる2人の人影

 

駆逐棲姫「おやおやおや、こんなところでやれば民間人の犠牲者が…」

 

放送『周辺におられます皆様、パーク前にて深海棲艦が確認されました、急ぎその場を離れ安全な場所に避難してください、繰り返します』

 

悲鳴をあげて人間が逃げ始める

 

レ級「…うるさっ…」

 

駆逐棲姫「ああ!せっかくな貴重なおもちゃが…」

 

慌てて主砲を向けるものの周囲を蒼い炎が取り囲む

 

レ級「…蒼い炎…?」

 

駆逐棲姫「完全燃焼してる炎ですよ、摂氏1000℃を超えて安定して燃え続ける炎」

 

レ級「今そう言うのいらないから」

 

駆逐棲姫「さて、どう投げようかなぁっと…」

 

車椅子に身を預け、のうのうと考える

 

レ級「チッ…やるしかないか」

 

駆逐棲姫「嬉しくなさそうですね」

 

レ級「炎がどう影響するかわからないし、面倒だから…」

 

 

 

 

駆逐艦 島風

 

島風「行くよ!」

 

曙「わかってる!」

 

砲撃をしながらレ級に距離を詰める

 

レ級「艤装展開…戦闘開始」

 

レ級の怪物のような艤装が大きな唸り声を上げて飛び出し、大口を開ける

 

曙「その口に叩き込んでやる…この炎を!」

 

曙が大量の火球を放つ

 

レ級「成る程、単純な奴」

 

レ級の艤装から放たれた砲弾が炸裂し黒煙が視界を塞ぐ

 

島風(…何か、この光景…嫌な感じ…!)

 

咄嗟に急所を双剣でかばう

機銃の銃声、そして的確な射撃が双剣を弾く

 

島風「…なん…!」

 

曙「何よこの精度!」

 

レ級「驚くのはまだ早い」

 

煙幕からレ級が飛び出し、尻尾のような艤装で近くの建物に叩きつけられる

 

島風「ぁがっ…!?」

 

島風(骨が…絶対折れた…!)

 

曙「島風!」

 

レ級「余所見禁物」

 

曙「クソッ!流石戦艦ね、一撃が重い…!」

 

つい先程まで鮮明だった意識がどんどん濁る…痛みも痺れに変わり、何も感じなくなる…

このままでは、気を失う…

 

島風「…ダメ…」

 

???「まだ戦う?」

 

島風「っ…?」

 

誰かの声

 

???「あの時何があったのか、教えてあげるかも」

 

島風「何…言って…」

 

???「今度は、ちゃーんと覚えてるように調整したから…安心していいよ」

 

カチリと音がする

急激に意識が研ぎ澄まされる

 

島風「…ふー…」

 

全身の痛みを感じない

体に篭った熱が吹き飛んだように体が冷え込む

 

島風「…よし」

 

目の前の炎に突っ込む

 

曙「島風…!アンタ大丈夫なの!?」

 

レ級「…仕留めきれてないか、まあいい」

 

曙が明らかに劣勢…

 

島風「レ級…を、倒す」

 

曙「…島風…がっ!?」

 

曙が意識をこちらに向けた瞬間レ級の尻尾に弾き飛ばされる

 

レ級「……おや、これは…先ほどよりは楽しめそうだ」

 

島風「……」

 

目に青い炎が灯る

武器を構え、迫る

 

レ級「ハハ…!」

 

レ級の砲撃をかわしながら迫る

 

レ級(速い…!人間の移動速度じゃ…)

 

首を狙った斬撃を防がれる

 

レ級「急所狙いとは…もっと楽しみ…っ?…ぁが」

 

脇腹に艤装での蹴りを何度も叩き込む

 

レ級「ごふっ…ぁがっ…!」

 

レ級の顔面を掴み、地面に叩き付けて後頭部を踏み、艤装の推進機能を起動し、頭をすり潰す

 

レ級(良い…!そうこなくては…!)

 

島風「…っ…」

 

レ級の艤装から大量の艦載機が射出され、爆弾の雨を降らせる

 

レ級「アハハッガハッアハッアハハッ!」

 

飛びのいたものの、脚に多少のダメージ

これ以上は艤装のサポートなしの歩行が厳しくなるか

 

フードを外し、顔中血塗れのレ級が笑いながら此方を見る

 

レ級「ああ、楽しい…!そうか!そうすれば良いのか!」

 

レ級が此方へと歩み寄ってくる

 

島風「……」

 

レ級「ハハッ…アハハハハハハッ!!」

 

レ級が体を大きく捻り、鞭のように腕をしならせ、手刀を放つ

ソレを双剣で確実に受け止めたのに、双剣が貫かれ、左肩をも貫かれる

 

島風「……」

 

折れた双剣をレ級の腕に突き刺し、レ級の左肩を艤装の蹴りで蹴り砕く

 

レ級「アハハハ!」

 

レ級の左肩がどんどん治癒していく

このままでは不死身か

 

島風「……」

 

左腕の機能が大幅に低下、指先の動きも鈍い

戦闘のスタイルを連装砲主体に変更…不可能

レ級の艦載機と相討ちになってオールダウン…

 

レ級「撃ち砕く!」

 

レ級の艤装が此方を向く

艤装のブーストで飛び上がり、空中でブーストをかけ続け空間を蹴り、砲撃をかわしながら迫る

 

レ級(そんな事まで…いや、これは…!)

 

最高速度を維持し、千切れそうな左腕を大きく振るい鞭のようにしならせ、尻尾の付け根に手刀を叩き込む

 

レ級「ぐッ…!?」

 

手刀で肉がえぐれた部分に右手を突っ込み、左足をレ級の背中に押し当て尻尾を引き剥がす

 

レ級「があああっ!いッ…やってくれたなこのアマ…!」

 

島風「……」

 

振り向いたレ級の顔面に上段回し蹴りが当たる

 

レ級「この…!」

 

サッカーボールのように倒れたレ級の脇腹を蹴り上げ、浮き上がったところに右肘を落とす

 

島風「……」

 

千切れかかった左腕でレ級の左腕を掴み持ち上げ、胸部に前蹴りを見舞う

 

レ級「ごはっ…!?」

 

骨が砕ける音、肉が破裂する音とちぎれる音

 

千切れたレ級の左腕を投げ捨てる

 

レ級「…ハハッ…良いなぁ、最高…!」

 

 

 

 

 

 

駆逐艦 曙

 

曙「…何、これ…」

 

あの悍ましい強さのレ級を…たった1人で此処まで圧倒するなんて…

それにあの目の炎、あの雰囲気…

 

曙「暴走してる…か」

 

曙(川内はいないし、止められるのはあたしだけ…でもレ級も倒さなきゃいけない…)

 

つまり

 

曙「あの化け物2匹…あたしが仕留めるっきゃないか…」

 

立ち上がる

 

曙「…燃料良し、弾薬よし…考えは…ナシ…!」

 

そのくらいがちょうど良い

 

双剣の刃を軽く擦る

蒼い火花が散り、全身を炎が包む

 

レ級「…あぁ?」

 

島風「……」

 

怪物が2匹、此方を向く

 

曙「なんだ、思った以上にボロボロじゃない…おあいこだけどさ」

 

レ級は片腕は変な方向に曲がり、片腕がない、尻尾もない

島風も片腕は肉がえぐれて骨が見えてるし、片足は銃創が沢山…

 

曙(見てなさいよ、あたしがコイツらを止めてあげるから…)

 

双剣を構え、距離を詰める

 

レ級「雑魚が!今更しゃしゃり出てくるな!」

 

曙「ハッ!人のこと言えないけど、アンタも口悪いわねぇ!」

 

双剣でレ級を斬りつけ、バックステップで距離を取る

 

曙「よく見ないと、見失うわよ」

 

火球が全身を包む

 

レ級(炎で全身を包んで…突撃?)

 

火球がレ級へと迫る

 

レ級「こんなモノ!」

 

レ級が火球を蹴り砕く

 

レ級「…あ?居ない…」

 

曙「単純な手に引っかかってんじゃないわよ!」

 

上からレ級の頭を踏みつけ、背中に十字に斬りつける

 

レ級「ちょこざいな…!」

 

曙「ハッ!」

 

斬りつけた傷痕が燃え、レ級が炎に包まれる

 

レ級「なっ…この!き、消えない…!ぐっ…くそ!」

 

レ級が倒れる

 

曙「アンタが死ぬまで消してやらないわ…さて、残りの怪物は一つ」

 

島風「……」

 

曙「一応頼むわ、正気あるなら膝をついて…戦う意思がないこと示してよ」

 

島風は素直に両膝をつく

 

曙「良かった、アンタまで相手にする余裕…ぇ」

 

島風の膝蹴りが腹部に突き刺さる

艤装でブーストされた蹴りが身体をめちゃくちゃに壊す

 

曙「かはっ…っが…あああ!!」

 

島風の両脚に双剣を突き立て、引き抜いて距離を取る

 

曙「ふざけんな!もう知らないわ…!」

 

辛うじて立てる、いや…もはやコレは根性でこの場に立っているだけ

 

曙(…次で終わらせないと…どのくらいまでならやって良い…?島風を殺さずに無力化するには…意識を奪うには…!)

 

曙「…そんなの考える余裕はない…か…!」

 

全身を火球で包む

 

島風「……」

 

曙「今のアンタにはコレは効くわよねぇ…本当にこの火の玉の中にいるのか、それとも飛び上がって上から来るか…でも今のアンタの攻撃手段は片腕とその大怪我を負った両脚だけ、片方しか攻撃できない」

 

火球を前に押し出す

 

曙「さあ、どうする!?」

 

島風の選択は…

 

島風「……!」

 

自分から突っ込み、蹴りを放つ事…

 

曙「そう来ると思ったわ、今のあたしに飛び上がるほどの余力は無いし、逆に突っ込まれたら上からの攻撃はかわせる…だから、横によける」

 

完全にガラ空きになった島風のサイドから双剣を振るう

 

曙「ハンパな攻撃じゃ耐えられるし…死ぬつもりで耐えなさいよ…!三爪炎痕!!」

 

地面に赤熱する三角形の傷痕を刻む

 

島風「が…」

 

曙「決まった…どうよ!」

 

島風は地面を転がり、目を閉じた

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