元勇者提督   作:無し

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回収

ネットスラム

双剣士 カイト

 

カイト「…アウラは?」

 

八咫「追跡していたが、データのバックアップセンターで反応は消失した、アクセスも封じられている…おそらくアウラがロックしているのだろう、手が出せん」

 

ハセヲ「これ、どうなったんだ?」

 

八咫「それはわからない、だが…碑文の力が失われた事、そして数見たちのあの動き…何が狙いだったのか」

 

カイト「…僕らはアウラを呼んだけど、アウラも三爪痕も…拒絶してた」

 

八咫「拒絶…確かにそうとも取れるが…」

 

川内「はい」

 

川内が手を挙げる

 

川内「私達はさ、そもそもあのアウラがどんな存在かって…すごいネットの神様としか知らないんだけど…」

 

ハセヲ「…その認識で合ってる」

 

八咫「ネットワーク全体を統制する力を持ったAIだ」

 

那珂「AI?神様じゃ無くて?」

 

八咫「神として生まれたから神なのではない、神たる力を持つから神と云われる…」

 

川内「要するにすごい力を持ったAIだから神様なわけだ」

 

八咫「そうだ…しかし、その神は無為となった、この世界を作るのは我々だ、そう言ってこの世界を去り、傍観者となった…筈だった」

 

川内「それを呼び戻した、で?どうするの?」

 

八咫「…どうしたものか、アウラは我々を拒んでいる」

 

カイト「……ごめん、僕一度落ちないと」

 

ハセヲ「もう昼休憩終わりか?」

 

カイト「いや、リアルで呼ばれてるみたいだから」

 

この時はリアルがどうなってるかなんて、知るよしもなかった…

そして、決断を強いられるとも知らなかった

 

 

 

 

 

 

ハセヲ「カイトも落ちたし、どうする?」

 

川内「アウラについてお勉強会」

 

八咫「そう言われても説明できることはアレが全てだ」

 

神通「それより私はあのクビアという存在が気になります、私たちがやったことの結果も、これからすべき事も何もわかりません」

 

ハセヲ「クビアか…」

 

八咫「反存在クビア、超古代生物とも呼ばれる存在だ」

 

那珂「…恐竜とかって事?」

 

八咫「そういう意味ではない、黄昏の碑文の中でそう描かれているだけだ、簡単に言えばカウンタープログラム…The・World内で通常あり得ないほどの力が行使された時、その反存在として召喚され、相討ちになるまで迎撃し続けるシステムだ」

 

川内「タチ悪…」

 

八咫「一度目はカイトの腕輪の反存在として…その時はカイトが腕輪を破壊し、クビアを消滅させることで勝利した、2度目は碑文使いの反存在として…全ての碑文の力とハセヲの完全な仕様の外側の力を使い勝利した…そして今度は…カイトの反存在…か」

 

川内「なんか腑に落ちないんだけど、あのカイトのキャラクターってそんなにやばいの?ありえない力が使われた時に現れる存在な訳でしょ?」

 

八咫「あのカイトは腕輪を所持している」

 

川内「…結局問題は腕輪な訳ね…」

 

ハセヲ「そうなりゃ話は簡単だろ、腕輪をぶっ壊す」

 

八咫「クビアは最大限抵抗するだろうな、差し当たってその時はクビアを止める役割が必要だ」

 

ハセヲ「俺がやる、任せとけよ」

 

八咫「…む?接続が…」

 

ハセヲ「何だこれ、地鳴り…?いや、何か違う…」

 

川内「うわっ!?」

 

川内がエラーのエフェクトに包まれて消える

 

那珂「ちょっ、誰!?あーもう!」

 

神通「何を…!」

 

神通と那珂もそれに続いて消える

 

ハセヲ「ヤバそうだ…俺も落ちる!」

 

八咫「一体何が起きているのだ…」、

 

 

 

 

 

 

Δサーバー 隠されし 禁断の 聖域

ロストグラウンド グリーマ・レーヴ大聖堂

Cubia

 

Cubia「…酷いな、女神様…僕を除け者にするなんて」

 

女神像を見上げる

 

まるで蹴り開けた様な轟音と共に聖堂の扉が開く

 

Cubia「お前は…!」

 

ハル「女神はお前を除け者になどしていない…何故ならお前は正しい存在ではないからだ、お前を除け者にした奴がいたとしたら…強いていうのなら…この世界だろう」

 

カツカツと靴音を鳴らし、ゆっくりとこちらに歩み寄ってくる

 

Cubia「…どうやってココに…!今、ネットワークの主導権は僕のもの、ログインできるわけが…」

 

ハル「忘れ物を取りに来た…それと、私は歩だ、ただ敷かれた道を歩き、障害を破壊する存在だ、お前は障害となり得るか?」

 

Cubia「何言って…」

 

ハル「答えはイエスだ、お前は私の…いや、提督の障害になる、その命、ここで捨てろ」

 

Cubia「…提督?」

 

ハルの腕がこちらへ向く

 

Cubia「っ!?…お前、まさか碑文の力が残って…」

 

ハル「お前はネットワークを支配するのに躍起になり…自身のプロテクトを疎かにした…なんともお粗末だ…データドレイン」

 

光線に貫かれる

 

Cubia「う…ぐうぅ…!この程度で!」

 

データドレインを振り払う

光線が消滅する

 

しかし、何かが欠落した感覚

 

ハル「成る程、多少は自信を守る力を残していたのか…完全には捉えられなかったが…コレは戴いた、第八相のダミー因子」

 

Cubia「…なんでお前がソレを…」

 

ハル「私は完璧であるべき、よって…」

 

ダミー因子をハルが取り込む

 

ハル「……なるほどな、黒い感情の増大か…呑まれるような人が居ないことを願うけど」

 

Cubia「返せ!ソレは僕のモノだ!」

 

ハル「私に意識を向けて良かったのか?」

 

Cubia「え?」

 

ハルが背後を指さす

慌てて振り返る

 

ハル「馬鹿だな、何とも単純な…」

 

ハルの攻撃で吹き飛び、聖堂の床を転がる

 

Cubia「が…この…!」

 

ハル「そして、今度は本当に背後に…」

 

Cubia「もう信じるか…!」

 

三爪痕「…ア"ア"ァ"ァ"…」

 

背後に感じる死霊の吐息

 

Cubia「っ…三爪痕…!」

 

ハル「…さらば、クビア」

 

ハルのPCが転送エフェクトに包まれる

 

Cubia「クソッ!待て!!」

 

三爪痕に行先を阻まれる

 

三爪痕「…ク…ビ…ア"ァ"…!」

 

Cubia「……オマエは、邪魔なんだよ!!」

 

三爪痕を吹き飛ばす

 

Cubia「出てこい!クビアゴモラ!」

 

周囲に球体に三本の触手が生えたような生物が出現する

 

Cubia「コイツを壊せ!」

 

三爪痕「…ア"…ァ"……ソウ…エン…ヒャッカリョウラン…」

 

 

 

 

 

Δサーバー 悠久の古都 マク・アヌ

 

Cubia「…クソッ…なんで、僕が逃げたりしなきゃ…コレも全て…カイトォ!!」

 

かつての勇者への怒りだけが湧き上がる

殺意だけが増し続ける

 

Cubia「…せっかくのチャンスだったのに、計画まで潰された!」

 

アウラを数見に引き渡せば…アウラのいた場所にクビアが君臨できる

神となるチャンスを…失った

三爪痕と、あの変な奴のせいで…

 

許せない、絶対に…

 

Cubia「…そうだ…カイトを…絶望の淵に叩き込んでやる…」

 

幸いにも多少の権限はまだ僕の手にある、コレでカイトを絶望させるには…

 

Cubia「そうだ、カイトの仲間を利用しよう……僕を直接壊したブラックローズ…ソレに、他の奴らも…!」

 

みんな、みーんな、こわれて…苦しむんだ

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