元勇者提督 作:無し
イギリス 廃墟
綾波
綾波「さて、みなさん…準備は良いですか?私達はこの戦いに生き残りさえすれば良いんですよ」
グラーフ「…ああ」
綾波「…通信が入りました、みなさん、よく聞いてください」
電池式のラジオから音声が流れる
レーベ『て、敵は数えきれない!まるで海を覆い尽くしてるみたいだ…!』
マックス『こんなの相手できない!逃げなきゃ…』
綾波「落ち着いてください、手筈通りに攻撃して退却、絶対に生きて終われますから」
外から砲音が鳴り響く
始まった、戦争だ…
私の指揮の元に、勝利を掴む
綾波「とりあえず…レーベさんたちが時間を作ってくれています、予定の配置についてください」
タシュケント(アレが本当に深海棲艦に効くのかなぁ)
グラーフ(…死ぬ覚悟はしておくか)
綾波「……さて、4人を撤退させましょう、安全第一ですからね」
レーベさん達に退却の指示を出し、悠々と建物の外に出る
綾波「…アハッ…いいですねぇ…戦いにおいて数は非常に重要です、貴方達が私を舐めてないのは…評価します」
海が見えないほど大量の深海棲艦
まばらに空いた穴は攻撃の痕か、しかし…この数、万は居る…
予定よりも多い…一国を落とすつもりだ
そして彼女達にとってこれは前哨戦…
綾波「あーあ、相手のことを測り間違えましたね、私を前菜だなんて…フルコースですよ、私は…ね?」
右手を振り上げる
綾波「私はここです、さあ、始まりですよ」
駆逐級の深海棲艦が海岸を這い上がり、私へと迫る
綾波「フェーズ1」
グラーフ『了解だ』
廃墟から飛び出した艦載機が駆逐級を蹂躙する
まだこちらの位置は完全に把握されてはいない、闇雲には撃ってこない…今、削るしか無い
綾波(これなら大丈夫、ゆっくり進められる)
上陸した駆逐級の殲滅を確認し、次の段階へと進む
綾波「フェーズ2スタンバイ」
リシュリュー『わかってる、配置についた』
今度は戦艦級や軽巡級の混合部隊が上陸を試みる
綾波「……はぁ…数が少ないですよ…?もっと大量に来てくれないと困るのに……サブプランを進めましょう、レーベさん、マックスさん、ユーさん、B配置に、迫撃砲で攻撃開始」
ポンッと音を立てて迫撃砲が深海棲艦の群れに飛んでいき、群れを吹き飛ばし、上陸を促す
綾波(もっと削らないと、私の作戦が軌道に乗らない…と、艦載機…!)
深海棲艦の艦載機がグラーフさんの艦載機と航空戦を開始する
綾波「朧さん、撃ち落としてください」
朧『わかってる!』
航空戦は優勢、今の所はだが…
綾波「フェーズ2」
薬品が吹き出し、上陸した深海棲艦鎌の動きが止まる
綾波「深海棲艦の対毒性、高くは無いんです、確かに人間よりはタフですけど…中身からドロドロに溶かしたりしたら簡単に死にます、まあいくら殺しても甦りますけどね」
リシュリュー『じゃあ意味ないんじゃない?』
綾波「時間稼ぎです、2日は復活しないでしょう…ザラさん、プリンツさん、見えますか?」
ザラ『照準合わせてます!』
プリンツ『いつでも…!』
綾波「…では、撃ってください、当てなくてもいい、とにかく撃ちましょう」
廃墟から砲音が響く、どんどん深海棲艦の数が減っていく
綾波(と言っても、思っていた以上に多い、ようやく千匹死んだかどうか、こちらの物資は少ないし…)
不利な戦い…か
綾波「ま、燃えるってやつですか?楽しいですよねぇ、不可能を可能にするのが科学です…プリンツさん、ザラさん、カートリッジの使用を許可します」
砲弾が着弾したあたりが吹き飛ぶ
先ほどまでとは比較にならない威力…
ザラ『は、反動は無いのに…こんな威力…』
プリンツ『で、でもこれなら寄せ付けない事も…!』
綾波(寄せ付けない、じゃダメだ…グラーフさんと朧さんの負担が大きすぎる、このまま航空戦を長引かせれば2人のパフォーマンスは落ちるし、艦載機の操作はかなり疲れるでしょう…さっさとフェーズを進めたい)
綾波「レーベさん、迫撃砲に詰める砲弾変えてください、もう構いません、とことんやりましょう」
迫撃砲の落ちたあたりからしゅわしゅわという音が流れ出す
綾波「化学薬品弾…ま、吸い込むと死ぬ毒煙玉ですけど…深海棲艦にも有効です、さあ、どんどん減らしていきましょう」
海の奥をじっと睨む
あの2人はまだ来ない、私の期待とは裏腹に、焦らされる
こんなに焦がれているのに…これは堪らないな、私も暇ではないというのに
リシュリュー『綾波!そろそろ建物に戻って!そこにいたら危険よ!』
綾波「大丈夫、私は死神に嫌われていますから」
なんの根拠もないけれど…
私は死なない、死ねない、それならここで立って注意を、攻撃のマトを私に集めた方がまだ良い
綾波「……っと、良し、フェーズ2まで完了…!」
フェーズ1、先遣隊の撃破、フェーズ2、全体の40%の撃破…
それをクリアするとどうなるか?
この戦争の本質が見え始める、私たちの戦っている相手の姿がだんだんと見えるようになる…
綾波「リシュリューさん!地雷を全て起爆して急いで逃げてください!レーベさん、マックスさん、ユーさんも迫撃砲を破棄して建物に!タシュケントさんは安全なルートで地下室に誘導!」
リシュリュー『了解!」
タシュケント『裏手の入り口に来て!正面から入るとトラップだらけだから危ないよ!』
大丈夫、私の計画は全て滞りなく進む
グラーフ『おい、綾波!援軍が来たぞ!』
イギリス軍が到着したか…
戦車に…歩兵、艦娘を乗せた輸送トラック…
綾波「グラーフさん、この辺りの通行を規制するにあたってどう言う名目を使っているか知っていますか?」
グラーフ『…なんだ、今それがどんな関係がある?』
綾波「この廃墟に深海棲艦が住み着き、この辺りを根城にしている…ま、要するに…イギリス軍は"深海棲艦"を一切のためらい、容赦もなく撃破するでしょう」
朧『ねぇ、綾波?まさか…』
綾波「私は世界で二つ、嫌いな国があります……日本は大嫌いです、嫌な思い出ばかりですから、あとイギリスも嫌いですねぇ…ご飯が不味いです、なので私としては…イギリスが消滅しても何も困りませんねぇ」
右手をあげ、指をパチンと鳴らす
戦車の主砲が深海棲艦の方に向き、攻撃を始める
朧『よ、よかった…不穏なこと言わないでよ!イギリスまで敵なのかと思ったよ…』
綾波「敵ですよ、あの戦車の操作系統をハッキングしてるんです、あとミサイルの発射台とか、ヘリも戦闘機も電子機器を使うもの全て私が制御しています、なので歩兵は止められません」
タシュケント『ま、待ってくれる?!イギリスは味方でしょ!?』
綾波「ええと、私達は彼等にとっての深海棲艦なんですよ、一緒に始末できれば万々歳なんです」
グラーフ『……私達は利用されていたのか…?だが、なんで…』
綾波「ここまで来れば喋っても何も変わりませんね、深海棲艦と私たちを同士討ちさせる、それだけが最初から最後までイギリスの狙いです、Linkを支援するつもりなんてかけらも無い…」
戦闘機が3機、深海棲艦の群れに突っ込み、爆散する
綾波「私達のやってる戦争は二つの勢力のぶつかり合いじゃない、三つ巴の戦いなんですよ」
リシュリュー『そんな…そんなのおかしいでしょ…!?」
綾波「何もおかしくありません、一番利益になることをやってるだけです、自分達が最低限の労力で超大量の、面倒な深海棲艦が死ぬんですからね…ああ、めんどくさいな、帰ったらのんびり映画が見たいです」
タシュケント『こんな時に何言ってるんだ!』
綾波「私ですねぇ、ホームアローンが好きなんです、昔はよく見てました」
タシュケント『…この建物は、最初からイギリス軍を制圧する為に…?』
綾波「ええ、実はトラップは深海棲艦用じゃありません、艦娘と歩兵が雪崩れ込んだらトラップで撃退してください、最終的に地下室に逃げ込めるように」
タシュケント『…地下は安全なのかい』
綾波「さあ、微妙ですね…少なくとも上よりマシですよ」
タシュケント『わかった、充分だ』
綾波「安心してください、私の計画は何も狂わない、私はこの二日間でありとあらゆるプランを実行している、全て正常なんですよ」
朧『この大量の深海棲艦も…?』
綾波「寧ろ好都合ですよ、イギリス軍が早めに動いてくれましたから…っと、来ましたか…この戦争の発端さん」
ネルソン「発端だと?それよりも、このデジタルハザードは貴様の仕業か?今すぐ解け、さもなくばここで撃つ」
綾波「…クハッ…アハハッ…」
腹を抱えて笑う
綾波「そんなに遠くで眺めていないで、ステージに登ってきてくださいよ!アークロイヤルさん」
ネルソン「なに…?」
アークロイヤル「久しぶりだな、ネルソン」
ネルソン「なっ……なんだその姿は!何故人間の格好をしている!なんのマネだ!」
アークロイヤル「…黙れ」
アークロイヤルがカートリッジを起動してみせる
ネルソン「なんだそれは…!」
アークロイヤル「お前を殺す力だ、この国を壊すほどの力だ…ビスマルク!!」
ビスマルク「……」
綾波「アハッ…役者がだいぶん揃いましたねぇ、でもあと一人、足りてないんじゃないですか?そこのウォースパイトさん」
ウォースパイト「……」
綾波「さてさて、実技試験の前に筆記試験の答え合わせといきましょうか?ネルソンさん」
ネルソン「なに…?」
綾波「アークロイヤルさんにあの力を差し上げたのは私です、今の貴方よりはきっっと、強いですよ?」
ネルソン「貴様…!助けられた恩を忘れたか!?」
綾波「殺すつもりで飼っておいて何を言うんですか、森で道に迷ったヘンゼルとグレーテルは命の恩人の魔女を殺しましたよね?殺意を持つと言うことを殺意を持たれることにも繋がるんですよ、他に選択肢はありませんから」
ネルソン「ふざけるな!!」
ネルソンが主砲を撃とうとする
綾波「…いやー、一眼見たとき思ったんですけど、やっぱりそうですね、貴方はバカらしい」
ネルソン「…な、何故…砲が動かん!」
ウォースパイト「…ネルソン…?」
アークロイヤル「…ハハハ!故障したか!滑稽だな、ネルソン…!」
綾波「アークロイヤルさん、貴方はイギリスで最初にイギリスが開発した艦娘システムを使ったと記録されていますが、真実ですか?」
アークロイヤル「…何?」
綾波「貴方は深海棲艦に惨敗して殺された事になってますよ」
アークロイヤル「……そうか、だが、それは事実だ、私は深海棲艦に負けて殺された、それだけは事実だ…だが、本当に最初に開発されたのは、アークロイヤルの艤装ではない…」
綾波「そう、オールドレディの艤装を…つまり、ウォースパイトの艤装を最初イギリスは作ってたんですよ、ね?ウォースパイトさん」
ウォースパイト「…そうね」
綾波「しかし、ウォースパイトの適格者は他にもいた、と言うか前任者がアークロイヤルさん、貴方なんですよね?」
アークロイヤル「だからなんだ、確かに私は元々ウォースパイトだった、だが私は綺麗な血筋でもなければ戦いに秀でているわけでもなかった、だからクビになった、それだけだ」
ポケットから紙切れを取り出し、眺める
綾波「アークロイヤルさん、あなたの最期は残念なものでしたね?アークロイヤルとしての初陣で殺されたんですから」
アークロイヤル「…何故貴様がそれを…」
綾波「艦娘システムが日本から輸出される前だったこともあり、空母とは名ばかりのろくな艤装のない状態の貴方は艦載機全てを破壊された…しかも、艦載機もまともな物じゃなかったですよね、本当に人間が乗っている普通の戦闘機を指揮しろなんて、人間のスペックでは無理です、どう連携を取るのやらね」
アークロイヤル「…彼らは、私が殺したようなものだ」
綾波「システムが輸出されて以降、そんな無駄な犠牲の出るような装備は使われなくなりましたね、アークロイヤルさんは少し早過ぎた」
アークロイヤル「…かもしれない、だが…私は、彼らの為にも…この国が、許せない…その力に胡座をかくネルソン、貴様が許せない…」
アークロイヤルが手に持った矢に火がつく
ネルソン「…なんだ、それは、アーチェリー…?」
ギリギリと弓の弦が音を立て、天空に向かって矢が放たれる
アークロイヤル「Shoot!!」
放たれた矢が艦載機となり、艦載機がネルソンとウォースパイトを攻撃する
ネルソン「くっ…!?」
アークロイヤル「貴様らを全員殺して、私は復讐を果たす!!」
ビスマルク「手を貸すわ」
アークロイヤルとビスマルクの攻撃がネルソンとウォースパイトに集中する
綾波(矛先を本来の方向に向ける、実に簡単な話です)
ネルソン「何を見ている!貴様!助けろ!」
綾波「お断りします、あなた方が死んだ後にこの2人と戦えば良いんです、のんびり見物させていただきます」
矢が一本、すぐ横を掠める
頬から血が伝う
綾波「……血が…おや」
アークロイヤルと目が合う
綾波「…どうしました、遊びたいですか」
アークロイヤル「この2人の艤装を使えるようにしろ、なぶり殺しもいいけど、力の差を見せつけて殺したい」
綾波「……お断りします、それにしても…身体が傷ついたのは随分久しぶりです」
アークロイヤルの前まで歩く
綾波「貴方なら、私を殺せるかもしれません」
体内の機械がショートした音…
あとどれくらい電子機器を乗っ取れるか、プランは全てうまくいくのか、わからない事だらけだけど…
綾波「ほら、やって見せてください」
ビスマルクが私を撃つ
しかし、脚元に着弾する
ビスマルク「…何…?なんで、当たらない…」
綾波「……さて、私は地獄に入店拒否されてるようですし…ネルソンさんもウォースパイトさんも、半分死んでるようなものだし…」
アークロイヤルの顔面を蹴る
アークロイヤル「ぐっ…!」
綾波「そろそろやっても良いですよね?」
私の身体の中で何かが弾けている
どんどん体内の電子機器が壊れていく…
ああ、完全に体が動かなくなる前にやらなくては
アークロイヤル「貴様…」
ビスマルク「…先に始末すれば良いわ、やりましょう」
綾波(私に傷をつけるなんて、期待を持たせた貴方が悪い…)
汎用艤装を向ける
ネルソン「無駄だ!その艤装は私たちが管理していたものだ、ロックをかけてやる、使わせるものか…!」
綾波「……バカですねぇ、そんなの簡単に外せるし、そもそもこれをいじってる時にそんな機能消してるに決まってるでしょう」
ネルソンの額に主砲を一つ突きつける
アークロイヤル「待て、そいつは私が殺す…撃ったら、タダでは済まさんぞ」
綾波「それは楽しみだ」
砲身でネルソンの側頭部を殴り、気絶させる
綾波「さあ、貴方達の力を見せてください、実技試験を始めましょう」
ビスマルクの砲撃は至近弾、アークロイヤルの艦載機の攻撃も直撃はせず
綾波「ちゃんと狙ってますか?ねぇ、ここですよ、私は…!」
2人に主砲を撃ち込む
ビスマルク「駆逐艦程度の攻撃、ダメージにはならない!」
アークロイヤル「…ダメだ、ビスマルク、攻撃がズレる…直接殺そう」
アークロイヤルが弓を私の頭目掛けて振り下ろす
鈍い痛みで頭がぼやける
綾波「…アハッ…!久しぶりですねぇ、この感覚♪」
ビスマルク「…コイツ、全く効いてない…!?」
額が裂けたのか、血がダラダラと顔を伝う
どんどん、私の体が冷えていく
死ねる、死ねてしまう…
アークロイヤル「いや、効いているはずだ…今、殺す!」
ビスマルク「…わかった!」
殴打、砲身や鉄製の弓での殴打は、痛い
身体の骨を砕かれ、皮膚が裂け、肉が弾ける
全身が痺れて、もはやどうなっているのかもわからない
残った力でカートリッジにアクセスし、出力を上げ続ける
アークロイヤル「何故まだ生きている…!!」
ビスマルク「…さっさと、死んで…!!」
先ほどまでよりも、痛い、体が潰されていく…
ああ、ようやく死ねるのか…
果たして、そうなのか
私は…今何故カートリッジの出力を上げた?
この、漏れ出す力をこの身に受けてしまったら…
ああ、ダメだな
アークロイヤル「頭を潰せば、終わるはずだ」
綾波(…ああ、そうだ、まだ死ねない…死なない、私は無敵で、不死身で、最強の天才だと…私が生きている限りそう証明されるのなら)
弓が頭を穿つ
アークロイヤル「っ!?」
ビスマルク「な、なんの光…あっ…」
ビスマルクとアークロイヤルが膝をつく
綾波「んー……最高のコンディションですねぇ、顔の数も消えてるようだし…カートリッジも帰ってきた」
両手に、二つのカートリッジ…
黄昏の書、そして改二艤装
アークロイヤル「な、何を、した…?何故体が動かなく…」
綾波「…くくくッ…アハハっ!!どいつもこいつも、バカばかりか…!全てはこのためですよ、私の体内で生成するエネルギーでは足りないんですよねぇ……再誕を引き起こすには…外からエネルギーを取り込まなきゃいけなかった」
ビスマルク「再誕…?」
綾波「ほら、この通り、無傷で綺麗な私が戻ってきてしまった、貴方達のおかげでね?」
アークロイヤル「どうなって…」
綾波「それと、何故体が動かないかですよね?……それこそ簡単ですよ、こんなに強力な力をなんの代償もなく使えると思っていたんですか?貴方達は確かにパワーを手に入れたかもしれませんが…その体はもうボロボロです」
ビスマルク「…その、カートリッジを使うと…ダメージを受ける…?」
綾波「まあ、副作用みたいなものですねぇ…といっても、貴方達が引き出せたのは僅か2%って所かな…」
カートリッジを起動し、挿入する
深海棲艦の群れがブラックホールに呑まれて消える
万は居た深海棲艦が、一体も居なくなる
アークロイヤル「なっ…」
綾波「これが、60%くらいですねぇ…どうですか?すごいでしょう?言葉も出ないでしょう?」
ビスマルク「何が、起きて…ぁが…」
ビスマルクの側頭部を蹴る
綾波「喋らないでくださいよ、そこはポカーンと口開けてれば良いんです…さて、次は苦痛を与えます、壊れないでくださいよ」
アークロイヤル「何を…ぁがあっ…?ぁ…」
ビスマルク「痛い痛い痛い!!頭が、割れる…!!」
綾波「勝手に私のおもちゃで遊んだ悪い子には、お仕置きです…そろそろ、プロテクトが壊れるか…」
ガラスが割れるような音が頭に響く
綾波「データドレイン」
アークロイヤルとビスマルクが光線に貫かれ、意識を失う
綾波「……イギリスから出された命令は、この2体の深海棲艦の排除…深海棲艦はもう居なくなりましたね、ウォースパイトさん」
ウォースパイト「……」
綾波「私の仕事は終わりました、私達はここから出ていきますが、文句はありますか?」
ウォースパイト「…いいえ、だけどここを出るのは難しいんじゃない?」
綾波「今の私にできないことがあるとでも?まさか…それより、軍を撤収させてくれないと巻き込みますよ」
ウォースパイト「…それは無理、私の言う事は聞いてくれない…ネルソンが動かしてるから」
綾波「あらら、じゃあアークロイヤルさんが死んだ作戦も全部?」
ウォースパイト「無茶な艦載機運用も含めてネルソンが…って言えば私は悪くないみたいだから、言いたくないけど」
綾波「この人もなかなか悪いですねぇ?アハッ」
ウォースパイト「船なら用意できるわ」
綾波「ああ、お気になさらず、フランス政府と話はつけてありますから」
ウォースパイト「…そう」
綾波「屋内が片付いたらさっさと出ていきます、それではさようなら、オールドレディ?」