元勇者提督 作:無し
Link基地
綾波
タシュケント「…綾波?」
綾波「なんですか」
ガングート「随分、懐かれているな」
綾波「…みたいですね」
神鷹さんは私を母代わりだと思っているのか、あれ以降何をするにもついてくる…一応未成年で子供育てた経験ないんだけどな、私
リシュリュー「そんなに渋い顔してるのみてると、なんだか面白くなってきちゃうわ」
綾波「……はあ…神鷹さん、私今から仕事するので、離れててくれませんか?」
神鷹「…一緒に、居たい、です」
綾波「…わかりました」
タシュケント(明らかに甘いよね…?)
リシュリュー(綾波が呆気なく籠絡されてる…)
綾波(あああああ!何を思われてるかくらい表情見なくてもわかりますよ!?でもこの顔で言われると罪悪感があって断れないんですよ…!!)
フラストレーションが溜まる、だが同時に悪くないとも思えてしまう…
綾波「アークロイヤルさんとビスマルクさんは?」
リシュリュー「買い出しに行ったわ」
綾波「…まあ、いいや、帰ってきたら私のところに来るように言ってください、バイト先決めたので」
タシュケント「バイト?」
綾波「とりあえず、近所のローソンに叩き込みます、この辺は人口が多いわけじゃないので人手を欲しがってくれてました、神鷹さん、あなたもここに住まう以上は働いて貰いますよ」
神鷹「働く…
綾波「そうですよ、いいですか?」
神鷹「わかりました…ママ…あっ、
タシュケント「ぷっ…ま、ママ…綾波ママ…」
リシュリュー「ふっ…くく…」
綾波「…神鷹さん、私の目を見てください、わざとやってませんか?」
神鷹「や、やってないです…」
綾波(わざとじゃないけど呼びたい…って感じだな、同年代の娘とか死んでもお断りですよ、しかもシングルマザーになるし…属性盛りすぎです、頭痛がしますよ…)
綾波「ええと、はぁ……神鷹さんはこれから学校にも行ってもらうんですが、良いですよね?読み書きも一通りインストールしてあるし……あ、歳は?」
神鷹「16…」
綾波(同い年じゃないですか…ああもう、なんで同級生に母親になれって
綾波「…ん?」
この感覚…
パソコンを開き、メーラーを確認し、メールを整理する
仕事柄受信メールは多い…
綾波(……これか、成程、私に助けを求めるのは賢い判断です)
正解を導き出して返信を書き始める
ドタドタという足音に部屋にいた全員が入り口を見る
グラーフ「お、おい!綾波!」
綾波「なんですか、騒々しい」
グラーフ「貴様、金庫の鍵はちゃんとかけていたか?!…たまたま空いていたから閉めようとしてみてしまったが……中身が空だった…」
タシュケント「金庫って…活動資金とか入れてるんじゃ…!?」
ガングート「お、おいおい、どうなってるんだ…誰かに盗まれたのか?」
綾波「ああ、最初からカラなんですよ、それ」
グラーフ「へ?」
リシュリュー「空の金庫?なんでそんなものがあるの?」
綾波「…まあ、入れるものが無いというのが正しいでしょう、Linkは活動資金調達も何もかも自分でやらないと」
グラーフ「…ま、待て、ドイツから1セントも貰ってないのか…?」
綾波「ええ」
タシュケント「どうして!?あんな別れ方だったけどドイツでの仕事は完遂したじゃないか!」
綾波「…勘違いしてるかもしれませんがLinkは所謂正義の味方です、商売してるんじゃありませんよ、戦争してお金もらうなんて…馬鹿馬鹿しい」
グラーフ「な、何を言ってる!そんな自分の身を削るだけみたいな…少なくとも活動にかかった費用くらい…」
綾波「見返り求めてたら正義とは言いませんよ、そんなのただの商売じゃないですか」
グラーフ「ぐ……じゃ、じゃあどうするつもりだ…!ザラが好意で貸してくれた輸送機はもう使えない、海外にどう行く、何日もかけて海を渡るのか!?」
綾波「輸送機は用意します、なんでもやりますよ……ですから、騒がないでください」
ガングート「…そんなにここは金がないのか」
綾波「ああ、ご心配なく、皆さんのお給料はちゃんと各国政府から払われます、ビスマルクさん、アークロイヤルさん、ジェーナスさん、神鷹さんは別ですが」
グラーフ「…貴様は誰から給料を貰う」
綾波「2度言わせないでください、見返りなんてありません…いや、あなた達が私への見返りと言ったところか」
ガラにもなく、クサイ事を言ったな…
タシュケント「…綾波、給料なんか要らないよ、少ないとは思うけど活動資金として使ってくれないかな」
綾波「…はい?」
グラーフ「私もだ、少ないとは言え合わせれば…」
綾波「ちょっと、バカ言わないでくださいよ、あなた達のガス抜きの為にお給料まで出してもらってるのに…」
ガングート「結局活動できなければストレスだろうが金だろうが、貯まるものも貯まらんだろう?」
グラーフ「どうせ貴様の事だ、アークロイヤルやビスマルクにもアルバイトをさせてその給料を小遣いとしてまるまる渡すつもりだったんだろう」
綾波「自分で稼いだお金です、渡すも何もないでしょう」
グラーフ「…家賃や食費も取るつもりはないんだろう?」
綾波「ええ」
グラーフ「神鷹の学費はどうだ」
綾波「用意してますよ」
神鷹「……あの、私、自分で…」
綾波「この国の学費は安くありません、無理ですよ」
神鷹「あぅ…」
グラーフ「貴様1人の負担が大きすぎる…!」
綾波「天より才能を賜った以上、この程度なんのその」
グラーフ「おちゃらけて逃げようとするな!ちゃんと話し合うべきことくらいわかっているんだろう!?」
綾波「……はぁ、だからなんです?今後は他所の国に仕事をこなすから金を寄越せと?」
グラーフ「そうだ、其処はしっかりするべきだろう!」
綾波「……Linkは信用の無い小さな組織です、見返りを何も求めないからこそ活動を許されるんですよ」
ガングート「なら、信用のある場所で活動すれば良いだろう」
綾波「それで?私たちを信用してくれない人たちは見捨てるんですか?」
ガングート「差し伸べた手を取ろうとしない奴らが悪い」
綾波「正義の味方はそんな奴の腕を強引に掴んで引っ張り上げるんですよ」
タシュケント「…綾波、ロシアなら…」
綾波「どこかの国に、陣営に所属することは…場合によっては選ぶ権利を奪われるんですよ、「相対する陣営が困っている、が…放っておけ」なんて言われたら私はその命令を出した奴の首を刎ねますよ」
タシュケント「……綾波」
タシュケントさんが項垂れる
綾波「私は飼い慣らされる犬じゃない、私がそうなればLinkもそうなってしまう…私たちの存在意義を奪わせたりしない、だから……わかってくれますね?」
グラーフ「…しかし、やはり給料はいらん、というより多すぎて使いきれん、2割で良い、残りはくれてやる」
綾波「貯金しなさい」
グラーフ「活動資金にあてないなら適当にコンビニで募金箱に突っ込む」
綾波「やめてください、まともな団体にいきませんよ」
グラーフ「だったら、まともな貴様が使え」
綾波「私はまともなんかじゃない、1番狂ってる」
グラーフ「一周して1番まともだ、私は本当にやるぞ、この国の人間が働いて稼ぐ2ヶ月分をコンビニの募金箱に突っ込んでやる」
綾波「……はぁ…」
ため息をついてデスクを睨む
タシュケント「右に同じ」
ガングート「私もそうしよう」
綾波「……はいはい、負けました、参りましたよ…」
綾波(とりあえず私が預かって、貯金しておこう…本当に強情な人達だ…)
グラーフ「貴様こそ」
綾波「…声に出てましたか」
グラーフ「なんとなくだが、わかったさ」
タシュケント「うん、お互い様だよね」
綾波「……はぁ…」
神鷹さんが横から抱きついてくる
神鷹「…疲れたなら、ご飯、作ります…
綾波「…多分材料ないですよ」
グラーフ「そうだな、残念だが仔羊肉は日本では手に入らない…」
神鷹「…がーん……食べて、欲しかったのに…」
タシュケント「リシュリュー、何か作れる?」
リシュリュー「ええ、でも…多分綾波は食事が欲しいんじゃないと思うけど」
綾波「そうですね、私が欲しいのは…武装ヘリでしょうか」
神鷹「
綾波(懐かしい響きだな、ウチにはサンタクロースなんてシステムなかった、というより親が居ないから…敷波にプレゼントを私が用意しなくちゃいけなかったんだけど、お金も何もない私には何も用意できなかった)
綾波「……」
神鷹「…綾波さ、ん」
神鷹さんがぎゅっとひっついてくる
綾波「やめてください、メールを打ちにくい」
神鷹「……寂しい、わかります…私、寂しいの、嫌だったから…」
…寂しいわけじゃない
ただ、気になっただけだ
敷波の様子が、綾波の様子が
綾波「寂しくなんかありませんよ、うるさいくらいで少し疲れたんです」
タシュケント「そ、そんなにかい…ごめん」
綾波「仕事中は静かにしてください…はぁ………仕方ないか」
特務部にあててメールを送る
二式大艇を一つ譲ってもらおう、それで何とかなるはずだ…出世払いということで、話をつけよう…
といってもLinkのトップは私のため出世のしようがないのだが
綾波(譲ってもらえたとしてもしばらくは機械油に
そして、私のやるべきことをやる
駆逐古鬼の撃破…
台湾における深海棲艦の一つ、台湾の小鬼…そしてドイツでの謎の深海棲艦細胞の一件、イギリスでの戦い
全て裏にいるはずだ、私を恨んでるあいつが
綾波(ま、とりあえず引き摺り出してからかな)
となると、このままでは手詰まりだ
綾波「…モノも要るし…どうせいつか顔は見せなきゃならない、か…うーん」
誰が良い?誰を連れて行こう…
まともな感性があって受け答えができて、私の代わりになれるくらいまともな人…
リシュリューさんは書類を書くにも利き手が使えないし、グラーフさんとザラさん、タシュケントさんは書き取りが壊滅的
論外なのは神鷹さんとビスマルクさん、アークロイヤルさん、ジェーナスさん、ポーラさん…
レーベさん達も無いかな…となると
ガングート「ん?」
綾波「日本語、書けますか?」
ガングート「あ、ああ」
綾波「はい、これ書き写してください」
ガングート「…ええと、わかった」
書き写してる間に国語のテストを用意する
綾波「はい、次これ」
ガングート「…ええと、こうか…」
綾波(おお、ちゃんと綺麗な字でかけてるしアドリブ力もありそう…)
綾波「合格です、一緒に仕事に行きましょう、ついてきてくれますか?」
ガングート「あ、ああ…?」
神鷹「どこ、行っちゃう…ですか」
綾波「仕事です、5…いや、7時間で戻ります」
ガングート「夜中じゃ無いか」
綾波「…騒音問題になるか、明日にしましょう」
長々と書き連ねたメールを送信し、パソコンを閉じる
綾波「さて、ガングートさん、明日は遠出しますよ、今日は早めに休んでおいてくださいね、明日は特に早いので」
ガングート(私が強くなれるって話はどこに…)
綾波「ああ、ガングートさん、鍛えて欲しいならそのうちに鍛えてあげますよ、それについこの間見たでしょう?川内さんだって人間です、頑張れば誰でも勝てるんですよ」
グラーフ(いや、あんなもの見せられてその言葉にどんな説得力があると…)
ガングート(少なくとも、お前だけはその言葉を発する権利はない…)
タシュケント(頑張るどころか、超手を抜いてたって聞いたけど…?)
綾波「…そんなバカを見る目で見ないでください、私はバカじゃありませんよ」
グラーフ「言ってることはバカ並みだ」
綾波「はいはい…ん?…なんか焦げ臭い…」
ガングート「か、火事か!?」
綾波(いや、これは…)
綾波「…何やってるんですか、朧さん」
朧「あ、お疲れ、みんなの分のご飯を作ろうと思って」
綾波「…魚、焦げてません?」
朧「…ホントだ、まあでもこのくらいなら…ぃだっ!?」
綾波「なんで人に出すモノに妥協できるんですか…というかマトモな物でしょうね…?聞きましたよ、なんですか海鮮パフェ丼って…!」
朧「え?誰からそれを…ぁだっ!」
綾波(…秋刀魚の塩焼きにアサリとわかめのお味噌汁、深川めし、沢庵…マトモだ…なんでこんなにマトモなんだ?私の懸念はどこに行った…)
それぞれを適当につまむ
綾波「……マトモだ…え?…どうして…」
朧「そんな信じられないみたいな顔しないでよ…!?」
綾波「シーフードピザに生クリームぶっかけてた奴の味覚センスを信じろと…?」
到底無茶な話だ…
綾波「…まあ、多少秋刀魚が焦げてますが、良いでしょう…ご苦労様でした」
大きく息をつく
食事をして、休んで、朝一番に行こう…
新幹線内
綾波「………」
ガングート「随分眠そうだな」
綾波「…ええ、まあ…でも、何より指が筋肉痛です」
ガングート「ハシは使ったことがなかったからな、器に口をつけて飲むスープというのも、日本では当たり前なんだろうが」
綾波「……私が身をほぐした秋刀魚、美味しかったですか」
ガングート「冷めてたな」
綾波「14人全員が求めてきたらそれはそうでしょう、グラーフさんは秋刀魚の腹骨が喉にかかるなんて珍事…あんな細い骨で死ぬだのなんだの…」
ガングート「しかし、貴様は面倒見がいい奴だ」
綾波「…ま、面倒な子の扱いには慣れてるんですよ…」
綾波(…敷波の魚の骨も全部外してあげてたっけ…昔の話だって言われちゃうかな…)
ガングート「それで、今日は私は何をすれば良い」
綾波「ああ、それはですね」
横須賀鎮守府 工廠
兵装実験軽巡 夕張
夕張「んー…やっぱサッポロ一番は塩ね、味噌もいいけど…ネギたっぷり入れた塩が1番美味しい…」
綾波「カップ麺ばかり食べてると身体を壊しますよ?」
夕張「いいのいいの、人生太く短く、なにより野菜もこんなに山盛り…えっ!?誰!どこ!?」
綾波「上です…よいしょっと」
天井の一角から降ってきたそれは…
夕張「あ、綾波…!!」
画像に手を伸ばす前に両手首を掴まれ、脚を絡められる
綾波「ごきげんよう、夕張さん」
視界いっぱいに綾波の顔が広がる
夕張(うわ、肌綺麗…って、そうじゃなくて!)
夕張「な、何しに来たの!?」
綾波「ええと、機材を買いに」
夕張「…は?」
綾波「あと艤装を少し分けて欲しいんです、主に機銃とか…使わない廃棄品でいいので、それと夕張さんのこの前使ってた特殊艤装も見たいです」
夕張「え?…あ、あの…どういう事?」
大淀「つまり、買い物客というわけです、スーパーマーケットなら正面入り口から出て東に20分でありますよ」
綾波「あ、どうも、帰りに寄って行きますね」
綾波が大淀の方に微笑む
夕張「大淀!ヘルプ!」
大淀「…離れないと撃ち殺しますよ」
綾波「できますか?」
じゅっ…と工廠の壁が焼け焦げる
綾波「ヴァルドラウテ…紋章神砲ですか、お戯れなのに」
身体が自由になる、と言っても…腕を掴まれていたときも力を込められてたわけじゃなかった
動けなかったけど、多分…
夕張(綾波は、私の精神にアクセスしてた?まるでマインドコントロールをされてるみたいな…)
あの一瞬で精神を掌握されていた…
目が離せなくて、身体が動かなかった…これが、日本の、艦娘の全戦力で挑んだ…怪物
綾波「ガングートさんから話が行ってますよね?お金もちゃんと用意されてるはずですよ」
大淀「受け取れるわけないでしょう…!資材をお金で売るなど…!」
綾波「そうですよねぇ、無理ですよねぇ…ねぇ?電さん」
電「当然なのです」
大淀「電ちゃん…いつの間に」
電「司令官さんから、伝言なのです「ゴミ回収、ご苦労様です」なのです」
綾波「なるほどわかりました、では業者は仕事が終わったので帰りましょうか」
大淀「待っ…!まさか、資材を…!」
綾波「貰えるんですからもらいますよ、それでは」
綾波さんが来たとき同様天井の一角に消える
電「監視カメラに移りたくないのはいいですけど、ちゃんと出入り口通って欲しいのです」
夕張(…帰っちゃった)
綾波「あ、そうだ夕張さん」
ひょっこりと顔だけが現れる
綾波「今度お茶でもしましょう、技術者同士、楽しめそうですから」
夕張「え、あ…うん…」
大淀「何承認してるんですか!」
綾波「では、そういう事で」
大淀「提督は何を考えて資材を譲るなんて真似を…と言うか、生きてるのはなんとなくわかってましたが…」
電「天災…じゃなくて、天才には触れないのがいいと言う判断なのです」
夕張「確かに、地震とか台風とかその類な気はする…」
大淀「…どうしました、夕張さん、様子が変ですよ」
夕張「……なんだろう…わかんない…」
電「一つだけ教えてあげるのです、夕張さん、ロクな事にならないから忘れたほうがいいのです」
夕張「へ?何を…」
電「気づいてないのは不幸なのです」
大淀「山城さんの口癖ですよ…」
夕張「…えっ?」
特務部 飛行場
綾波
ここには二式大艇を受け取りに来たのですが
秋津洲「いーやー!だめかもだめかもー!!」
数見「…まだ4機あるんですから、ね」
秋津洲「あっちはよく乗ってるし、そっちのは毎日愛でてるし!この子は毎日お話ししてるかも!」
数見「残り2機は」
秋津洲「こっちはオートパイロット強化モデルのオリジナル!そっちは保存用!」
綾波「布教用はないんですか?」
秋津洲「二式大艇ちゃんの良さは秋津洲だけわかってればいいかも!!!」
とまあ、この有様で
綾波「…数見さん?」
数見「私が秋津洲さんを押さえているうちに好きに持っていってくれて構いません」
秋津洲「ギャー!!色情魔!セクハラ!パワハラ!」
綾波「…まあ、いいですよ、ここまでくるとめんどくさいし…秋津洲さん」
秋津洲「大艇ちゃんは死んでもあげないかも!!」
綾波「横須賀からもらったパーツで二式大艇さんをカスタマイズしましょう、戦闘強化の二式大艇は居ないようですし」
秋津洲「へ?」
秋津洲「か、完成したかも…!馬力も超強化!ステルス性も有るし海面への攻撃力も強化したし、何より積載量を増やしたから30人は乗れるかも!」
綾波「内装も綺麗になりましたね」
秋津洲「かも!こんなに素敵な大艇ちゃん!困っちゃうかも〜!」
綾波「ところで、この二式大艇に使われているパーツ、まあ色々そう取っ替えしましたし、70%程は私の持ち物なんですよね」
秋津洲「…え?」
綾波「だって私の持ってきたパーツ使ってるじゃないですか、それに作業も私が半分ほどやりましたし」
秋津洲「あ…ぁぁ…」
秋津洲さんの顔が青く染まっていく
秋津洲「鬼!悪魔!ケダモノ!最初からそれが目的!?大艇ちゃんを渡したりなんか…!」
綾波「鬼神や黒豹とは呼ばれたことがあるこの名前ですが、悪魔は初めてですねぇ…そういえば悪魔って契約を重視するそうです、数見さんと私はこの二式大艇の受け渡しの契約をしてますし…」
秋津洲「やめてええええ!」
綾波「さ、ガングートさん、帰りますよ」
ガングート「あ、ああ…なんかすごくショック受けてるが」
綾波「丹精かけて育てた我が子を掠め取られる父親みたいな顔してますよね」
とりあえず、これでドイツに行く前と近しいレベルに戻せた
これで、なんとかなるはずだ
私達は、海をつなぎ直すと決めたのだから