元勇者提督   作:無し

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ウイルスコア

離島鎮守府

提督 倉持海斗

 

アケボノ「本土近海の掃討、お疲れ様でした、凄まじい戦果だとか」

 

海斗「数だけは多かったからね、朝潮達がすごく頑張ってくれたし…でも、こっちの方が大変だったって聞いてるけど…」

 

アケボノ「綾波たちは非公認の存在ですので戦果を丸投げした為…潜水艦が4桁後半、水上艦もかなりの数を倒しまして…」

 

海斗(え、4桁?)

 

アケボノ「それから姫級3体の撃破など…挙げればキリのない戦果です、特に姫級は誰も本土侵攻を狙っていた様ですので…防がれた被害はかなりのものだと」

 

海斗「…ほ、報告書が大変そうだね…」

 

アケボノ「現実的な数字に切り捨てれば…なんとか…」

 

海斗「…そうしようかな…アケボノ、今日はゆっくり休んで、明日手伝ってくれるとありがたいよ」

 

アケボノ「分かりました、そのように…」

 

アケボノ(レ級の力を使いすぎたな、偏頭痛が辛い…)

 

海斗「…大丈夫?」

 

アケボノ「ええ、何一つ問題ありません、ご心配おかけして申し訳ありません」

 

アケボノがそそくさと出て行く

 

海斗(…さて、話によると、アヤナミも記憶を取り戻したみたいだし……そうだ、報告書)

 

報告書の作成を始める

 

戦闘のレポートなどを書類にまとめていると扉がノックもなしに開く

 

キタカミ「おわっ、帰ってたの?待ち伏せようと思ってたのに」

 

海斗「キタカミ、お疲れ様」

 

海斗(キタカミなら匂いで誰かいたら気づける筈なのに…気づかないなんて、よっぽど疲れてるんだな…)

 

キタカミ「あー…今忙しい?それ、報告書?」

 

海斗「急いでないから全然大丈夫だよ、何か用事?」

 

キタカミ「新顔を紹介しとこうかなって」

 

海斗(そういえば姫級を倒したんだっけ、姫級が再生しても困るし、データドレインを使ったのかな)

 

キタカミ「入ってきて」

 

そっくりな容姿の2人が入ってくる

 

海斗「双子…?それより、2人だけ?アケボノからは3って…」

 

キタカミ「あー…綾波たちが倒したの含めたら、3かな…そっちは向こうの獲物だから」

 

海斗「そっか、じゃあ…僕がここの提督をしてます、倉持です、よろしくお願いします」

 

キタカミ「ほら、ちゃんと挨拶しな、やり方は教えたでしょ?」

 

ヒトミ「…潜水艦…伊13、ヒトミです…よろしくお願いします」

 

イヨ「同じくイヨ、よろしくお願いします」

 

海斗(潜水艦か…イムヤ以外の潜水艦が居ないから、どうすれば良いか…)

 

海斗「キタカミ、とりあえずはイムヤをつけてあげて、何かあったらアケボノに……あれ」

 

ヒトミ「…白い手…大量の艤装…」

 

イヨ「人間なのに、深海棲艦…」

 

明らかに2人の様子が…

 

キタカミ「…2人とも、その2人にやられてるんだよねぇ…」

 

海斗「……そっか、キタカミ、とりあえず慣れるまでは任せていい?」

 

キタカミ「あいよ、よーし、行こうか2人とも」

 

ヒトミ「は、はい」

 

イヨ「…喉乾いた」

 

キタカミ「ん、先になんか飲みに行くか…なに飲みたい?」

 

ヒトミ「えっと…真水…」

 

イヨ「炭酸水!」

 

キタカミ「真水に炭酸水ね……両方水じゃん…」

 

 

 

 

 

 

海斗「…よし、終わった…」

 

メーラーを起動し、メールをチェックする

2件、今日は来ていた

 

一つずつ確認する

 

[from:摩耶

件名 :出れなくなった

 

R:1から出られなくなっちまった

トキオにも連絡取れねーし、アタシらどうすればいいんだ?]

 

…摩耶の危惧してることも最もだ

ここの仕事もしなきゃならないけど、僕も仲間も助けに行かなきゃ行けない

 

もう一つのメールを確認する

 

[from:ヘルバ

件名 :時間旅行

 

時間旅行はどう?楽しんでいるかしら。

貴方の持ってる腕輪、ゲートハッキングで大雑把な時間の移動は可能だけど、細かな時間の移動は苦手みたいね。

そこで、データのログを追いかける事を提案するわ。

 

ゲートハッキングの時に必要なウイルスコアを使えばログの詳細なデータを手に入れられるわ。

是非試してみて頂戴。

 

それと、The・Worldのデータを解析していると不自然なログがあるの、具体的には、貴方達のリアルデジタライズに近いものが…。

他にも、何かを破壊したような破片もある…。

 

The・Worldで今も何かが動き続けているのは、間違い無いわ。]

 

 

海斗「…やっぱり、The・Worldは避けられないか」

 

戦わなくてはならない

カイトとして

 

.hackersとして、みんなを取り戻す

 

 

 

 

The・World R:1

Δサーバー 水の都 マク・アヌ

双剣士 カイト

 

とは言っても、この時代にウイルスバグは居ない

ウイルスコアというアイテムはウイルスバグから入手するものだ

 

…早速手詰まりか

 

カイト「…いや」

 

一つだけ、可能性があるかもしれない

ウイルスバグは確かにこの時代には居ない、だけど…

 

リアルに出現してるウイルスバグから入手できるかもしれない

 

カイト「…となると、うちでウイルスバグを倒した報告があるのはイムヤと春雨…」

 

…あたってみるかな

でも、その前に…

 

カイト「…うーん…The・World R:Xにはなんとか戻れそうかな…」

 

…時代の移動は、一度行ったところにしかできないのかな

 

 

 

 

 

リアル

離島鎮守府 医務室

提督 倉持海斗

 

春雨「…なるほど、データドレインでウイルスコアを…だったらイムヤさんをあたるのが早いでしょう、彼女の旧式の物は完全な機械です、解析も簡単ですから」

 

海斗「イムヤは何処にいるの?」

 

春雨「そこのベッドです、深海化の反動でダウンしてます」

 

海斗「そっか…じゃあ、今は無理かな…」

 

春雨「いいえ、用があるのは艤装だけでしょう?それならそこの棚にあります、持っていってかまいませんよ」

 

海斗「…勝手に持ち出して大丈夫?」

 

春雨「はい、それと、後でアヤナミさんと一緒に伺います、解析するなら最適です」

 

海斗「…出撃で疲れてるんじゃ…」

 

春雨「では、その艤装をどうすればいいかわかりますか?…私にはわかりませんけど」

 

海斗「…ケーブルを挿して、パソコンに接続してデータドレイン…とか」

 

春雨「壊れたらどうするんですか、それに外部接続機器を挿す場所なんてありませんよ」

 

海斗「…大人しくアヤナミを頼るよ…」

 

 

 

 

執務室

 

アヤナミ「なるほど、そういう御用命でしたか…でしたら申し訳ありません、それにはデータを蓄積することができない、深海棲艦を人間に戻すだけの簡易的なものなんです」

 

海斗「そっか…」

 

アヤナミ「腕輪の暴走の危険性、それを取り払う為に大掛かりな制御装置をつけ、ほとんどの機能を撤廃しました…つまり、腕輪を使い続けることによる暴走のリスクを排除する為に腕輪は何も取り込まないんです」

 

海斗「…じゃあ、他に可能性があるとすれば…」

 

アヤナミ「はい、碑文使いPCを頼るしかないと思います」

 

碑文使いPC

ハセヲを始めとしたメンバーもそうだ、アケボノ達も碑文を使えるからそうだ、でも…

 

海斗「……」

 

アヤナミ「危惧されている事はわかります、しかしそれは自然のことわりのようなものです」

 

海斗「とりあえず、ウイルスコアを集める為に…いろんな人を頼ってみるよ」

 

アヤナミ「…それが良いかと」

 

 

 

 

 

 

 

The・World R:X

忘刻の都 マク・アヌ

 

ハセヲ「ハッ、The・Worldも随分様変わりしちまったな」

 

カイト「そうだね…それで…」

 

ハセヲ「ああ、有る、ウイルスコアだ」

 

ハセヲからウイルスコアを受け取る

 

ハセヲ「…で、そっちが?」

 

ブラックローズ「ンだよ」

 

ハセヲ「いや、3人パーティが定石だしな、よろしく頼むぜ」

 

ブラックローズ「…カイト、こいつ死の恐怖だよな?PKK、死の恐怖のハセヲ…」

 

カイト「うん、でも力を貸してくれることになってて…」

 

ブラックローズ「おい、テメェ」

 

ハセヲ「随分と喧嘩腰だな」

 

ブラックローズ「…事が済んだら、返しさせて貰うぞ…!」

 

カイト「…ハセヲにやられたの?」

 

ハセヲ「…俺、あんたを狩った覚えはねえぞ」

 

カイト「いや、多分PCが違うから…」

 

ブラックローズ「…カオティックにやられかけた時、助けられた」

 

ハセヲ「…あ?」

 

ブラックローズ「ほら…あの、3人組のカオティックに襲われてる時に…一回助けられたんだよ!その借りを返す!」

 

ハセヲ(ああ、川内たちか……つーか)

 

ハセヲ「紛らわしいんだよ…言い方が」

 

カイト「摩耶、言葉遣いには気をつけよう…」

 

ブラックローズ「うるせえよカイト!その名前で呼ぶな!」

 

ハセヲ「それより、さっさと始めようぜ」

 

カイト「…ゲートハッキング」

 

 

 

The・World R:1

水の都 マク・アヌ

 

カイト「…R:1?…ウイルスコアを使ったのに、移動できなかった…?」

 

ハセヲ「…いや」

 

視界の端に黒い影がチラつく

そしてその影を追う、紅衣の騎士…

 

カイト(この時代は…紅衣の騎士団が存続してる時代だ、前いた時代より後で、僕がThe・Worldに初めてログインするより前…大体、2009年頃…!つまり、僕がリアルデジタライズで送られた時代だ…)

 

ハセヲ(嫌なもん見ちまったな、黒歴史ってヤツか…)

 

カイト「…よし、情報を集めよう!」

 

ハセヲ「なら、アテがある、行こうぜ」

 

ブラックローズ「…アテ?」

 

ハセヲ「情報通を知ってるんだよ」

 

 

 

 

 

BT「なんだ?お前達、見ないカオだな…いや、お前にはあった事があったか」

 

カイト「BTさん…ハセヲ、情報通って?」

 

ハセヲ「コイツだ」

 

女性の呪紋使い

僕のことを覚えているなら…敷波と会った事もあるはず…

 

BT「人をコイツ、呼ばわりか…いい気はしないな」

 

ハセヲ「悪かったな、単刀直入にアンタに聞きたい事がある、The・Worldで起きてる異変についてだ」

 

BT「情報提供をしろ、と?」

 

ハセヲ「情報交換だ、俺から出す情報は…Key of the twilightについて」

 

BT「黄昏の鍵…?何故、そんなことを…」

 

ハセヲ「…どうする、呑むか、呑まないのか」

 

BT「……異変、というのは具体的じゃない、何が知りたいのか、わかりにくい」

 

ハセヲ「なんでもいい、今俺たちはキッカケを探してる…そのきっかけになりそうなものをなんでも、教えてほしい」

 

BT「……これは情報交換だったな、先に…お前の持ってる情報を聞かせてもらおうか、話はそれからだ」

 

ハセヲ「チッ……簡潔に言う、それはまだ目覚めていない…そして、アンタの思ってるようなどんな願いでも叶う代物ではない…だけど、ちゃんと…有る、アンタの、キーオブザトワイライトも」

 

BT「私の…だと?」

 

ハセヲ「これが俺から出せる全てだ」

 

BT「……まるでBBS(掲示板)の雑な書き込みだな、何を指しているのかもわからなければ、目覚めていない?何がだ、そして目覚めたらどうなる」

 

ハセヲ「……ダメか」

 

BT「当たり前だ、あまり大人を舐めるな」

 

ハセヲ(チッ…いや、待てよ)

 

ハセヲ「…楚良とはどうだ」

 

BT「楚良だと?」

 

ハセヲ「あいつの好きなエリアを知ってる、出し抜くのはどうだ」

 

BT「…なぜ私が楚良を恨んでいると知っている」

 

ハセヲ「そりゃあ、あんだけPKすりゃ恨まれるだろうよ…」

 

カイト(PKしたんだ…それも、かなりの数…っぽいね)

 

BT「本当なんだろうな」

 

ハセヲ「さっき紅衣の騎士に追われてた、となると…カルミナ・ガデリカから行けるエリアだろうな、その辺の方がモンスターも強くて騎士に追いかけられにくい」

 

BT「…聞かせてもらおう」

 

ハセヲ「おっと、これは情報交換だったな?俺も、そっちの情報を聞かせてもらおうか」

 

BT「……良いだろう、といっても、そこのカイトも知ってるだろうが、青葉や敷波と言った異端なPCの存在だ…それと、強いて言うなら…最近ドゥナ・ロリヤックに変なPCがいるらしい、それくらいだ」

 

ハセヲ「そっちも大したことねえな」

 

BT「手札は強く見せるものだ、違うか?」

 

ハセヲ「ったく…良いキャラしてやがるぜ、オバサン」

 

BT「なんだと!!」

 

ハセヲ「ヤベ、口が滑った」

 

 

 

 

ハセヲ「撒いたか?」

 

カイト「…僕達まで逃げる必要あった?」

 

ブラックローズ「絶対無い!!」

 

ハセヲ「…しっかし…過去に来たせいか…変にうわつきやがる…ま、アレでキレられんのもな」

 

カイト「女の人にオバサンなんて言ったらそれは怒ると思うよ…」

 

ハセヲ「…で?ドゥナ・ロリヤックだったか」

 

カイト「うん、行こう」

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