元勇者提督   作:無し

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海賊討伐

ベンガル海

駆逐艦 朧

 

朧「うわー、大和さんもそうだけどみんなと一緒に戦うの久々…」

 

那珂「最近やり合ったばかりだけどね」

 

曙「朧、アレ持ってきてないの?」

 

朧「いや、黄昏の書は怒られるって」

 

大和「そ、それで、作戦は…?」

 

朧「んー……普通じゃない敵が出てきたら作戦は仇になるから…」

 

那珂「つまり何も考えてない、と…」

 

朧「まあ、そういう事です…急だったし」

 

曙「それはごめん、言い出したのあたしだわ」

 

朧「じゃ、曙にはしっから働いてもらうからね…と、そろそろ行こうか?対した敵はいないはずだけど」

 

那珂「随分な楽観視というか…」

 

朧「ま……何もないわけじゃないですから」

 

 

 

 

 

二式大艇機内

軽巡洋艦 川内

 

川内「ふぁ〜…あ…?あ、あれ?ここどこ?」

 

見慣れない天井、知らない空気感

…ペナン基地……ではない

この振動、これ、動いてる…

 

川内「…ん…?」

 

パンの焼ける匂い

コーヒーの匂い

美味しそうな匂いが鼻をくすぐる

ぐうと腹の音が鳴る

 

川内(だ、誰も聞こえてないよね…ああ、もう…兵糧丸でも食べて……ん?)

 

神通「あ、姉さん」

 

川内「神通!…って事は神通だね、ここに私を乗せたのは…この乗り物何?」

 

神通「二式大体です」

 

川内「は?……え?あの二式大艇?」

 

…驚いた、飛んでいるはずなのに全然うるさくないし、広い…それもかなり

 

川内(かなりの幅作ってるし、このソファベッドとか…滅茶苦茶柔らかいし……Linkの金回りってかなり良いんだなー…)

 

神通「姉さん、よければ朝食をと言われているのですが…」

 

川内「え?いいの?」

 

神通「いいそうです」

 

川内「やりぃ!メチャクチャいい匂いしてたんだよね!」

 

 

 

 

川内「うわ…」

 

5人掛けのテーブル3つが料理と人で埋まってる…

ここが軍用機の中だとはとても思えない…

 

川内「て、ていうか…あれ、キッチン?」

 

神通「コンロだけじゃありません、レンジにオーブンまでありますよ…あっちには冷蔵庫…」

 

ガングート「床下には冷蔵室もある、歓迎するぞ、川内」

 

川内「…これ、軍用機だよね?キッチンカーみたいなノリじゃないよね?」

 

ガングート「ちゃんと軍用機だ、それにこういう設備が充実してるのも理由がある」

 

神通「理由?」

 

タシュケント「食べるって字は人に良いとかどうのこうの」

 

グラーフ「朝食は特に大事だ、しっかり食え」

 

川内「おー…まさか外国人に感じの成り立ちを言われるとは…」

 

神通「私達も頂きましょう、洋食の朝食は離島を出て以来です」

 

案内されてテーブルにつく

 

サラダとパン、チーズとハム、それからスクランブルエッグとソーセージにコーンスープ

 

川内(結構ボリューミーだなぁ…)

 

神通「いただきます」

 

川内「うん、いただきます」

 

ザラ「食後はEspresso(エスプレッソ)をお出ししますね〜♪」

 

グラーフ「待て、私がコーヒーをだな」

 

ザラ「Espresso(エスプレッソ)です」

 

グラーフ「確かにエスプレッソは美味い、だがここはシンプルなドリップこそがだな」

 

ザラ「朝の目覚めをサポートする一杯としてEspresso(エスプレッソ)の右に出るものはありません、それにCaffè Latte(カフェラテ)Cappuccino(カプチーノ)のような物を出すこともできます、お客様にお出しするんですから、ね?」

 

グラーフ「なにが「ね?」だ、日本人に親しみのあるのはドリップコーヒーだ、だからここはドリップコーヒーの方が良いだろう」

 

タシュケント(うわー、めんどくさいのが始まった…)

 

川内(私コーヒー飲んだことないんだけど)

 

神通(ミルクと砂糖なしでは飲めないのですが、どうしましょう)

 

ガングート「2人とも完全に引かれてるぞ、やめておいた方が…」

 

ザラ「少し黙っててください」

 

グラーフ「今は静かにしていろ」

 

ガングート「…はい」

 

タシュケント(折れないでよ!ガングート!!)

 

川内「あー…ええと…わ、私コーヒー飲んだことないから…」

 

ザラ「でしたら尚更Espresso(エスプレッソ)ですね、初体験は素敵な物であるべきですから」

 

グラーフ「待て、だったら尚のことドリップコーヒーだ、日本で1番飲みやすいコーヒーから入った方が良いだろう」

 

神通「…さ、砂糖と牛乳がないと飲めません…」

 

ザラ「勿論用意します、Cappuccino(カプチーノ)にラテアートなんてどうですか?」

 

グラーフ「…アレはあんまり美味くないだろ…」

 

ザラ「それは淹れ方が下手な人が淹れるからです、美味しいものを淹れて差し上げますので…」

 

川内(な、なんで朝っぱらから押し売りされてんの…?)

 

寝ぼけた頭で口にサラダを詰め込む

 

神通「あの、それより作戦要項について…」

 

グラーフ「む…まあ、確かに仕事前にこんな諍いはつまらないな」

 

ザラ「そうですね、切り替えていきましょう」

 

川内(ほ…)

 

 

 

 

川内「つまり、一回全員海に降りるの?大海原の真ん中で降ろされるとか危険じゃない?」

 

グラーフ「危険は承知だ、だがそんなものは関係ない、それと特殊艤装を使って船へ乗り込む手順だが…」

 

川内「特殊艤装?何も聞いてないんだけど」

 

グラーフ「試作品の為私たちの分しかない、だが有用な品でな」

 

ガングート「確かモデルはイギリスの特殊部隊の装備だったな、綾波にかかればそんなデータも見放題か」

 

タシュケント「たまに思うんだよね、綾波がいたら自国に核がなくても核戦争ができるんじゃないかって」

 

グラーフ「できるだろうな」

 

ザラ「しかも自分たちは無傷でしょうね」

 

川内(あ、綾波ってホントやばい奴だ…)

 

川内「で、その綾波は?」

 

グラーフ「今回は不在だ」

 

狭霧『間も無く作戦エリアです、ハッチ前に集合してください』

 

ガングート「始まるな、しかし…駆逐艦が少なすぎる」

 

川内「そういえばLinkは他に艦娘いたよね?」

 

グラーフ「今は居ないがな、本土でやることがあってついてきてない」

 

神通「やる事?」

 

タシュケント「学校に通ってるんだよ」

 

川内「が、学校!?…なんか色々予想外すぎ…」

 

グラーフ「さて、仕事だ」

 

リシュリュー「行ってらっしゃい」

 

タシュケント「脚、お大事にね」

 

リシュリュー「大丈夫、もうあの降下は2度としないから」

 

 

 

 

ベンガル海

 

川内「敵影なし」

 

神通「見当たりませんね、海賊」

 

南進する二式大艇を横目に索敵する

 

グラーフ「行きは襲わんだろうな、なら襲うのは帰りだ、として」

 

グラーフが艦載機を飛ばす

 

タシュケント「さて、準備は良い?下手したら敵の船に乗り込むことになると思うけど」

 

川内「どうやって?」

 

ガングート「所謂ジェットパックみたいなものを使う…これだ」

 

川内「…ジェットパックってどこについてるの?何?普通の艤装にしか見えないけど」

 

タシュケント「ジェットパックっていうか…ジェットスーツ?とにかく、こうやるんだよ」

 

タシュケントの手首を覆うように黒い筒がいくつか伸び、その筒から風が吹き出す

 

川内「おお…お?」

 

タシュケントの体が浮かび上がる

 

タシュケント「ね?これで少しなら飛べるんだ、イギリスの技術だよ」

 

川内「手から何かを射出して飛ぶってアイアンマンみたいだけど…無防備じゃない?」

 

タシュケント「1人で行けば無防備でいい的かもね」

 

ガングート「だからこそ互いにサポートし合うんだ」

 

神通「チームの力の見せ所ですかね

 

川内「お手並み拝見、かな」

 

グラーフ「…居たぞ、船が…北西に20キロ先だ、てっきり漁船のようなものかと思えばガレオン船のようでかなりでかいな」

 

タシュケント「さっさと見に行こうか」

 

グラーフ「ああ…む……待て、川内、神通、援軍の要請だ」

 

川内「え?」

 

神通「朧さん達ですか?」

 

グラーフ「ああ、例の仮面の連中が出てきたらしい…ここから真南に進めば丁度合流できるはずだ、そっちに戻って援護してやってくれ」

 

神通「ここまで来た意味がありませんね…」

 

川内「…でも随分早いよね、もう人員は回収したの?」

 

神通「それより、早朝に避難船を出すのは昨日決まったばかり…やはり国すらも一枚岩ではないようですね」

 

川内「急ごう」

 

 

 

 

 

駆逐艦 朧

 

川内さん達を呼び出して間もなく、深海棲艦の群れが現れる

 

現在地はスリランカ南部からわずか十数キロ東に進んだあたり、輸送船は人と荷物でギチギチ…

 

万が一砲弾が船に被弾したら荷物が人が落ちるくらいに人が乗ってる

 

曙「あきらか過積載よね」

 

朧「逃げ出したいのはみんな同じだよ」

 

しかし、流石にこの数…10や20では効かない程の深海棲艦

 

朧(やっぱりこのタイミング…なのは想像はできてたけど、単純に多すぎる!)

 

距離を詰めて殲滅するのも手だけど、これはあくまで護衛任務

護衛対象を放り出すことはできない

 

曙「燃えろ!!」

 

飛来した砲弾が曙の炎で焼かれ、空中で炸裂する

 

那珂「うわー、さっすが」

 

赤城「朧さん!西から人型の敵が来ています!」

 

朧「…那珂さん、お願いします」

 

那珂「オッケー!」

 

朧「大和さんはこれを」

 

大和「え?…な、なんですか?これ…」

 

朧「深海棲艦の攻撃性を高める音を流す装置です、深海棲艦はコレの発生源を狙うと思います…つまり、大和さんが狙われます…」

 

かなり危険な代物ではあるけど…

 

大和「ありがとうございます…!私にも役に立てることがあるんですね…!」

 

朧「無茶しないでください」

 

大和「わかってます、でも無茶なくらいじゃないと…皆さんの役に立てませんから」

 

大和さんが装置の電源を入れる

それと同時に水中から大量の深海棲艦がわらわらと湧いて出てくる

 

大和「ぴっ!?」

 

朧「こ、こんなに隠れて…!」

 

朧(やっぱりコレ、誰かが裏で糸を引いてる…!深海棲艦を操ってる何かがいなきゃこうはならない!!)

 

この数を殲滅するのは、無理

100とか200じゃなくなってる…海が見えないほどの深海棲艦の攻撃が大和さんへと集中する

 

大和「ひいいい!!へ、変な音があぁぁ!?」

 

オートガードのカートリッジもあるから高い耐久力はある

だけどこのままじゃすり潰されるように殺される…!

 

朧「まだ!?」

 

無線機に向かって怒鳴る

 

狭霧『今視認しました、攻撃開始します』

 

後方から機銃の音がなる

 

朧「ようやく来た…二式大艇…」

 

狭霧『無茶言わないでくださいよ、先ほど皆さんを降ろしたばかりなのに……このまま掃射続けます、リシュリューさん、ミサイルハッチを』

 

朧(ミサイルって……やっぱり二式大艇に見える何かだ…うん)

 

狭霧『もう少し耐えてください、すぐに殲滅します』

 

朧「頼んだよ!!」

 

 

 

 

 

駆逐艦 タシュケント

 

タシュケント「前方敵!」

 

ガングート「アイツら仮面被ってるが…前の奴らと違うな!少なくとも人間だ!殺すなよ!」

 

グラーフ「紛らわしい奴らだ…が、海賊なら容赦はいらん、叩き潰す!!」

 

ガングート「撃つなよ!下手に当てて殺しては綾波に何を言われるかわからん!」

 

グラーフ「じゃあどうする!?」

 

ガングート「近づいて、殴ればいい!!」

 

ガングートが速力を上げる

 

タシュケント「撃ってきたよ!」

 

ガングート「ハハハハハ!!その程度の攻撃が効くか!」

 

タシュケント(仕方ないなぁ…)

 

速力を上げ、追従する

 

ガングート「タシュ、先に行け!私は…」

 

ガングートが刀の峰で1人を殴る

仮面を剥ぎ取り、海に投げ捨てる

 

ガングート「マスク剥がしがあるからな…!」

 

タシュケント「…知ーらないっと」

 

ジェットを起動して浮かび上がる

敵の砲撃はカートリッジが弾くし、ダメージを無視して船に乗り込む

 

タシュケント(仕事はまず、エリアの確保、安全な場所を作ること…!)

 

周囲の人間の動きをカートリッジの電撃で止め、海に投げ捨てる

 

タシュケント「甲板のエリアは制圧してるよ!」

 

グラーフ「ご苦労だな」

 

グラーフ達が上がってくる

 

タシュケント「さて、ここにいる海賊どもは救いようがあるのかないのか、情報通り深海棲艦と絡んでるのか否か」

 

グラーフ「深海棲艦の関与が確認できたならデータも取らねばならん、出てこないことを祈る…が」

 

タシュケント「そうもいかないみたいだね」

 

深海棲艦の艦載機が飛来する

 

グラーフ「空は任せろ!」

 

タシュケント「わかった、じゃあ……」

 

主砲に非殺傷弾を詰め込む

 

タシュケント「人間は任せてもらおうかな!」

 

此方へと走ってくる人間を撃ちまくる

 

グラーフ「おいまて、そんなに撃ったら流石に死ぬぞ」

 

タシュケント「別に構わないよ、だってもうクロってわかったし」

 

狭霧『そう言って無意味に殺すのはやめてください』

 

タシュケント「あ……無線機ついてた?」

 

朧『うん、ずっと…やめようね?』

 

タシュケント「んー…でもぬるいんだよね、綾波のことは理解してるし、賛同もしてる……でも、いつかこっちが死にかねないと思うんだけど…大事な仲間を殺されるくらいなら、殺す道を選ぶかな…」

 

狭霧『それについては帰ってからゆっくり話し合いましょう』

 

タシュケント「はいはい、とりあえずは大人しく…海賊退治と行きますか…」

 

甲板の敵を一掃し、内部へとつながる扉に近づく

艤装の隙間に隠した酒瓶を手に取り、アルコールを口に含む

 

タシュケント(さて、居るかな?)

 

ライターに火をつけ、扉を開くと同時に火を噴く

 

悲鳴、そして発砲音

 

タシュケント(やっぱり綾波の言う通りだ、無策に立て篭もった敵の方へ行くものじゃないね)

 

砲弾を切り替え、壁に主砲を押し当て、ぶち抜く

悲鳴が響く

 

タシュケント「ああ、当たっちゃった?そんなわかりやすいところにいると死んじゃうよ?…ま、今回は特別だ、殺さないでおいてあげる…ええと…」

 

屋内を調査する用のドローンがない

 

タシュケント「あれ!?ドローンって誰が持ってるの!?」

 

グラーフ「ザラだ!おい!ザラ!タシュケントより先行しろ!」

 

ザラ「は、はい!」

 

ザラが小型のドローンを進ませ、内部を探る

 

タシュケント「居る?」

 

ザラ「奥の方に向かって行ってます、どうやら何か隠してるみたいです…追いかけてます……何か、集まって…」

 

タシュケント「情報というか、お宝みたいなものがあるんじゃないかな…それだけでも持ち帰る気か……うわっ!?」

 

爆発音とともに船が大きく揺れる

 

ガングート『おい!どうした!』

 

ザラ「ど、ドローンのすぐそばで爆発が…」

 

グラーフ「これは…自爆か!」

 

ザラ「早く脱出しないと!」

 

タシュケント「飛び降りるよ!グラーフも!」

 

グラーフ「わかっている!総員退避!自身の安全を最優先にしろ!!」

 

ザラと一緒に海に飛び降りる

 

タシュケント「っとと……早く離れない…っと!?」

 

脚部艤装を何かが掴んで…

 

ザラ「潜水艦!!」

 

ザラが海から伸びる腕を主砲で殴りつける

 

タシュケント「こっちが海に飛び降りるところまでが算段か!この!!」

 

ジェットを起動して浮かび上がり、深海棲艦を海から引き摺り出す

 

タシュケント「浮上した潜水艦はいい的だね…!」

 

2人係で深海棲艦をミンチにする

 

ガングート『おい!タシュ!早く来い!海賊が逃げ始めてる!』

 

タシュケント「ああもう!人使い荒いな!」

 

ザラ「グラーフさん!」

 

グラーフ『すぐに行く!』

 

 

 

 

 

タシュケント「結局、こっちは収穫なしか…」

 

ガングート「仕方ない、情報より身の安全を優先する、うちのルールだ」

 

グラーフ「ザラ、どう見てる?」

 

ザラ「あれは海賊の人たちが意図してやったようには見えませんでした…船が爆発した時、あまりにも爆心地に人が集まり過ぎていました…」

 

グラーフ「付近に潜水艦が潜んでいたことも考慮すると、私もあの海賊達は捨て駒にされたと考えている」

 

ガングート「私から逃げ延びた奴らも末路は知れているだろうな……ふん、なんとも後味の悪い」

 

タシュケント「でも、深海棲艦が何かを企んで海賊を利用してたのは明白だ、それを調べる必要性が有ることがハッキリと証明された、充分な収穫だよ」

 

ガングート「取り敢えず、一度戻るぞ、二式大艇が回収してくれればいいがそうもいかんだろう」

 

 

 

 

 

 

 

軽巡洋艦 神通

 

神通「姉さん、下がっていてください」

 

川内「…1人で大丈夫?」

 

凛とした立ち振る舞いの、一昨日の仮面の敵とは違う

薙刀のみを持った個体

 

神通(理解できませんね、私自身もそうですが、近接に無駄にこだわったスタイルは不利なのに)

 

その上一体しかいない

 

川内(あの深海棲艦っぽいの、なんか…)

 

仮面の敵の挙動に既視感がある

私は、この敵の動きを知っている

視たことがある

 

その本質を

 

ならば負けるわけがない

 

至近距離まで詰め寄り、槍を交わす

お互いが間合いを測る

睨み合い、ぶつけ合い、どちらの射程が長いかを探りながら自身の射程を悟らせない

 

神通(…この動き、やはりどこかで!)

 

のけぞり、横薙ぎに振られた薙刀を交わす

 

神通(しまった!)

 

今更気づいたというのか

遅すぎるのではないか…

 

薙刀による横薙ぎの斬撃はカモフラージュ

本命は次の、自身の体の回転を乗せた斬撃

 

神通(青葉さんと同じ!!)

 

腰の刀を抜き、槍と合わせて防御の姿勢を取る

 

神通(な……)

 

斬り飛ばされた刀と槍の先端部が宙を舞う

自身の血液が視界を覆う

 

川内「神通!!」

 

神通「…ガードは…ダメ、でしたか…」

 

仰向けに、倒れ…目を閉じる

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