元勇者提督   作:無し

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The・World R:1

Θサーバー 高山都市 ドゥナ・ロリヤック

重槍士 青葉

 

青葉「…うう…お腹痛くなってきた…」

 

団長への報告、そして弁解を毎日続け、なんとかなつめさん達、現代の.hackersの協力を秘密裏に承諾して貰ったものの…

つけられた制約は1時間のみという子供へのゲーム制限のようなものだった

 

と言うのも、記憶の泉という過去に渡る手段、これを利用する際、一般のPCは激しくデータを損傷する、普通なら渡れない

私はシックザールのメンバーとしての保護がかかっているから平気…

というか、正確には私のPCは通常のPCボディの上から特殊な装甲をしているようなものらしい

 

正規のシックザールPCではない、というのは理解しておかねばならない注意事項だ

 

それで、同じような処置を、ということになったが…

 

それ自体は良い、しかしログの管理が大変になる

時代を超えたログインはただでさえ面倒なログが出るらしく、サーバーにかかる負荷も大きいとのことで

指定された一時間以上はデータ破損の恐れがあるため厳禁と言うことになった

 

青葉「社会人…サラリーマンって毎日こんな感じなのかな…胃が痛いよ…」

 

さて、しかし…なつめさんを仲間にできたとして、別にトキオを捕まえる手伝いをして欲しいわけでは無い

 

もっと根幹の、The・Worldに潜む闇、未帰還者の救出任務の為に手を貸して貰うのだから

 

青葉「…あれ?」

 

あそこにいるのは、ミミルさんと…赤い、なつめさん?

 

なつめさんのPCは緑の髪と、空色のワンピース衣装、しかし…あのPCは赤系の茶髪にピンクの衣装

ジョブは双剣士の様だけど

 

青葉(そう言えば、写真はR:2しかないし、1ではあんな格好なのかな、それとも単純に似たエディット?)

 

少し近づいてみる

 

A-20「付き合ってよ、カルミナ・ガデリカから行くとこのダンジョン!」

 

ミミル「カルミナ・ガデリカからって…1人で!?」

 

A-20「付き合ってくれれば、2人」

 

ミミル「キツイよ?」

 

A-20「へー、そうなんだ」

 

ミミル「で…っ…説明書とか、システムのお知らせとか、ちゃんと読んでる!?」

 

青葉(すごい険悪な雰囲気…近寄らないでおこう…声違うし、テキストログの名前も別人だし)

 

ミミル「そっちレベルどんくらい?」

 

A-20「えーと…」

 

青葉(レベルの見方もわからないのかな…)

 

ミミル「初めてどんくらい」

 

A-20「2週間!」

 

ミミル「にしゅっ!?ンなんじゃ無理だよ!絶対死んじゃうって!!」

 

カルミナ・ガデリカのレベル適性は確か60とかそこら…

2週間じゃ絶対無理…

 

A-20「えー!?そなの?でもパーティとか組んでいけばなんとかなるんじゃない?」

 

ミミル「…死ぬの気にしないで、分不相応にレベル高いとこ行って、経験値稼げればラッキーって連中もいるけどさ…アタシは違うから、他の誘って」

 

ミミルさんが背を向けて離れていく

 

A-20「弱虫…もーあいや、やっぱやめよ、こんなの、つまんないし」

 

ミミル「あのねぇ!」

 

何か気に障ったのか、ミミルさんが戻ってくる

 

A-20「だってそうじゃん、ここにアクセスしてくる人って基本的に暇人でさあ、目的のないままぶらぶらしてるようなのばっかだし」

 

ミミル「あんただってそうじゃん」

 

A-20「む…ちょっと違う、やりたい事だってあるもん!」

 

ミミル「ふーん?」

 

A-20「…本当だったら、3人で回るとこだったんだけど…まあね」

 

青葉(…約束を破られた、と……それにしても、少し幼い子なのかな…)

 

ミミル「なんで2週間なのに、カルミナ・ガデリカ?」

 

A-20「そこじゃないとダメだから」

 

ミミル「だから…なんで」

 

A-20「……やってみたいから…じゃ、ダメ?」

 

…最初はまるで小さな子が周りの人間をうまく操ろうとしている様な光景だった

煽って無理矢理連れて行こうとしていた様に見えた

 

でも、最後の本音が…

 

ミミル「いいけど」

 

A-20「え?」

 

ミミル「ちょーっと無茶したい気分だったし…ダンジョン攻略、付き合っても良いかな」

 

A-20「やりぃ!」

 

あの本音を聞いてみて、私も混ざりたくなった

 

青葉「ミミルさん」

 

ミミル「おわっ、青葉!?居たの?」

 

青葉「私も行かせてください、そちらの貴方も…もともと3人で行くつもりだったんですよね」

 

A-20「3人目ゲット!」

 

ミミル「…ま、いっか!行こう!…と、その前に、あたしミミル、あんたは?」

 

A-20「A-20(Aの20)

 

ミミル「…A-20かぁ…」

 

 

 

 

 

Λサーバー 絶望する 絶対の 古城

 

なんとなく、パーティは組まなかった

分不相応な経験値が取得できるのが嫌という点が大きいのかもしれない

 

The・Worldでは3人パーティが基本、何人でももらえる経験値は同じ

つまり、パーティは組むほうが得…

 

でも、今回の目的はレベル上げじゃない

ただのお手伝いだから、必要もない

ちなみにパーティを組まなければ、紅衣の騎士団の様な大群も作れたりする

 

ミミル「ここまではモンスターから逃げまくって進めたけど、ここからはこうは行かないからね、いい?」

 

青葉「はい…!」

 

A-20「うん」

 

…Λサーバーの中でも有数の難易度と言って良いだろう

ここの敵は属性をうまく組み合わせて戦わないとダメージにならないし、無駄に耐久が高い

 

The・Worldのエリアワードシステムは3つのワードとサーバーシンボルのうちの1つでも変われば、それだけで難易度や構成も大きく変わる

そして、生成のパターンのせいか、時たま有る

馬鹿げてるほど難しいエリアが.

 

このエリアの敵は、Σサーバーよりも上、Ωサーバークラスか…?

 

私でも1人ではとても太刀打ちできない…!

 

A-20「どこが面白いんだろうね」

 

ミミル「なにが」

 

A-20「これ、The・World」

 

ミミル「そんなの人それぞれでしょ」

 

A-20「だってさー、なんか、結構めんどくない?人間関係とか、いろいろ」

 

青葉「それも醍醐味ですから…」

 

ミミル「…!」

 

狭い通路の真ん中にモンスター召喚の魔法陣…

 

ミミル「行くよ!ー

 

A-20「え、ちょっと」

 

召喚されたモンスターをターゲットし、正面から2人係で斬りつける

 

ミミル「やあぁぁぁッ!!」

 

青葉(属性は合ってる!でも堅い!)

 

片腕は大槍、片腕は鉄球ハンマーの鎧の怪人、大振りなハンマーの攻撃をバックステップでかわす

 

後方で空を眺めているA-20にミミルさんが詰め寄る

 

ミミル「何やってんの!」

 

A-20「だって…」

 

ミミル「この程度でもたついてたらここの攻略なんてできないよ!」

 

A-20「ああ、うん…」

 

青葉「こっちに惹きつけておきます!回り込んで攻撃を!うっ…」

 

ハンマーに殴られ、壁に叩きつけられる

 

青葉(ノックバック効果があるのか…でも、火力は低い!A-20さんでも2.3発は耐えられる!大丈夫!)

 

ミミル「わかった!…返事は!?」

 

A-20「わ、わかった…」

 

ミミルさんが左、A-20さんが右手側に展開する…が、モンスターがA-20さんをロックした…!

 

青葉(多分耐えられるから今は攻撃に…)

 

A-20「わ」

 

モンスターの攻撃でA-20さんが壁にめり込む

 

そして再び姿が見えた時には回復アイテムのエフェクト…

 

ミミル「1発食らっただけで回復するか!?」

 

モンスターの攻撃の際に出てる数値的に半分も削れてないほどこのモンスターの火力は低い

なのに攻撃を食らうたびに無駄に回復アイテムを消費している…二度、三度、四度目…

 

ミミル「コラ!!良い加減に…」

 

A-20「だってまだ1週間なんだもん!!」

 

ミミル「…なに?」

 

青葉「へ?」

 

…気の抜けた声が2人から発せられた

 

ミミル「今なんて言った?!1週間だ!?」

 

ミミルさんが飛び上がり、一回転する

 

[デスブリング!!]

 

一刀両断…

 

青葉(く、クリティカル…しかも、弱点特攻や武器アビリティの発動が重なってすごい火力が…)

 

A-20「おー…」

 

ミミルさんがキッと睨みつける

 

A-20「そんな変わんないって、そっち強いんだから、気にしない気にしなーい」

 

ミミル「レベルのこと言ってるんじゃないよ!嘘つかれたのが嫌なんじゃん!

 

A-20「嘘なんてついてないよ」

 

青葉「1週間しかプレイしてないのに2週間って言いましたよね?倍もサバ読んだら…」

 

ミミル「それは嘘って言うんだよ」

 

A-20「そっちがそう思うなら、それで良いけど…」

 

ミミルさんが怒った様子で床に剣を突き刺す

 

ミミル「あんた、ここで何したいわけ?」

 

A-20「なにって…」

 

ミミル「何も考えてないなら、やめれば」

 

A-20「なんでそんなふうに言うかなー!偉そうに!」

 

ミミル「…わかった、じゃあいいよもう」

 

ミミルさんが踵を返す

 

A-20「逃げるんだ」

 

ミミル「バイバーイ」

 

ミミルさんがオカリナを掲げてダンジョンから脱出する

 

A-20「あ…」

 

青葉「……」

 

私もそれに倣い、その場を後にした

 

 

 

 

 

 

Θサーバー 高山都市 ドゥナ・ロリヤック

 

青葉「…戻ってきてしまった…」

 

…あんまり、良い感じではない

あの人はウソをついていたし、それを詫びることもしなかった

だから私は嫌になって抜けた、ミミルさん同様に

 

それだけだけど、どうにも…

 

青葉「あ」

 

…草原にいるのは、BTさんとミミルさん…

 

BT「おっさんの代わりに話を聞いてやってくれだとさ」

 

どうやら、ベアさんを呼びつけていたのに、来なかったらしい

 

ミミル「ベアと、付き合い長いの?」

 

BT「それなりだ」

 

ミミル「ベアが何してる人か、知ってる?」

 

BT「なんとなく」

 

ミミル「なあに?」

 

BT「ノーコメント」

 

ミミル「なんでよ」

 

BT「ベアが言って欲しくないみたいだったから…気になるのか?」

 

ミミル「そりゃあ、ちょっとは」

 

BT「だったら、本人に聞け、特に話がないなら私は落ちるぞ」

 

ミミル「うん……BTはどう思う?…甘えてない?最近の若い子ってさ」

 

BT「最近の若い子…フッ…アンタはどうなんだ?」

 

BTさんはバカにした様に言う

 

ミミル「……」

 

青葉「あの」

 

BT「おや、聞いていたか?」

 

青葉「ええと…全部ではありませんけど……BTさん、最近、司さんがどうなっているかはご存知ですか?」

 

BT「まあ、多少はな、この前の集まりに来ていればもう少し詳しくわかっただろうに」

 

青葉「…それは、ちょっと用事があって…」

 

BT「…聞いてくる割には、関わろうとしないんだな?」

 

青葉「ええと…それは…」

 

…藪蛇だった

でも、私はアウラの誕生を守る義務がある

アウラが生まれなくては、この世界は…

 

BT「お前はもう降りたのか?」

 

青葉「…そう言うわけではないんです、でも…」

 

BT「…ハッキリと決めるべき事柄だと、私は思うが」

 

ミミル「かもしれないけど、前回は理由があったんでしょ?だったら、また次来れば良いじゃん、一回繋がったのに、途中で放り出すのって…」

 

ミミルさんが言葉に詰まる

 

BT「どうかしたか?」

 

ミミル「…行かなくちゃ」

 

ミミルさんと視線が合う

 

…ミミルさんがそうするなら、私も、見届けてみたくなった

 

BT「ミミル、青葉、何かあるのか?」

 

ミミル「野暮用!」

 

青葉「私もです!」

 

2人でカオスゲートを目指して走る

 

ミミル「A-20ってさ、嫌なやつだったじゃん!でも中途半端に嫌なやつだって思ったまま終わるのって、もっと嫌くない?!」

 

青葉「同感です!」

 

 

 

Λサーバー 絶望する 絶対の 古城

 

モンスターを無視して2人でダンジョンを駆け抜ける

 

橋を渡り、階段を駆け降り、小道を駆け抜け、ダンジョンを踏破する勢いで、走る

 

ミミル「……居ない、か」

 

最後に通った地点よりもかなり進んだ

しかし、道中のモンスターの数が明らかに少ない…

つまり、それはモンスターが召喚されたことを意味する

 

モンスターは召喚されてから、プレイヤーに倒される又は無視されるか、元の位置を離れすぎてデスポーンした場合、一定期間再スポーンしない…

 

つまり、ここまでの道を誰かが通ったはずなのに…

 

青葉「…あ!」

 

ミミル「いた!」

 

壁際に横たわるA-20さんに近づく

 

ミミル「ヤバい!?死にそう?!」

 

A-20さんは親指と人差し指の間に軽く隙間を作る

 

A-20「あと…こんくらーい…」

 

ミミル「薬は!?」

 

A-20「使い切ったさー…」

 

青葉「待ってください!今回復します!」

 

A-20「え?」

 

ミミル「要らないなら、いいけど」

 

A-20「お礼、できないよ?」

 

すぐに回復アイテムを使い、回復させる

 

…どうやら、最後に追いかけてきたモンスターがトドメを刺す直前にデスポーンしたのだろう

 

ミミル「まだいたんだ、戻ったと思ってた」

 

A-20「ああ…」

 

青葉「なんでこんなにボロボロになっても…」

 

A-20「こっちのレベルだと、次いつここまで来られるかわかんないし…それに…」

 

ミミル「ん?」

 

A-20「嫌だから、途中で放り出すの」

 

ミミル「それだけ?」

 

A-20「……何か、やって見せたかったから」

 

青葉「誰にですか?」

 

A-20「…A-3とか、A-13とか、先にこのゲーム始めたクラスメイト」

 

青葉「A-20って…出席番号!?」

 

A-20「そ、こっち見ての通りだから、なんか中々相手にしてもらえなくって」

 

ミミル「性格悪いもんね」

 

青葉「ミミルさん…」

 

A-20「何かってわかんないけど、何か…絶対何か」

 

青葉「…ふふ」

 

ミミル「そっか」

 

 

 

 

A-20「もしかすると、自信が欲しかったのかな…それよりそっちこそなんで戻ってきたの?」

 

青葉「私達も…」

 

ミミル「途中で投げ出すのが嫌だったから」

 

A-20「あはは、あたしも見ての通りでさ、よく余計なことに首突っ込んで、自分で身動き取れなくなって、親からも先生からもバカとか散々言われて…」

 

ミミル「要領悪いんじゃな〜い?」

 

A-20「あんたに言われたかない!…ふふっでも…そうなのかもね、間違ってないと思うんだけどなあ……そう思ってこのゲーム始めたんだ」

 

目の前の魔法陣が輝く

 

ミミル「多分、この先が最終フロアだと思う」

 

A-20「敵、つおい?」

 

青葉「それはもう」

 

A-20「無理かな」

 

ミミル「…無茶だねぇ」

 

青葉「誰かは死にますね」

 

ミミル「やめとく?」

 

A-20「……行きたい」

 

3人で顔を見つめ合わせる

 

ミミル「じゃ」

 

青葉「頑張ってみましょうか…!」

 

A-20「はい!お願いします!」

 

モンスターが召喚される

 

青葉(アンデッド系とゴーレム系の混合種族!確か、耐久性と火力トップクラスの!弱点は…動きの遅さ!)

 

ミミル「あんたのキャラ、機敏なはずだからあいつ惹きつけて!」

 

A-20「はい!」

 

A-20が攻撃を交わし、敵の注意を惹きつける

 

ミミル「今さ!連絡の取れない嫌なやつと!嫌なやつなのかもわかんないやつがいてさ!」

 

ミミルさんが斬りつけながら喋る

 

A-20「はいぃっぶな…!」

 

ミミル「結構やなやつだったり!困ったちゃんだったり何考えてるかわかんなかったりするわけ!自然消滅とか、完全に縁切っても良いんだけど!なんか気持ち悪いんだよね!」

 

A-20「どうでも良いけど!戦闘中にする話じゃなくなぁっいいっ!?」

 

青葉(トリプルドゥーム!!)

 

ミミル「やなやつならやなやつで良いんだ!でもそれならさ!とことん付き合って!とことん嫌ってからでも遅くないかなって!バイバイするならそれからでも遅くないよね…ッ!?」

 

モンスターの攻撃がミミルさんに直撃し、瀕死になる

 

青葉(一撃であのダメージ!?…二撃目を構えて…マズイ!)

 

A-20「だから!」

 

A-20さんがミミルさんに駆け寄り、回復アイテムを使う

 

ミミル「あんた…回復アイテム使い切ったって…」

 

A-20「そうだっけ?」

 

A-20さんが悪戯っぽく笑う

 

ミミル「!危ない!」

 

青葉「任せてください!」

 

二撃目を槍を投げ、敵の腕を壁に貼り付けることで防ぐ

 

ミミル「行くよ!!」

 

A-20さんとミミルさんが敵を斬りつける

連打、連打連打、徹底して斬りつけ、トドメを指す

 

A-20「…あははっ」

 

ミミル「やるじゃん」

 

 

 

 

大きな扉の前にたどり着いた…

つまり、ここがボス部屋か、お宝か…

 

ミミル「まだ隠し持ってる?」

 

A-20「へ?」

 

青葉「回復アイテム」

 

A-20「いやー…もう今度こそ本当に使い切り」

 

青葉「私も品切れです」

 

ミミル「こっちも……この中にモンスターいたら死ぬなぁ…」

 

A-20「そんときは諦めるしかないか…悔しいけど」

 

ミミル「でも、頑張ったよね」

 

青葉「やれるだけやりました」

 

A-20「うん、やれるだけ頑張った!」

 

ゆっくりと扉を押して開ける

 

 

 

ミミル「…どう、か…」

 

青葉「…あ!」

 

中には、宝箱のみ

そしてこの部屋の配置…ダンジョン最深部のお宝部屋

 

3人「「「……ふぅ…」」」

 

ようやく、気を抜けた

 

宝箱の前まで行って、顔を見合わせる

A-20さんが宝箱を開く

 

青葉「あ!」

 

ミミル「わあ!」

 

A-20「げ……なにこれ…」

 

…中のアイテムは…

 

ミミル「初めてみた!金のプチグソ!」

 

金色のプチグソ像、中々に大きいし、輝いてる…!

 

A-20「レアアイテム?」

 

青葉「凄いですよ!よく覚えてませんけど、何かのパラメーターが凄く上昇するんです!」

 

A-20「えー…」

 

ミミル「本当にすごいんだってば!」

 

A-20「……でも、なんか、ブサイク…」

 

ミミル「…あはは」

 

青葉(可愛いと思うけどなぁ…)

 

 

 

ダンジョンを出て、安全を確保してから始まったのは、押し付け合いでした

 

A-20「モンスター倒したの、そっちだし…」

 

青葉「そんな、いいですよ…クラスメイトに自慢できますよ?」

 

A-20「ええー…?いいっスよ…」

 

ミミル「あはは、こんなふうに押しつけあってるとおばちゃんみたいだし、パスパス」

 

青葉「私も!」

 

そういって離れる

 

A-20「あ!ひど!」

 

ミミル「あんたさ、もう少しやってみれば?」

 

A-20「え?」

 

青葉「これです、The・World……」

 

ミミル「色々あるけど、色々あるからこそ面白くない…こともない、かなって…人それぞれだけど」

 

A-20「そのやなやつと会えると良いですね、あとよくわかんない方とも!」

 

ミミル「ま、そのうちあえるっしょ!それに…よくわかんなかったやつだしね!」

 

青葉「え…あー!?わ、私!?」

 

ミミル「あははっ!じゃーね!」

 

 

 

A-20「……やっぱ、ブサイク」

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