元勇者提督 作:無し
The・World R:X
Δサーバー 忘刻の都 マク・アヌ
トキオ
トキオ「…あ!司達の石像が光ってる…!」
司、昴、ミミル、クリム、ベア、BTが石化から解放された…
トキオ(あれ?でも…やっぱり楚良達はまだ解放されてないのか…)
彩花『どうやら、わずかに残った時間データの乱れによって解放できなかったみたいね…楚良達に降りかかった禍を取り払うことさえできれば…』
トキオ「…そっか…」
ミミル「あ!トキオ!」
ベア「すまんな、トキオ、助かった」
BT「まさかお前が私達を解放する者だとはな」
トキオ「みんな、この時代でもよろしく…!」
彩花『とりあえず、アカシャ盤に乗り込むメンバー以外はグランホエールに連れてきて、せっかく取り戻した戦力がまたやられたら台無しよ!』
トキオ「わかったよ」
データ潜航艦 グラン・ホエール
トキオ「あ!砂嵐三十郎!」
砂嵐三十郎「おお、トキオ…む?…其方にいるのは、エルクとブラックローズ、それに寺島か、随分と久しいな」
司「エルク?」
ミミル「ブラックローズって…」
昴「寺島さんは別の方です…私は昴と言います」
砂嵐三十郎「……む…どうやら人を間違えたいたようだな、カラーが少し違う…か」
ミミル「そうだよ、あたしミミル…って、覚えてない?」
砂嵐三十郎「……さて、どうだったか…」
司「それよりも…トキオ、早くアカシャ盤に行こ?」
トキオ「うん…じゃあ、今回は砂嵐三十郎と…電ちゃんで行くよ」
彩花『クロノコアを持ってるのはアンタなんだから、ちゃんとついていきなさいよ』
電「はいなのです」
砂嵐三十郎「ま、よくわかねえが…とりあえず行くか!」
アカシャ盤
トキオ「…あれは?」
四角いブロックに触手の生えたモンスター…
彩花『セキュリティ用のモンスターね…シックザールが配置したんだわ…!』
トキオ「じゃあ、倒していいんだね!」
彩花『あたりまえでしょ』
砂嵐三十郎「倒すのか?」
トキオ「そう、全部!」
勢いのままに警備モンスターを叩き潰す
トキオ(コイツら弱い!オレでも充分やれる!)
砂嵐三十郎「…これが警備用…か?……精々時間稼ぎ…本命は別か」
トキオ「え?」
電「この先、何か待ち構えてるのです」
砂嵐三十郎「おれもそう思う」
トキオ「…わかった…!」
気を引き締め、先に進む
大量の警備モンスターを倒しながら、アカシャ盤を登る
時代を登る…
この頂上には、何があるのだろう
トキオ「あった!記憶の泉!」
あれで次の時代に…
天井から何かが降ってくる
トキオ「うわっ!?」
砂嵐三十郎「でやがった…!」
土煙が晴れ、その中からトロンメルが姿を表す
トロンメル「2009年では世話になったなァ…ボーイズ…!」
トキオ「トロンメル…!」
トロンメル「オレもガキの使いじゃあねえんだ、なんの成果もなく手ぶらで帰るわけには、いかねえんだよッ!」
アカシャ盤全体が揺れるような感覚
トロンメル「今度こそ本気で行くぜ!!カモン!!ビッグT!!」
結界が張られ、その中心に超巨大な人形の機械が現れる
砂嵐三十郎「ロボットか…!」
電(…あの黒いパーツ、どこかで見たことが…)
トキオ「で、デケー…!!」
かなり大柄なトロンメルが小さく見えるほどの巨大なロボット
その頭部にあたる部分にトロンメルが乗り込む
黄色と紫の配色が目に悪い…
トロンメル「GO!GO!超合金!ビッグT!!」
ビッグTの拳が射出される
トキオ「ろ、ロケットパンチ!?」
電「っ…!逃げても追尾してくるのです!」
砂嵐三十郎「焦るな!速度はかなり…遅い!!」
砂嵐三十郎が剣撃でロケットパンチを弾こうとする…も…簡単にはいかない
電「攻撃を集中させましょう!!」
トキオ「わかった!!」
一つの拳を徹底的に叩く
砲撃と剣撃…
何度も何度も攻撃を加える
トロンメル「遠距離攻撃も…あるんだぜェェ!?」
ビッグTが両腕を挙げ、Tの形をとる
そして、正面方向にエネルギを溜め…
トキオ「ま、まさか…!」
砂嵐三十郎「む…!」
トロンメル「
ビームが射出され、砂嵐三十郎のHPが一瞬で消し飛ぶ
トキオ「っ…あ…!」
声も出ない…
砂嵐三十郎「焦るな!!蘇生薬はあるか!」
半透明の砂嵐三十郎がこちらへと走りながら問いかけてくる
トキオ「え、生きて…?」
砂嵐三十郎「死んでいる!蘇生できるか!?」
トキオ「ま、まって!」
アイテムを取り出し、蘇生アイテムを探す
トキオ「あった!蘇生の秘薬…!」
砂嵐三十郎が蘇生され、戦線に戻る
砂嵐三十郎「すまんな…!しかし、なんて威力だ、掠めでもしたら即死だぞ…!」
トロンメル「チィッ!さっさとデストロイしなァ!!」
ビッグTが拳を振り上げる
力がたまるようなエフェクト…
トキオ(あれを、トロンメルにぶつければ…!)
トロンメルが乗っている頭部は露出している
つまり、うまくやれば直接当てられる
トキオ「電ちゃん!狙える!?揺さぶるんだ!!」
電「わかったのです!」
電ちゃんの砲撃を受け、拳が少し揺れる
そして、揺れたところに向けて
トキオ「斬烈破!!」
こちらからも遠距離攻撃…!
狙うは拳の端、先端部…
できる限り大きく揺れるように…
トロンメル「ワーッツ!?どうなってやがる!!」
何度も、何度も…何度も攻撃を加えるうちにラリーのように…
トロンメルが振り上げた拳が右へ左へと大きく揺れ続け…
トキオ(今しかない!!)
跳び上がる
トキオ「ゴートゥ・ヘブン!!」
二本の剣を拳に叩きつけ、トロンメルに向けて弾き飛ばす!
トロンメル「オウッ!?」
ビッグTが衝撃で倒れ、トロンメルが地面に叩きつけられる
トキオ「今だ!!」
三人係で攻撃を叩き込み続け、タコ殴りにする
トロンメル「ノーーーッ!!」
トキオ「うぐっ?!」
右から飛んできたロケットパンチに気づかず、直撃をもらう…
地面を転がり、横たわる
…痛い、まるでトラックにでもぶつかったみたいだ
電「トキオさん!」
砂嵐三十郎「立てるか!トキオ!」
2人に抱き起こされ、なんとか立ち上がる
トロンメル「ハッ………やるじゃ、ねぇか…ボーイ…!」
その間に起き上がっていたビッグTからトロンメルが見下ろす
トキオ「オレは次の時代に行かなきゃならないんだ!」
トロンメル「…そうはいかねえ、が…チッ…今の一撃でガタが来ちまった…!」
トロンメル(次デストロイTを撃ったら即座に離脱…正義の拳舞で全員KOしてやるぜ…!)
トキオ(あのデカブツ、もう所々壊れてる!次で終わる!!)
トキオ「もう一回だ!!」
トロンメル「もう一回ィ?…ハッ!同じ手を使うと思ってんのかァ!!」
ビッグTが両手を振り上げる
トキオ(これは…)
トキオ「まずい!みんな逃げて!!」
トロンメル「
光線が地面を焼きながら俺たちへと伸びる
砂嵐三十郎(ここでデスを恐れては勝ち目はない!最優先事項は勝利だ!!)
襟を掴まれる
トキオ「えっ…砂嵐三十郎!?」
砂嵐三十郎「行け!トキオ!」
そして、そのまま高く放り投げられる…
砂嵐三十郎は光線に焼かれ、オレは助かったけど…
トロンメル「離脱!!そして…
丁度目の前に、ビッグTから離脱したトロンメルが…
トキオ「ッ…うおおおおおおおおおお!!」
一閃
全身全霊の一刀の元に、トロンメルを斬る
トロンメル「ぐぐぐ……!う…」
トロンメルの姿が空中で消失する
トキオ「やった…のか…!勝った!やったよ!」
喜びながら、記憶の泉へと落下する
電「トキオさん!」
そしてそれを追って電ちゃんも
砂嵐三十郎(……さて、一度ログアウトして、リスタート…か……む)
砂嵐三十郎「…蘇生には感謝しよう、しかし…なぜおれを助けた、狼」
青葉「…私は青葉です、狼と呼ばないでください…」
数刻前
The・World R:1
Δサーバー 水の都 マク・アヌ
重槍士 青葉
青葉「…はぁ…みんなどうしてるのかな…」
作戦がうまくいったかわからないけど…私は成功したと信じてる…
でも、どんなに探しても誰もいないし…
青葉「…うわっ」
前方に嫌なものを見つけた
銀漢、元、紅衣の騎士団の分隊長…そして、"自称'銀衣の騎士団団長
銀衣の騎士団というのは、紅衣の騎士団を失い居場所を無くした者たちの行先となる銀漢が設立した騎士団…だったのだが
数日でほとんどのメンバーが離反
青葉(…今日も1人だ…というか、関わり合いになりたくないし、離れよう…)
背を負け、来た道を引き返す
銀漢「待て」
青葉(私じゃない私じゃない私じゃない)
銀漢「待ってくれ、青葉」
青葉「……はぁ…なんですか」
銀漢「貴様のその銀の衣、まさか入隊希望か」
青葉「え…どう見てもグレーですよね…灰色ですよ?」
銀漢「良い、そう照れるな、銀と灰色はよく似ている」
青葉「入隊希望ではありません」
銀漢「うぐっ…」
…面倒な人にはストレートに言うに限る…
銀漢「…そうか…その…呼び止めて、すまなかった」
あの鬱陶しかった人がここまで素直に引き下がると言うのも、気持ち悪いな
青葉「……話くらい、聞きましょうか」
銀漢「本当か!」
銀漢「…と言うことでだ、ゆくゆくはCC社に認められた組織に…」
青葉「なりませんね」
銀漢「…言い切ることはないだろう」
青葉「言い切れちゃいますよ、だって無理ですもん」
というか、現代にその組織の名前残ってませんもん
調べたら出てくるのは紅衣だけですし
…とは、流石に言えない
青葉「それに、そんなに厳格なルールを決めても本当に取り締まれるんですか?」
銀漢「団員が増えれば…」
青葉「その団に参加するにも、魅力が無いと」
銀漢「素晴らしいThe・Worldが守れると言う栄誉があるだろう!」
青葉「……現実でお金もらってる人でも、黒を見逃すこともあるのに」
銀漢「警察のことか」
青葉「やむを得ない事情で黒に染められた人もいるのに」
銀漢「…司のことか」
青葉「…あなたはその二つを黒だと言いますか?ルールに仕えるものが不正を見逃す事、そして…やむを得ない理由で黒に囚われた人」
…アルビレオさんと、司さんのことだ
青葉「前者は、騎士団という組織なら起こり得ることです、貴方の部下の騎士が見逃すことなんて容易に想像できる、それは…可哀想とか仕方ないと言う理由で…」
銀漢「だが、その黙認が、悪意のある黒を生む」
青葉「悪意があるかは本人しかわからない…あなたは昴さんに言ったそうですね「誰がそう決めたのか」と…あなたは、「他でも無いあなた」の"決めつけ"で裁くのですか」
銀漢「むぅ…」
青葉「…司さんの事、どう思ってますか」
銀漢「…言うならば、グレーだ…おれには真意はわからない、奴が悪意を持っていたのかも…」
青葉「…銀とグレーはよく似ている」
銀漢「……だから黙認しろと?」
青葉「結論を急がないでください…でも、一つあなたに言いたいのは…昴さんとの別れは人の仕業、貴方の仕業でした」
銀漢「理解している…」
青葉「…後悔していますか」
銀漢「…しているとも」
青葉「あなたにとって、昴さんはどんな存在だったんですか」
銀漢「憧れであり、守りたい人だった…おれはその方に、なんて事を言ったのかと…」
青葉「昴さん、情の深い方ですから…きっと今もあなたの事を気にかけてくれてると思いますよ」
銀漢「……そうか…」
ミミル「お!珍しいコンビじゃん!」
青葉「ミミルさん!?…よかった、無事でしたか」
ミミル「うん、それで何の集まり?」
青葉「え、あ、いや、それより作戦は…」
ミミル「大成功、下北で会ってきたところなんだ〜」
青葉「……よかった…」
ミミル「あ、そうそう銀漢、昴が心配してたよ?」
銀漢「な、に…?」
ミミル「元気そうでよかったよ、オジサン」
銀漢「オジっ…!おれはまだ若い!…そこそこな…」
ミミル「え?嘘だぁ」
銀漢「23だ!若いだろ!」
青葉(30くらいかと…)
ミミル「でもうら若き女学生からしたらオジサンじゃん、つーか騎士団騎士団言ってたけど、仕事は?」
銀漢「………フリーター…」
青葉「あ…」
銀漢「そ、そんな目で見るな!おれはそのうち就職する!今もレンタルビデオ屋でバイトしてる、し…」
ミミル「へー、いいよねレンタルショップ、店番してるときビデオ見放題!」
銀漢「…何だそれ、寿司屋なら寿司食い放題か…?」
銀漢さんが冷めた目でミミルさんを見る
ミミル「冗談だってばさー!」
ミミルさんによってバシバシと銀漢さんの兜が叩かれる
青葉(え、えぐい音が…というかダメージ表記出てますけど…)
銀漢「ま、まて!HPが…あ!あー!待て!……おい!」
ミミル「ごめん、殺しちゃった」
銀漢「…ったく…」
ミミル「ま、昴には元気だったって伝えとくから」
銀漢「…本当に昴様がおれのことを……」
青葉(ニヤけてる…)
銀漢「…うおおおおおおお!!!」
青葉「うわっ!?」
ミミル「な、なに!?うるさっ!」
銀漢「昴様ぁぁぁぁぁぁぁッ!」
突如銀漢さんが立ち上がり叫ぶ
銀漢「この想い!昴様の元へ!届けええええええぇぇぇッ!」
ミミル「あーもう!アタシが届けてあげるから!」
青葉(鼓膜破れそう…退散しよう……)
青葉「はあ…すごい声…あれ?メールだ…」
…命令の行き違いによる、トロンメルさんとトキオさんの交戦の連絡…
青葉「そんな、せっかく和解できるかもって思ったのに…」
団長から即座にR:X、アカシャ盤にてトキオを確保するように、というメールが届く
青葉「……槍は使えないけど、行くしか無いか」
The・World R:X
Δサーバー 忘刻の都 マク・アヌ
青葉「アカシャ盤アカシャ盤……あれ」
石像が減ってるような…と言うか、あの光ってるのは……
銀漢が石像から解放される
青葉「あ」
銀漢「む…青葉か!」
青葉「ど、どうも…青葉です…」
銀漢「そうか!会えて嬉しいぞ!」
青葉「…恐縮です…」
ど、どうしよう…黄昏の騎士団は倒さなきゃ行けないのに…
青葉(とりあえず、近くに置いておいて後で団長に聞こう!うんそうしよう!)
青葉「アカシャ盤、ついてきてくれますか…?」
銀漢「いいだろう」
アカシャ盤
青葉「…で、登ってきたところなんですよ」
砂嵐三十郎「…その銀漢という奴は」
青葉「途中でモンスターにやられました、蘇生薬が勿体無いので取り敢えずまだオバケです」
砂嵐三十郎「そ、そうか…」
青葉「……あなた、現代のプレイヤーなんですね」
砂嵐三十郎「…どうやら、そういう話らしいな…おれが見てたThe・Worldは過去で、今いるこの場所が現代…か」
青葉「……話は後です、ああ報告しなきゃ…これ始末書とか書くのかな…嫌だなあ……」
お腹痛くなってきた…