元勇者提督   作:無し

550 / 625
もう1人のネコ

The・World R:1

Δサーバー 水の都 マク・アヌ

トキオ

 

トキオ「カイトに呼び出されて、来てみたは良いけど……どこだ?…あ!…あれは…」

 

カイトと、近づいていってるのは、あの羽根男!

 

走って2人の方に近づく

 

カイト「…!」

 

バルムンク「また会ったな…おまえ、オルカを知っているそうだが?」

 

カイト「知ってるも何も……僕はアイツに誘われて、このゲームを始めたんだ!」

 

バルムンク「ならば、訊きたい…あの異変以来、連絡が途絶えているのだ…彼は今、何をしている」

 

カイト「信じるなら、話す」

 

バルムンク「内容次第だ」

 

カイト「……オルカは…僕と初めて冒険に行ったエリアで、謎のモンスターと、それに追われる女の子を見た、そして…そのエリアの帰り道、急に変な空間に飛ばされたんだ、そこで、オルカは…そのモンスターにやられた」

 

バルムンク「やられた…そしてどうなった」

 

カイト「…意識不明になった、今も病院に入院している」

 

バルムンク「……」

 

カイト「その時、追われていた女の子から受け取ったのが、あの時に発動した腕輪の力なんだ」

 

バルムンク「なるほど…その話、どこまで真実かは知らんが……お前の腕輪の力……オルカを意識不明にしたものと同じだということ…覚えておけ!」

 

そう言ってバルムンクが立ち去る

 

カイト「…そんなこと……もちろん、わかってるさ…」

 

トキオ(…タイミング悪かったな…何で声をかければ良いかわからないよ…)

 

トキオ「あ、アレは!」

 

カイトの背後からヌッと白い衣装のPCが顔を出す

ファンタジー世界に似合わない近未来的な立ち姿…

 

ヘルバ「落ち込んでるヒマなんか、なくってよ」

 

カイト「…あなたは…」

 

カイトが少し後ずさる

 

ヘルバ「敵か、味方か…(笑)…お節介な警告者…」

 

トキオ(ヘルバだ!間違いない!でも何でここに…)

 

カイト「…メールをくれた人…?ヘルバ?」

 

ヘルバ「それより、リョースには気をつけなさい」

 

カイト「リョース?」

 

ヘルバ「リョースはシステム側の人間、腕輪を持ったあなたはウイルス扱いよ…それと、これ……必要でしょ?」

 

カイトの前に小さな結晶が現れる

 

カイト「これは…ウイルスコア…!しかも、足りない種類の…」

 

ヘルバ「何故、それを知ってる?……って顔してるわね、モニター越しでも想像がつくわ、言ったでしょ…「お前は、常に誰かに見られている」」

 

カイト「何故…協力してくれるの?」

 

ヘルバ「協力?…さあ、どうかしら…協力してもらうのは、私の方かもよ、じゃ、またね…ぼうや」

 

ヘルバが転送されて消える

 

トキオ(…話しかけに行くタイミングも無かったけど…ヘルバとカイトは知り合いだったんだ…)

 

肩を背後から叩かれる

 

トキオ「ん?…わっ!?」

 

ギョロリとしたネコの目が目の前にある

 

ミア「……」

 

紫のネコの、獣人…

 

エルク「ミア!待ってよぉ…や、ようやく追いついた…」

 

そして、追いかけてきた…青い、司?

 

トキオ(司そっくりのPCだ…色違いだけど……それより、ずっとこのネコに見られてる…)

 

ミア「………」

 

じろり、ジロリ…

 

ミア「……………」

 

品定めのように見られる

 

ミア「すごく変わってるのに、この世界によく馴染んでる……」

 

トキオ「へ?」

 

ミア「良いもの見せてもらっちゃった、はい、これ」

 

トキオ「え、あ、ありがとう…」

 

メンバーアドレスを受け取る

 

ミア「エルクも渡しときなよ」

 

エルク「え、僕は…」

 

ミア「良いから良いから」

 

エルク「……ほら、これ」

 

エルクのメンバーアドレスを手に入れた

 

トキオ「ありがとう…?」

 

ミア「キミとは、またどこかで会いたいな…じゃあね」

 

エルク「待ってよミア!あ、そうだ!エノコロ草がたくさんのエリア見つけたんだよ!」

 

ミア「ほんと?じゃあ早く行こう」

 

トキオ「……なんだったんだ…?…あ、エノコロ草って言うと…司たちといた猫のPCも好きだったな…ネコジャラシ…」

 

あのPCも好きなのだろうか

それとも、そう言うロールなのか

 

カイト「トキオ!」

 

トキオ「あ、カイト!そうだ!オレ呼び出されてたんだった!」

 

カイト「来てくれてたんだね!トキオ!」

 

トキオ「あ、うん!それでオレに用事って?」

 

カイト「紹介したい仲間が居たんだ」

 

カオスゲートから2人転送されてくる

 

少女風のふわふわした呪癒士と…

 

ブラックローズ「カイト、来たわよ」

 

ブラックローズ…こっちもきっと本物だ、声が違う…

 

ミストラル「ありゃりゃ?この人って誰?」

 

カイト「彼はトキオ…よかったらみんなで冒険したいな、と思ったんだけど…どうかな」

 

ミストラル「問題ナーシ!よろしくね!(^ ^)」

 

トキオ「よろしく…」

 

トキオ(顔文字とか使う人、初めて見た…)

 

ブラックローズ「…ただ遊ぶだけ?」

 

カイト「……実は、そこはプロテクトエリアなんだ」

 

トキオ「プロテクトエリア?」

 

カイト「…プロテクトエリアって言うのは、文字通りプロテクトのかけられたエリアのことだよ、データの破損したエリアばかりで、ウイルスバグがいることが多いんだ」

 

トキオ「ウイルスバグ…!」

 

カイト「でも、プロテクトがかかってるから、もちろん基本的には入れない、だから、そこで…ウイルスコアを使う」

 

トキオ「ウイルスコア?」

 

カイト「ウイルスバグやモンスターからデータドレインをして集められるコアのことで…A〜…今のところはOまで、24種類はあると思ってるけど…とにかく、これをうまく使えばプロテクトをすり抜けられるんだ」

 

ブラックローズ「それでアタシたちはデータの破損したエリアを探索するんだけど…ほんとに来る?危ないわよ」

 

トキオ「…行くよ!オレもカイトの役に立ちたいんだ!」

 

カイト「…トキオ、キミを誘っておいてこんなことを聞くのはおかしいとは思うけど……どうして、僕を助けてくれるの?」

 

トキオ「……オレは、カイトに助けられてるんだ、多分カイトはまだ知らないと思うけど…カイトはオレの命の恩人なんだよ、だから、助けたい…!」

 

ミストラル「おー、男の友情って奴?(°▽°)」

 

ブラックローズ「どっちかって言うと、貸しと借りじゃない?」

 

カイト「僕が、キミを…?いつ…」

 

トキオ「…いつ…」

 

トキオ(いつか、なんて、言えない…未来の話なんてしても信じてもらえないだろうから…でも)

 

トキオ「いつだったかなんて、関係ない、それにこの前もオレをウイルスバグから守ってくれたじゃないか!」

 

カイト「…あれは…」

 

トキオ「オレも絶対に役に立ってみせるよ!カイト!」

 

カイト「……キミをあのエリアに誘ったのは、腕輪が共鳴したからだった…でも、今回は違う…トキオ、僕と一緒に戦って欲しい」

 

トキオ「オーケー!カイト!」

 

ブラックローズのメンバーアドレスを手に入れた

ミストラルのメンバーアドレスを手に入れた

 

ブラックローズ「さっさと行きましょ、でもパーティは悩みものね」

 

ミストラル「2人ずつに分かれる?」

 

カイト「そうだね、ここは…トキオ、誰をパートナーにするか選んで」

 

トキオ「お、オレ?……うーん」

 

カイトは手数も多いし、普通に強い

ブラックローズは撃剣士で一撃粉砕タイプ

ミストラルは回復特化…

 

ここはミストラルとカイト…にするべきかな

 

ブラックローズ「…なによ」

 

トキオ(いや、なんかこのブラックローズちょっと怖いぞ!?…オレがミストラルと組もう…)

 

トキオ「じゃあ、ミストラルで…」

 

ミストラル「よろしくねーo(*゚▽゚*)o」

 

カイト「よし、エリアに行こう」

 

 

 

 

 

Δサーバー 漠然たる 騒霊の 沙海

 

トキオ「こ、こんなエリア…見た事ない…」

 

空が剥げ落ちてる…

それに、変な文字列が行き交ってて…

 

カイト「…トキオ、危険を感じたら逃げて良いし、いつでも抜けて良い…別に僕はそれを恨んだりはしない、約束する」

 

トキオ「…いや!オレはむしろこう言う冒険がしたかったのかも!燃えてきた!」

 

ブラックローズ「脚震えてるわよ」

 

トキオ「うぐっ…」

 

 

 

トキオ「モンスターもあんまり居ないな…」

 

カイト「そう言うエリアなのかもね…これ以上は探索しても何も出てこないか…」

 

ミストラル「…あー!」

 

ブラックローズ「何かあったの?」

 

ミストラル「あそこ!すっごいレアなエディットの重斧使い(ヘビーアックス)!」

 

トキオ「…ヘビー…?」

 

確かに遠くに何か…ずんぐりした、緑色の変なのが…

 

カイト「…あ!あれは…」

 

ブラックローズ「知り合い?」

 

カイト「…ええと、うん、実はこの間、モンスターとの戦いの見届け人をして欲しいって頼まれた人なんだ…名前は、ぴろし」

 

トキオ「ぴろし?」

 

カイト「ちょっと、うん、ちょっとだけ変わってるけど、良い人だよ……見つかる前にエリアを出ようか…」

 

トキオ(カイトがそういうなんて…どんな奴なんだ…?)

 

 

 

 

 

Δサーバー 水の都 マク・アヌ

 

ブラックローズ「じゃ、私たちは落ちるから」

 

ミストラル「バイバーイ(^^)/~~~」

 

トキオ「うん、また!」

 

2人が転送される

 

カイト「じゃあ僕たちも…あ」

 

トキオ「ん…?」

 

ミア「やあ、カイト…それにキミは、また会ったね」

 

カイト「ミア?」

 

トキオ(ミアとも知り合いだったんだ…)

 

ミア「ちょっとごめんね、人に会う約束があるんだ」

 

背後に誰かが転送されてくる

 

ミア「あ、きたきた、待ってたよ、ぴろし」

 

びろし「む…待たせたな!諸君!!」

 

緑色の大柄な鎧、そしてそこから出てきたパッツン頭の童顔…

 

トキオ(ど、独特なセンスだなあ…)

 

ミア「はい、約束のもの」

 

ぴろし「おおおお!!ほ、本当にこのアイテム、もらって良いのだな?」

 

ミア「もちろん!」

 

ぴろし「おぉぉぉぉっ…で、では…早速…のわっ!」

 

ぴろしがオレンジ色に発光する

 

ミア「ふふふふふっ……治したかったら、Δサーバー鼻曲がる沸血の処刑場にある、回復アイテムを探すんだね」

 

ぴろし「こっ…こらあぁぁぁぁっ!!」

 

ぴろしが制止する暇もなくミアが転送されて消える

 

カイト「……何を、トレードしてもらったの?」

 

ぴろし「……色男になる…薬…」

 

トキオ(う、嘘は言ってないな…)

 

カイト「と、とりあえず、そのエリアに行ってみようか…ふっふふふ…」

 

トキオ「カイト、笑いを堪えられてないよ…」

 

 

 

 

Δサーバー 鼻曲がる 沸血の 処刑場

 

トキオ「な、なんだ!?」

 

カイト「あ、最初は驚くよね」

 

ゲーム内のBGMが、明るいドラムの…なんか不思議なBGMに…

 

ぴろし「ぴろしセレクトである!」

 

カイト「だって(笑)」

 

トキオ「あ…そう…」

 

トキオ(BGMを改変するなんて…データドレインみたいな力でもあるのか…?)

 

カイト「あ!モンスターだ…!ユニオンバトル作戦で行くよ!」

 

ぴろし「承知した!」

 

トキオ「ゆ、ゆに?」

 

カイト「集中撃破だ!!行くよ!」

 

ぴろし「うおおお!!治療薬の糧となれえぇええ!」

 

トキオ(治療薬ってモンスターから作るのか!?)

 

 

 

カイト「あった、これが治療薬か…」

 

カイトが宝箱からアイテムを取り出す

 

ぴろし「それこそが回復アイテム!早く私にくれ!」

 

…使用したぴろしの体が桃色に発光する

 

ぴろし「もっもっもっもっもっももっもっももっ…」

 

カイト「…ほ、他の宝箱を探そう(笑)」

 

トキオ「お、オーケー…はは…」

 

 

 

 

 

 

トキオ「お!これか!」

 

元祖・治療薬を手に入れた

 

ぴろし「絶対それだ!早く私に…」

 

黄色に発光する

 

ぴろし「……少し、強くなった気がする」

 

 

 

 

 

ぴろし「真・治療薬!これだ!きっとこれだ!」

 

ぴろしの体がオレンジに明滅し,元の緑色に…

 

戻ったのも束の間,再びオレンジに発光する

 

カイト「惜しかったね(笑)」

 

トキオ「手の込んだ悪戯するなぁ…」

 

 

 

 

カイト「治療薬・改…」

 

ぴろし「うむ…では」

 

ぴろしの体が赤、オレンジ、桃色、黄色の順に明滅する!

そして…

 

ぴろし「な、治った!」

 

元の色に戻る

 

カイト「良かったじゃない」

 

ぴろし「うむ!!お礼にこれを授けよう!」

 

ぴろしの自伝を受け取った!

 

トキオ「…自伝…」

 

カイト「あ、ありがとう…」

 

ぴろし「頭上に星々の輝きのあらんことを!」

 

そういってぴろしが転送されて行く

 

カイト「…まあ,あんな人だよ」

 

トキオ「なるほど、評価の理由がわかった気がする…」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。