元勇者提督 作:無し
申し訳ありません
宿毛湾泊地 演習場
重巡洋艦 青葉
キタカミ「は?…人手が欲しい?そういうのは私じゃなくて提督に話通しなよ」
青葉「もう通しましたよ、ただ、人選となると私より…キタカミさんの方が向いてるかなー…なんて」
キタカミ「……そういうことなら、良いけどさ、何に使う人間よ」
青葉「…避難誘導や機械操作など…ですかね?…いや、場合によっては戦闘になるかも?」
キタカミ「…何、何が起きようとしてんのさ」
青葉「キタカミさんにもらったLSFDの情報から、次に起きるであろう事態を先読みした結果、第二次ネットワーククライシスが再来する可能性に思い至りました」
キタカミ「あー…10年くらい前のやつ?」
青葉「はい、アカシャ盤にはThe・Worldの時間が記録されています、その中でネットワーク事件に関連する部分を調査したところ、第二次ネットワーククライシス、
キタカミ「はえー、仕事早いねぇ」
青葉「恐縮です、それで、まあ…LSFDが仕掛けられる場所を絞って、それを阻止しに行こうかと……あと、敵がいたら戦闘…」
キタカミ「待って、それさ、どの辺でやるか知らないけど海上じゃないよね?艤装つけて行ける場所?」
青葉「え?」
キタカミ「いくら艦娘でも歩き回る時は装備置いていかなきゃいけないし、陸上での問題はウチは関与できないの…忘れてないよね?」
青葉「あ…あー…」
深海棲艦が関わっていない問題に艦娘が手を出すことは禁じられているし、それを無視したら…
基本的に陸上で起きることは艦娘ではなく警察とか、陸上の軍事力の仕事で…
青葉「……その…う…うう…」
キタカミ「まあ、いいや、使い勝手いいのなら居るから貸してあげるよ、こういう仕事のエキスパートも付けてあげる」
青葉「へ?」
キタカミ「名目上はウチの艦娘だし、ウチの言うこと聞かなきゃいけないけど、日本国籍もまだ取ってなくて、その上立場もあやふや…」
青葉「あ、アメリカの人達!」
キタカミ「いやー、役所の仕事が遅くて助かるねぇ〜…それに、Link連中なんて自分の国の国籍ある連中ばっかだし?多分こういう仕事も慣れてんじゃないの?」
青葉(…なんか、適当…)
キタカミ「ま、アタマ呼んでくるから、待ってなよ」
狭霧「Linkとしてはそのお話、是非受けさせて欲しいと思っています」
ワシントン「私は……立場をいいように使われるのは気分がいい話じゃないけど、でも、まあ仕事だし…」
キタカミ「ってわけで、交渉も済んだよ」
青葉「あ、ありがとうございます…」
キタカミ「まあ、でも…具体的に何するのかがはっきりしないのが問題さね、どうよ、その辺」
狭霧「私達としては何も問題ありません、行き当たりばったりな作戦は慣れていますから」
キタカミ「へぇ、あの綾波がアタマ張ってたんだから精密な作戦の
狭霧「…良くも悪くも、私たちは戦闘集団です、地形や状況、何もかもが常に違う…常に同じなのは大義のために戦うことのみですから」
キタカミ「おー、カッコいいねぇ、で、ワシントンとしては?」
ワシントン「…私たちにはそんな能力はない、だからちゃんとした指示が欲しいわ」
狭霧「なら、今から連携を叩き込みましょう、作戦の実行予定日は」
青葉「うぇっ!?…えと…わからないです
狭霧「時間はあるのですか?こちらはそのつもりで進めますが…」
狭霧さんがチラリとキタカミさんを見る
キタカミ「大体どのくらいとかはわかったりしないの?」
青葉「…えと…第二相は倒してて……次の次だから、ええと…」
キタカミ「…第一相からその第二相まではどのくらいのペースで行けたのさ」
青葉「…2日経たないくらい…」
キタカミ「じゃあ単純計算で四日?…いや、三日以内と見て、実行が三日目…のつもりで組める?狭霧」
狭霧「努力します」
キタカミ「それで、今回アタマ張るのは青葉、あんたなんだからさ、アンタも演習とか積極的に混ざりなよ?」
青葉「うぇぇっ!?」
キタカミ「まさか自分だけ何もせず…なんて許されると思ってないよね?」
青葉「い、いや…」
キタカミ「ほら、さっさと行った行った」
アイオワ「
アトランタ「
ワシントン「
アトランタ「
青葉(…めちゃくちゃ雰囲気悪い…)
狭霧「そういえば青葉さんはアメリカの人達とは…」
青葉「あ、はい…実はあんまり……」
狭霧「だとしたら気にしなくていいですよ、あの人達はああいうノリ、らしいので」
青葉「そうなんですか…?」
アイオワ「そうと決まれば早速…
アイオワさん達が標的に向けて砲撃を始める
青葉「…え?撃つんですか?…武器の携行できないんじゃ…」
狭霧「そうですね、ですので彼女達の仕事は有事の避難誘導や表立った戦闘ができる場合のみになると思います」
青葉「…ええと?」
狭霧「なので、まあ、青葉さんにはあの人達とみっちりくっついて生活してもらい、仲を深めて欲しいのですが」
青葉「……はい?」
狭霧「指示伝達がスムーズに進むようになってくれればアドリブが効きます、そこさえなんとかなれば大丈夫ですので」
青葉「…本当に…?」
狭霧「はい」
青葉「…うぅ…」
青葉(The・Worldログインする余裕、あるかなぁ…)
離島鎮守府跡地
綾波
綾波「神通さん、全員の準備を整えるのにどれくらいかかりそうですか」
神通「衣服、装備、諸々を整える事は完了しましたが、輸送用の深海棲艦を調整するのにあと二日欲しいかと」
綾波「結構、ではそのように進めましょう、それと、実行地点はみなとみらいでいきましょうか、横須賀も直ぐそばです」
夕立「なんですぐそばでやるの?」
綾波「鎮圧までがスムーズな方が頭の悪い連中が勘違いし易いでしょう?忘れましたか?今回の目的はあくまで民間人に誤解させることです」
神通「そうでしたね」
夕立「…敢えて、負ける?」
綾波「ええ、これは長い戦いにおけるうちの小さな敗北に過ぎません、夕立さん、今は駒を取らせる時です」
夕立「…駒が多い方が有利っぽい」
綾波「確かに彼らは駒を取るでしょう、しかし…自ら手放さなくてはならなくなる」
神通「果たしてそう上手くいくでしょうか」
綾波「私の作戦です、上手くいかないわけがない」
夕立「……完全な勝ち筋なんて存在しないっぽい」
綾波「存在しないなら作るまでです、艦娘システムを放棄させる…これが私の王手…さあ、成る日が楽しみですよ」