元勇者提督   作:無し

64 / 625
番外 翔鶴さんと空母さん

離島鎮守府 

正規空母 翔鶴

 

「あ、こんにちは龍驤さん」

 

「ん?翔鶴か、待ってなー、今忙しいねん」

 

「…それ、テレビですか!?」

 

「せや!ついにうちにもテレビが来てんで!つっても見れる局は少ないけどなー」

 

「設置、お手伝いしますか?」

 

「あ、悪いなぁー!助かるわ!」

 

「いえいえ、届かないところもあるでしょうし」

 

「せやなぁ…お前の御山とかなぁ!!」

 

「え!?」

 

「嘘や嘘、そんな身構えんなや…」

 

 

 

「よし、これでいけるやろ!最後にー…ハリセンでドーン!」

 

「こ、壊す気ですか!?

 

「流石に嘘やて…このカードを入れたら動くみたいやな…」

 

「電波の方は?」

 

「でっっかいアンテナを山に付けてそれからひいとる、ちなみに本部様の許可も貰っとるんや!完璧やろ!?これは!」

 

「あ!映りましたよ!」

 

「お、お笑いやんか!ええなぁ!」

 

数十分後

 

「へぇ…こんなコンビが超人気なんやな…」

 

「にゅ〜くれいちぇる …?」

 

「……うわっクッソ寒い駄洒落しか言わんやん…こんなんの何が人気やねん…他の番組見よか?」

 

「え、私は結構好きですよ?」

 

「えぇ…マジ?これやで?なんやねん、帽子をなくしてハットするって」

 

「この駄洒落、25連続らしいのでもしかしたら気にいるのもあるかも知れませんよ?」

 

「…まあ、ええわ、飽きたら途中で変えるで?」

 

「はい」

 

チュウゴクデエンピツガオレチャッタ、ペキン!

 

「ふふっ」

 

「…翔鶴もやけど、これ生で見てる観客はようこれで笑えんなぁ…」

 

ゲカイハハゲカイ?

 

「なんやねんハゲの外科医って!!」

 

 

 

 

 

「はぁ…ようやく25終わったんか…」

 

「あれ?追加で25回行くみたいですよ」

 

「はぁ!?なんでアンコールしたんねん!?」

 

コウチョウゼッコウチョウ!キョウトウキョトン!

 

「くっ…」

 

「あ!今笑いましたね!?」

 

「アホか!?しょうも無さすぎて呆れとるんや!!」

 

 

 

 

「35過ぎたあたりで息切れしとったやんか…ようやるわ…」

 

「100までやるみたいですよ!」

 

「嘘やろ!?これを100まで聞かされるんか!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…あかん…終盤で笑ってしもた…」

 

「案外楽しいですねぇ!お笑い番組!」

 

「…みとめんぞ…うちは…ウチはこんなのお笑いなんて認めへんからな…クソ…なんやねん、見てたらたまにうまいなぁ、とか…これもしかしておもろいんか?って思ってまう…と言うか最後あれダジャレって言わんから…!」

 

「また今度見ましょうね!」

 

「……まあ、考えとくわ…」

 

 

 

 

 

「あ!赤城先輩!」

 

「あら、翔鶴さん」

 

「お食事ですか?ご一緒してもいいでしょうか?」

 

「はい、どうぞ」

 

 

 

「赤城さんの手にかかれば大抵のメニューは一航戦スペシャルになりますね」

 

「そうですね、最近はカイエンヌペパーにハマってまして」

 

「へぇ…あ、だめです、辛過ぎます…」

 

「無理しないでくださいね、うーん、それにしても、いくら好みのものを作っていいとはいえ…日替わりに激辛メニューはやめましょうか…」

 

「そういえば、なんで激辛料理を食べてるんでしたっけ」

 

「…昔は満足に食料を入手できませんでしたから、とにかく味を濃くして、満足感を上げていたんです」

 

「…そうでしたね、塩ならいくらでも作れるからって、海水を沸かして…」

 

「そう、大量に作って、おにぎりひとつにかけて食べて、口の中で味がなくなったら塩を足して…」

 

「人間なら倒れてましたね…」

 

「…でも、なんだかんだで辛くても美味しいものがあるって分かって…まあ、今は趣味嗜好に近いんですけど」

 

「マシになったとはいえ、ここの食糧事情は微妙ですからね…」

 

「畑の規模ももう少し大きくしたいですね…」

 

「私白菜たっぷりのお鍋が食べたいです」

 

「いいですね!」

 

 

 

 

 

 

「千代田さん、こんにちは」

 

「あ、翔鶴さん」

 

「軽空母への改装おめでとうございます」

 

「ありがとうございます、といっても…私の運用はかなり独特なので、手探りですけど…」

 

「昔にも千代田さんはいたんですけどね、今は確か佐世保だったかしら…」

 

「へぇー…脱出組でしたっけ?」

 

「今は望んで出る人、どのくらいいるのでしょうか?」

 

「翔鶴さんは?」

 

「私は…残りますよ、みんながここを出るまで」

 

「…じゃあ私も!みんなで、ここを出ましょう」

 

「不安な話が聞こえました」

 

「加賀先輩!」

 

「頭にきました」

 

「なんで!?」

 

「こう言う人なんですよ」

 

「…貴女とはいろいろありましたね」

 

「先輩が私のために泣いてくれたのは嬉しかったなぁ…」

 

「…頭にきました」

 

「ふふふっ」

 

「その性根を鍛え直してあげます」

 

「やめてくださいよぉ〜せんぱ〜い!」

 

「…耳をつねられてるのに…なんであんなニヤニヤしてるの…」

 

「この子はドMなんです」

 

「流石にそれは嘘ですよ!?って痛い痛い!つねらないで!さっきみたいに揉むだけにして!?」

 

「…仲良いなぁ…」

 

「千代田、来なさい」

 

「へ!?」

 

「…怖がらなくていいわ、といっても怖いのでしょうけど…心配しないで、手をあげたりしないから…」

 

「は、はい…ひゃっ!?な、なんで抱きしめられて!?」

 

「…千代田、貴女の姉はここにはいないわ、過去にいたこともない、だけど、貴女の姉にはなれないけれど…貴女のことを、みんな大事にするから…」

 

「…はい…ありがとうございます…加賀さん」

 

「先輩…その…いい話する時くらいつねるのやめっあー!あー!!」

 

「五月蝿いわ」

 

「そうですよ!雰囲気ってものがですね!」

 

「私!?私が悪いんむぐっ!?」

 

「これが…一航戦の力です」

 

「先輩これはアイアンクローでっむぐぐ…!ぷはっ!」

 

「翔鶴、改めて、おかえり」

 

「何回言うんですか…」

 

「私が納得するまでです、貴女は、またどこかに行こうとする、それを止めることはできませんけど…」

 

「………」

 

「私は貴女の居場所になりますから」

 

「…先輩!!!バーニングゥ!」

 

「一航戦アタック」

 

「ぎにゃぁぁぁ!?」

 

「…すごい、吹っ飛んだ…」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。