元勇者提督 作:無し
離島鎮守府
正規空母 翔鶴
「あ、こんにちは龍驤さん」
「ん?翔鶴か、待ってなー、今忙しいねん」
「…それ、テレビですか!?」
「せや!ついにうちにもテレビが来てんで!つっても見れる局は少ないけどなー」
「設置、お手伝いしますか?」
「あ、悪いなぁー!助かるわ!」
「いえいえ、届かないところもあるでしょうし」
「せやなぁ…お前の御山とかなぁ!!」
「え!?」
「嘘や嘘、そんな身構えんなや…」
「よし、これでいけるやろ!最後にー…ハリセンでドーン!」
「こ、壊す気ですか!?
「流石に嘘やて…このカードを入れたら動くみたいやな…」
「電波の方は?」
「でっっかいアンテナを山に付けてそれからひいとる、ちなみに本部様の許可も貰っとるんや!完璧やろ!?これは!」
「あ!映りましたよ!」
「お、お笑いやんか!ええなぁ!」
数十分後
「へぇ…こんなコンビが超人気なんやな…」
「にゅ〜くれいちぇる …?」
「……うわっクッソ寒い駄洒落しか言わんやん…こんなんの何が人気やねん…他の番組見よか?」
「え、私は結構好きですよ?」
「えぇ…マジ?これやで?なんやねん、帽子をなくしてハットするって」
「この駄洒落、25連続らしいのでもしかしたら気にいるのもあるかも知れませんよ?」
「…まあ、ええわ、飽きたら途中で変えるで?」
「はい」
チュウゴクデエンピツガオレチャッタ、ペキン!
「ふふっ」
「…翔鶴もやけど、これ生で見てる観客はようこれで笑えんなぁ…」
ゲカイハハゲカイ?
「なんやねんハゲの外科医って!!」
「はぁ…ようやく25終わったんか…」
「あれ?追加で25回行くみたいですよ」
「はぁ!?なんでアンコールしたんねん!?」
コウチョウゼッコウチョウ!キョウトウキョトン!
「くっ…」
「あ!今笑いましたね!?」
「アホか!?しょうも無さすぎて呆れとるんや!!」
「35過ぎたあたりで息切れしとったやんか…ようやるわ…」
「100までやるみたいですよ!」
「嘘やろ!?これを100まで聞かされるんか!?」
「…あかん…終盤で笑ってしもた…」
「案外楽しいですねぇ!お笑い番組!」
「…みとめんぞ…うちは…ウチはこんなのお笑いなんて認めへんからな…クソ…なんやねん、見てたらたまにうまいなぁ、とか…これもしかしておもろいんか?って思ってまう…と言うか最後あれダジャレって言わんから…!」
「また今度見ましょうね!」
「……まあ、考えとくわ…」
「あ!赤城先輩!」
「あら、翔鶴さん」
「お食事ですか?ご一緒してもいいでしょうか?」
「はい、どうぞ」
「赤城さんの手にかかれば大抵のメニューは一航戦スペシャルになりますね」
「そうですね、最近はカイエンヌペパーにハマってまして」
「へぇ…あ、だめです、辛過ぎます…」
「無理しないでくださいね、うーん、それにしても、いくら好みのものを作っていいとはいえ…日替わりに激辛メニューはやめましょうか…」
「そういえば、なんで激辛料理を食べてるんでしたっけ」
「…昔は満足に食料を入手できませんでしたから、とにかく味を濃くして、満足感を上げていたんです」
「…そうでしたね、塩ならいくらでも作れるからって、海水を沸かして…」
「そう、大量に作って、おにぎりひとつにかけて食べて、口の中で味がなくなったら塩を足して…」
「人間なら倒れてましたね…」
「…でも、なんだかんだで辛くても美味しいものがあるって分かって…まあ、今は趣味嗜好に近いんですけど」
「マシになったとはいえ、ここの食糧事情は微妙ですからね…」
「畑の規模ももう少し大きくしたいですね…」
「私白菜たっぷりのお鍋が食べたいです」
「いいですね!」
「千代田さん、こんにちは」
「あ、翔鶴さん」
「軽空母への改装おめでとうございます」
「ありがとうございます、といっても…私の運用はかなり独特なので、手探りですけど…」
「昔にも千代田さんはいたんですけどね、今は確か佐世保だったかしら…」
「へぇー…脱出組でしたっけ?」
「今は望んで出る人、どのくらいいるのでしょうか?」
「翔鶴さんは?」
「私は…残りますよ、みんながここを出るまで」
「…じゃあ私も!みんなで、ここを出ましょう」
「不安な話が聞こえました」
「加賀先輩!」
「頭にきました」
「なんで!?」
「こう言う人なんですよ」
「…貴女とはいろいろありましたね」
「先輩が私のために泣いてくれたのは嬉しかったなぁ…」
「…頭にきました」
「ふふふっ」
「その性根を鍛え直してあげます」
「やめてくださいよぉ〜せんぱ〜い!」
「…耳をつねられてるのに…なんであんなニヤニヤしてるの…」
「この子はドMなんです」
「流石にそれは嘘ですよ!?って痛い痛い!つねらないで!さっきみたいに揉むだけにして!?」
「…仲良いなぁ…」
「千代田、来なさい」
「へ!?」
「…怖がらなくていいわ、といっても怖いのでしょうけど…心配しないで、手をあげたりしないから…」
「は、はい…ひゃっ!?な、なんで抱きしめられて!?」
「…千代田、貴女の姉はここにはいないわ、過去にいたこともない、だけど、貴女の姉にはなれないけれど…貴女のことを、みんな大事にするから…」
「…はい…ありがとうございます…加賀さん」
「先輩…その…いい話する時くらいつねるのやめっあー!あー!!」
「五月蝿いわ」
「そうですよ!雰囲気ってものがですね!」
「私!?私が悪いんむぐっ!?」
「これが…一航戦の力です」
「先輩これはアイアンクローでっむぐぐ…!ぷはっ!」
「翔鶴、改めて、おかえり」
「何回言うんですか…」
「私が納得するまでです、貴女は、またどこかに行こうとする、それを止めることはできませんけど…」
「………」
「私は貴女の居場所になりますから」
「…先輩!!!バーニングゥ!」
「一航戦アタック」
「ぎにゃぁぁぁ!?」
「…すごい、吹っ飛んだ…」