元勇者提督 作:無し
舞鶴鎮守府
提督 徳岡純一郎
「ん?なんでこんな仕事をしてるか?」
「そうっぽい、みんな気になってるっぽい」
「こんなおっさんの話がか?」
「こんなおっさんがいる事が原因っぽい」
「…言ってくれるじゃねぇか」
「で?なんで?」
「んー、仕事なかったからかなぁ…俺がここに来たのいつだっけ」
「えっとー…2014年っぽい」
「そうだっけ、そんくらいに金が尽きたんだわ、そこで軍属のやつに誘われたって言うか、まあスカウトだわな」
「実力あったっぽい?」
「お前らが1番知ってるだろ」
「…なかった気がする…」
「ま、そう言う事だ」
「提督はやめようとは思わなかったんですか?」
「…まあ、なんだよ…簡単にいやあ脅しだ」
「脅し?」
「脅されてたの?提督」
「…わらわら湧いてくんなよ…つまんなぁ話だぞ」
「聞きたいです、提督」
「と言うかしゃべったら殺されちゃったりするんじゃない?」
「ころっ…!?やっぱ喋らないで欲しいっぽい!」
「コレで殺されたら口止めしない奴が悪いだろ」
「されなかったのか?」
「……まあな、なんだ…娘がいるんだよ、やらなきゃ知らんぞってな」
「国がやることじゃないね、でもそれほど欲しい人材だった訳だ…」
「というか!」
「提督結婚してたの!?」
「いっがーい!」
「でも指輪もしてないし、ずっとここに泊まりだよね」
「…まあ………嫁と離婚、親権はそっち…やりたい事にかまけてたから当然だけどな」
「…成る程」
「らしい気もするね、どうせ仕事でしょ?」
「…半分あたり、半分ハズレ…元々、俺はThe・Worldっていうネットゲームの移植の仕事をしてた、色んな国で同時に配信する、それが謳い文句だったかなぁ…」
「あー知ってる!睦月ちゃんやってるよね!」
「提督のおかげであのゲームができたのね!睦月感激にゃしぃ!」
「睦月型はよくやっているな」
「……まあ、なんだ、昔そのゲームで時間があってな…プレイヤーが意識不明になったりしていた…俺はそれが気になって…調べてたんだ、そん時には発売元のCC社も辞めてたんだが…」
「それでどうなったの?」
「……まあ、長い時間をかけて解決、俺は仕事や事件で…思えば構ってやったこともなかったよなぁって…」
「……もしかして私達は娘さんの代わり?」
「…そうは思ってねぇよ、ただ……因果なのかなって思ってる」
「因果?」
「俺が…まあ、嫌な言い方をしたら子供を捨てたわけだしな……だから…神様がお前は永遠に子供を育ててろって言ってる気がしてな」
「……ふーん」
「私達は代わりじゃない、のね…一応」
「一応も何も…実際に合えば娘はもう20過ぎてんだぞ…?……やべ、自分の歳思い出しちまった」
「そう言えば提督さんの誕生日祝ったことないっぽい!」
「……たしかに…」
「次はいっちばーんに祝います!」
「………嬉しいはずなんだが、何処か寂しくもなるなぁ…」
「提督、大丈夫…多分悪意はないから」
「言い切ってあげようよ!そこは!」
「偵察用の駆逐隊を運用する身として思う事はないの?」
「……比較的に危険が少ない仕事なのがありがたいよな…正直、娘の代わりとは思ってないが……娘みたいなもんだしなぁ…お前らは」
「パパって呼んであげましょうか?」
「…やめてくれ、逆に辛くなるわ……」
「っていうか、話されたけどさ、なんで提督は欲しがられた訳……?」
「……俺は…CC社が絡んでると思ってる、一応古巣だしな、あの横暴なやり方は覚えがある」
「提督も充分横暴だけどね」
「……お前らはちゃんと休み回してるだろ」
「自分に優しくしたら?もう少しだけでも……で?」
「…飼い殺しにしたいんだろう、俺はあんまりにもあそこの弱みを握ってるからな」
「…一会社レベルじゃ無理だけど、国なら?って事?」
「………まあ、蓋を開ければもっとやばい奴もいるかもしれねぇけど」
「…何か思い当たる事があるの?」
「……いや、コレは言わん、言って現実になったら目も当てられんからな」
「えー……」
「……それに、聞かれたら…本当に消されちまうかもしれん」
「………無茶しないでね」
「老兵死ぬのみってな」
「…兵士じゃないし、それは死なない方」
「ま、いいじゃないの、美味いもんでも食いに行こうぜ」
「今日はモールに行きたいです!」
「またフードコート?私はお寿司たべたーい!回転寿司!」
「私は中華がいいな、長月は?」
「…私はなんでもいい」
「お前らは自己主張しろって…よし、今日の飯は菊月と長月に決めてもらうか」
「…嫌がらせか?」
「……らしいな」
「自分の意見を通せない奴は次の作戦には出せんなぁ…」
「……」
「…蹴るか?」
「いいだろう」
「本気で蹴る奴があるか!?」
「もう一発欲しいそうだ」
「さっさと決めてくれればいいだろ…なんか好きなものはないのか?」
「………ないな」
「…だが、この前見たステーキ屋さんは気になった」
「……白露、夕立、時雨、村雨…お前らあんま食うなよ、めちゃくちゃ余るはずだから」
「…私たちを舐めてるのか?」
「そうだ、私達ならステーキの1ポンドくらい…」
「………わかったから…そこにしよう…全員良いな?」
「……司令官…弥生は…」
「大丈夫だ、柔らかい肉だから…まあ…無理なら残せ」
「でもあそこお子様メニューもありましたよ」
「…注文してくれると思うから…?」
「………さあ…?」
「おーい、目を見て話してくれー」