元勇者提督   作:無し

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番外 那珂ちゃん、レギュラー出演します

呉鎮守府

軽巡洋艦 那珂

 

「提督、この日お仕事入れたいんだけど」

 

「あー……マジか、古鷹に代わってもらうか…」

 

「………ごめん、なんでもないよ」

 

「いや、艦娘のイメージアップも上から言われてる仕事に含まれる、そもそもお前の芸能活動は一人で大本営とやり合って自分で権利を勝ち取ったモンだ、お前に苦労をかけるわけにはな」

 

「…本当に良いの?」

 

「ああ、んー…いっその事第三艦隊は水雷戦隊から空母機動部隊にしてみるか?」

 

「……それこそみんなに迷惑が…」

 

「今の戦い方になれ過ぎたら万が一の時が辛いだろうしな、配属を第四艦隊にしておく、基本出撃のない艦隊だが、要所や緊急時、お前の力を求められる事になる、わかってるな」

 

「…鍛錬は怠らないから…!」

 

「ま、頑張れよ、第三艦隊の奴らは30分後に集めて、お前が立ち会った状態で説明する、隼鷹と飛鷹も呼んでおけ、由良とお前を入れ替えで配属する」

 

「わかりました!」

 

 

 

 

 

 

数週間後

深夜

 

 

 

 

軽巡洋艦 神通

 

『えー、この番組に出るのにゲームやった事ないんですか?』

 

『お仕事とか鍛錬で忙しくって、なので今日はとても楽しみでした』

 

『やっぱり艦娘というのは大変なんですね、それでは早速プレイの方に移りましょう!』

 

「那珂ちゃん、普通にできてますね」

 

「……此処まではね…」

 

『本日プレイするゲームはゲーム初心者の那珂ちゃんの為に、鉄拳を用意しました、大人気格闘ゲームですが難しいことでも有名なので、サポート役としてゲーム雑誌のライターの方を呼んでいます』

 

『よ、ヨロシクオネガイシマス』

 

「明らかにテレビ慣れしてない人も居ますけど、良いんでしょうか」

 

「この時間帯だし、それは良いんだよ…うん」

 

 

 

 

 

『す、すごい!この番組で一番上手いディレクターをパーフェクト勝利!まさかの負けなし!最初こそプレイがおぼつかない様子でしたが、僅かな時間でこんなに成長するなんて!』

 

『コマンドの入力が正確なので立ち回りを変えればもっと伸びると思います、本当にやったことないというのが信じられないです』

 

『………あ、ありがとうございます』

 

「今スイッチ切れましたね」

 

「うん、もうスイッチ入りっぱなしで黙り込んじゃって…」

 

「イヤーッ!とか雄叫びあげないだけ良かったじゃないですか」

 

「………それが…この後…」

 

「え」

 

『折角ですし、ライターの九竜さん、やりますか?』

 

『え、あ、は、はい!』

 

「……この人がすごく強くて…その…」

 

『おお!此処まで負けなしの那珂ちゃんに勝利!さすがは攻略ライター!体力のトレードなどを有利に持って行ってますね!』

 

『……ッ…!』

 

「あ、スイッチが」

 

「…やめてぇ…」

 

『イヤーッ!』フンッハッ!シャクネツッ!

 

『うおっ!危なっ…』バチッ

 

『くっ…!』

 

『よし!』ナウダイ…ラショーモーン!!

 

『……!』

 

『すごい迫力だ!ただこれは鉄拳ではなくSNKvsCAPCOMだ!』

 

「SNKvs CAPCOM…そんなのもあるんですね…鉄拳自体やった事がありませんが」

 

「あぁぁぁ……公開処刑だよぉ……」

 

 

 

 

「結局一勝もできず、ですか」

 

「それもだけど、うん…」

 

『いやー、那珂ちゃん面白いですねぇ!この前のバラエティでも途中不思議な喋り方してましたけど、キャラ作り?』

 

『えっと……その…集中のスイッチが入ると……その…』

 

『あー、成る程ねぇ!』

 

「……あれ?今気づいたけど前のバラエティって…」

 

「もしかして那珂ちゃん気づいてませんか?出てる番組ほとんどでスイッチ入ってますよ」

 

「うわぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

 

 

 

翌朝

 

 

 

「……で、那珂は?」

 

「布団にくるまって引きこもってます…」

 

「…はぁ…呼んでこい、仕事の依頼だ」

 

「仕事の依頼?」

 

「ほら、これ、ドラマの脇役だけどな、二面性のある感じがマッチしてるってよ」

 

「…すぐ呼んできます!」

 

 

 

「え、これホント?」

 

「知るか、自分で確認しろ」

 

「待って、この局だから………あ、急なお電話失礼します、そちら…え?あ、ごめんなさい、間違えました」

 

「名乗る前って…どこにかけたんですか」

 

「デニーズ…」

 

「どうやったら間違えるんだよ!」

 

「待って!えーと…今度こそあってるね、よし!」

 

 

 

 

 

「ほんとだって!殺人鬼役!」

 

「うわ、なんか物議醸しそうなとこ来たな」

 

「しかも一話限りじゃなくて、全話出るんだって!」

 

「それレギュラーじゃねぇか」

 

「後ドラマの前と放映期間もバラエティの出演をオファーしてくれるらしいよ!」

 

「……美味い話には裏があるって…」

 

「海のシーン、護衛を頼めないかって」

 

「なるほどな?撮影地は」

 

「この近海でやってくれるらしいよ」

 

「ならまあスケジュールとか用意してもらってくれ、それ見て答える」

 

「わかった!」

 

 

 

 

 

 

「提督ー!なんかSNSで炎上しちゃったんだけど!?」

 

「そんな気はしてた、まあ火消しは向こうの奴らがやるだろ、ほっとけほっとけ」

 

 

 

「なんか人気出てきたよ!?」

 

「良かったじゃねぇか、一回炎上したせいで知名度も上がったし、まともな面から見れる奴らには評価されてる」

 

 

 

「やった!とうとう自費じゃないCDが出せたよ!」

 

「そういやお前自称アイドルだったな」

 

 

 

 

「って事があって今に至る」

 

「…最近はまたお仕事が減ってきて…寂しいね」

 

「まあブームは一過性なモンだ、お前が本当に評価される実力があるなら、また仕事はくるだろ」

 

「うん、まあでも、最近ニーズが減ってきたなって」

 

「ニーズ」

 

「あ、ごめん電話…はい!わかりました!地方ラジオのゲストだって!」

 

「良かったじゃねぇか、頑張れよ」

 

「那珂ちゃん、いっきまーす!」

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