元勇者提督   作:無し

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色々

横浜 

 

「はー、美味かったな!中華街!」

 

「土産も買う時間が十分にある…いや、時間どころか日にちもあるが…まあ、良いだろう」

 

「先に連絡していくか?」

 

「それより火野のやつのところに行く、どうせ本部も近いしな」

 

「本部によらなきゃなのが面倒だよなぁ…」

 

 

 

横須賀鎮守府

 

「よっ!」

 

「…此処は友人の家ではなく軍事施設なのだが?」

 

「いや、悪い悪い、どうせ向こうに行く時に此処に来なきゃいけないだろ?」

 

「…まだ2日もあるが」

 

「早く着きすぎてな」

 

「国内なら半日あればどこにでもいける、何故3日も前に発ったんだ」

 

「たまには観光したいだろ?」

 

「すまんな、俺も食べ歩きがしたかった」

 

「……ジークフリートが泣くぞ」

 

「俺は剣ではないからな、だがバルムンクがコミカル、と言うのも面白くないか?それに、泣きを見るのがジークのプレイヤーがという意味なら…悪くない」

 

「あいつ今何してるんだ?」

 

「表向きは平社員だ」

 

「やめろよ表向きとか…怖いぜ」

 

「それより、少し予定を早めていく気か?」

 

「不都合か?」

 

「私は離島鎮守府の職員ではないので知らないが、迷惑だろうな

 

「だってよ、どうする?」

 

「……いや、まて…1日だけはやめてみるのも良いだろう」

 

「え?」

 

「その方が面白そうだ」

 

「さすが賢者ワイズマン、わかってるな」

 

「今日の寝床くらいなら用意するが?」

 

「お!じゃあお言葉に甘えるとすっか!」

 

「先に本部に寄っておく、また後で戻る」

 

「……此処は友人の家ではない、と言ったが、貸ロッカーでもないのだが?」

 

「いやー、バレちまったか、悪いね」

 

「本部への手土産以外は置いて行かせてくれ」

 

「………構わんよ」

 

 

 

 

「司令官さん、離島鎮守府に知らせなくても良いのですか?あの人たちは離島鎮守府に配属される憲兵ですよね…?」

 

「電か、気にすることはない」

 

「…友達じゃなかったのですか…」

 

「友達さ、彼も、彼らも」

 

「憲兵さんと…?」

 

「だから何も心配ないのだ」

 

 

 

 

 

 

呉鎮守府

軽巡洋艦 川内

 

「ゴホッ…ガハッ……はぁ…はぁ…」

 

「姉さん、やめましょう…今の姉さんじゃ私には勝てません」

 

体が動かない…

やっぱり思い通りには動かない

でも、イメージはある、私の体さえ動けば神通でも、那珂でも…

 

「…あと一回だけ…!」

 

「もう無理です!いくら訓練用の模擬弾だからってそれ以上喰らえば後に響きます!」

 

…確かに、腕が変な色になってる気がする

仕方ない、此処は諦めて…自主トレに専念するしかないか

 

「…わかった、ありがとう」

 

「……姉さん」

 

「ん…?…なに?」

 

「……お願い致します、御自愛ください…提督に何を言われたのかは知りませんが…」

 

「神通」

 

「はい」

 

「……ちょっとそれは舐めすぎ…提督がどうとかじゃないんだよ、私は…本気だから」

 

急いで、強くなる必要がある

 

 

 

「うん、改装」

 

「そういや、お前だけ改装してなかったな」

 

「…死にたくも消えたくもなかったから」

 

「よし、準備させておく」

 

「…最近、夜がより怖くなったよ」

 

「そうか」

 

「一瞬でも気を抜いたら死ぬ、昼がそうなんだから…夜はもっとそうだよね」

 

「だろうな」

 

怖いからこそ、強くなる必要がある

 

「川内」

 

「…何?」

 

「改装の代わりに条件がある」

 

「条件…?」

 

「お前、少し休め、顔色こそ問題ないが体は悲鳴をあげてるはずだ」

 

「………時間がないの」

 

「なら俺が時間を作る」

 

「…世界が滅ぶんだよ?」

 

「止めるんだろ?」

 

「そう、だから急いでる」

 

「…世界を救えるのはお前だろうよ、だから、無理しすぎてこんなところで潰れるなんて無様な真似は許さねぇ、休め」

 

「…部屋にいれば良いの?」

 

「お前部屋で筋トレしてるんだろ、那珂と神通から聞いてる」

 

「………」

 

「…そうだなぁ…任せられるようなやつ…」

 

「任せて良いの?あたしを誰かに」

 

「…チッ、わかったよ、お前此処にいろ」

 

「はいはい」

 

最近こんなやりとりが増えた

わずか数日、必死に自分を研いだだけ、まだそんなに時間が経っていないのに

 

 

「提督!太平洋側に見回りに出ていた宿毛湾泊地の艦隊が例の個体と遭遇したそうです!」

 

「なんだと、被害は?」

 

「大破が8、中破小破が12、戦闘中にAIDAと思わしき泡が大量に出たと」

 

「………提督」

 

「川内黙ってろ、宿毛湾にすぐに補給物資をおくれ、念のためにワクチンを持って行け」

 

「わかりました、失礼します」

 

「…そういえば提督はワクチン使わないの」

 

「これは艦娘用だ、人じゃ耐えられない」

 

「…そう、予防接種できないね」

 

「そういうもんじゃねぇからこれ…」

 

「提督、提督のAIDAの話、本当に私しか知らないの?」

 

「ああ、なんでだ?」

 

「………提督、なんで暴走してないの?」

 

「さあな…スケィスのせいで耐性がついてるのかも知れねぇな」

 

「そんなに力が惜しい?」

 

「……俺は上からものを言うなんてのは…向いてねぇんだよ」

 

「そっか、うん、良い提督に恵まれたよ、私は」

 

「あ?」

 

「一緒に歩いてくれるんでしょ?」

 

「当たり前だ、誰もお前たちだけに負担をかけたりしない」

 

「ひゅー、かっくいいねぇ」

 

「んな事ねぇよ、何を言っても、今は口だけだからな」

 

「それだけ言えるなら上等!」

 

 

 

 

 

離島鎮守府

提督 倉持海斗

 

「よし、じゃあ準備しようか、明日の夕方に間に合う様にね」

 

「本当によろしいのですか?」

 

「うん、みんなでご飯を食べて、ゆっくり休んで、朝一に送り出す、そういうことになってるよ、鳳翔、君こそ本当にいいの?」

 

「はい、島風ちゃんは優しい子ですが、1人ではかわいそうですから」

 

「…年上に懐くみたいだね」

 

「既にできているコミュニティに入るのは難しいことですからね…」

 

「…やっぱり酷…か」

 

「提督、そのために私が行くのです」

 

「……舞鶴の提督は知り合いではある、目をかけてくれる様に頼んでおくよ」

 

「お願い致します、私も尽力させていただきます」

 

「うん、お願い」

 

「………提督、お考えのことはわかります、ですが…まだ彼女は経験が足りないのです」

 

「違う、鳳翔…僕はただ島風に何かを求めてるんじゃなくて……守ってあげられなかったことを悔やんでるんだ」

 

「…失礼しました」

 

「ごめん、君に当たることじゃなかった」

 

「………せめて、会の用意は全力でさせていただきます」

 

「楽しみにしておくよ」

 

 

 

 

 

 

佐世保鎮守府

駆逐艦 不知火

 

「………はぁっ…」

 

「どうしたのよ不知火、的と睨めっこして」

 

「………………」

 

「ちょっ、無視!?感じ悪いわねぇ……」

 

「……当たる…?違う……まだ…まだ研ぎきれてない…足りない」

 

「ちょっと不知火?どこ行くのよ」

 

「…あ、あれ?陽炎…いつからそこに…」

 

「いつからって…ずっといたけど……まさか本気で気づかなかったの?」

 

「ごめんなさい、集中していたもので…」

 

「……まあ、無視じゃないなら良いわ、ご飯行くの?」

 

「…いいえ、演習の申請に」

 

「演習…?誰と」

 

「………離島鎮守府と…勝たなきゃならないので」

 

「誰によ」

 

「離島鎮守府の…」

 

「北上に?」

 

「…瑞鳳さん…?」

 

「あら、こんにちは」

 

「面白そうな話してるね、混ざっても良い?」

 

「……瑞鳳さん、貴女…雰囲気が変わりましたね?」

 

「……目が良いみたいだね、不知火」

 

「ちょっ…何、何よ…この空気…!」

 

「…何をするつもりですか」

 

「なんだろうねぇ…?演習申し込みに行くんでしょ、一緒に行くよ」

 

「………わかりました」

 

 

 

 

舞鶴鎮守府

提督 徳岡純一郎

 

「……はぁ…」

 

「提督さん、疲れてるね」

 

「…疲れるだろ、そりゃ…なんだよこれ…『…駆逐棲姫に関する情報収集と交戦可能であれば交戦、後捕縛、撃沈は許さない』って任務が出てから俺は毎日大阪湾までお前らを送り迎えしてるんだぜ?」

 

「ここは日本海に面してますからね…」

 

「目撃は全部太平洋側と瀬戸内海だから仕方ないっぽい!」

 

「…良い加減いっちばんに見つけたいのに……」

 

「宿毛湾泊地の艦隊と頻繁に交戦してるらしいからそこの海域に行きたいんだがなぁ…何が極秘裏に行うために接触を禁ずるだ…」

 

「上は無能ですね」

 

「と言うか頭が硬いにゃしぃ」

 

「…弥生達は、悪い事してないはず…」

 

「理由はしらねぇけど、俺らの仕事をやりづらくしてどうするんだって話だよなぁ……はぁ…」

 

「司令官、メールだよー」

 

「ああ、ありがとな望月、ありがとうだから俺のパソコン返してくれ…ありがとう…………ふーん…」

 

「どうしたっぽい?」

 

「明後日来る新人だけど、人見知りなんだってさ、お前ら同型艦じゃないけど優しくしてやってくれよ?特に白露型」

 

「なんで私達が名指しなの!」

 

「別に僕たちが信用されてないわけじゃないからね」

 

「そうだよ、俺が言ってんのはお前ら仲良くしてくれないと睦月型は接し方わかんないだろ」

 

「うーん…問題は島風って事っぽい」

 

「………かもなぁ…まあ、そこは仕方ねぇだろ、よくある事だ」

 

「あったら困ると思うけどね」

 

「まあでも、あんなに傲慢な子はそうそう居ないって!心配ないよ!」

 

「失礼します、みなさん、お茶の用意ができましたよー」

 

「……おい涼風、なんでお前がカートを押してないんだ?」

 

「え、五月雨に任せてます」

 

「バカ!五月雨に割れ物は…」

 

キャー!! ガッシャーンパリーン

 

「…遅かったか、村雨、白露」

 

「はーい、ちょっと行ってきますねー」

 

「………こう言うのは頼られても…」

 

「悪い、というか……俺の仕事部屋で茶会を開いたり遊んだりするのは良い加減やめてくれないかぁ…?」

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