「くそっ…つくづく俺も運が悪いな!!」
必死にアメノムラクモ秘をぶん回す。ダッシュステップ、振り下ろし、横なぎ、たたき下ろしのコンボでダメージを与えていく。
が、機動性の高いシユウ種にバスターソードはあまり向いていない。俺は囲まれていた。シユウ種3匹に。シユウ、シユウ堕天、セクメト。圧倒的不利だ。後ろからシユウ堕天種が雷弾を放ってくる。
「ぐぉああぁぁぁぁああ?!!!!!」
吹き飛ばされ、背中から地面に落ちる。肺から空気が抜け、呼吸すらままならない。マズイ。非常にマズイ。このまま俺はここでくたばるのか…
「濃縮アラガミ弾(バレット)レベル3!!3wayニードル!!」
シユウ堕天の頭が吹き飛ばされる。だが、まだ死んではいない。頭を抑えて苦しみにのた打ち回っている。後ろから容赦のない一撃を食らわせる戦闘スタイル…
「よう、大変そうだなロージアムさん。…めんどくさいからロージさんでいいか」
「んだよ…それが年上に対する態度かよ…ゲホッ…」
「回復弾打ちますね~これで皆元気っと」
女の子の神機の、ミラクルステッキ恋から放たれた玉が重力に従って地面に落ち、着弾地点からコマのように回転、回復効果をもつ光を辺りに撒き散らす。おもしろい改造バレットだ。体力が回復した俺は立ち上がり、再び神機を構える。
「救援依頼が来てたんで来ました。神無月、イヅナ、これよりロージアムさんの援護任務を開始する」
死神の兄妹が光臨した
3匹が襲いかかろうとした瞬間にスタングレネードを破裂させ、3匹同時にめまい状態にする。
「喰いちぎれ!!」
「いただくよ!!」
「もらった!!」
3人同時に捕食、それぞれバースト状態になる。俺がシユウ堕天の頭を狙ってチャージを開始する。神無月とイヅナは両翼を連続切りで攻撃していく。
「オラオラオラオラァ!」
「せぇぇぇぇぃ!!」
「ハァァァァ……」
チャージ完了。渾身の一撃を刃に乗せて振り放つ
「「「くたばれや!!!」」」
3人同時にフィニッシュの斬撃を喰らわせる。シユウ堕天種は両翼と頭を完全に砕かれ、その場に崩れ落ちる。両翼が完全に切り取られ、体の中心線に沿って真っ二つになった死体を置いて3人は戦闘に戻る。
残り2匹も意識を取り戻したようだ。2匹同時に指をクイクイして挑発してくる。同時に怒り状態になったようだ。
「お望みならだ!!たっぷり食らわせてやるよ!!」
神無月がシユウ堕天を捕食したときに入手したアラガミバレット、爆雷連弾をセクメトにこれでもかというほど浴びせていく。(実際3発だけだが、それに交じって神無月のオリジナルのバレットも飛んでいく)セクメトはバレットの追加効果でホールド状態に陥った。怒り状態のセクメトはホールド状態に陥りやすいのだ。
「イヅナ!! シユウを頼む! ロージさん、今だ!!」
「おう!! 今夜は焼き鳥だぁ!! チェイサァァァァァァ!!!!」
思い切り振り下ろしたアメノムラクモ秘がセクメトの頭から股下にかけて一直線に線を描く。右半身と左半身がズルリとずれ、それぞれ反対方向に崩れ落ちる。またしても真っ二つ。血のカリブ海が出来上がった。
「とっとと死んでねシユウ君?これが終わったらお兄ちゃんがラブラブチュッちゅしてくれるんだから邪魔しないでよね」
シユウが振るった翼をジャンプで避わし、シユウの肩に飛び乗る。そこからお得意のゼロ距離インパルスエッジがシユウの頭をブチ砕く
「しねぇよバカ!!」
ボケる余裕があるこの兄妹、ホントウに恐ろしい
「お前らホント仲いいのな」
「モルターセット、っと。すみませえ~ン誤射します」ドーン
「堂々と宣言しやがった?!ぶべらっ?!」ドカーン
俺が吹き飛ばされたと同時にシユウが地面に倒れる音が聞こえた。いろんな意味で息ぴったりである。
「まぁいい、援護感謝するよ神無月。さすがにこの数一人は無謀だったわww」
「そらそうでしょうが。何でいつも通りカラドボルグじゃなくてアメノムラクモにしてたんですか?対シユウならロングブレードのほうが立ち回りは楽でしょう?」
「いや、前のミッション受けてそのまま矢継ぎ早にこのミッションしたから装備品いじってなかったんだよね…だから前回の戦利品がまだポーチに入ってて、せっかく手に入れた鳥神大爪捨てる羽目になっちゃった…」ショボン
「あるあるネタですね分かります」
「何で一人で受けてたんですか?他にも待機中の神機使い居たんじゃありません?」
「あ~~~それは…なんつぅか…」
イヅナの質問が核心を突いたのか?感情の起伏が激しいロージさんはウソを付くのがド下手である。顔に冷や汗がだらだらと流れ、神機を持っていないほうの手で頭を掻いている
「まだでてきちゃダメか?」
「「「……………」」」
ロージさんの後ろにある建物(というか廃墟)から声。
「みちゃダメェェェェェェ!!! 何にもいないったら!! 何にもいないったら!!」
……アンタはどこぞの谷の姫か。いい人なんだけどなぁ…ウソつけないって大変そうだ。
「ごーはーんーーーまーだーーーーー?」
…………小生たちの後ろにあった建物から声
「何にもいないったら!!何にもいないったら!!」
「お兄ちゃん…何のためらいもなくパクるのはどうかと思うけど…」
正論ですホントにありがとうございました。
「え?絶論?」
「「台無しだ!!」」
ホントにすみません。
「ここまで来たらしょうがない、君たち兄妹を信じて話そう」
「「どうぞどうぞ」」つボイスレコーダー
「その手に持ったボイスレコーダーのスイッチを切ってからだ!!…まあいい、出てきて」
廃墟の影から現れたのは少女だった。一言で言えば、白と黒。(あれ?一言になってなくね?)この二色で統一されている。
白い肌、腰まで伸びた黒い髪(一本一本がかなり太い。さながら触手のようだ)。身長はイヅナよりも少し小さい。儚げだが、濃い桃色の瞳には強い生命力に満ち溢れているような気がした。こちらの少女と同じくぼろきれをまとっている
静寂を破ってイヅナが口を開く。
「髪が触手っぽいし、なんだか頭足類の少女を思い出すね!!なんて言ったっけ、イ…」
「ストォォォぉーーーーーーーーップ!!!」
全力で止めに入る。ヤバイヤバイ…(著作権的な意味で)
「まったく…話が進まないじゃな烏賊…」
「漢字にしてごまかしたつもりですか?!…もういい、もしかしてこの娘、アラガミですか?」
「?!」
かーなり驚いた表情をしているロージさん。そりゃそうだろうな
「小生の後ろに居る子もアラガミなんですよ」
コウキのラボ
「そうか、まさか他にも人型のアラガミがいたなんて…」
「まさに灯台元暗しってわけですか。そりゃ誰にも話せませんよね…」
小生はあらかじめ借りていたコウキのラボのカギをロージさんに渡し、こそーりラボへと戻ってきていた。避難用の脱出経路を使って出入りしたので、出撃記録は残らない。
ロージさんは今日一日休暇をとっていることになっている。神機はメンテの女の子にお願いしてこっそり持ち出したらしい。あの子かわいいですよね。
小生たちは普通にミッションを受けていたので問題なかった。
「すごーい、この娘の髪ホントに触手だ~~♪」
「うねうね~うねうね~♪」
「あ、あの…止めて頂きたく…」
イヅナと少女1のイジりを困ったような表情でかわす少女2(仮)
「ずいぶんと賢そうですね。敬語使ってるとか」
「ああ。ウロヴォロスの頭部から出てきたんだよ、あの娘。コアに近いところだったから神経細胞が発達してるんじゃないかな」
「なんですかその無茶解説」
「ほっとけ」
ウロヴォロス。
無数の触手と目を持つ異形の超弩級アラガミ。
平原の覇者とも呼ばれ、山のように大きな体を持つ。
名前の由来は、己の尾を噛んで環となった「尾を飲み込む蛇」の意を持つウロボロス。
死と再生、不老不死などの象徴とされている。
引用・GODEATER WIKI
「あ、そうだ。いつまでもこの娘扱いでは何かと大変だし、名前付けとこうか」
「そうですね。ってか完全に忘れてたわwww」
「薄情だな、神無月」
「薄情と名前付け忘れは関係ないでしょう。それにその口ぶり、ロージさんも忘れてたんじゃありません?」
「ッ祖そそそそそssssそそそんなこととととととななななな…」
「それはさておき、名前何にしましょうか」
「「「「はい!!」」」
「ハイマキリ君。ってお前らいつの間に??!」
「フフフ…俺くらいになると神出鬼没がデフォルトで備わるようになるのだよ…ズバリ!!……」
「エロゲーのヒロインの名前はなしだぞ」
「………」
「ハイ!」
「ハイコウキ君。アニメキャラのヒロインの名前もなしだぞ」
「…………」
「ハイ」
「ハイ刹那君。名刀の名前もなしだぞ」
「……………」
「ハイ」
「ハイイヅナ君。BLゲームの男の娘の名前もなしだぞ」
「………………」
「ハイ」
「ハイロージ君。君の身内の飛龍の名前もなしだぞ」
「…………………」
シーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン…
「何だよこの痛い静寂!!お前らまともに名前考えてやれよ!!」
「「「「めんどいからお前考えて~~~」」」」」
「120%他力本願寺入りました~っておいいい?!?!」
分かったこと。小生のツッコミのレベルは日に日に上がっていってる。どうしてこうなった……