黒陰の中で海を歩く 作:なもなきなにか
ーWARNINGー
・このお話は作者の自分勝手なものであり、キャラ崩壊なども勿論あるフリーダムなものです。(一人称不定等)
・どうなっても知りませんが、
それでも読みたい方だけお進みください。
・他作品ネタやシナリオなど多数出てくる予定(読者様の提案なども受けます)
・戦闘描写なども気分次第ですので
ご注意を(スペカ使ったり剣技だったり
銃撃戦だったりします)
それでもいいって人は
ゆっくりしていってね!
ーside.春雨ー
目が覚めると私は海上に立っていた。
春雨「あれ?私······沈みました······よね?」
私はタコ足の様なものに絡みつかれていたことを思い出し、脚に目をやった。
春雨「良かった······なんともない」
ホッと胸を撫で下ろした。
······少し大きくなっていた気がするが多分気のせいだ。
空を見上げると、それは気持ちが良いほどの快晴で、吹く風も波打つ水面も心地よかった。
波間に揺蕩いながら何分······あるいは何時間。波や風の音に耳を澄ませていた私は、先程まで聞こえなかったエンジン音により意識を引き戻した。
春雨「彩雲!? あのエンブレムは······瑞鳳さんの所の子だ!」
私は彩雲に向かって大きく手を振り、自分の存在を知らせた。
すると、彩雲は旋回し、来た方向に戻って行った。
春雨「······なんで行っちゃうの?」
彩雲を追っていると、入れ替わるように瑞雲が向かってきた。
春雨(?? 私を探しに来てるなら水偵のはず······瑞雲ってことは戦闘目的?)
そんな事を考えていると、大きな砲撃音が響いた。
春雨(戦艦の人が来てるんだ)
直後に私の目の前に水柱が立ち、衝撃で後ろに吹き飛んだ。
春雨「もしかして狙われてる!?
······だとしたら逃げなきゃ!」
私は、砲弾に当たらないように蛇行などを混ぜたりしながら精一杯逃げた。
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必死に砲弾を避けていた。
少し前、左足の艤装に被弾した時の ダメージで航行が遅くなってしまったため、今は逃げるのでは無く回避に専念していた。
春雨(幸いにも瑞鳳さんに近接戦闘の訓練を受けて······受けさせられていたからギリギリ反応できてる。日向さん一人だけで撃ってきてるからどうにかなってるけど、体力的にそろそろ辛くなって······痛ッ)
そんな事を考えていると右足に痛みを感じ、目を向けると矢が刺さっていた。
日向「瑞鳳貴様! 邪魔をするなと言っただろう!!」
瑞鳳「ここで時間取るよりも目的の『返り血』探しに時間を費やすべき。それ以外にどれだけ時間をかければ気が済むの? そもそも私は『敵対しない深海棲艦とは戦わない』っていう大本営の方針に従うべきだと思うんだけど? 伊勢さんもそう思わない?」
その時の瑞鳳さんの表情は怒っているようにも見えた。
伊勢「言われてみれば······そうかも?」
日向「大本営の方針など知るか!
······まぁいい。無抵抗のこいつを仕留めるだけでも“駆逐棲姫を仕留めた”という戦果がその大本営さまに認められて提督が大将になるための足がかりとなるのだからな!」
日向さんが刀を抜きながら近付いてくる
春雨(このまま一方的に殺されるのかな······でも······いやうちの日向さんは性格的に敵と認識したら確実に沈めるタイプだから沈むのは確実だろうし······“一矢報いる”くらいは······ってあれ?)
ほとんど動けない私の前で
刀を振り上げ
そして振り下ろされる
春雨(結局一方的に殺されるんですね······もういいか······私はもう疲れました······せめて道連レテカエリマショウ)
瞬間、私の視界は赤黒く染まった
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ーside.瑞鳳ー
日向が駆逐棲姫にとどめを刺そうと刀を振り上げている······
瑞鳳(なんかイヤな予感がするな)
そして······刀を振り下ろす
瑞鳳「みんな! 次行く準備して」
そう指示を飛ばした瞬間
??「一方的ナ弱イ者イジメハ見逃セネェンダヨナァ!」
その声と共に生温い雫が頬に飛んできた。
日向「ぐッ······油断し過ぎたか!」
振り返った私の目に飛び込んできたのは······目玉? が埋め込まれた禍々しい大剣を担いで灰色のオーラを纏い、駆逐棲姫を庇うかのように立つ返り血と、右腕と刀を失った日向の姿だった。
返り血「来ルナラ······相手シテヤル」
大剣で空を薙ぎ、オーラを強めながらハッキリと返り血は言う。そのとき
日向「······ふざけるな! 斬るなら本気でこい! 返り血ィ!!」
と日向が叫ぶ
返り血「······ナンノコトダ?」
日向「貴様なら油断した艦娘一人程度、一撃で沈めることなど造作も無いはずだ!!」
返り血「ハッ! アタシハ無駄ナ戦ハシナイ主義ダカラナ。退イテ欲シイワケダガ······殺リ合ウナラ相手スルゼ?」
返り血が挑発するかのようにそう言った時、俯いていた駆逐棲姫から砲撃が放たれた。
ガキィン
返り血「ナンノツモリダ? テメェ」
駆逐棲姫「キサマコソレキュウノブンザイデジャマヲスルノカ?」
どうやら駆逐棲姫の砲撃が返り血の大剣に当たったようで、仲間割れのような事が起きているようだ。
瑞鳳「······今のうちに撤退します。伊勢さんは日向を回収して離脱。私は少し遅れて撤退する。」ヒソヒソ
伊勢「······」コクッ
??「でも瑞鳳さんはなぜ"遅れて"なんです?」ヒソッ
瑞鳳「次回のための情報収集。あの剣に何かありそうだから。あと、鎮守府に帰ったら卵焼き作る約束してるから卵の用意お願いね。蒼龍」ヒソッ
蒼龍「······分かりました。私も混ぜてくださいね」ヒソッ ニコリ
瑞鳳「もちろん。ぜひ来てよ」ヒソ ニコ
皆が撤退をはじめた時、睨み合っていた駆逐棲姫と返り血に動きがあった。
駆逐棲姫「カンムスドモニミカタスルカ! キサマッ」
返り血「アァクソメンドクセェ! 最初カラテメェノ方ニ用ハ無ェ! ダカラ取リ敢エズ寝テヤガレ!!」ゴツッ
返り血が大剣の背で駆逐棲姫を叩いて気絶させ、こちらに振り向く。
返り血「サテト······瑞鳳サンダッケ? ヒトマズ何故一人デ残ッテルノカ教テ貰ッテモヨロシイ?」
瑞鳳「なら先に気付いていて何故見逃したのか教えてもらえる?」
返り血「······無駄ナ戦イヲシタクナイトソウ言ッタハズダガ?
······マァ残ッテイタ理由ハ大方囮ノ名目デ昨日ノコヲ聞キニ来タンダロ?」
瑞鳳「!! そうだよ。あの時、なんで私を見逃したのか、答えて!」
返り血「ワカッタ······少シ待ッテクレ。アァー、あぁー、良しっと。」
瑞鳳(声が変わった!?)
返り血「簡単な話さ。逃したのもあいつらを沈めたのもウチの組織のルールに従っただけ。今回の事も······ね。他に聞きたいことは?」
瑞鳳「······ならもう一つだけ。そのルールって言うのは?」
返り血「アタシも全部覚えてる訳じゃねぇけど······簡単に説明すると、"無意味に攻めるな"と"沈めるな"の2点だ」
瑞鳳「それだと前者の方は破ってると思うんだけど?」
返り血「ハッ笑わせんな! 逃げてるコイツに一方的に攻撃してただろうが! コイツの唯一の反撃はさっきアタシが剣で弾いた一発だけだ。」
瑞鳳「······それを知ってるって事は最初から見てたってこと?」
返り血「質問が二つ目なんだが······取り敢えずノーカンとして、その答えはNOだ。知ってる理由は聞くな。
さて、話を戻そう。まず、"攻めるな"に関しては先制攻撃もしくはそれに類することをするな。"沈めるな"はそのまま。大破まではやってよしって事」
瑞鳳「大破までやってよしって······そのへんの調整ができるのね」
返り血「たまに当たり方が悪くて沈むのもいるが、そういうのは引き揚げて保護する」
瑞鳳「保護って······その後保護された娘達はどうなってるの」
返り血「教えねぇよ! 三つ目だし······まぁ拷問とかはしてねぇってのが答えだな。で? お仲間さんは撤退できたみたいだが?」
瑞鳳「なんで撤退できてるって言い切れるの?」
返り血「? なんでと言われても······ アンタのお仲間さんを視てるしな。あぁ攻撃はしてないよ。ホントに」
瑞鳳(返り血の言い方的に、鎮守府の場所は知られてる)「なら
瞬間pipipipipi
とアラーム音が鳴り響き
返り血「うぉあ!! もう昼か。帰んないと姉ちゃんに怒られる!」
同時に尻尾艤装が海中から駆逐棲姫を喰らい、海中へと戻って行った。
返り血「アタシはもう帰る。ジャアナ」
瑞鳳「待てッ!」
返り血「アバヨ瑞鳳! ツイデニ教エテヤル! アタシハ『ーーー』ダ『返リ血』ジャネェ!!」
瑞鳳「なんで!?」
『タダノキマグレダ』と彼女は言い残し、姿を消した。
その後、鎮守府に帰って遠征時の仲間達+蒼龍で楽しく女子会していた。
彼女の事でモヤモヤしながら。ではあるが······
)あとがき的なとこ(
最後だいぶ強引でしたがお許しください。
次回は春雨ちゃんの視点からを予定しています。返り血の名前も楽しみにお待ちください
次回は21日予定です