黒陰の中で海を歩く 作:なもなきなにか
ーWARNINGー
・このお話は作者の自分勝手なものであり、キャラ崩壊なども勿論あるフリーダムなものです。(一人称不定等)
・どうなっても知りませんが、
それでも読みたい方だけお進みください。
・他作品ネタやシナリオなど多数出てくる予定(読者様の提案なども受けます)
・戦闘描写なども気分次第ですので
ご注意を(スペカ使ったり剣技だったり
銃撃戦だったりします)
それでもいいって人は
ゆっくりしていってね!
ーside.春雨ー
〜見捨てられた孤島の鎮守府〜
春雨「ん······んぅ······?」ファァ
私は目を覚まし、辺りを見回す。
見知らぬ天井と風になびく白いカーテンその隙間を縫って入ってくるオレンジの光と窓際のミニテーブル。その上で光を反射している手鏡、そして開いた窓から入ってくる海の匂いだった。
春雨「······ひとまずは状況を整理するために何があったか思い出しましょう」
私は寝ていたベッドを直し、腰掛けた。
春雨(まず、今日。目覚めた時には海上にいて、風と波の音が心地よかったからそのまま瞑想······呆けてたけど、プロペラ音が聞こえて手を振ったんだっけ。
で、入れ替わりで瑞雲が来て、目の前に着弾。······弾着観測射撃だったんだろうけど、どうにか逃げてたんだよね。 ······逃げてるときに左足に被弾したけど、頑張って逃げ回ってた。けれども直後に右足に瑞鳳さんの矢が刺さって······日向さんに斬ら······れた?
······だとしたら生きてるわけがない!
それに良く考えてみたらおかしい点がいくつもある······
まず普段だったら一人で海になんか行かない。行くわけが無い! それに波の音に耳を傾けていたりしていたら敵に見つかることくらい解るはず。
それに日向さんが砲撃してきたのは? 瑞鳳さんが矢を射てきたのはなんで??
考えられる可能性······そうだ! 遠征の帰りで私はドラム缶を爆発させて一度沈んだから、生きているとなにかマズイのか? だとしても瑞鳳さんはそんな事するはずないし······そういえば斬られる前。日向さんが私に向かって『駆逐棲姫』と言っていた気がする。
いや、いくら駆逐棲姫が『春雨』に似ているとはいえ、あの距離なら見間違うはずがない! それに瑞鳳さんもいたわけだし見間違うことはありえな···い
······ということは私が本当に駆逐棲姫になっている? だとしたら意識があることがおかしいはずだし、駆逐棲姫には足が無かったはず······そうだ! この部屋には手鏡がある。それで自分を写せば······)
私は鏡を手に取り、恐る恐る自分の顔を鏡に写す。
そして鏡に写ったものを見て······
パリィィン
鏡の割れる音が部屋に響く
春雨「う······そだ······わたしが······深海棲艦······なんて············嘘だ! 嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダ!
ありえ······ない······そっか。これはゆめなんだ。それなら早く覚めないとみんな心配してるよね」
そうしてわたしは割れた鏡の破片を手に取り·········自らの首を掻き切った。
・
・
・
「ん······見たことない天井···いや、一度見たことのある天井。夢で見た部屋」
私は再び目を覚まし、辺りを見回す。
天井と風になびくカーテン、その隙間を縫って入ってくる太陽の光と窓際のミニテーブル。光を反射している手鏡、そして開いた窓から入ってくる海の匂いだった。
夢と違う所は、太陽の光が白く薄いことから夕暮れではなく朝であるということと、カーテンが薄赤いこと。
そして、外から小鳥のさえずりも聞こえることだった。
春雨「······同じ様で違う部屋。······でもそんな事より“私が私であるか“が重要ですね」
私はテーブルの上の手鏡を取り自分を写した。
春雨「······良かった。私は私のままですね! ······服装が暗いですけど······」
安堵し、胸を撫で下ろした。
それと同時にドアが開き、誰かが部屋に入ってきた。
??「起きたか。気分はどうだ?」
春雨「······? あなたは何者ですか?」
??「アタシは······まぁレ級だな。普通に。で? 姫さんはご機嫌いかが?」
春雨「姫さん? 何を言ってるかわかりませんけど私を捕えてるってことは捕虜にでもするつもりですか?」
そう言うとレ級は少し考えるような動きをして
レ級「······もとはそのつもりだったが、堕ちてから戻ってんならウチの組織に入ってもらいたいんだが······」
春雨「拒否します! 私は艦娘ですので敵に加担する気は微塵もありません!」
瞬間的にそう返すと
レ級「深海棲艦の組織ってだけで人類の敵と考えるのはやめとけ! ウチは
レ級が何かを言おうとした時
??「『クレハ』〜早く来ないと朝ごはん冷めちゃうよ〜」
というゆる〜い声が聞こえた。
レ級「······そういやそうか! ひとまずメシだからさっさと行くぞ!!」
春雨「敵からの施しは「餓死されたらたまったもんじゃねぇんだよ!!」きゃぁ!」
言うが早いかレ級は私を抱え上げた。
レ級に抱え上げられた私は数秒のフリーズの内に抵抗する暇もなく食卓に連れてこられた。
レ級「姉ちゃんおまたせ!」
レ級が厨房の方に声をかけると、厨房からエプロンを着けた女性が出てきた。
??「ちょうどできたところだから席に座って食べてて。私は食器と器具の片付けしてるから食べ終わったら持ってきてね〜」
レ級「あーい」
レ級は私を近くの席に置き······降ろして自分の席に着いた。
??「あなたも食べてみて。口に合うかはわからないけれど」
彼女は優しい声色で私にそう言った。
春雨「······敵から出された料理なんて私は食べません!」
??「敵······かぁ。面と向かって言われたのは久しぶりだな〜。でもね、わかってくれないとは思うけど、私達は深海棲艦だけど人と仲良くしたいとか平和に暮らしたいとかっていう娘が集まってできた中立組織なの」
春雨「······中立組織? なんの冗談ですか」
??「ホントだよ? あと、組織では個人で名前を持ってる娘が多いんだよ。 所属してないのにも稀にいるけど······あなたは他の『駆逐棲姫』とは違うから個人名を持った方が良いと思うよって言う提案!」
春雨「······私は『春雨』です! 駆逐棲姫じゃありません! したがって個人名も要りません!」
即答すると彼女は数秒の沈黙の後
??「······そうじゃなくて、組織には他の春雨もいるかもしれないから個人名とかは識別のためにもあった方が良いでしょう? ってこと!
あと、冷めちゃうから早く食べてね。捨てたりするのは勿体ないからさ」
と厨房へ戻って行った。
その後少しの間考えていたが、結局お腹が「ぐー」と鳴ったのをレ級に聞かれてしまい、やけになって食べ始めたのだが、好みの味付けだったため、あっという間に完食してしまった。
春雨「······ごちそうさまでした。認めたくはないですが美味しかったです」
??「お粗末様です♪喜んでもらえて良かった」
彼女はホッとしたといった表情になり、胸をなでおろした。
レ級「そんじゃまぁ朝飯も食い終わったところで、自己紹介しとこうぜ! 姉ちゃん」
??「そうだね。自己紹介は大事だし! ······じゃあまずは私からね。
)あとがき的なとこ(
春雨ちゃん捕まっちゃいました。
次回はレ級達の自己紹介からになります