怠惰のペテルギウス   作:白ノ兎

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ペテルギウスの実力は元の体+ペテルギウスの技量+見えざる手なのでRランクはあるかとそういえば見えざる手って拘束にはもってこいの権能ですよね


ペテルギウス対アリア

「はあ?何言ってるの?」

 

 ペテルギウスの言葉を受けたアリアはイライラしている。

 

「そのままの意味デス私が見てる中でキンジくんが危険に会えば露払いや見極めが出来ますが貴女に引っ張られ見えない場所まで連れてかれても困りますので」

 

 ペテルギウスは福音書に目を落としながら言った。

 

「何、アンタの護衛の話?というかなんでキンジに護衛なんかしているのよ!」

 

 ペテルギウスは少し頭を捻ると。

 

「言う必要はありませんね貴女に説明して理解してもらうのは『無理』ですし話すだけで『疲れます』し『めんどくさい』ので」

 

 おいおいペテルギウスのやつアリアに喧嘩売ってやがる!?というか何故アリアの嫌いな言葉知ってるんだよ!

 

「あ、アンタね……」

 

 アリアは完全にキレている。

 

「で、アリアさんパートナーを解消してもらえませんか?」

 

 いや喧嘩売ったばかりでそれは無理があるだろ!?

 

「無理に決まってるでしょ!」

 

「そうですかでは──」

 

「!?」

 

 次の瞬間ペテルギウスの蹴りがアリアを襲いアリアはそれを両手をクロスさせ受けた。

 

「無理やり引き離すのが1番手っ取り早いデスよね?」

 

「……!上等じゃない」

 

「ちょっ!?待てよ!こんなところで騒ぎ起こすな!」

 

「うちはかまわへんで!」

 

 げっ……蘭豹。

 

「ペテルギウスお前試験で手ぇ抜いたやろ!この決闘で負けたらボコしてやるからな!」

 

 ペテルギウスが試験で手を抜いた?つまりペテルギウスはAランクより上ってことかよ!?

 

「アリア!気をつけろよ!」

 

「ふん、わかってるわよ」

 

 アリアは3歩下がりクロスを解き銃を両手に構えた。

 

「ほう?拳銃を片手で2丁デスか……これが噂の双剣双銃のアリア……」

 

「関心してる場合じゃないでしょアンタもさっさと抜きなさい!」

 

「ふむ……そうデスね」

 

 そういうとペテルギウスは一丁の銃を抜いた、それは──

 

「デザートイーグル……」

 

 そうペテルギウスが抜いた拳銃はデザートイーグルである。

 

「おや?有名な銃なんデスか?」

 

「知らないで使ってるのかよ……」

 

「まあ持っていたのがこれだけだったので」

 

 とりあえず疑問をぶつけてみた。

 

「使いこなせるのか?」

 

「大丈夫デスなかなか手に馴染みますよ」

 

「ならいいが」

 

 そういえばペテルギウスはデザートイーグルしかないと言ったよな、ということはそれで試験に挑んだり蘭豹とドンパチやったってことか……

 

「会話は終わり?なら再開するけど」

 

「構いませんよ、安心してください五体満足で終わらせますから」

 

「……っ後悔する時間もあげないわ!」

 

 おいアリア今の完全に悪役のセリフだ。

 

 アリアはペテルギウスめがけて発砲しペテルギウスはそれを易々と避けた、さらに発砲するがペテルギウスは次も次の次もまた次も軽々と躱していく。

 

「なるほど……中々狙いはいいデスがまだ甘いデス殺気の無い攻撃ほど躱しやすいものはないデスよ?」

 

「アンタ馬鹿?私達は武偵なのよ?殺人なんてご法度だし殺気なんてくわれられるわけないでしょ!」

 

「まあ、そうでしょうねしかし今の貴女の技術では私に弾を当てることはできませんよ?」

 

「ならこんなのはどう?」

 

 そういうとアリアは銃をしまい刀を取り出しペテルギウスに突撃した。

 

「はぁぁぁぁ!!」

 

 アリアの刀がペテルギウスに当たる瞬間──

 

 キンッ

 

 刀が何かに弾かれ空を切った。

 

「は?」

 

「貴女……怠惰ですね~」

 

 そう言ったペテルギウスは銃口を完全に惚けたアリアの頭に突きつけた。

 

「終わりデス」

 

 気がついたアリアは我に戻り叫んだ。

 

「ま、まだよ!」

 

「何がまだデスかこの状態からどう逆転するつもりデスか?」

 

「クッ……」

 

「そこまでや!神崎アンタの負けや」

 

「私はまだ負けてません!」

 

「いいや負けや、この状態を見たら誰でもそう結論づけるだろうな」

 

「……」

 

 俺は堪らず話を切り出した。

 

「ペテルギウス聞いてくれ」

 

「知ってますよ?」

 

「え?」

 

「だからキンジくんが最終的に自分でアリアさんに協力することを決めたことは知っていますし別にそれを邪魔するつもりもないんデスよ」

 

「だけどさっきパートナー解消しろって!」

 

「ああ、あれ嘘デス」

 

「嘘!?」

 

「ああでも言わないとたかがAランクの私にアリアさんが本気で来ないと思いまして」

 

 いや……アリアの奴負けず嫌いだしAランクなら本気でいくと思うぞ?

 

「お前アリアと戦いたかっただけなのか?」

 

「はい、キンジくんのパートナーデスしあのSランク武偵デスから力を確認しておきたかったのデス」

 

 そういうことか……つまりペテルギウスはアリアの実力を見て俺を任せておけるか知りたかったってことか……

 

「まあ……まだまだって所デスね貴女だけではキンジくんは任せておけませんね」

 

 首を振るペテルギウス。

 

「ち、ちょっと油断しただけよ!」

 

 おいアリア見苦しいぞ。

 

「キンジくん今の貴方達だけでアリアさんのお母さんの無罪を晴らすつもりデスか?」

 

 ペテルギウスは言っているんだお前達だけじゃ力不足だとだが……

 

「ペテルギウス……でも俺はアリアに着いていく約束したからな」

 

「キンジ……」

 

「そうデスか……しかし私の今の役目はトウヤマ・キンジくん貴方を守ることデス!デスから──私もあなた達の仲間に入れてください」

 

 え?

 

「「はあ!?」」

 

 




やったね仲間が増えたよ٩(ˊᵕˋ)و

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