人形たちのものがたり   作:ノア(マウントベアーの熊の方)

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どうも、ノアです!
一応3つまで書いているのでそこまで連日投稿しようと思い、2つ目の投稿です。

主人公はPA-15となっております!

では今回もごゆっくり、見ていってください!


『恋する乙女は危険好き』

 

「~♪~♪」

 

そう鼻歌を歌いながら、私…PA-15は、指揮官にちょっかいでもかけようと、指揮官を探していた。

執務室にはいなかったし、他の場所にいる…そう思ったのだがなかなか見つからず、半ば諦めかけていた。

 

「はぁ…ここにもいない、執務室戻るかぁ…」

 

そうため息をつきながら、私は執務室へと向かった。

 

「あ、PA-15、どうしたんだい?」

 

「はぁ…指揮官、さっきまでどこに居たの?」

 

「ちょっとトイレにね、探してたの?」

 

「うん、ちょっとちょっかいかけてやろうと思ってね」

 

そうにししっと笑いながら言うと、指揮官はやれやれと言った感じの反応をした。

とりあえずどうちょっかいをかけてやろうか…そう思っていると、指揮官が手をくいくいっとして近くに来いと指示してきた。

 

「なぁに?あ、もしかしてムラムラ来たからヌいてくれとか…?」

 

「違うよ…ちょっとこの書類を見てくれ、君から見てどう思う?」

 

そう言って、指揮官は1枚の書類を渡してきた。

 

「ふーん…作戦立案書ねぇ……誰が書いたの?」

 

「僕の上司」

 

「あー……道理で作戦にガバがある訳だ」

 

「やっぱり、君がみてもそう思うかい?」

 

「そりゃあね、戦力の随時投入に始まり重要拠点の防衛の手薄さ…本当に上司としてやっていけてるの?」

 

「そんな作戦でも戦果を上げてきてるからね、まあ、作戦がいいと言うより部下の人形達が良いんだろうけど」

 

「まあ指揮官が言えたことでもないけどね?前線で銃を構えながら指揮を執る指揮官なんてあなたくらいよ」

 

「ははっ、『士官たるもの、剣を持たずして戦場に赴くべきではない』っていうからね」

 

「それ言った人本当に戦場に長剣とロングボウ持って行った変態でしょ…そんなのと自分を一緒にしても死ぬだけよ」

 

「まあ…それもそうだね」

 

そんな会話をしていると、からかうという主目標をいつの間にか忘れていることに気づく。

まあ、別に今からからかっても良いのだが…なんとなく、そんな気は消え失せてしまっていた。

 

「じゃ、私は自室に戻るよ、また刺激的な事があれば教えてちょうだい、楽しみに飛び込んでいくから」

 

「はいはい、わかったよ」

 

その返事を聞いた私は「じゃ、またね」と、手をヒラヒラさせながら言い、自室へと戻っていった。

 

それから数日後、私は指揮官に呼ばれ、戦場…と言っても、鉄血を殲滅した後の、比較的安全ではある、廃墟街に来ていた。

 

「……で、なんでこんな所に来たわけ?まあ確かに危険ではあるからテンションは上がるよ?」

 

「それはね…っと、マズイな、鉄血の残党だ」

 

「ウソでしょ?陣容は?」

 

そう聞くと、指揮官は建物の影からクイックピークで覗くと、

 

「ボロボロのリッパーが2。多分本体とそのダミーだね」

 

と、報告してきた。

 

「了解、指揮官はそこで見てて、ヤツらにサプライズを与えてくるから」

 

「了解、無理はしないでね」

 

その一言をサムズアップで返し、私は飛び出しながら、9mmパラベラムをリッパーへと撃ち込み始めた。

 

「運命に従いな!」

 

そう言いながらスタングレネードを投げ、炸裂するタイミングで銃弾を放つ。

すると、スタングレネードで動けなくなっている所に、的確にヘッドショットが当たって行った。

 

「ふぅ…予想通り、大した事無かったね」

 

そう言いながら指揮官の所へと戻り、私たちは再び散策を開始した。

しばらく進み、ある建物の前に着くと、指揮官は私を外に待機させて、中の散策をしに入ってしまった。

 

「はぁ…暇なんだけど…」

 

そう呟きながら指揮官を待っていると、中から満足そうな表情をした指揮官が出てきた。

 

「何かいいのあったの?」

 

「うん、帰ったら1人でじっくりと見ようかなって、久々の獲物だし…」

 

ほうほう、こんな廃墟街にあって、1人でじっくり見るもの…かぁ……

 

「……ふーん……そういう趣味があったとはねぇ、指揮官?正直に刺激を求めるのは悪いことじゃないよ♪」

 

「な、なんだよもう…全く……」

 

そう言って顔を赤くする辺り、やはり私のイメージは当たっているようだ。

今まで草食系なイメージがあったが、やはり指揮官も男の子のようだ。

 

「さーて、じゃあ指揮官もお目当てのものが手に入ったみたいだし、帰ろっかぁ」

 

「うん、そうしようか、ありがとうね、警護引き受けてくれて…君しか頼れる人いなくて」

 

「良いんだよ、別に、危険なことは嫌いじゃないし…あ、でもその代わり、今日の戦利品、いつか見せてね♪」

 

「うう…わかったよ……」

 

そんな会話をしながら、私たちはグリフィンの基地へと帰って行った。

 

そんな次の日、私は今日から約2日間、部隊のメンツと共に、後方支援へと向かうことになった。

 

「装備に弾薬…よし、準備完了!じゃ、指揮官、遊びに行くね!」

 

「出来たら物資を貰ってきてくれたら嬉しいんだけどなぁ…うん…」

 

「ふふっ、冗談だよ、また後で連絡するね、指揮官」

 

「うん、またね」

 

そう言い、私たち小隊は執務室を出て、ハンヴィーに乗り、街へと向かった。

今回の仕事の受注先へと着くなり、私たちは反射板の着いた、作業着を渡され、インフラの工事現場へと送られた。

 

「はぁ…なんでこんな事になったの……こんな安全なところ面白くないじゃん…ねぇショーシャ?」

 

「まあまあPA-15さん、この辺は暴動者もテロリストも多いみたいですし、最近は鉄血も出てきてるって聞きました、頑張りましょう?」

 

「ああ…だから武器はそのまま渡されてるんだ…でも弾薬消費とか無さそう…だって主任務交通管制でしょ?」

 

「鉄血とかのせいで道がボコボコですからね、工事の人たちが安心して作業できるようにしないとですから」

 

「まあねぇ…」

 

そんな雑談をしながら車や人通りを制御していると、いつの間にか夜になっていた。

私たちはほかのメンバーと交代し、工事のおじさんたちと、晩御飯を食べることになった。

 

「はぁ…つっかれた……お味噌汁がしみるわぁ……」

 

「はっはっは!ねぇちゃん年寄りみてぇな事言うんだな!戦術人形も歳でもとるのか?」

 

「そんな事ないよ、そりゃパーツとかは劣化したりはするけど、人間とは違って換えのボディがあれば死ぬことは無いよ…多分」

 

「そうかい…やっぱり、今の時代は死なない自律人形の方がモテるのかねぇ…べっぴんさんだしな、指揮官が羨ましいよ」

 

「そんなこと言って…おじさんには奥さんいないの?」

 

そう言うと、おじさんはしんみりとした顔をして、

 

「死んだよ、最近の鉄血の襲来のせいでな」

 

と、言ってきた。

 

「そっか…憎くないの?自律人形という存在が」

 

「全然憎かねぇよ、アイツらも暴走してるだけなんだ、まともに制御されりゃあ元に戻るんだろ?それなら仕方ねぇさ…まあ、少しは文句言ってやりてぇけどな」

 

「ふぅん…」

 

そうどこかしんみりとした空気の中、私はご飯を食べ終え、今回与えられた仮眠室へと向かおうとした時だった。

おじさんに呼び止められ、何かと思っていると、

 

「そうだ、お前さん、好きな人とかいねぇのか?」

 

と、聞いてこられた。

 

「なぁにおじさん…もしかして私に惚れちゃった?」

 

「いんや違う、お前さんも1人の女だって言うなら、いるんじゃないかと思ってな…まあなんだ、もしいるってぇなら、その想いは早めに伝えた方がいい、こんな時代なんだ、いつ死ぬかわからねぇしな…まあ、お前さんには関係ないことだろうから、ジジイの戯言だとでも思ってくれ」

 

「……うん、ありがと」

 

そう言った後、じゃあね、と言ってから、私はショーシャと共に仮眠室へと向かった。

 

「はぁ…好きな人…か」

 

「PA-15さんには居ないんですか?好きな人」

 

「うーん…そうだなぁ…特には?あんたはどうなの?」

 

「わたしですか?そうですね…いますよ、好きな人」

 

「ええっ!?やらかしまくってるだけのあんたに!?」

 

「一言余計ですー!」

 

「あはは、ごめんごめん、で、誰な訳?」

 

「えーと…それは…その……指揮官です…」

 

そう顔を真っ赤にしながらショーシャは言うと、おやすみなさい!と言って、布団を被って眠りについてしまった。

本当なら人形は寝なくてもいいのでずっと雑談をするつもりだったのだが、そうされると起こすに起こせなくなってしまい、暇になってしまった。

仕方ないので携帯端末を手に取り部屋を出て、指揮官に電話をかけることにした。

 

『もしもし?どうしたんだい?』

 

「連絡するって言ったでしょ?みんな寝たか仕事してるから暇なの」

 

『あぁ…そうなんだ、お疲れ様』

 

「もっとなんかないのー?ほら、頑張って働いてるだからさぁ…」

 

『うーん…仕方ないなぁ……じゃあ、明日帰ってきたら、この前取ってきたのを見せてあげるよ』

 

「本当!?約束だよ!」

 

『わかった、約束するよ』

 

そう言って通話を終わると、私は部屋へと戻って行った。

戻ると、ショーシャが眠たそうな表情を浮かべて、ベッドに座っていた。

 

「あ、戻ってきた…どこ行ってたんですか?」

 

「えへへ、ちょっとね、ショーシャはどうしたの?」

 

「わたしはただ寝てたらPA-15さんが出ていったのでどうしたのかなって思って半分寝ながら待ってました……なんか楽しそうですね、PA-15さん」

 

「そう?そんなでも無いけどなぁ…そうだ、さっきあんた指揮官が好きって言ったよね?どこが好きなの?」

 

そう言うと、ショーシャはまた顔を赤くして俯き、

 

「その…優しいし、かっこいいし…何より、一緒にいて楽しいんです」

 

「一緒にいて楽しい…ねぇ…」

 

「はい、なんかこう…テンションが上がるというか、不安なこととかも忘れられるっていうか……PA-15さんは、そんな人居ないんですか?」

 

「え、私……?」

 

そう言われ、思考を巡らせる。

そんな人いたっけなぁ…そんなことを思いながら考えていると……

 

………いた。

一緒にいたり、話してたりすると楽しい人が。

でも、その人は……

 

「PA-15さん?どうしました?」

 

「え?ああ、いや、なんでもない、私にはいないかな、って思ってただけ」

 

「そうですか?まあ、きっとそのうち見つかりますよ」

 

「……そうだといいんだけど、じゃあ私もちょっとデータ処理したいから寝るわ、おやすみなさい」

 

「はい、おやすみなさい」

 

そう言って電気を消し、私はベッドへと潜り込んだ。

……本当は、データ処理したいからなんかじゃない。

本当は、今気づいたこの気持ちについて、ちょっと整理したかったのだ。

 

……確かに、私も指揮官といる時は楽しいし、話してると楽しい。

でも、それが好きということなのだろうか。

私のネット知識だと、ただただ好き=エッチなことをする関係になりたいという、訳の分からない発想にしかならない。

いやまあ、私が指揮官とそういう関係になりたくないかと聞かれると、どちらかと言うとなりたいし、そういう事に興味だってある。

だからこの前だって廃墟街で手に入れたモノを見せてくれとも頼んだし、今度見せてもらうつもりなのだ。

…でも、きっと純粋な恋というのは、きっとそうじゃない。

それこそ、ショーシャが言ったように、一緒にいて楽しかったり、一緒に話していて楽しかったりするものなのだろう。

…それに、私なんかが好きになったとしても、指揮官には既に想い人がいるかもしれない。

少なくとも、指揮官が好きという人形は、きっとショーシャ以外にもいるだろう。

それが私たちにプログラミングされた感情なのかもしれない。

でも、私自身は、指揮官と出会えて良かったと思っている。

こんな危険好きな、目立ちたがり屋の私を大切に思ってくれている。

今思えば、それだけでも指揮官を好きになるには充分なのかもしれない。

 

「…私が考えてても仕方ない…か」

 

そう私はぽつりと呟くと、意識をスリープモードへと手放した。

 

~~~

~~

 

「あと4時間…か、ショーシャ、そろそろ交代に行こうか」

 

「はい、そうしましょう」

 

そう言い、私はダミーリンクを起動し、ダミーと共に交通管制へと向かった。

交代や休憩があったとはいえ、丸一日中働いている人間の人達は大丈夫なのだろうか…そう思いながらも、次々来る車両を止めたり、進ませたりしていると、遠くからパンッという乾いた音が聞こえたと思うと、近くのコンクリートが抉られた。

 

「敵襲です!休憩中の皆さんを呼んでください!作業員の皆さんは即刻退避を!」

 

「あーー!キタキタ!面白いことがやって来たぁ!ショーシャ!バックアップお願い!」

 

「ええっ!?他の皆さんを待った方が良いですよ!だって少なくとも敵にはイェーガーが居ますよ!」

 

「私の回避力なら大丈夫!引き付けてるうちに早く!」

 

「わ、わかりました!」

 

その返事を聞くと同時に、私はわらわらと接近してきている、ヴェスピドの群れへと突っ込む。

勿論私に気づいて手当り次第に弾をばらまいて来るが、全速力で走る私とそのダミーに照準を合わせられず、徐々にその距離が詰められて行った。

 

「あんたたち、解体してあげようか?」

 

そう私は言うと、スタングレネードを投げ、閃光とともに、至近距離で頭に向け、銃弾を撃ち放った。

それを食らったヴェスピドは事切れ、力なく倒れ込んだ。

 

「よしっ!次!」

 

そう言って他の敵を探そうと振り向いた時だった。

 

「PA-15さん!危ない!」

 

その声と共に身体が突き飛ばされ、その瞬間、パンッと言う銃声が聞こえた。

地面に倒れ込み、急いで状況を整理しようと辺りを見回すと、さっきまで私が倒れていた場所に、ショーシャが血まみれになって倒れていた。

 

「ショーシャ!」

 

そう言って駆け寄り、ショーシャの上体を起こす。

しかし、完全に機能が停止してしまっていた。

きっとダミーに違いない、そう自分に言い聞かせて辺りを見回しながら相互通信プロトコルで本体の位置を探すが、事切れて動かなくなっているショーシャのダミーと、鉄血と交戦を続けている仲間しか見当たらず、何度通信で確認しても、今目の前にいるのが本体という事実だけがあった。

 

「なんで…なんで本体で庇ってくるのよこのバカ…!」

 

そんな事を吐きながら、私はダミーにショーシャの亡骸を運ばせ、ダミーを陽動に使い、味方の支援を開始した。

 

やがて戦闘が終わり、ショーシャ以外はこちらの損害もなしという結果に終わった。

その後も何が起きるでもなく、私たちは拠点へと帰還した。

帰還するなりショーシャのボディを生産してもらい、私はショーシャと、私の自室で一体一の会話をする事になった。

 

「…なんで、あの時本体で庇ってきたの?」

 

「なんで…と言われましても、わたしのデータバックアップは戦闘が始まる前までしかないのでわからないです…」

 

「はぁ…それもそうか……まあ…ありがと、助けてくれて」

 

「いえいえ、よくドジを踏むわたしよりPA-15さんの方が頭も切れますし…わたしより残ってくれてる方がみなさんに貢献して貰えますから…あ、でも、一つだけ、多分庇った理由はこうだろうな、っていう理由はありますよ?」

 

「え?それって何なの?」

 

「それは…その…もうしばらくしたら、PA-15さんならわかると思います」

 

「えー?なに?勿体ぶらずに言ってよ?」

 

「いいんです、わたしなんかより、PA-15さんの方が生き残ってくれたってだけで……それだけでも、喜んでくれる人があなたにはいますから……では、わたしはこれで失礼します、ダミーの再接続もありますし」

 

そう言って、ショーシャは部屋から出ていってしまった。

 

「全く…なんなのよもう…」

 

そう言いながらベッドに腰掛け、頬杖をつく。

そこで、指揮官としていた約束を思い出した。

そう言えば心配してくれてたな…と思うと、何故か頬が緩んで来たがすぐにポーカーフェイスへと戻し、私は執務室へと向かった。

 

「指揮官?いる?」

 

「ああ、PA-15、ショーシャとの話はもういいのかい?」

 

「ダミーリンクがまだしっかり出来てないから…って言ってどっか行っちゃった、で、この前の戦利品、見せてくれるのよね?」

 

「ああ…ちょっと、目を瞑ってて貰えるかい?」

 

「え?まあいいけど…」

 

そう言い、目を閉じる。

何やらガサゴソと聞こえ、目を開けたい気持ちに駆られるがぐっと堪え、目を開けていいと言われるのを今か今かと待っていた。

 

「……はい、目を開けていいよ」

 

そう言われて目を開けると、執務室の椅子に指揮官の姿はなく、何故か目の前で、手のひらの上に小さな箱を乗せて立っていた。

 

「え?……なにそれ?戦利品って、エッチな本じゃないの?」

 

「嫌だなぁ…そんな訳ないじゃないか…あの店は宝石店だよ」

 

そう言うと、指揮官は片膝をつき、私の前にその箱を寄せてきた。

頭の中にはてなマークが浮かびまくって混乱していると、指揮官が、その箱を開け、

 

「その……僕と、結婚してください」

 

と、顔を真っ赤にしながら言ってきた。

 

「えっ……?えっ!?」

 

そう言われ、言葉の意味がわからずにしばらく考える。

そして、言葉の意味を理解すると同時に、私の顔が急激に熱くなるのが感じとれた。

 

「えっ……私に?冗談…じゃないんだよね?」

 

「うーん……この展開、君ならわかられてたと思ったんだけどな…PA-15の戦術人形は頭がいいってよく聞くし……」

 

「それは、私がバカって言いたいわけ?…そんなん言うんなら、引き受けてやんない」

 

「そうじゃないよ…正直、バレてなくてよかった……で、返事は……?」

 

「………受ける。その告白、受けてあげる」

 

そう私が言うと、指揮官は今までに見せてきたことの無いような笑顔をして、私へと抱きついてきた。

その時に、改めて、私は、ああ、この人が好きなんだな、と、感じ取ることが出来た。

……でも、返事をしておきながら思うことでもないが、こんな今頃好きと想い始めた私が幸せになってもいいのだろうか。

ショーシャなんかは、私なんかより前から、指揮官を想い続けているのに。

そんなことを思っていると、ちょうど、廊下からこちらを微笑ましそうに見てきている、ショーシャと目が合ってしまった。

なにか言おうとしたが、その瞬間、ショーシャは、走って、どこかへと行ってしまった。

 

「指揮官、ちょっとまってて、すぐ戻ってくるから」

 

そう言い、私は執務室を飛び出し、ショーシャを追いかけた。

 

「ショーシャ!」

 

そう呼び止め、私はショーシャの肩をつかんんだ。

 

「PA-15さん…良かったですね、告白されて」

 

「ショーシャ…ごめんなさい…あなたも指揮官が好きなのに…」

 

「ううん、いいんです、これで……わたし実は、前に指揮官に告白してるんです」

 

「え……?」

 

「まあ…結果は振られちゃいましたけど…その時に、指揮官が言ってたんです、『僕はPA-15が好きなんだ』…って」

 

「そう…だったんだ」

 

「はい、その時から、私はPA-15さんを応援しようって、思い始めたんです…多分、PA-15さんは気づいてないと思いますけど、PA-15さん、傍から見れば指揮官に恋する乙女でしたからね」

 

「えっ!?うそ!?」

 

そう聞くなり、私の顔が熱くなり、顔が赤くなっている事が嫌な程にわかる。

……いや、本当に自覚がなかったのが少し嫌な程だ。

 

「ふふっ、やっぱり自覚なかったんですね、PA-15さん、指揮官の前ではカッコつけたがるし、落ち着きがないし、まるで猫ちゃんみたいでしたからね」

 

「そっかぁ…言われてみたらそんな気がしてきた……」

 

そんな会話をしていると、お互いにどこからともなく笑いが起こった。

 

「…さ、PA-15さん、指揮官が待ってますよ、早く戻ってあげてください」

 

「うん、ショーシャ…これからも友達としてよろしくね」

 

「こちらこそ、よろしくお願いします♪」

 

そう言って別れ、私は執務室へと戻って行った。

 

 

~~~

~~

 

「しょーちゃーん?いるー?」

 

「イチゴちゃんどうしたの?あ、もしかして旦那さんと喧嘩したの?」

 

「いやそうじゃなくてね?旦那がたまには和食が食べたいーって言うんだけど、なんかいい料理ないかなーって」

 

「あぁ…わたしに聞かれても料理の事はわからないけど…一緒に何か作ってみる?わたしも旦那さんに和食、作ってあげたいし」

 

「うん、そうする…」

 

「旦那さんに美味しい料理、食べて欲しいもんね、一緒に頑張ろ?」

 

そんな会話を交わしながら、私たちは笑い合い、共に今を生きていく。

愛する人のことを想い続けながら。




いかがでしたか?
これを書いている時に、一応PA-15とショーシャを持っとくかぁ!と思って引き続けて資源が死にかけたのは今ではいい思い出です()

ではまた次回、お会いしましょう!
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