とある個人の流れ   作:鎌池

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『ねぇ、知ってる?学園都市にいるレベル5の頂点の第一位よりさらに上に第零位がいるんだって』

『何それ、今のレベル5って1から7位までじゃなかった?』

『それが最近、新たに第零位が現れたって噂だよ』

『で、能力とかって分かってるの?』

『能力はさっぱり分からないけど......』

『今存在するレベル5全員敵に回しても実力は上って話』

『えっぇ、それってマジやばくない? レベル5って[一人で軍隊と対等に戦える程の力]を持ってるよね。それを一気に7人敵に回して勝てるって......』

『まぁ噂にすぎないんだけどね。どうせガセネタにすぎないよ。だってたった一人でレベル5全員倒せるわけないじゃん』

 

 

 

 

 

 

1.。。。

 

夏休みのとあるファミレスで男はうな垂れていた。「さぁ、仕事やりますよ」と前に座っている女の子がいつものように言ってきた。女の子は相変わらずノートパソコンをカチカチしている(まったく、機会音痴の俺には何をやってるのかサッパリ分からない)。でこの頭に妙な花の輪っかをのせている女の子は初春飾利(ういはるかざり)。俺の一つ年下の後輩(一年)。でも面倒な事に第一七七支部の所属暦から言うと初春のほうが先輩ってわけ。本当に面倒臭いよな~。今日は何でファミレスに来ているかと言うとどうやら最近警備員(アンチスキル)のデータベースがハッキングがされたていう。一見、風紀委員には関係のないことのようだがこれまた面倒だけどすごいことがある。この初春飾利と言う俺の先輩であり後輩である女の子は巷のハッカー達の間で「守護神(ゴールキーパー)」と呼ばれ、半ば伝説と化している。てな訳で今日は気分転換を兼ねてここで仕事の続きをしていた。今のところはまったく俺の役目が無いわけなのだけどね。

 

 

数十秒後

 

「例のハッカーを捕らえました。今から現在地を特定します」

やっとか。初春にしては少し遅かったような。気もするけど.......。

「よしぃっ。やっと俺の出番か」

そう。俺の出番とは初春が見つけた犯人を捕らえること。分かりやすく言うと初春がサポートで俺が攻めというフォーメーションだ。自分でいいながらうまいこと言えたと思う。

「出ました。ここです。意外とここから近いですね」

パソコンに表示された場所はこのファミレスから数百メートルの範囲内。歩いて1、2分程度。

「まぁ、ラッキーだな。この手の仕事は移動が面倒臭ぇからな。これも俺の日頃の行いの成果が…。よしっ、さっさと終わらして帰るとしようか」

残っていたジュースを飲み干し席をひとりあとにした。初春を置いていったのは連れて行っても足手まといになってしまう。実際に能力は一応もっている初春なのだが現場に同行させたとしても大して戦力にはならない。それならもし取り逃がした時ように本部で監視してもらっていた方が効率がいいのだ。

少し歩いたところで目的のハッカーが居るという建物に来たのだけど…

「ここか~」

目の前に建っているのは4階だての学生寮。確かハッカーは403号室って言ってたな。

早速403号室の前にたどり着いたが中が騒がしい。どうやら、

「マジかよ。敵が複数って最悪じゃん。こんなんだったら黒子も連れてきたらよかった。複数ってことは徒手空拳では限界か。能力での不意打ちで一気にたたみかけるか?いや、やっぱ黒子呼ぼうか」

 

数十秒後…携帯で呼んだ黒子がやってきた。

「で、そのハッカーと言うのはどこに居ますの?」

「そこの403号室にいるはず。さっきから見張っていたけど誰も出てきてない。それで敵は複数だ」

「なるほどですの。それじゃあ、さっさと終わらしてしまいましょう」

「じゃあ黒子は前衛を頼む」

「分かりましたわ」

黒子が前に行くのは俺の計画通り。大抵の場合は黒子一人で十分だ。後衛の俺の役割は隙をついて逃げ出そうとした野郎をとっ捕まえる。つまりよっぽどのことがない限り動かなくてもいい。

黒子がドアの前に立ち、手をついた瞬間。ドアが消えた。空間移動でどこかに飛ばしたのだ。

「失礼、風紀委員です。何故、わたくしがここへやってきたか説明する必要はおありですの?」

いつも通りのセリフで来ましたか。いきなり玄関の扉が消えさらにジャッチメントが現れたことによって慌ててる男たち。当たり前かwww角刈りの男が一人とあとは特に特徴も無い男が3人か。

「なんだ。お前がジャッチメントか?ハハァッ!!お前みてえな餓鬼がねぇ」

角刈りの男が挑発してくる。あいつうざいな。黒子さっさとやっちまえ!!!

黒子は無言で男の肩に手を置いた。刹那、男は床へとねじ伏せられた状態で停止していた。

「ちぃっ。空間移動か!!」

そう、黒子の能力は空間移動。実は俺が持ってみたかった能力トップ10に入っている能力だ。だって便利だもん。てな訳で今日も俺の出番なしで黒子の圧勝で終わった。黒子は本当に便利…いや頼りになる後輩だ。

 

 

あっ、自分の説明を忘れてた!!まぁいいわ。またの機会にします。でも一応名前だけでも…。改めてまして棚月圭(なづき けい)っついいます。ではまたの機会にお会いしましょう。

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