とりあえず今回も初投稿です。
自分がミミックであるという事を3年かけた上に神様から直接言い渡されやっと受け止めた私です。
何でこんな所で抽選に当たってしまったのか、前世では抽選会やギャンブルなどしていなかったので運が溜まっていたのだろうか。
なんて、取り止めのない思考をしていた私だったが改めて考えを巡らせる。
ミミックってどんな種族なんだ?悪霊?物質?どちらにせよモンスター系なのか?せめて人間っぽいエルフとか魔族とかなら現状を受け入れるのにこうも時間はかかからなかっただろう。
大体この世界に必要な生命に転生すると冊子に書いてあるのにミミックって何だ?どんな需要があるのだろうか?
そんな事を考えていると意識が遠のき、気がつくと私は人魂の状態に戻っていた。
神「お久しぶりですね。」
うわびっくりした!腰も何も無いけど腰を抜かしかけた。
講師の老人もニコニコ笑顔でそんな私を見るものだから取り乱したのが恥ずかしく、あのー、えーっと…とゴニョついてしまったのだが、そんな私に老人は落ち着く様に言うと、突然の呼び出しについて謝罪し、今回こう言った状況になった経緯を話してくれた。
経緯を要約すればあまりにも私が動かず箱に徹していたので心配になったので魂が無事か声をかけたとの事。
そうして私は自分がミミックだったのが受け入れられなくてしばらく現実逃避をしていたと言う事を伝え、これからどうするのが良いのかを尋ねたのだが、まずは自分について簡単に知る事が大切との事で…、
神「今あなたの種族についての簡単な説明をお手元の羊皮紙に記載したものがございますのでご確認を。」
それは有難い…早速見てみよう。
種族: 不明系 ミミック種
説明
宝箱や壺などに取り憑いて擬態し、魔力の流れを感知する事で獲物を捉える。
取り憑いた物の特性や、ミミック本来の特異性から、妖精、悪霊、物質系魔物のそのどの種族も当てはまる。
…少なく無いですか?
神「補足をするのであれば、貴方は既にミミックとしての特性、生まれ持った物を既に発揮しております。私が心配に成る程完璧な擬態に、推測ではありますが貴方は目を開けずとも周囲を確認できるのでは無いですか?」
た、確かにそれは何となく分かるけど、で、でももう少し何か無い?
神「他の世界へ行かれた方もこんな物ですよ?本来私達が再度転生後の魂に干渉をする事など殆どありませんので。」
そ、そうなんですか…、まぁ、確かに新しい自分に生まれ直してるのに何でも知ってる状態ってのは変かもしれないな。
神「納得して頂けた様ですね。まぁ、貴方方転生者には特別に転生先の世界について知るチャンスを時期は様々になりますがいくつか設けております。しかし、一向に貴方が動きを見せず、こちら側で何か不備があったのかと心配になりたまらず声をかけさせて頂きました。」
不備は無いのか…、ミミックって結構アレな転生先だと思ったけどうっかりとかでは?無い?という疑問が浮かんだが何とか口に出さずに私は講師に礼を述べた。
神「まあ不備や不調が無いのもこの会話で確認出来たし特別に先程言ったこの世界について知るチャンスについてお話ししましょう。
貴方が生を受けた場所はとある貴族のお屋敷です。そしてちょうど貴方と同じくらいに生を受けた女の子がいるのですが、その子がそろそろ貴方の元いた世界で言う学校に通い始める様になるのです。」
成る程、どうにかその少女にひっついていって一緒に勉強すれば良いのかな?
神「本来であればこんなお告げ紛いをする事はありませんが今回に限っては特別サービスです。それでは失礼します。」
こ、こちらこそ不要な心配とご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。
そう私が伝えると講師の老人がニコリと微笑む姿を幻視し、私は激しい揺れと共にまたあの暗闇へと戻っていく感覚を感じた…。
そして、戻ってきてそうそうだが、何か箱が揺れてるわ!
周囲を感知したらさっき話しに出てた女の子が箱を掴んで耳元で揺すっている。ちょっと待って、マジで待って!!なんか俺の鳴き声的なの出ちゃってるから!!
シャラン、シャランってなってるの俺が中で転がりまわってるだけだからマジで待っ、と思ったら止まった。
あー、うまくスープと一緒に出てこなかったコーンの気持ちが少しわかる気がするわー、ってうおっ!!
こ、これはいかん!!か、鍵を差し込まれてしまった!てかやっぱ鍵しまってたのかよ!そりゃどんだけ頑張っても蓋があかないわけだよ!そんな閉じ込められたような状態だったんだから自分が何なのかもわかんねえわ!
この世界のミミックって人の手で施錠出来るんかい!!
なんて今まで抑えていた感情を爆発させながら暗闇の中小躍りしてたんだが、そんな事をしていたらついに少女の手によって蓋をがっつり開けられてミミック式小躍りを目撃されてしまった。
この時はすんごい長く感じたけど多分数秒くらいなのかな?
女の子があんぐりと口を開けて瞬き一つせずこっちを見てたんだけど、その瞳に映った自分の姿がしっつかりと見えた。
それはまるで綺麗な箱からふたつの黄色い目がついたワカメがうねりまくっているようにも見えた。
多分中身は話が進むごとに変えます。