幼女と変顔バトルをしたあの日から体感一週間経ちました!
あの時はどーなる事かと思いましたが、何とか生き延びる事が出来ました。
まぁ、当初の私は見つかったら終わり(幼女にはすぐ見つかった)のサバイバルでこの家(豪邸で部屋多すぎて迷う)脱出後は何も考えていなかった私にとって今の状況は最高である。
何を隠そう今の私はアイラお嬢様の側仕え(ペット)に就職したのだ!
まあ就職の決め手として、はお嬢様が大変私の事を気に入ってくれた事と、ミミックである私の価値を即座に見抜いた父上の慧眼(研究対象)、さらに父上殿やお嬢様から話を聞いた母上殿の「無害であれば問題ないだろう。」という鶴の一声により就職が決まったのである。
そしてなんと生物学者であるという御両親両名から重要な情報としてミミックについての情報をいくらか確認する事ができたのだ。
私は転生したばかりで全く自分の体や生まれ持った能力については本能的に発揮するばかりで知識としては全くと言っていい程わかっていなかったのだが、お嬢様が私と生活するにあたってミミックという種族の持つ能力や特徴的な行動などを父上殿が(お嬢様に)説明してくれたのだ。
どういった知識かというと、まず、私のようなモンスター(魔物)についての認識だが、これは、前世でいう野生動物の延長として考える事が出来そうである。
元々野生の動物であった狼や猫、鳥などの動物が人と共存する事を選ぶものがいたようにモンスターにもそういった行動をとる種族や、個体がいるのである。
相違点としては、動物は人よりも知能が劣ると思われる生物がほとんどであるのに対して、人間のように賢いものや人間以上に賢いものもモンスターの中にはいるらしいのだ。
次に私についての情報だが、本来ミミックとは箱や壺などの”入れ物”に幽霊や精霊などのエネルギーが実態を持った存在が住み着いてうまれたり、もともと住み着いていた魔物の死骸やヤドカリの用な修正を持つ魔物などの生物が融合して発生するものがあるらしく知られている個体だけでも多岐に渡る種類が存在するらしい。
そして私はたぶん、幽霊系の存在に近いのではと考えている。そもそも箱の中には私の体らしき物は黒い靄しか入っておらず、こんな生き物はいなさそうなので生物系は除外して考える。
すると残る候補は幽霊か精霊なのだが精霊というのは5大元素のうちのどれかで実態を構成しているらしく、黒いもやもやなんて元素には存在しないので幽霊系しかないのである。
まあ、転生する前の魂の状態だった私が箱に宿ったとするのであればしっくりくる気がする。
そしてそんな私の1つ目の能力が擬態だ。
他のミミックよりも”入れ物”になり切るのに優れているようで、気が付いたら3年という時間を箱として違和感なく過ごせるほどうまく擬態出来る。神すら心配させるこの能力は文句なしの一級品であろう。
そして、2つ目の能力がいろんな物をいっぱいしまえるというすんごい便利な能力である。
今、箱の中にはお嬢様の宝物が大量に入っているのだが、その中には私のサイズを超える物もしまってあるのだ!
いわゆるRPGのなんでも入れて置ける袋状態である。
ミミックの能力というよりかは私の特殊な生い立ちから来るチートとかいうやつなのであろうか?もともとミミックが滅多に人間の住む場所では見られていない種族であるので詳しくは知識人であるご両親達も知らないようだが、とても興味深そうにしていた。
だが、この能力には謎が多く、ほんとにどこまで物がしまえるのか分からない上にしまえない物もいくつかあり明確なルールもわかっていない為、いろいろこっそり確認中である。
そして3つ目だが、体として扱っている入れ物をある程度柔軟にすることが出来るようだ。
それによりボールのように跳ね回って移動したり箱の四角だけを設置させて足のように使うことなどが出来てある程度移動する事が出来るようになった。
そして最後に、人間で言う視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚などの感覚や自然治癒能力をもっている事がわかった。
これには私も驚いた、何せ人間の体のように神経が通っているわけでもないこの”箱”だが、痛みすら感じる事が出来るのである。
それは、調子に乗って跳ね回って移動している最中、私は勢い余って装飾の施されたドアノブに大激突、すると箱が少し軋み、私の体にチクチクっと一瞬痛みが走ったのである。
お嬢様が心配して箱を確認するとなんと側面に少しへこみが出来てしまっており、その時は、やべっ!!
と思って怒られてしまわないか心配で硬直していたのだが、私を心配するお嬢様はマジで天使だった。
しかし、それはそれとして大事にしている小箱にへこみを作ってしまった私だったがなんとか直す方法が無いか
と意識をへこみの部分に合わせて集中して柔軟にしてためしたのだが、結局そのへこみを作った日には直す事が出来ずに罪悪感を抱えていた。
だが、なんと次の日にお嬢様がその部分をみて治っている事を教えてくれ、実際に姿鏡で見せてくれたのである。
ここまで自分の体について理解を深める事が出来たのは神様がしっかり私の転生先を考えてくれていたおかげの用だ。
どうやら転生して早々に(3年と一週間)きちんと私に現状が把握できる状況を準備してくれていたように思える。
何故そう思うかと言うと、この豪邸は私にとって都合が良すぎるのである。
まずはご両親達の素性であるが、実は世界中を旅した名のある生物学者兼冒険者らしく、その功績によって貴族になった元平民であるそうだ。(お嬢様が親から教えもらっていた。)
故にモンスターに対して一定の理解があり、なんとこの豪邸内にも私のように一緒に生活している先輩(モンスターや精霊)がたくさんおり、お嬢様と共に豪邸お歩いている時にも様々な先輩方にお会いしたのだ。このことから私という存在がいつの間にか屋敷内に潜り込んでも気にならなかったのだろうか?
この世界の人の価値観や感覚は不明であるが、少なくともこの家の住人たちは私を見てすぐさまギルティという事は無く異種である私としては大変恵まれた環境であると思う。
そして、お嬢様の存在である。
それはそれはもう愛らしい彼女であるが、ミミックであり異種である私を友達のように扱ってくれる素晴らしい子なのである。
この一週間は、ほぼ毎日一緒に過ごしており、ご両親の話を聞いたり、お嬢様の部屋で一緒に絵本を読んだりしてくれたりと、まるで弟が出来たかのように俺によくしてくれるのだ。
家柄なのか遺伝なのかはわからないが、正直前世で普通の3歳児が私を(もやもやとワカメ)が箱から顔を出してうねうねしていたら恐怖するのではないかと思うが、お嬢さまはこんな感じで微塵も私を怖がらない。
そして今日も私とたんまり遊んだお嬢様は就寝前にお気に入りの絵本と私を持ってご両親の元へ行くのだ。まだ一人寝は寂しい時期なので当たり前だが、絵本を持参したり出来るあたりとてもしっかりした女の子だと思う。
この一週間で定まり始めたサイクル通りにお嬢様のベット脇に設置された棚に箱を置いてもらった私は体を伸ばして、お嬢様と一緒に母上殿に絵本を読み聞かせてもらうのだ。
このままこの家に住み着く魔物の一匹として一生お嬢様の側仕え生活も悪くない。
私はぼんやりとそう考えながら絵本のお話を聞いていた。
未完成で投稿するミスをしました。ゆるして。
追記
文章があらぶっていたので直しました:11/15