今後どうしようと悩みつつ、続けてしまった我が身のサガよ・・・
なんだかよく判らないが、第5使徒の撃退に成功した極秘機関ネルフに所属している人達は、次は何時来るのかと警戒を解くことなく日々を過ごしていた。
コンフォート17最上階。先日のエヴァごと丸焼き事件の慰謝料というわけではないのだが、屋上から2フロア丸々支給という結果となったシンジ君は、今日も屋上プール併設のオープンキッチンで自慢の料理の腕を思う存分振るっていた。
本日のお客さまは、まずスポンサーのネルフ代表碇ゲンドウ。その愛人赤城リツコ。シンジ君のお姉さん筆頭伊吹マヤ。第1婦人を自称する自称碇(綾波)レイ。警備部名誉顧問兼チルドレン専任格闘技指導員洞木ヒカリ。の5名である。
オネショターズの皆様が訪れる時は絶対に出さない価格帯の食材を惜しげもなく使い、高級フレンチレストランのように洗練されているが、どこかホッとするような食事を終えるとおもむろにゲンドウが口を開いた。
「サードチルドレンは明日8時に本部発令所に出頭後、セカンドチルドレン並びにエヴァ弐号機を国連軍太平洋護衛艦隊に赴き受領せよ。」
「了解しました。でも父さん?何でこの時期にここに追加配属されるの?」
「上部組織の意向だ。と言えば分かり易いと思うが、真実はどうやら別のようだ。ユ○がMAGI経由で上部組織を揺すったらしい。」
「ねぇ父さん。母さんって意識取り戻したらこんな感じになるって予想してたの?」
「薄々な。弐号機にはセカンドチルドレンの母親が眠っているはずだ。高い確率で新しい家族になるであろうから、失礼な事はするなよ。尻に敷かれるぞ。」
「判ってるけど、そこで怒ってるレイはどうすれば宜しいのでしょうか・・・」
「話は終わりだ。私は職務に戻る。赤城君、伊吹君、本部に戻るぞ。」
そういい残すとゲンドウはコンフォート17屋上フロアを足早に退去していった。後に残されたのは手を伸ばした姿勢で固まったシンジ君。王蟲の攻撃色の様に赤く目を光らせた綾波嬢、弟子の不祥事は許さないとそんなに深くないはずの胸の谷間からデザートイーグルを取り出したヒカリ師匠の姿であった。
翌朝午前8時ネルフ本部発令所。
あの後にあった狂乱の時間帯の事など微塵も見せずに前日の指示の通りに出頭したシンジ君は、そこで待っていたナイスバデーの女性を誰?この人?という不審者をみる目で見つめていた。
勿論というべきなのか、この女性はあの葛城ミサトである。ラミエル撃退時に2階級特進した筈の彼女だが、爆心地を片付けているとどこからともなくヒョッコリと現れたのである。南極帰りは伊達じゃないということなのであろう。脂ギッシュだった身体がモデルのように引き締まり、周囲に漂わせていたアルコール臭もきれいさっぱり消えていた。不思議なこともあるもんだ。
ソコ!ローストされて油とアルコールが抜けきったなどと言わない!
話を戻そう。発令所でミサトと合流したシンジ君は本編と同じように話を進めてくれた。セカンドチルドレンのアスカや無精髭生やした加持と名乗るおっさんとの顔合わせも済ませ、アスカの案内で弐号機の見学をしている時に第6使徒ガギエルが襲来した。
周囲を取り囲む肉壁の護衛艦隊が次々と沈められていく中、シンジ君は弐号機のパイロットのアスカに腕を掴まれたままプラグスーツに着替えられそうな物陰に引きずり込まれていた。
「プラグスーツに着替えてからハーネスを締め上げてくれない?」
「ハーネス?僕そんなの付けてないけど?」
プラグスーツに着替えている姿を覗かなかったエセ紳士のシンジ君。アスカが着替え終わったようなのでそちらに振り向いて硬直した。
激しい動きに耐えるためのハーネスが追加された特殊プラグスーツを身にまとったアスカが、ハーネスの取り付けで悪戦苦闘している姿がそこにあった。
シンジ君の目がキュピーン!と輝いた。レイの時はチャンスを逃してしまったが、今度は絶対にチャンスを見逃さないぞ!とシンジ君のハートに火がついた。
こうなったシンジ君はただ者ではない。まずはハーネスを絶妙な力加減で締め上げ、アスカが自由に動けないように拘束した。そこはゲンドウの血を継ぐ者。ごく当たり前のように終わらせると、次は身動きのとれないアスカを担ぎ上げるとそのまま弐号機のエントリープラグに乗り込んだ。
「エヴァ弐号機起動します。言語は日本語を選択。オプションの大型バッテリーは充電済みで稼動時間は30分。エヴァ弐号機戦闘開始します!」
エヴァ弐号機が戦闘開始して僅か5分後。原作とは違い包丁の様な形に展開されたATフィールドによって、ガギエルはあっさり3枚に開かれてついでにコアまで破壊されちゃいましたとさ。
ここでこの話はお終いとしよう。
続きはマタ電波が受信できたらとしよう。